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上を向いて歩こう 〜広響&小山さんの「皇帝」
まじょるか魔女
11月15日(日)小春日和の大阪、ザ・シンフォニーホールで、「広島交響楽団第405回プレミアム定期演奏会 “讃“平和を讃えて」を拝聴しました。
指揮は下野竜也さん。
曲目は、
◆ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」
◆ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」

ピアニストはゲルハルト・オピッツさんの来日がコロナ禍により叶わなくなり、小山さんが務められることになったのでした。
小山さんがピアノ協奏曲ではいちばん演奏回数が多いと伺っていた「皇帝」を初めて拝聴する機会をいただき感謝しています。
11月13日広島公演のフライヤーには、下野さんの「私達には小山実稚恵さんがいる‼」というメッセージが掲載されていて胸打たれました。
「(抜粋)小山実稚恵さんがご多忙なスケジュールをご調整下さり、皇帝を演奏して下さいます。小山実稚恵さんの事はみんなが大好きです。私も全国各地のオーケストラで小山さんと協演させて頂く機会がありますが、その場に現れただけで、空気がパッと明るくなり、オーケストラからこれ程歓迎されるソリストがいらっしゃるでしょうか?そして、何よりもその素晴らしい演奏でオーケストラとの音楽との対話が始まります。その延長線上に、皆さんに聴いて頂く演奏会があると言えます。」
今年は原爆が投下されてから75年、ベートーヴェン生誕250年。この年に「“讃“平和を讃えて」とタイトルをつけられた定期演奏会をされる重みを感じます。
広響の皆さまは全員入場が完了されるまで椅子の前に立たれ、そろってお辞儀をされてから着席されました。その表情に演奏前から胸がいっぱいになりました。
小山さんは、真紅のバラのような色のドレスで登場されました。
冒頭一瞬のブレスの後のオーケストラのスパーク、そしてキラキラと鍵盤を疾走するピアノの旋律にホールがたちまち音楽の幸せに満たされます。
「皇帝」は「月光」と同じく、ベートーヴェン自身が名付けたものではないのですね。
「皇帝」の作曲を開始した1809年頃はナポレオン率いるフランス軍がベートーヴェンが居を構えるウィーンを占領してウィーン中が混乱に陥っていたのですね。
ベートーヴェンがこんにちの「皇帝」の人気を天国からみられたらどう思われるでしょうか。

*******
今日はわしの好きな街オオサカで、コヤマさんがわしの曲を演奏してくれてるわー!(魔女の妄想のなかでは、ベートーヴェンさんは大阪のおっちゃんキャラです)
ほんま、あの曲作り出した時はえらい目におうたで。ナポレオンがわしの街ウィーンを占領してもうて、フランツ皇帝やルドルフはんらは疎開してしもて。弟の地下室でなんとかウィーンで暮らしてたけど、フランス軍がガンガン爆弾落としよって、耳がさっぱりワヤになってしもた。
わしはピアノ協奏曲はずっと自分でお披露目したかったんやけど、5番目はさすがにムリやゆうことで、ルドルフはんに弾いてもろて、それからツェルニーらにも弾いてもろたけど評判はもひとつやったな。リストはんが気に入ってよう弾いてくれてから人気が出たみたいやな。生きてる間に評価されへんちゅうのはようあることや、なあ、ゴッホはん。
今年はわしの250歳の誕生日やゆうて世界のあちこちで演奏会の予定してくれてたけど、流行り病でほとんど中止や。
そんな中で戦争から立ち上がったヒロシマのオーケストラと、わしのことずっと思てくれてはるコヤマさんの共演で演奏してくれるなんて感無量や。コヤマさん、ふだんはべっぴんさんやけどピアノに向かうとえらいオトコマエになりはって負けそうや。
どんな辛い時でも諦めんと粘っとったら道は開けるんや。それをわしは曲で表現してきたつもりや。わしの曲で皆が元気になってくれたら嬉しいなー。
ブルックナーはんの曲と一緒に演奏してもらえたんやな。「ロマンティック」も、わしが生涯特別好きやった変ホ長調や。「残酷さや厳しさを表す」やら、「非常に悲愴な感じ。真面目で、しかも訴えかけるような性質を持つ」やらウィキはんでまとめられてる調性らしいけど、それを克服しての世界を描きたかったんや。
もうすぐボジョレーヌーボーの日やけど、天国に早めに入ってきたみたいやし、飲も飲も。
(ゴッホさん、リストさん、ブルックナーさんと乾杯。演奏会の成功を祝して宴会は続く…)
*******

…魔女の妄想劇場でした。失礼いたしました。

「皇帝」と「上を向いて歩こう」のメロディは似ていると言われているそうですね。どちらの曲も、苦難を乗り越えていこうというエールが伝わってきます。
オーチャードホールで唯一演奏された「ベートーヴェン、そして…」【第4回】〜本能と熟成〜で「皇帝」を聴かれた方から、
「(都心に外出する心配もあったけれど)『決心してよかった〜』と、コーテー(肯定)する思いになりました。」
との連絡をいただき、中身おっさんの魔女はオヤジギャグがツボに入ってしまいました。

冒頭の威風堂々とした勇壮なフレーズの印象で「皇帝」と呼ばれるようになったのでしょうが、史実からはベートーヴェンにしてみたら皇帝とはナポレオン皇帝、フランツ皇帝とも「なんでやねーん?!」という存在だったかと思われるのですが…曲想からは困難に屈せず凛とした「皇帝的」な姿勢を感じます。第1楽章は戴冠式のような荘厳なメロディもあり、左手の凄まじいパッセージは苦難や葛藤の日々を表しているようです。主題の再現部では冒頭以上の熱量で打鍵され、初めて聴く曲のように驚きました。第2楽章から第3楽章に移るとき、フレーズの音符をゆっくり集めてから鮮やかにフォルテで再現され(ぴあのふぉるてさんがオーチャードホールレポートで表現されていた“切れ味”ですね!)、またもや初めて聴く曲のよう。フィナーレでは神への感謝と決意表明が、小山さんのピアノで声高らかにフォルテで歌われます。(ほとんどのピアニストの方が、ここの箇所をピアノ(p)で遠慮深く弾かれているようですね)
ピアノは最後に、ふっと胸の鼓動を確かめるように鎮まり、再び力強く歓びを込めて駆け上がっていきます。オーケストラと一緒に小山さん自身が音楽となりホールいっぱいに音符が散りばめられました。
ブラボーの声なき声、人数以上の称賛の拍手。広響の皆さまも足踏み鳴らし、小山さんは何度も出てこられて、最後に「エリーゼのために」を弾いてくださいました。極上の静けさがホールを包みました。近くの席の白髪の女性が「お母さん、好きなエリーゼのためにを弾いてもらえてよかったね!」と娘さんから言われ、嬉しそうに頷いていらっしゃいました。
ブルックナー「ロマンティック」は朝もやのなかに響くホルンの音色から始まり、音の森林浴をしているかと思えば、鳴門の渦潮に巻き込まれ、最後は無限の音宇宙に浮遊しているような…生のオーケストラならではの時間を堪能しました。
下野さんは全身でオケの皆さまとコミュニケーションされ、演奏後は指揮台を降りられオケの皆さまを称えられ、音楽への謙虚な姿勢が伝わってきました。

小山さんの演奏会の帰り道は、いつも明日からまた頑張ろう!と元気をいただけます。それは小山さんの音楽への圧倒的な肯定感、音楽の力を信じるお気持ちから生じていると思うのです。
小山さん、下野竜也さん、広響の皆さま、平和への讃歌としての演奏を有り難うございました。

ベートーヴェンさん、12月16日お誕生日おめでとうございます。小山さんにとって特別な存在であるベートーヴェンさんの新シリーズを通して、音楽の深さと勁さを学んでいます。私たちが今の状況を乗り越えて「歓喜の歌」を歌える日が訪れますように。
Date: 2020/11/15/23:35:43 No.4986


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無観客の彼方へのメッセージ 〜 小山さん&N響 ライブ配信を視聴しました
まじょるか魔女
第177回NTT東日本 N響コンサート(インターネット配信)を視聴しました。
演奏は10月1日@東京オペラシティコンサートホール、視聴期間は10月31日から11月6日まで。
指揮は飯森範親さん、演奏は小山さんとN響の皆さま。
曲目は、
◆チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
◆ベートーヴェン:交響曲第7番
ナビゲーターは、脳科学者の茂木健一郎さん、元N響主席オーボエ奏者の茂木大輔さん、アナウンサーの田添菜穂子さん。

まず、ホールのバックステージツアーから始まり、小山さんが使われる控え室なども紹介されていました。小山さんの楽屋入りも映りました!「皆さまに直接は会えませんが、このような形で演奏できることを嬉しく思っています」と仰っていました。飯森さんは「小山さんとは何回も共演してきたので、オケと打ち合わせなしでもいいくらいです」と仰っていました。
コンサートホールは武満徹さんがコンセプト設計から関わられ、ピラミッドのような天井の高い温かみのある内装で、天窓は自然光が入り、中に開くようになっているのですね。
演奏会前の時間帯では、担当スタッフさんがディスタンスを確認されていたり、いつも小山さんの調律をされている方が念入りにピアノの調整をされているところが映っていました。
茂木健一郎さんは「ピアノの右手はメロディですが、左手に注目ですよ」と予言めいたことを言われました。
いよいよ演奏会が始まりますが、客席にはナビゲーターの方と数名の関係者の皆さまのみ。
小山さんはホールの優しいベージュに溶け込むような茶色のドレスで登場されました。
チャイコフスキー第1番の煌びやかな和音がホールを満たしていきます。単音で降りていく時は指二本で密度の濃い打鍵をされているように見えました。第1楽章がおわると、あまりの迫力に通常はよく拍手が湧きますよね。もちろん当日はそれはなく、ひそやかに第2楽章に移っていきます。小山さんの左後方からのアングルが多かったのですが、2倍速以上?と思ってしまうような目にも止まらない凄まじい打鍵のお姿にあらためて圧倒されました。
第3楽章のフィナーレで小山さんがオーケストラと一体になり、大空から鷹が急降下するように鍵盤を鷲掴みにされるところ。いつもオペラグラスがあれば小山さんをフォーカスしたいような場面ですが、カメラは俯瞰されていて…カメラさん、小山さんのアップお願いします!と言いたいところでした。
冒頭では音の打ち上げ花火が、フィナーレでは仕掛け花火が連なって炸裂し、ホールの温度の上昇が伝わってきました。
客席の茂木さんたちは「Blabo」と書かれたうちわを振られていました。チャイコフスキーは心が痛い…バカ騒ぎのあとのこの痛み。この曲を聴かないと辿り着けない感情がある。小山さんの精神力は凄いですね!ベートーヴェン7番は生きることへの肯定を感じますね。と客席で話されていました。
チャイコフスキーでは、冒頭のキャッチーな和音は改訂のときに加えられたものとのことですし、勇壮な旋律の奥に潜む不安や揺らぎは、無観客だからこそ浮かび上がってくるのかもしれません。これが左手のなせる技でもあるのですね。
小山さんと飯森さん、オーケストラの皆さまは会心の笑顔で視線を交わし、小山さんはいつものチャーミングな表情で何回もお辞儀をされていました。
ベートーヴェン:交響曲第7番は、今の状況だからこその音楽の喜びに溢れたハーモニーが渦巻いていました。
飯森さん、オーケストラの皆さま、小山さん。
無観客の向こうの私たちを思い、音楽の力を伝えようとされている勁い思いが長時間にわたる演奏の表情から音色から伝わってきました。
有り難うございます。
直接会場に伺うことが叶わなくても、このようにいろいろな形で音楽に触れる機会が増えていきますように。
Date: 2020/11/13/09:42:14 No.4985


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《本能と熟成》
ぴあのふぉるて
文化の日に、「ベートーヴェン、そして…」第4回《本能と熟成》をオーチャードホールで拝聴しました。
この日の公演は映像収録され、収録した映像の一部は、後日無料配信される旨、お知らせが掲示されていました。

演奏前に小山さんがお話しくださいました:(以下、メモより)
・ベートーヴェン生誕250年の年に、ベートーヴェン少年がネーフェに習いながらいちばん最初に作った変奏曲「ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲」と、通称「0番」のコンチェルトを…こいうシリーズですし、オーチャードですし、古今東西のピアノコンチェルトの名曲と組み合わせて、企画の時に入れていただいたこと、本当にありがたく、幸せに思います。
・山田和樹さんと、山田さんがメンバーを募って始めた横浜シンフォニエッタさん
アイディアが一つの形になっていくまで、細かな指示と念入りなリハーサル。こうやって作っていくんだなぁ…。シンフォニーのようにコンチェルトを作っていった。 
・《本能と熟成》お花屋さんの表現について…:
〜ステージのふちに、小山さんのドレスと同じ紅色を基調にしたお花が活けてあります。中央から右は淡い色合いで《本能》のイメージ、中央から左側はやや濃いめの色調で《熟成》が表現されています。
・カデンツァ:第1番から第5番のカデンツァを辿りながら、0番のカデンツァを作ってみました。
・調性のこと:
すごいなと思うのは、(初ピアノ作品が)大切にしていた「ハ短調」で書かれていること。「運命」と同じ。0番は、想いを凝縮した時に使う「変ホ長調」、「英雄」「皇帝」と同じ。
因縁のハ短調と変ホ長調がテーマになっています。
〜〜〜

プログラム前半は小山さん初レパートリー、初演奏の2作品です。
ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲
1782年、ベートーヴェンが11歳の時に、ネーフェ先生のもとで書かれた初ピアノ曲なのですね。
もの悲しい主題がさまざまに変容してゆく音楽に、すっかり心をつかまれました。
各変奏、いろいろな技法やアイディアに富み、ピアノの魅力がいっぱいです。
小山さんは始終柔らかな微笑みを浮かべて、幼な子を慈しむように弾いておられました。
新しく小山さんのレパートリーに加わったこの愛らしい変奏曲を、今後も折にふれてお聴かせていただけますように…。

続いて、ベートーヴェン初の協奏曲作品、通称 ”ピアノ協奏曲0番” は、1784年(13歳)の作。
第一楽章 心が澄み渡るような清らかな曲調です。どこかモーツアルトを思わせる典雅な音楽に惹きつけられました。
小山さんご自身によるオリジナルカデンツァには、息を呑みました! ベートーヴェン音楽の精髄が描かれていたと感じます。
第二楽章 安らぎに満ちた音楽。繊細なピアノに寄り添うフルートの音色の美しさも、忘れられません。
第三楽章 なんと快活でチャーミングな音楽なのでしょう。はつらつとした奏楽に思わずほおが緩みました。
生命力あふれるピアノの動きに心惹かれます。絹のように美しい弦楽器の響きも印象的でした。
ネーフェ先生もきっと、愛弟子の成長ぶりに目を細くしたことでしょう。

小山さん、山田さん、ベートーヴェン初コンチェルトの初演奏、ご成功おめでとうございます。お二人の新しいレパートリーとして、ぜひ今後もコンサートプログラムに組み入れてください!
初共演の横浜シンフォニエッタさんとは、これからはぜひ、定期的にご共演くださいますように。

休憩時間、ホワイエでファン仲間の皆様とお会いできました。

プログラム後半はいよいよ、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」です。
第一楽章 堂々とした演奏、素晴らしいですね。豪快で繊細な音楽に一気に惹きこまれます。
第二楽章 心が洗い清められるような弦楽器の調べに続いて、小山さんの気高い美しいピアニッシモが心に沁み入ります。
第三楽章 なんと鮮やかな ”切れ味” でしょうか!
(約2年半前、「ベートーヴェン、そして…」制作発表記者会見(質疑応答)で小山さんは山田和樹さんの指揮の印象を尋ねられた際、一言で言うのは難しいけれど…としばし黙考された後、「”切れ味” がすごい…」とお答えになっていました。切れ味。それはそのまま小山さんの魅力でもありますね!)
山田さんと小山さんとオーケストラの皆さん全員、息のあった完璧な演奏です。
凄まじいエネルギーを放ちながら力強く伸びやかに前へ前へと進む音楽に、圧倒されました。
(おかげさまで、これでまた明日から頑張れます!)

満面の笑みの山田さんと小山さんは、手の甲でエア握手なさっていました。コロナ禍でなければ硬い握手とハグをなさっていたと思います。横浜シンフォニエッタの皆さんの晴れやかな表情もすてきでした。小山さんは横浜シンフォニエッタの皆様に盛んに温かな拍手を贈っておられます。聴衆は(ブラヴォーなしの)盛大な拍手で、団員の皆さんは足踏みで、小山さんを讃えます。
いつもより回数の多いカーテンコール、最後のほうで小山さんは山田さんに促されるままステージにお戻りになって、ちょっと恥じらうように、深いお辞儀を繰り返されました。

ベートーヴェンの《本能》がなした少年時代の作品と《熟成》そのものである「皇帝」が組み合わされて、ついに実現されたこの日、小山さんの《本能と熟成》を確信して、会場を後にしました。
Date: 2020/11/08/10:04:37 No.4982

Re:《本能と熟成》
まじょるか魔女
ぴあのふぉるてさん、きめ細かく敬愛溢れるレポートを有り難うございます。
今回の演奏会は、海外オーケストラの招聘が難しいなど諸事情があるのでしょうか、オーチャードホール以外の会場は全て中止になってしまいましたね。それだけに、ますます貴重な演奏会になったかけがえのない時間について、目に浮かぶように記していただき感謝しています。
ステージのお花も、本能と熟成を象徴していたのですね。ベートーヴェン少年が最初に作った変奏曲、そして、13歳で作曲したピアノ協奏曲0番という、小山さん初演の曲から始められたことに、小山さんのベートーヴェンへの思いの深さが伝わってきます。
「皇帝」の山田和樹さんと小山さんの“切れ味”の相乗効果、横浜シンフォニエッタの皆さまとの新鮮な音楽会話を想像しています。
当日の演奏の一部が無料配信されるとの嬉しいお知らせ!有り難うございます。幻のようなレアなプログラムなので、有料で全編配信していただけると尚有り難いです…

小山さんがピアノ協奏曲でいちばん演奏回数が多いと伺っている「皇帝」、まだ拝聴したことがないのです。広島交響楽団と共演される予定のゲルハルト・オピッツさんの来日が叶わなくなり、小山さんがソリストを務められる演奏会を、大阪ザ・シンフォニーホールで11月15日に思いがけなく拝聴できることになりました。
ぴあのふぉるてさんのレポートで予習をしつつ、一期一会の音色を心待ちにしたいと思います。
小山さん、冬色深くなりますが、お身体大切に各地で音楽の花を咲かせてください。
Date: 2020/11/09/15:29:55 No.4983

Re:《本能と熟成》
covariant
ぴあのふぉるて様
いつもに変わらぬ、演奏会の様子を正確に伝える素晴らしいレポートをありがとうございます。
私にとってもオーチャードホールでのこの日の感動は格別でした。それ故、ぴあのふぉるてさんのこのレポートを、当日会場で提供された分厚いプログラム冊子に是非とも追補して頂きたい、と真面目に思うほどです。

ピアノ協奏曲第0番では、小山さんがプログラム冊子にお書きになった通り、ベートーヴェンのカデンツァの歩みを小山さんご自身で辿るというカデンツァに、心震わせておりました。そしてそのことに、丁寧なプログラム・ノートを執筆された寺西基之さんも、文中で触れておられます。
また冊子の巻頭文を書かれた有田栄さんも、その中で、片桐卓也さんによる掲載文を飾る<16歳のベートーヴェンの横顔シルエット>に言及するなど、プログラム冊子作成での皆様の協調ぶりが垣間見えます。
小山さんが書いていらっしゃる山田和樹さんと横浜シンフォニエッタさんとの連携に加え、これらから、小山さんを取り巻く方々の温かい雰囲気が伝わってきました。

ピアノ協奏曲として世に演奏頻度の極めて高い名曲第5番「皇帝」も、小山さんと山田和樹さん指揮・横浜シンフォニエッタとの、この日の共演ほどに「皇帝」らしさを感じた充実感を、私はかつて味わったことがありません。そのような気分で拝見する小山さんの深紅のドレスも、ほんとうにお似合いでした。

この赤い表紙のプログラム冊子と共に、平野昭さんとの共著『ベートーヴェンとピアノ』2分冊も改めて取り出して、この日の演奏曲部分を読み、ベートーヴェンが私たちに遺してくれたものに対する尊崇の念を覚えます。そしてそれをこの日オーチャードホールに於いて存分に表現して頂いた小山さんはじめ演奏者の皆様と、そこに臨席できた幸せに、深く感謝致します。
Date: 2020/11/10/02:10:47 No.4984


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小山さんのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、冒頭の鐘の音から心をつかまれました。
ぴあのふぉるて
先週、10月16日(金)、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 第337回定期演奏会が東京オペラシティコンサートホールで開催されました。
来日できなくなったピアニストに代わって小山さんがソリストをお務めになるこの演奏会のことは、親しいファン仲間の間でも話題にのぼったので情報としては知っていたはずですが…ぼんやりしておりました。
当日の朝になってふとしたことから、「あ! 小山さんの演奏会、今夜なのね?! 」と気づいた途端に、小山さんのラフマニノフがどうしても聴きたくなって慌てて当日券を予約したのでした。
この演奏会のために、当初予定されていた小山さんのピアノシリーズ「第3回」《知情意の奇跡》福岡公演は来年に再延期されたことも知っています。
自分だけいい思いをしているような後ろめたさと、小山さんご出演の演奏会は外せない!という意気込みが入り混じり、どこか複雑な心持ちで会場に向かいました。

小山さんのラフマニノフの第2番は、約2年ぶりに拝聴します。
前回は、2018年12月8日、小林研一郎氏指揮/読売日本交響楽団@かつしかシンフォニーヒルズ モーツアルトホール でした。(小山さんはこの曲を、約1年前、2019年11月2日にNHK交響楽団 埼玉公演で下野竜也さんとご共演なさっていますが、その演奏会は残念ながら聴きに伺えませんでした)
〜〜〜
第337回 定期演奏会 プログラム
初めに、常任指揮者 高関 健さんからのメッセージが載っていました。
「アンドレイ・コロベイニコフ氏は、政府の入国制限により来日ができなくなりました。この難局にあたり小山実稚恵さんがご多忙なスケジュールを調整くださり、急遽ご出演をいただけることになりました。皆様ご存知のように小山実稚恵さんは我が国屈指のピアニストであり、ラフマニノフの第2協奏曲はその真骨頂に触れるにもっともふさわしい曲ではないでしょうか。この場をお借りして小山さんに感謝申し上げますとともに、皆様には本日の公演を最後までごゆっくりとお楽しみいただけましたら幸いです。常任指揮者 高関 健」

芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
休憩
ラフマニノフ:交響的舞曲 作品45

指揮:沼尻 竜則
ピアノ:小山 実稚恵
コンサートマスター:戸澤 哲夫
〜〜〜

小山さん素晴らしかったです!
冒頭の鐘の音から心をつかまれました。
小山さんのラフマニノフはやっぱりいいですねぇ。のびやかで自由で美しかった。甘美な旋律、力強い和音、華麗なパッセージ、オーケストラとの対話、すべてに心が揺さぶられます。
どんな時でも、小山さんはいつも心のこもった最上の音楽を聴かせてくださいます。緊急時でも心が乱れることなく、万全の態勢でステージに臨むことができるのは、日々の努力の賜物だと思います。
全身全霊を捧げた演奏に胸が締めつけられました。
fffの表現など椅子から立ち上がって打鍵なさり、尋常でない気迫に満ちていました。
ラフマニノフの秘められた思いが小山さんによって語られるとき、ラフマニノフと小山さんとピアノは一つになって、もう音楽そのものです。美しい響きのホールで深くて豊かな音色に包まれて、感動と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

この日、小山さんは美しい光沢のある青碧色のドレスをお召しでした。
2017年春の「音の旅」第23回 〜祈りを込めて〜@東京公演のご衣装と同じですね。でもきっとそれは偶然ではなくて、意識的にお選びになったのだと思います。一日も早く未知のウイルスが終息し平穏な日常が戻りますように、との祈りを込めて…。

ニューイヤーコンサート2021(1/10@サントリーホール、1/11@ミューザ川崎)の演目も、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ですね!
フェドセイエフさんとのご共演(来年3月7日に再延期)も、心待ちにしております。
Date: 2020/10/23/12:59:46 No.4981


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音楽は「心の拠りどころ」
ぴあのふぉるて
待ちに待った 小山さんのピアノシリーズ 「ベートーヴェン、そして…」第3回 《知情意の奇跡》が、10月2日と3日、Bunkamura オーチャードホールで開かれました。多くの演奏会が中止になる中の延期公演。それも2回公演! 小山さんの尊いお心に胸を打たれます。私共は2日目(10/3)のご公演を拝聴しました。
新型コロナウイルス関連:
事前にホールより、感染予防対策を講じた座席配列のために「全席払戻し および 再販売」のご案内が届きましたので、座席を予約し直して、手持ちのチケット(シリーズセット券)は返送しなければなりませんでしたが…
新しい座席配列に加えて、当日、会場ではいくつもの感染予防対策が取られていました。
安全な音楽会再開をめざす主催者の、覚悟と熱意がひしひしと伝わります。

15:00開演
小山さんのドレスの色は美しい深みのあるゴールド。
プログラム冊子の表紙はドレスとお揃いの品のいい黄金色です。その彩色にも小山さんの美意識を感じます。
演奏にお入りになる前に、小山さんよりお話があり、慌ててメモしました。
〜〜〜
第3回 昨日と今日の2回、迎えることができること、本当に幸せに思う
自然災害や想定外のことが長い歴史の中で何億回と繰り返されてきたけれど、
「音楽」は形を変えながら生き続けている 
“不要不急”と言われるが 人間の心の拠りどころと感じる
ベートーヴェンの30番とバッハのゴルトベルク変奏曲
ゴルトベルクを初めて弾いた時からゼッタイ組み合わせたいと思っていた
今回、実現できたこと、嬉しい
「3」は大切な数字
「知情意」トライアングルに均衡を保ちながら それぞれが融合しあう
ベートーヴェン第30番 3楽章 3拍子 アリアで始まり、変奏、時を経てアリアで終結する
バッハのゴルトベルク(30の変奏)に似ている
「時」を意識する
アリア〜1時間して最後にもう一度現れる
人生に二度と同じ瞬間がないように…楽器も空気も自分の気持ちも、変わる…
1時間の「時間の経過」自分の中で感じたい 共有していただけたら嬉しい
〜〜〜

ステージの生花も「3つ」のアレンジメントの融合体となっています。それぞれの中心には、あやめ色、瑠璃色、紅色のお花が豊富に活けてあり、印象的でした。

ピアノ・ソナタ第30番
ベートーヴェン生誕250年の記念の年に、ベートーヴェンの後期ピアノソナタを、小山さんの生演奏で拝聴できて幸せです。小山さんのピアノを聴くと心身が生き返る気がします。小山さんの音楽は、とりわけ滋養分が豊かで濃いのだと思います。
第3楽章は美しい主題がさまざまに変容して回帰する、情感に満ちた変奏曲。穏やかな主題はほんとに、バッハ:ゴルトベルク変奏曲のアリアの雰囲気です。四分の三拍子というのも同じですね。
ベートーヴェンのバッハへの尊崇と、小山さんの精魂込めた演奏が、胸に迫りました。
どんな時も希望を失わずに前へ進まなくては!という気概に満ちた音楽でした。

小山さんは新しいレパートリーとしてバッハのゴルトベルク変奏曲を研究なさった時、ベートーヴェンの第30番と似ている! とお思いになり、この二つを絶対いっしょに演奏したい!と長年大切に温めていらしたのですね。
2018年6月4日、シリーズ制作発表会の質疑応答でプログラミングについてお尋ねしたときのことを思い出します。小山さんはあの日も、「12年間『音の旅』シリーズの最初の頃にもう思い浮かんだ案だった。新シリーズのプログラム、『第1回』と『第6回』は比較的あとに決まり… 最初に決まっていたのが『第3回』でした…」と熱っぽくお話しくださいました。
心に描いた夢を、いつの間にか叶えてしまう小山さんはやっぱり、稀有の才をお持ちですね。

休憩をはさみ、プログラム後半は、バッハ:ゴルトベルク変奏曲
これは夢かうつつか。アリアで始まり30もの変奏を経てアリアで終結する、1時間の旅の間じゅう、小山さんの一心不乱の演奏にドキドキうっとり聴き入りました。
小山さんの軽快なテンポ(*)と、精緻な音は、現実離れした美しさです。まさに奇跡。
小山さんの迷いのない明るい音楽を浴びたら元気が出ました。不安な時ほど音楽が必要なのですよね。
(*)横浜市栄区リリスホールでの演奏(2017年12月2日)よりさらに早い、驚異的なテンポでした。繰り返しの違いがあるので単純に比較することはできませんが、今回は60分を切っていたと思います。「世界最速です!」と、曲を知り尽くすファン仲間センセイも驚喜しておられました。

アリアの後には静寂が訪れ、続いて万雷の拍手!!
小山さんは何度もステージにお戻りになり、感慨無量の面持ちで深々とお辞儀を繰り返されました。
小山さん、どうもありがとうございました。
「知情意の奇跡、それは小山さんのことだと私たちはいつも思っています」(まじょるか魔女さんのご投稿 No. 4978 締めくくりのお言葉)… ほんとに私もそう思います。
Date: 2020/10/08/13:41:27 No.4980


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変奏とは能動。バッハ、ベートーヴェン、…そして小山さんからのエールの力
まじょるか魔女
9月12日(土)名古屋しらかわホールにて、小山さんの新シリーズ「ベートーヴェンそして… 第3回〈知情意の奇跡〉」を拝聴しました。
コロナ禍のための延期、調整を経ての開催で本当に有り難いことです。
小山さんはスモークゴールドのドレスでマイクを持ち、このように演奏できることをとても嬉しく思います、ゴルトベルクに取り組んだときに、いつかベートーヴェンの30 番と一緒に演奏したいと20年前から思っていました、…とお話ししてくださいました。ゴルトベルク変奏曲は緻密な構成であるけれど最後の第30変奏は人間的で当時の流行歌が取り入れられて、自分のイメージでは歌声が聴こえてきて、それが一人ずつ増えていくような…そしてまたアリアの旋律に戻るのだけど、それは始めのアリアとは違うものになっていることを聴いている方と共に感じながら演奏したい…というお話をされました。

ベートーヴェン:ピアノソナタ30番は小山さんにしてはややゆっくりのテンポで音の余韻から新しい音が生まれる瞬間を愛おしむように奏でられていました。第3楽章の星が散りばめられるような壮大な音の宇宙、そして原点に戻りかみしめるような変奏の展開。ゴルトベルクの前に演奏されると、ベートーヴェンがバッハからの影響を受けてこの曲を作ったであろうことがよりクリアに聴こえてきました。
休憩後のゴルトベルク変奏曲はトータルで60分少しで、なかでも第25変奏は世界最速なのでは?というくらいのテンポで、変奏曲という自由と制約との絶妙なバランスを感じました。ト長調の快活な変奏のなかに差し込まれるト短調に心を揺さぶられながら、壮大な音の宇宙に誘われます。左手の旋律がくっきりと浮かび、瑞々しい音色に心が満たされました。
小山さんは第29変奏を一心不乱に奏でられ最後の音をのめり込むように打鍵され、そのまま、第30変奏へ入られたのです!ひとりずつの歌声が徐々に増えていき、大きな力になっていき…自分もその一員になったかのような心地でした。
変奏とは能動の力。これは、今の状況にある私たちへのエールと聴こえてきました。ただ拝聴する音楽から共に音楽の力を信じて前進しよう!というメッセージがバッハからベートーヴェン、そして小山さんから鮮やかに発せられました。はじめのアリアは来し方を懐かしむように、最後のアリアは未来に開かれるような力をはらみ、空高く音が溶けていきました。
人数の倍以上の拍手に、小山さんは何度も戻ってこられ丁寧にお辞儀をしてくださいました。アンコールはありませんでした。
小山さん、全国公演を敢行していただき有り難うございます。サイン会がなくなったことは寂しいですが、小山さんからのメッセージはひしひしと伝わってきました。知情意の奇跡、それは小山さんのことだと私たちはいつも思っています。
Date: 2020/09/12/23:22:58 No.4978

Re:変奏とは能動。バッハ、ベートーヴェン、…そして小山さんからのエールの力
covariant
まじょるか魔女様
しらかわホールでの「ベートーヴェン、そして」シリーズ第3回<知情意の奇跡>の詳細なご報告を、早速、ありがとうございます。
小生も、新譜CDのベートーヴェン・ソナタ第28番を聴いてからは、早く小山さんの演奏を、それもベートーヴェン・ソナタ第30番以降のものを早く聴きたいという思いが募り、しらかわホールに向かいました。

私にはまじょるか魔女さんのように、曲の進行を追って表現することができませんが、その場その時に応じたピアノ操作で演奏される小山さんの姿に、ファン仲間みんなで、その変幻自在さは他のどのピアニストにも勝る、これぞ生演奏の醍醐味、いつも元気をいただける、と話し合っておりました。

これまでいつもやっていただいていたサイン会が、残念ながら今回は無く、どうしても小山さんにお会いしたかった1ファンとしてはとても残念でしたが、このコロナ禍にあってもどうぞご健勝に演奏活動を続けていかれますように、お祈りいたします。
Date: 2020/09/13/22:45:25 No.4979


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小山さんの新譜が特選盤に!
ぴあのふぉるて
昨日2020/8/20の読売新聞(夕刊)に素敵な記事を見つけました。
サウンズBOX クラシックというコーナーで、小山さんの新譜「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番&第29番《ハンマークラヴィーア》」が 特選盤に選ばれています!
(選評は作曲家の西村朗さんと他のお二人の合議)
「円熟 入魂の至芸」と題された評には選者の驚きや感動が熱く語られ、小山さんの魅力が浮き彫りになっています。

ファン冥利に尽きます。
小山さんの芸術はホントに素晴らしいから選ばれて当然なのですが、やっぱり嬉しい!
小山さん、おめでとうございます!

取り急ぎお知らせまで。
Date: 2020/08/21/19:05:42 No.4974

Re:小山さんの新譜が特選盤に!
covariant
ぴあのふぉるて様、お知らせありがとうございます。西村朗さんの賛辞も素晴らしく、本当に嬉しいですね。

そして、
『レコード芸術』9月号でも特選盤に選ばれ、巻頭記事にも取り上げられてお出になっているようですね。

私には今回のCDケースに納まった写真や冊子も、いつも以上に逸品に思えます。むろん、このCD だけではありませんが、愛蔵版とするにふさわしいですね。

小山実稚恵さま、次々とおめでとうございます。
災害の多い世情ですが、これからはCDにもベートーヴェンの音楽も加えて、私たちを励まし、共に進んでいただきますように、僭越ながらお願い申し上げます。
Date: 2020/08/22/01:13:36 No.4975

Re:小山さんの新譜が特選盤に!
ぴあのふぉるて
小山さんの新譜アルバム、本当に素晴らしいですね。
小山さんの演奏で蘇り、新たな輝きを放つようになった作品群リスト(by ぴあのふぉるて)に、このたび新たにベートーヴェンのピアノ・ソナタ第28番とピアノ・ソナタ第29番《ハンマークラヴィーア》が仲間入りました。

covariant様
早々に素敵なリプライをいただきどうもありがとうございました。
小山さんの新譜は音楽誌『レコード芸術』9月号でも特選盤に選ばれたのですね!
感激ひとしおです。先月、小山さんの第28番の出だしのフレーズを聴いてすぐに、あ、これはもう「レコ芸特選」間違いなし!と感じて、密かに期待しておりました。
(約半年前、facebookに小山さんが雪だるまの写真@大賀ホール をアップなさった時からそのことを確信しておられたという) covariantさんには遠く及びませんが…。

小山さんの新譜が届いた日は、畏れ多くてすぐには聴けない気がして、開封せずにそのまましばらく飾り、美しいジャケットに見入っておりました。小山さんの凜とした表情とともに優美なピアノに目を奪われます。二日後、ケースを開けると譜面台の彫刻デザインが(ジャケット背表紙とCD盤面に)見開きで描かれていて、その美しさに息を呑みました。

『レコード芸術』9月号、巻頭インタビューの中で小山さんは、CDジャケットに小山さんと「一緒に写っているピアノ」についても詳しくお話しくださっていますね。
この楽器は小山さんご自身が所有なさっているピアノなのですね。
「… とてもふくよかで多彩な音が出るピアノで、すっかりほれ込んでいます」とのこと。
ジャケット表紙のピアノのプロフィールがわかって、心が落ち着きました。
小山さんの1895年A型スタインウェイピアノ、今回は写真のみの登場でしたが、いつの日かその「とろけるような音」をぜひ聴かせていただけますように…。

『音楽の友』9月号にも、小山さんのインタビュー記事が載っています。
p.22, 23
連載「ベートーヴェン的な 余りにベートーヴェン的な」vol.12
 Guest:小山実稚恵さん
 取材・文=越懸澤麻衣、写真=堀田力丸

 平野昭氏との対談で毎回のように確認したこと、
 ピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」のプログラム作りについて、
 最新録音CDの選曲について、
 バッハのフーガとベートーヴェンのフーガ、
 もしベートーヴェンに会うことができるとしたら?
 私のベートーヴェン〜お気に入りの1曲(2曲)、など、率直にお話しくださっています。

同 巻末ページ p.42 Disc Space
小山さんの新譜がここでも特筆されています。
「ベートーヴェン・イヤー注目の1枚 小山実稚恵、初のソナタ・アルバム」
選・文=真嶋雄大
「さて、ベートーヴェン・イヤーを飾る垂涎のディスクが現れた。〜」との素敵な書き出しで、小山さんの優れた演奏とベートーヴェンの作品の特色が、分かち難く混ざり合うように絶賛されています。
初となるベートーヴェンのソナタ・アルバムに第28番と第29番が選ばれたことに言及なさっている点も、素晴らしい。
小山さんの表現はプログラミングからもう始まっているのですもの。

新譜発売日直前(7/19)、音楽評論家の萩谷由喜子さんもご自身のHP(この春に開設された新しいHP)に温かなご感想を載せておられました。
作品の背景が丁寧に織り交ぜられ、曲想ごとに感動のお気持ちが生き生きと細やかに綴られています。尊崇と情愛にあふれた萩谷さんの評を、皆様もぜひお読みになってください。
お知らせまで。
Date: 2020/08/27/01:05:40 No.4976

Re:小山さんの新譜が特選盤に!
covariant
ぴあのふぉるて様

『音楽の友』9月号の記事もご紹介いただき、ありがとうございます。

真嶋雄大さんの巻末ページp.42 Disc Space の記事は、見出しが小山さんのアルバムの話題でその賞賛ぶりが伺えますね。
同じく巻末ページp.45 BOOKS(書籍)欄に、野平多美さんという方が
「前人未踏の創作世界へ 『ベートーヴェンとピアノ』完結編!」
と題して、小山さんと平野昭さんによる2冊目の本を紹介されていますね。

更に、表紙と巻頭インタヴュー p.6-8 は、最近ではアルティ弦楽四重奏団のメンバーとして小山さんとの共演で私たちの記憶に新しい、矢部達哉さんではないですか。
インタヴューの中で、矢部さんは「素晴らしい共演者」の一人、小山さんのことも大いに語っておられ、嬉しい限りですね。
Date: 2020/09/02/18:39:08 No.4977


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5ヶ月ぶりの演奏会:小山実稚恵さんピアノ・リサイタル@横浜みなとみらいホール のご報告
ぴあのふぉるて
小山さん、ピアノ・リサイタルご開催おめでとうございます。

新型コロナウイルスにここまで長期にわたって人の活動が制限されてしまうなんて、誰が想像できたでしょうか。
7月に入り新感染者数が増え続け、”我慢の4連休”を求められていた連休二日目、7/24「スポーツの日」(当初は東京オリンピック開会式が開かれる予定だった日)、約5ヶ月ぶりに小山さんの演奏会が開かれました。
ひと月前、主催者(神奈川芸術協会さん)から郵送で「公演開催予定のお知らせと座席に関するお願い」が届きました。コロナウイルス感染拡大防止対策として観客数を収容人数の50%以下で開催することになった由。
「ご来場希望/払戻し希望/ご来場せず払戻しを辞退(寄付)」のいずれかを選び、手元のチケットを一旦返送。来場希望者には後日、新しく指定されたチケットが届く…という流れになるそうです。多くの演奏会が中止や延期となる中、細やかな対応に感じ入りました。
7月中旬、再配席された新しいチケット2枚が届き、ひとまずほっとしました。座席の調整、ものすごく大変な作業だったと思います。新しい座席は、一列後ろの列になってしまいましたが… ありがたいことに1枚は前と同じ番号、もう1枚は間を一つ空けた並びの番号でした。

会場では万全のコロナ対策が取られていました:
開場時間の変更:13:00(混雑を避けるため時間帯に幅をもたせています。コロナ前は13:30でした)
アルコール消毒液の設置、サーマルカメラによる体温測定、クロークは閉鎖。
マスクの着用、ホールスタフはフェイスシールド着用。
チケットの半券は自分でちぎって箱に入れる。
リフレッシュメントはドリンクのみ。
ブラボー!なし。
終演後はエリアごとに退場する。
アンコール曲の掲示なし(神奈川芸術協会HPにアップされます)
CD・グッズ販売なし。サイン会なし。などなど。

プログラム冊子に、小山さんの思いが綴られた美しい直筆メッセージプリントが挟み込まれていて、感激しました。

14:00
開演前の会場は物音一つしない、真空のような静けさです。
喜びと期待に満ちた静寂は、生の演奏会でしか体験できません。
えんじ色の煌めくドレスでステージに登場なさった小山さんの笑顔を拝見し、感動と感謝の念で胸がいっぱいになりました。

モーツァルト: J.P.デュポールのメヌエット主題による9つの変奏曲 
あぁ、なんと明るく澄んだ音色でしょう。純真無垢という言葉がぴったりです。
(この作品はしかし、モーツァルトが生活の困窮を打開するために作った曲のようです)
小山さんの「“生の響き”」が心に沁み入ります。細胞が潤いました。
ピンと張りつめた空気の中で聴く音楽は格別ですね。
小山さんのピアノの音に包まれて幸せです。

シューベルト:即興曲 作品142
深く優しく、慈しむように演奏なさっています。
小山さんのシューベルト愛はさらにいっそう深まっていると感じます。
特に印象的な第4番は、緊張感と凄まじい気迫に満ちた奏楽で、胸を打たれました。

「小山さん進化してる! フォルテはさらに温かく、ピアノはさらに深い音色になっている」と主人も唸っていました。
「鬼気迫る演奏でしたね!」と尊敬するファン仲間も感嘆なさっていました。

休憩時間、いつものファン仲間の皆様と5ヶ月ぶりの再会を喜び合いました。

プログラム後半は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第30番、第31番
小山さん5ヶ月のブランクを感じさせない、というより、新たな段階に入られたような、素晴らしい演奏を披露なさいました。思いがさらに深いだけでなく、その思いを表現する技術もますます冴え渡っている! もう驚嘆するしかありません。
小山さんのどんな楽曲でも崩れない美しい姿勢、決してブレない身体の芯は、必見です。
愛らしい旋律、滑らかな音階、凄みのある和音、繊細なトリル、などさまざまな表現に魅了されました。
ベートーヴェンの声を届けたいという強いお気持ち、それを実現できる繊細な表現技術、あふれる熱い思いに流されない沈着冷静な頭。逞しい精神力と体力。
小山さんは、今、すべてが備わった充実の時をお迎えですね。

今回、会場内は半分以上が空席となっていましたが、来場を断念された方々の“気”と、遠方から応援なさっているファンの皆様の“気”も満ちていたように思います。
はにかむような笑顔で、全方向に深々とお辞儀を繰り返す小山さんに贈られた拍手はいつも以上に温かでした。(1階席では)スタンディングオヴェイションをしている方も多数見られました。

アンコール:
シューベルト:即興曲 作品90-4 でした。この曲をお選びになるのは珍しいですね。
ちょっと意外に思いましたが、すぐに、あ、なるほど。小山さんきっと今日は同じく作品90の第3番で締めくくるおつもりなのね…と気づいて嬉しくなりました。
はたして2曲目はやはり、小山さん最愛の曲、即興曲 作品90-3 でした。
繊細なタッチで大切に大切に奏でておられるお姿から、小山さんご自身の喜びと感謝のお気持ちがひしひしと伝わります。

小山さん、どうもありがとうございました。
5ヶ月ぶりの小山さんの演奏会は、ファンにとっても「私の人生の“記憶に残る日”」となりました。
次回、10月3日、「ベートーヴェン、そして…」第3回〈知情意の奇跡〉(延期公演)を楽しみにしております。
Date: 2020/07/26/17:47:44 No.4972


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