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音の旅 第14回〜夜のしじまに〜
実稚恵さまの微笑み

師走の足音も聞こえるような、寒さを感じる11月終盤。。
11月28日福岡銀行大ホールで開かれた音の旅シリーズ2012年秋の公演に行ってまいりました。

いつもは、この九州を皮切りに音の旅は、スタートするのですが、今回は、九州が最後の公演地となりました。

博多の熱い聴衆に混じり、階下への階段を進み、今回も最前列の「マイ・シート」に腰をおろし、期待と至福のひとときを過ごします。やがて、会場の照明が落ち、舞台が明るい光の中に浮かびあがります。
いよいよ実稚恵さまの登場です。

今日の実稚恵さまは、イメージカラーの黒いドレスで登場されました。ドレス上衣の裾の一部の赤が、とても引き立ちます。初めて拝見した黒のドレスですが、とてもインパクトがありました。

本日のプログラム

シューマン   森の情景 作品82
ラヴェル    夜のギャスパール

 休憩

ショパン    ノクターン第13番 ハ短調 作品48−1
ショパン    バラード第4番   へ短調 作品52
スクリャービン ソナタ第9番「黒ミサ」   作品68
グラナドス   ゴイェスカスー恋するマホたち第1部より
         第4曲「嘆き、またはマハと夜うぐいす」
シャブリエ   ブーレ・ファンタスク

 アンコール

ショパン    ノクターン第1番変ロ短調作品9−1
ヴィヤルド   セレナード
スクリャービン 左手のための3つの小品作品9−2夜想曲

同じ黒でも濃淡や吸い込まれるような黒、発散するような黒。。。さまざまな濃度を感じることができました。実稚恵さまの感受性、表現力がいかんなく発揮された、今回のプログラムであったと思います。
次回のテーマカラーが赤ということですが、マットな黒という色の向こうに色合いをも感じさせる実稚恵さまの演奏の素晴らしさに、とても感動しました。

次回は1日おいて30日金曜日、北九州での最終公演での今シリーズの〆となります。
Date: 2012/11/29/22:03:34 No.3859


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24回リサイタルシリーズは、美しいピアノ曲の万華鏡のよう
ぴあのふぉるて
土曜日、小山さんの「夜のしじまに」を姉と一緒に堪能いたしました。
「ピアノで綴るロマンの旅」シリーズ、小山さんのピアノが素晴らしいのはもちろん、各回テーマカラーに合わせたお花、衣装、小冊子やチラシも素敵ですね。演奏が始まる前に五感を刺激され期待が高まります。そして、12年間24回の連続リサイタルを着実に実践なさっている小山さんの生き方を思えば思うほど、尊敬の念がますます強くなります。
 今宵、小山さんは黒に筆で描いたような赤がアクセントの衣装で、妖艶な雰囲気。そして、プログラムが凄い!「夜」と「闇」というテーマだけでも、これだけ様々な曲があるのですね。小山さんのレパートリーは、無尽蔵!
 プログラム冒頭、シューマン「森の情景」第一曲の静かな和音が聴こえると、もうそこは森の中でした。ピアノによる小山さんの「語り」が始まります。暗く不安な心情も、明るい情景も…小山さんの音色は変幻自在。「予言の鳥」の不気味さも魅力的でした(なぜかこの曲、今も私の頭の中で流れていて…)
 続いてラヴェルの「夜のガスパール」は、美しい水の精や怪奇な小悪魔などが登場する、幻想的な物語。思わず身を乗り出して聴き入りました。ピアノが語っている! 美しい細やかな小波から、不気味に鳴り続ける鐘、超絶技巧!!!のクライマックスまで、ファンタジーあふれる素晴らしい演奏でした。我々聴衆も全力で聴いておりました。
 休憩後、後半の初めはショパン「ノクターン第13番」と「バラード第4番」。やっぱり小山さんのショパンはいいですね。小山さんの慈しみ深い優しい音も大好きですが、激情表出の際、決然とピアノを鳴らすところも大好き。淀みのない演奏に、胸がすく思いがします。
 次のスクリャービン「黒ミサ」は、不気味で美しい、ちょっと癖になりそうな曲ですね。小山さんのCD全集がなければ、多分、自分からは手に取らない部類の曲…。グラナドス「嘆き、またはマハと夜うぐいす」は情感と気品を感じました。
 小山さんのリサイタルには、いつもなるべく予習?をしてから臨むようにしているのですが…今回、シャブリエの「ブーレ・ファンタスク」は当日初めて聴きました。でも、知らない曲は新鮮な感動がありますね。(アンコール二つ目、ヴィヤルドの「セレナード」も良かった)

 小山さんがこのリサイタルシリーズで取り上げてくださるから出会える曲もありますので、本シリーズは私のような素人リスナーにとってありがたい貴重な企画だと思います。単発で聴くとちょっと難しそうな曲も、このシリーズでは自然な流れの中で出会えるのです。毎回、選曲とその演奏順序に小山さんの思い入れを感じます。アンコール曲も含めて完成された美意識に貫かれていて、まるで美しいピアノ曲の万華鏡のようですね。
 アンコールしめくくりはスクリャービンの、ゆったりと美しいあの曲でした。

 小山さんどうもありがとうございました。来年6月の「夢想と情熱」も楽しみにしています。膨大な数のピアノ曲から小山さんが厳選された曲を、小山さんの演奏で聴ける。この喜びを一回でも味わえば、旅の最後までお伴せずにはいられません。
 小山さんの情熱が込められた「音の旅」シリーズは、普通のピアノリサイタルを超えて一つの芸術に昇華していると思います。

 まさと様、会場で初めてお会いすることができ、大変嬉しく楽しいひとときでした。いろいろとご親切にどうもありがとうございました。感謝感激です。
 また今回、音楽評論家の萩谷由喜子さんを休憩時間にホワイエで発見! 直接お話しする幸運に恵まれました。初対面なのに気さくに応対くださり感激です。お着物がよくお似合いの素敵な方でした(「田中希代子―夜明けのピアニスト」「ピアニストおもしろ雑学事典」等の著者です)

p.s. 会場の一体感は私も感じました。小山さんの聴衆は、小山さんの動きや呼吸から拍手のタイミングを見極めているのですね。小山さんと上手に対話をしているような感じがします。
Date: 2012/11/13/10:19:12 No.3854

Re:24回リサイタルシリーズは、美しいピアノ曲の万華鏡のよう
管理人@まさと
ぴあのふぉるてさん

こんにちは。
本当に素晴らしい感想をありがとうございます。
そして色々とお気使いをありがとうございました。
ホワイエでは萩谷さんとお話をされたのですね。
遠くに感じていたクラシック音楽が小山さんを通じて身近な存在になって来る。音楽の輪が広がる事はとても素晴らしい事ですね。
また小山さんのコンサートでお会い致す事を楽しみにしています。
寒さが増して来ていますので、お身体をご自愛下さい。
Date: 2012/11/18/11:18:49 No.3857


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渋谷!
fujisyujohn
こんばんは。
10日の渋谷でのリサイタル,行きました。
あまりに人が多すぎて・・・・
夕方から人と会う予定も入ってたので,
僕はもうリサイタルが終わったらそのまま渋谷を後にしました。
コンサートの大事な余韻が粉々になってしまいそうな街で,
やっぱりどうも渋谷は苦手だなぁ。

スクリャービンの2曲に感激しました。
『ソナタ第9番』はぜひ実演で聴きたい曲だったので
小山さんの演奏で聴くことが出来て,幸せでした。
しかし!
僕の大好きな『左手のための2つの小品』の,より魅力的な『ノクターン』の方をまさかこの日聴けるなんて思ってもいなかったので,最初の音が鳴った瞬間「うそー!?」って叫びそうになりました! 感涙物のスクリャービンでした!

まだ,先の話のような気もしますが,もうあと10回しかないのかぁ〜ってシミジミ思ってしまいました。。。。
Date: 2012/11/11/23:36:39 No.3853

Re:渋谷!
管理人@まさと
fujisyujohn さん

感想をありがとうございました。
きっとお見えになっているのでは?と思いましたが発見出来ず残念でした。
また小山さんのコンサートでお目に掛かれる事を楽しみにしています。
そう言えばこのシリーズも残す所あと10回なのですね。
第1回がつい先ほどの様な感じでいました。
これからの10回はますます内容の濃いコンサートだと期待しています。
Date: 2012/11/18/11:13:00 No.3856


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神秘性の極み
篠村友輝哉
昨日、オーチャードホールでの音の旅第14回を拝聴いたしました。前回に引き続き「夜」をテーマにしたプログラムですが、また違った味わいをもつ選曲です。
小山さんの今回の演奏から醸し出された世界は、詩情的かつ滋味にあふれた夜闇の世界。時にひそかに、時に妖しく、時に鮮烈に・・・夜という時間が持つ特別な感覚が表出されていました。また、各曲の魅力を引き出しつつも、それぞれの作品のプログラムのなかでの位置づけが考慮された演奏だったと思います。
最初のシューマン「森の情景」はかなり内省的な作品。鬱蒼とした世界観を情緒豊かに奏でます。つづくラヴェル「夜のガ(ギャ)スパール」は演奏至難な作品ですが、そうした困難さを突き抜けた、鮮やかな演奏でした。第1曲「オンディーヌ」の色彩豊かに描かれるアルペジオのなんと美しいことでしょう。第2曲「絞首台」の残酷で不気味な空気の表出、そしてクライマックス第3曲「スカルボ」では小山さんのヴィルトオジティーが小悪魔スカルボの姿態だけでなく人間の慄く心や狂気の夜を幻想的に描き出し、圧巻でした。後半のショパンではまずノクターンが高貴な夜の空気を作り出し、それが次のバラードへの橋渡しとなりました。その「バラード第4番」はショパンの内面的本質が綴られた壮大な音絵巻が、孤独な心情とほとばしる情熱とロマンと相まって圧倒的なドラマとなりました。感涙です。スクリャービン「黒ミサ」はスクリャービンの神秘的な響きは小山さんの手によって立体音響となり聴き手に迫ります。神秘の焔は次第に燃え盛り、終結部分では法悦の境地に。一転してグラナドスでは人間味あふれる恋の心情が、夜の静謐な空気とともに満ち溢れ、現実からのファンタジーが漂います。締めくくりのシャブリエ「ブーレ・ファンタスク」は小山さんの鮮やかな演奏はまさに夜闇に鮮やかな光を差し込み、シューマンでいざなわれた夜の迷いの森から抜け出したのです。本当に、プログラムが一つの物語のような演奏会でした。

音の旅、まさに内側へと向かっている感覚を感じながら客席に身を置いていました。ますます内面的な深みを増す小山さんの奏楽をまた楽しみにしております。
Date: 2012/11/11/19:52:12 No.3852

Re:神秘性の極み
管理人@まさと
友輝哉さん

こんにちは!
いつも素晴らしい感想をありがとうございます。
友輝哉さんの新鮮でフレッシュなお人柄が文面に表れていると思います。
きっと演奏されるピアノも同様なのでしょう。
これからが楽しみですね。
どうぞこれからも頑張って下さい。
Date: 2012/11/18/11:08:31 No.3855


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11月10日オーチャードホールのリサイタル
キヨ
本日、オーチャードホールでのリサイタルシリーズを聴かせていただきました。まさとさん、お元気ですか?
内容について稚拙な文章で表現するのは今回も敢えて避けますが、第一音から感動が始まり、知らなかった曲も小山さんの技術と感性で見事にその魅力を教えてくれました。
黒をイメージということで、特に前半はある種不気味ささえ覚える神秘的な世界を醸し出しており、客席もとてもよい緊張感にあふれていたと思いました。
一旦曲が終わった後の一転した拍手の大きさは、満席の聴衆が感動に包まれているのを感じさせてくれました。
いつも同様、リサイタルのイメージにマッチしたお花も素敵でした。
余韻を楽しみながら、美味いビールを飲みながら新幹線で先ほど帰宅しました。
小山さん、今日もありがとうございました。
Date: 2012/11/10/21:30:14 No.3847

私も行って来ました。今日もありがとうございます。
sotto voce
旅も中盤。漆黒の森へ来たのですね。

シューマンの森の情景は、明るい曲から始まるけれども音色は
深い森の、水分を含んだ空気、コケや樹液の水分を含むけれど
重くはなく、ふくよかなもののイメージがわきました。
この音色は弾き手のタッチ、ピアノの調律・整音の工夫があるのでしょうか。私の座っていた位置(今日は2階正面でした)も、関係していたかもしれませんね。私は2階席がお気に入りです。

ピアノ1台で演奏しているのに、あれほどまでに壮大なのに
ピアニッシモはどこまでもppppp。聴く側も、その
ピアニッシモに強烈に引き込まれて集中力が高まります。

漆黒の闇は、薄暗く先が見通せない不安、未知の生物に出会ったり
突然天候が変わったり遠くに物音が聞こえるような、何かの気配を感じるような、場所でした。

アンコールはびっくりでした。小山さんのCDはすべて聴いているので、アンコール曲が知らない曲のことは、ほとんどなかったと思いますが、2曲目は、全く知らない曲でした。わーこれはステキ!弾いてみたい!と、思い、早速調べてみました。これはどうやら歌曲の編曲ものですか?
本編はもちろんのこと、アンコールの選曲と配列のセンスにはいつもうっとりさせられますね。
スクリャービンの終わりの音が完全に減衰し、無音になる瞬間を見届け、聴き届けた時の満足感や達成感はたまりません。

おとといは、ラドゥ・ルプーのリサイタルを聴きに行ったのですがシューベルトのソナタが味わい深くて本当に幸せな時間でした。
少し先ですが、同じシューベルトの変ロ長調ソナタをこのシリーズで聴ける日がとても楽しみです。
小山さん、次回も旅の案内をよろしくお願いします。

(蛇足ですが・・・ルプーの時の聴衆と、今日の小山さんの聴衆では断然、今日の聴衆の方が、お行儀が良いというか、熱心というか私個人としては好印象です。ずっとこのシリーズを楽しみにお供をしている方がたくさんいらっしゃるということなのだと思いました。)
Date: 2012/11/11/00:37:44 No.3848

Re:11月10日オーチャードホールのリサイタル
管理人@まさと
キヨさん

ご無沙汰いたしております。
僕は相も変わらずの毎日です。
オーチャードに来ておられたのですね。
遠路より、お疲れ様でした。
オーチャードの余韻に浸りながらの新幹線でのビール。
さぞかし美味しかった事でしょう!
また是非感想をお寄せください。




sotto voceさん

こんにちは。
僕も今回の観客の皆さんの素晴らしいマナーを感じました。
オーチャードでの「小山実稚恵の世界」もここまで来たかと感無量でした。
勿論僕もアンコールの2曲目は分からず後で知りえた事ですが、ヴィアルドのセレナードと言う曲だそうです。
とても印象深い素晴らしい演奏でしたね。
sotto voce さんの次の小山さんはいつになりますでしょうか?
お会い出来ると良いですね。
どうぞこれからも宜しくお願いいたします。

Date: 2012/11/11/16:06:51 No.3851


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11月4日大阪いずみホールでのコンサート
山田兼士
大阪いずみホールにて小山実稚恵さんのピアノコンサートでした。12年で24回のシリーズ第14回は「夜のしじまに」イメージカラーは黒です。シューマンからラヴェル、ショパン、スクリャービン、グラナドス、シャブリエと盛り沢山。ラヴェル「夜のガスパール」は名演。どの曲も好演でした。これだけのヴァリエーションを一度のコンサートで弾き分ける手腕もただごとではないのですが、一つ一つの解釈がよほど的確なのでしょう、個性がくっきりと出ています。シューマンの「森の情景」なんてこんなに素敵な曲だとは知らなかった。まるで9つのタブローのような小品群です。まるで画廊にいるみたい○○
アンコールは3曲。最後のスクリャービン「左手のための小品2曲」はまるで天上的な美しさ。左手だけで弾いているとは信じられない音の厚みと滑らかさです。たしかに右手は膝の上に見えていましたから、左手だけなんですが。低音部から高音部への移動がよほど素早いのですね。伴奏部分はペダルをたっぷり使って響かせながら高音部へ指を走らせる、ということでしょうか(素人なりの解釈ですが)○○○
小山さんの衣装は赤のラインが微妙に(斜めに)入った黒。赤は次のコンサート(「夢想と情熱」のイメージカラー)を意識してのことでしょうね。デザインもみごとです。こちらにもうっとり。次がますますたのしみになってきました○○○○
Date: 2012/11/05/13:11:53 No.3846

Re:11月4日大阪いずみホールでのコンサート
管理人@まさと
山田兼士様

いつも感想をお寄せ頂きましてありがとうござます。
山田様のHPも嬉しく拝見をさせて頂きました。
専門家の方々の感想はとても響く物があります。
どうぞこれからも宜しくお願い致します。


Date: 2012/11/11/14:48:02 No.3850


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第14回音の旅:仙台 ご報告
とさま
皆様ご無沙汰しています。朝晩冷える季節になりましたがお元気ですか。第14回「音の旅」〜夜のしじまに〜 仙台公演のご報告です。
今回は、非常に巧妙かつ念入りに組まれたプログラムの妙に感服しました。誰も思いつかないプログラム。「夜のしじまに」との不思議な整合性。深い漆黒の闇に潜む悪魔的な予感、死への恐怖を基調にしながらも、深い祈りを通じた救い、希望を感じさせる一条の光、そして人の運命に抗う強い意志表明とそれを乗り越えた者が到達するであろう、ある種の肯定感を誘起させるような、そんな音楽体験の場であったと感じました。
入り口は、シューマンの「森の情景」。ピアノが極限的と言ってよいほど美しく詩的に響き、聴く者の心の襞に優しく沁み入ります。そして、ラヴェルの「夜のギャスパール」。何の違和感もなく、第1曲「オンディーヌ」に繋がり、そこで私達が聴いたのは、水の描写を通じた、現実と夢想との間を行き来する感情の動きなのでした。終曲の「スカルボ」で小山さんの大胆不敵とも言えるヴィルトゥオジテが遺憾なく発揮され、それは前回のラヴェルの「ラ・ヴァルス」の世界を再現したかのような、怒濤の音の嵐のごとく強烈かつ感動的な演奏でした。
後半の幕の開始を飾ったのが、ショパンのノクターン中、最大規模かつ最高傑作の一つであるハ短調作品48の1。ショパンが生前ヴィーンで通ったステファンドームやパリのノートルダム大寺院を澄んだ夜空の中に仰ぐかのような印象の曲で、まるで葬送行進曲のように重い足取りで始まり、やがて教会の中での祈りのコラールとなり、こみ上げる感情と共に感動的なクライマックスを迎え、そして再び3部形式の主部に戻り、絶妙なハーモニの中で静かに消えて行きます。小山さんのいつもの素晴らしい「音の減衰・静寂の音楽」を堪能することができます。拍手を挟むことも無く、そのまま、ショパンの最高傑作の一つバラード4番の演奏、圧倒的な感動が約束された演奏が始まり、そしてピアノ芸術の全てを内包していると言っても過言でないこの難曲を壮絶な音のドラマに仕上げる小山さんの力量に誰もが脱帽せざるを得ないのです。
スクリャービンのソナタ9番「黒ミサ」における悪魔的とも言える圧倒的なヴィルトゥオジテの世界(全曲が終盤のクライマックスに向けて高揚して行く小山さんの演奏の素晴らしさ!)、グラナドスの組曲「ゴイェスカス〜恋するマホたち」からのメランコリックな一曲「嘆き、またはマハと夜うぐいす」の情景的な演奏を経て、小山さんがリサイタルの最後に据えたのが、驚くべきことにシャブリエの「ブーレ・ファンタスク」。著名なピアニストによる演奏をCDやコンサートで何回か聴いたことのある私にとって、この曲は知的に面白い曲であって、感動することの出来ない曲でもありました。しかし弾き手は小山さんです。別の曲に生まれ変わりました。激情的な演奏、しかしシャブリエらしい洒脱さの表現にも事欠くこと無く、全音音階がまるで滝のように雪崩落ちるような終結のクライマックスは圧倒的で唖然とするような鮮やかさでした。
アンコールは2曲演奏され、一曲目はショパンのノクターン。2曲目は、スクリャービンのある特別な仕掛けが仕組まれた佳作です。「ロシア音楽大好きさん」が曲名の詳細を明らかにするのを控えたいと言われるお気持が私にもよくわかりますので、曲名は伏せておきます。恐らく、小山さんは、この曲を今回の「音の旅」でアンコールに必ず弾かれると思います。それは、「夜のしじまに」と題され、シューマン・ラヴェル・ショパン・スクリャービン・グラナドス・シャブリエと弾き継がれ、リサイタルを締めるに当り、次回の「音の旅」に繋げるためには、その曲でなければならないほど、必然的で感動的な曲だからです。「ロシア音楽大好きさん」が言われるように、最後はため息で終わり、拍手もできないほど、静寂の中、無音の音楽を聴き入るしかない、まさに奇跡的な音楽体験をすることのできた一夜でした。皆様、どうかお楽しみ下さいますように。
Date: 2012/11/02/22:30:33 No.3845

Re:第14回音の旅:仙台 ご報告
管理人@まさと
とさまさん

こんにちは。
いつも素晴らしい感想をありがとうございます。
昨日オーチャードのコンサートへ行ってきましたが、とさまさんの感想の通リ、素晴らしいコンサートでした。
また聴衆の皆様のマナーも素晴らしく、小山さんと聴衆の皆さんが一つになったコンサートでした。
僕の感想をコーナーへ書かせて頂きましたので、宜しければお読み下さい。
またお会い出来る日を楽しみに致しております。
Date: 2012/11/11/14:44:52 No.3849


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小山実稚恵さん、雑誌掲載の情報です!
管理人@まさと
ファンの皆さんへ

この掲示板にも感想をお寄せ頂いております、ぴあのふぉるてさんから小山さんに関する雑誌記事の情報を頂きました。
まだファンサイトには公開していない情報で、とても素晴らしい内容なので是非お読み下さい。


こちらです。
 ↓
http://michiekoyama-fan.com/koyama20121101.pdf
Date: 2012/11/01/19:27:03 No.3842

Re:小山実稚恵さん、雑誌掲載の情報です!
ぴあのふぉるて
まさと様 ご親切に、皆様にお知らせいただきどうもありがとうございました。お手数をおかけしました。もう一つ、追加情報をお届けいたします。よろしくお願いします。

対談シリーズ 音語りー小山実稚恵と仲間たちー
第2回:「レコード芸術」2012年6月号 ゲストは堤剛さん(チェロ)
第3回:「レコード芸術」2012年11月号 ゲストは宮本文昭さん(指揮)




Date: 2012/11/01/21:26:01 No.3843

Re:小山実稚恵さん、雑誌掲載の情報です!
管理人@まさと
ぴあのふぉるてさん

こんばんは。
沢山の情報をありがとうございます。
これからも宜しくお願いいたします。
Date: 2012/11/02/21:49:55 No.3844


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