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【ベートーヴェン、そして・・・】 第1回 <敬愛の歌>@仙台 のご報告
とさま
皆様 お変わりありませんか。

【ベートーヴェン、そして・・・】と題された、小山さんの新たなシリーズの第1回は〈敬愛の歌〉と題され、ここ仙台での公演が初日となります。

ベートーヴェンの後期の作品の幕開けとなる ピアノソナタ第28番イ長調作品101が最初に演奏され、【ベートーヴェン、そして・・・】の【・・・】はシューベルトの作品群が並びます。ベートーヴェンの第28番ソナタと同じ調性で作曲されたシューベルトのピアノソナタ第13番が前半を締め、後半は 同じシューベルトの即興曲作品90の1と2及び作品142の4曲全てが並びます。

きょうは 音の旅でも登場しなかったベートーヴェンのピアノソナタ第28番イ長調作品101の小山さんの素晴らしい演奏についてご報告します。

《第1楽章》
ベートーヴェンの優しさと憧れの気持ちが、香り高き歌として昇華していきます。ベートーヴェンは 第1楽章冒頭にドイツ語で「Etwas lebhaft und mit der innigsten Empfindung(やや快活に、そして最も親密な(深い)感情を込めて)」と標記しています。小山さんは、【やや快活に】よりは、ドイツ語の最上級の【最も親密な(深い)感情を込めて】に重点を置かれ、心の底から慈しむような奏楽をなさいました。メトロノーム的には比較的ゆったりとしたテンポ設定でしたが、弛緩とは無縁で、テンポが遅いと感じることはありませんでした。ホ長調とイ長調との間での和声の移ろいも美しい 夢のような音楽に そして 小山さんの 心の内奥から湧きだす深い感情表現に聴き手は陶酔します。

《第2楽章》
第1楽章とは雰囲気がガラッと変わります。独特な跳躍リズムの刻みを持つ行進曲部分に挟まれた カノン風の中間部がドルチェ効果もあって美しさを極めます。この中間部の途中には 後期のベートーヴェンが好んで使ったトリルが登場し、左手の和音群の動きと協働しながら 美しい響きを創造します。小山さんの見事な奏楽を堪能できる楽章です。

《第3楽章》
形容しがたい内的充実に満ちた第3楽章の小山さんの奏楽の素晴らしさに圧倒されます。

20小節から成る緩やかな導入部・・・なんとも寂しい風景が浮かぶ 寂寥感溢れるイ短調の楽想が 特徴的な3連符で彩られます。ベートーヴェンの天才は、その導入部と主部を繋ぐ9小節に発揮されます。主調のイ長調(あるいは属調のホ長調)に転調させるために用意された 美しいアルペジオ風のカデンツァの小山さんの奏楽は独創性の極みです。通常は速いテンポで文字通りカデンツァ風に弾かれるところ 小山さんは憧れと慈しみさとを表現するために たっぷりとしたテンポを設定され そして あの懐かしい 香り高い第1楽章冒頭の優しいフレーズの回想に繋げられたのです!そうです・・・優しさと優しさとが 自然に繋がる奏法を小山さんは選ばれたのです。ためらいがちに休符を挟んで回想が繰り返され、その後、急に高揚して プレストに速度を変えてトリルに導かれて 輝かしくエネルギッシュな主部(提示部)に突入します。

ベートーヴェンはその主部にドイツ語で『Geschwinde, doch nicht zu sehr und mit Entschlossenheit(速く、しかし速すぎないように、そして断固(決然)として)』と書き込みました。この最後の『断固(決然)として』を表現するのに小山さんほど相応しいピアニストは思い浮かばないほど 歓喜に満ちた小山さんの第1主題の堂々たる風格に溢れた奏楽です。対照的に、第2主題はリズミックで愛らしく まるで踊りの音楽のようです。愉悦感に溢れ、精神的に充実した気持ちにさせてくれる 屈指の聴きどころです。

主部(提示部)の繰り返しを経て、展開部は第1主題のフレーズを駆使した4声のフーガとなり 後期ソナタ群の壮大なフーガへの前哨を強く感じさせます。小山さんの卓越した音楽的技術は フーガからホモフォニックなスタイルに移行し、アルペジオによる壮大な盛り上がりで再現部を迎えるまでの部分でいかんなく発揮されます。その迫力とエネルギー放出の熱量は常軌を逸するほどですが それはまさにベートーヴェンが望んだ音楽的必然故 聴き手は深い音楽的満足感を得るのです。

再現部では ほぼ定石通り提示部が再現されますが、コーダ、とりわけ曲の末尾 リタルダンド(速度を遅く)していき ヒソヒソ話しのようなバスのトリルに到達して消え入るかのようになり そして 一瞬の間をおいて 突然元のテンポ(Tempo I)に戻って 両手共に分厚い和音で決然と終結する、最後の3小節は本当にベートーヴェンらしさに溢れています。この最後の3小節で 小山さんは にわかには信じがたい奏楽をなさいました(かつて聴いたことがありません)。多くのピアニストが、減速して念を押すように終結、あるいはスタカートを意識したある種の軽さを和音群に内包させるのに対し、小山さんは何と Tempo Iが付された8分音符の4音をTempo Iよりわずかに速目のテンポで演奏され、そして最後の2つの和音間をTempo Iで演奏されたのです。和音群はスタカートではなく ベートーヴェンの自筆譜に示されたとおり 全ての和音の重量感を維持させたまま 極めて激しいアクセントで圧倒的な迫力で終えられたのです。

 私はこの最後の3小節に関しては 小山さんの演奏スタイルからすれば、初めから終わりまでTempo Iに終始し(決して減速しない)、ff+強烈なアクセントできっぱりと終えられるのではないかと予想していたので 心底驚きました。しかしながら、同時に生のコンサートでしか味わうことのできない、特別な音楽的体験に気分が高揚し、気持ちをシューベルトの音楽を鑑賞するために切り替えるのが大変でした。

ベートーヴェンのピアノソナタ第28番イ長調作品101は本当に素晴らしい作品ですので、皆様も是非 小山さんの素晴らしい演奏を堪能なさってください。

★小山さんへ:初日の大成功をお祝い申し上げます。28番は本当に傑作だと感じ入りました。版によっても異なり、解釈も自由度が高い作品だけに、これからも色々な発見があるように感じています。どうぞ引き続き 私たちを音楽で幸せにして下さい。

とさま
Date: 2019/05/13/00:13:43 No.4925


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小山さん『戴冠式』初演奏のご報告
ぴあのふぉるて
多治見リサイタル翌日4/21、小山さんは東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にソリストとして出演なさいました。
小山さん地方公演の翌日に、都内で、全く別の曲(しかも初演奏のコンチェルト!)を完璧に演奏することができるなんて、まるで神業ですね。
小山さんはやっぱり特殊な才能をお持ちなんだと思います。
技はもちろん、気力も体力もすごい!
〜〜〜
東京フィルハーモニー交響楽団
第921回 オーチャード定期演奏会 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ピアノ:小山実稚恵*
コンサートマスター:近藤 薫

《プログラム》
ウォルトン:
戴冠式行進曲『王冠』

モーツァルト:
ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537『戴冠式』*

〜休憩〜
チャイコフスキー:
交響曲第4番 へ短調 Op.36
〜〜〜
(4月の定期演奏会:4/16東京オペラシティコンサートホール、
4/18サントリーホールに続いて、3回目の公演です)

プログラムは、祝意に満ちた作品で構成されていました。
打楽器の活躍が印象的な曲が明るく華やかに奏された後、いよいよピアノがステージの中央に運ばれます。

小山さんのドレスの色は、美しい藤紫です。
モーツァルトのピアノ協奏曲第26番は、第25番と第27番にはさまれて印象が薄かったのですが、今回、小山さんの演奏によって、全く感じ方が変わりました。
なんと瑞々しい可憐な曲なのでしょう!
ピアノの音色が際立ち、ピアノの魅力が真っすぐ伝わってきます。
ピアノコンチェルトですからもちろん、ピアノとオーケストラが対話をしながら進むのですが…オーケストラの伴奏がピアノの音にむやみにかぶさらない作風のおかげで、ピアノの音色を心ゆくまで堪能いたしました。

小山さんがお弾きになったカデンツァは、初めて聴きました。
聴き覚えのある普通のカデンツァと違って、小山さんのカデンツァは緊張感と喜びに満ちていました。もしかして小山さんご自身による即興演奏?と感じるほど、迫真の演奏です。

 小山さんのサイン会で、どなたのカデンツァですか? 小山さんのオリジナルですか? と伺ったところ、みんなにそう言われるけど、と前置きなさってから、
「カール・ライネッケ」と教えてくださいました。
ライネッケはドイツロマン派の作曲家/ピアニストで、この曲の第二楽章の録音も残っているそうです。

小山さんの『戴冠式』初演奏に立ち会えて幸せです。
初めてこの曲を演奏する機会に恵まれた小山さんご自身も、すっかり満ち足りたご様子でした。
「協奏曲のレパートリーは60曲を超える」とプロフィール紹介欄にありますが、新たに1曲が加わるのですね!
現状に安住なさらずに新しい曲に取り込み続けるお姿、素晴らしいですね
初めて小山さんにこの作品を演奏してもらえたモーツァルト先生も、自作のカデンツァを小山さんに選んでもらえたライネッケ先生も、ガッツポーズで祝杯をあげたことでしょう。

小山さんのアンコール曲は、ラフマニノフ 前奏曲ト長調 Op.32-5でした。
後半のプログラムにつながる素敵な選曲ですね。
気品と哀愁に満ちた演奏で、ロシアの香りを運んでくださいました。

バッティストーニ氏指揮のチャイコの4番はやけに明るくて、哀愁や憂いとは無縁で、苦悩から喜びへ…の「喜び」のほうに力点が置かれたようでした。
「令和」を祝するプログラム内容だったからかもしれません。
熱狂的な拍手とブラボー!に応えて、バッティストーニさんは「新しい東京フィルハーモニーと新しい令和のために」と日本語でおっしゃってから、エルガーの行進曲『威風堂々』第1番を演奏されました。最後まで、熱い想いのこもった濃厚な選曲です。
祝賀演奏会は、導入の曲と同じくイギリス人作曲家の作品で、情熱いっぱいに締めくくられました。

小山さん、バッティストーニさん、東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、どうもありがとうございました。
令和の時代も、皆様のご活躍を心よりお祈りしています。
Date: 2019/04/28/14:23:03 No.4923


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栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
まじょるか魔女
平成最後の満月翌日、初夏の陽射しを感じる4月20日(土)、小山さんのリサイタルを拝聴しました。
今回はなんと!小山さんが!! おらが県の岐阜県にいらっしゃったのです。バロー文化ホールという会場は調べると、陶器の街、多治見にあることがわかりました。NHK連続ドラマ「半分、青い」の故郷は東濃地方でしたね。毎年のように夏になると、埼玉県熊谷市と並んで日本一暑い街としてニュースになっているところなので、この季節で幸いでした。

本日のプログラムは、
◆シューベルト :即興曲 作品142(全4曲)
 ヘ短調  作品142−1
 変イ長調 作品142−2
 変ロ長調 作品142−3
 ヘ短調  作品142−4
◆シューベルト:ソナタ 第13番 イ長調 作品120 D.664
 ≪休憩≫
◆ショパン :ノクターン 第21番 ハ短調 (遺作)
◆ショパン:ノクターン 第20番 レント・コン・グラン・エスプレッショーネ 嬰ハ短調
◆ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 作品48-1
◆ショパン:ワルツ 第2番 変イ長調 作品34-1「華麗なる円舞曲」
◆ショパン:ピアノ協奏曲 第2番より 第2楽章「ラルゲット」(ピアノ・ソロ版)
◆ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22

小山さんは春の女神のようにベールをなびかせ、花束の色彩が滲んだようなオレンジ、ピンク、すみれ色などの明るい色のドレスで登場されました。
小山さんは今までシューベルトの即興曲90と142のシリーズを様々な組み合わせで演奏されてきましたね。今回のように142を順番に全曲拝聴したのは初めてでした。
シューマンは即興曲142の4曲がひとつのソナタであると言われたそうですが、陰陽の表裏一体のごとく、生き急いでいるかのような一曲目、来し方行く末を見つめるかのような二曲目、優しい想いをかみしめるような三曲目(小山さんがピアノでお話しされている、と初めて感じたのがこの曲でした。しかもラジオで)、運命を予兆するかのような四曲目の連なりを感じました。
小山さんが以前、シューベルトの曲を和菓子に例えると、「岐阜の栗きんとん」と仰ったことが思い出されます。ほろほろと優しくて、しっとりとした甘さがありながら噛みしめるとほろ苦い自然な味わい。
シューベルトはこの即興曲の翌年に最期のピアノソナタ21番を作曲し、その年に31歳の短い生涯を閉じたのですね。
142-2の味わい深い出だしの旋律は、最期のピアノソナタ21番の出だしとの親和性を感じます。シューベルトは自身の人生の最期の日を予感しながら、急き立てられるように作品を生み出したのでしょうか。
即興曲より以前に作曲されたソナタ13番は、春らしい可憐な旋律のなかにも小山さんの「長調だから明るく、短調だから暗いとは限らない」とのお言葉が思い出される儚さも伝わってきました。

ショパンの演奏は、シューベルトの魂を慰めるかのようなノクターンで始まりました。
多治見のピアノは、小山さんの打鍵に共鳴して深々と朗らかに歌い、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の大空に放たれたような最後の力強く華やかな音色に「令和はきっといい時代!」と希望が湧きあがりました。
とさまさんが仰っているように、小山さんの演奏は作曲家の思いに寄り添い、楽譜に忠実にされていると思うのですが、いつも今ここで生まれたかのような音色に聴こえます。
先日、大阪市立美術館でフェルメール展を見ました。東京では、昨年秋から今年にかけて開催されたのですね。350年以上前の作品でありながら、ふと振り返った表情や、日常の動作に、声や物音、息遣いが聞こえてくるようでした。特に心惹かれた「リュートを調弦する女」は色味は鮮やかではない作品ですが、楽器の音色が聴こえてきそうでした。
小山さんの演奏もこのように、作曲家の思いを時空を超えて、ご自身の思いを載せて届けていらっしゃることをあらためて感じました。

アンコールは
◆ショパン:ノクターン第2番
◆ショパン:ワルツ第7番
◆ショパン:ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」
◆スクリャービン:左手のためのノクターン 作品9-2
極上のひとときでした。

終演後、近くの座席の方が「初めてクラシックの演奏会を聴いたが、小山さんの音は特別。演奏前のコンセントレーションの時間も含めて素晴らしい。僕は耳がいいんですよ!一気にファンになりました」と話しかけてくださいました。
今回は多治見の地にファン仲間が集うことができ、演奏会前後にも小山さん讃歌で楽しい時間をすごすことができました。
小山さん、今回も一期一会の素晴らしい演奏を有り難うございました。
次回は、令和になってから新シリーズ「ベートーヴェン、そして‥」を拝聴する日を心待ちにしています。
どうぞ、新しい時代もお身体大切にご活躍くださいますよう、祈っております。
Date: 2019/04/21/08:56:04 No.4920

Re:栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
ぴあのふぉるて
4/20(土)、小山さんのピアノリサイタルを夫といっしょに、岐阜県多治見のバロー文化ホールで拝聴しました。
シューベルトとショパンの作品が組み合わされたプログラムは、一見定番のものに見えますが、今回はなんと、シューベルトの即興曲 作品142(全4曲)が含まれているではありませんか! 今年1月に曲目情報を得た時点で、迷わず多治見遠征を決めました。

当日はファン仲間の皆様とご一緒に早めに昼食を済ませ、多治見を小一時間程ぶらぶら散策してから会場に向かいました。(40度越えの時季でなくてよかった!)
バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホールは、赤い座席が印象的な、広々としたホールです。舞台中央に置かれたピアノの周りにも、空間が有り余るほど広がっています。
(1314人収容。座席番号は1〜50番まである、横長のホールです)

小山さんは大きな花柄のサーモンピンク色のドレスで、ふんわりと登場なさいました。
プログラム初めに、シューベルトの即興曲 作品142全曲を、通しで演奏くださいました。この作品の各曲は、「第3曲を除いて一つのソナタの各楽章なのではないか」とも言われているそうです。
決心したように始まる第1曲から、優美な第2曲、愛らしい変奏曲の第3曲を経て、尋常でない緊迫感に満ちた第4曲の最後まで、ドキドキ聴き入りました。
慈しみあふれるタッチと音色は、小山さんのシューベルトへの思いそのものですね。

ピアノ・ソナタ第13番は、春のようなのどかさに得体の知れない怖さが入り混じり、微笑みながら涙がこみあげてしまいそうな音楽でした。
(同じ調性の)ピアノ・ソナタ第20番に雰囲気がどことなく似ている、と思いました。

休憩を挟み、プログラム後半はショパンの作品が並びます。
3つ目に奏されたノクターン第13番は、2016年11月@海老名市文化会館と12月@東京女子医科大学弥生記念講堂 で拝聴して、感銘を受けた曲です。
今回も素晴らしい演奏で、悲痛な叫びに胸をえぐられる思いがしました。

ショパン作品群を一心に演奏なさる小山さんのお姿には、いつも胸が熱くなります。ステージの小山さんと、ショパンコンクールのライブ録音CDジャケットのお写真とが重なって、じ〜んと来ますね。
最後の曲、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは、この日の白眉だと思いました。スタインウェイピアノは小山さんのあらゆる思いに誠実に応えて、豊かな音色で歌っていました。
パンフレットの記載によると、この日演奏されたピアノは、「多治見文化会館開設の、昭和56年に購入された、ドイツハンブルグ製のスタインウェイフルコンサートピアノD型」で、その後、平成3年に、小山さんによるピアノ披露コンサートが実現したとのこと。小山さんにとって思い出のピアノだったのですね。

第3部、アンコール曲:
小山さんは椅子にお座りになり、客席の方に少し身を乗り出して、
「ショパンのノクターン2番」と曲名をおっしゃってから、演奏に入られました。
アンコール2つ目は「ワルツの第7番」、哀愁が心にしみます。
その次は「ワルツの1番」で会場の空気が華やぎました。

盛大な拍手に応えてステージに戻られた小山さん、ちょっとはにかむように会場を見渡してから、もう一度ピアノに向かわれたので、聴衆がどよめきました。
告げられた曲名4つ目は「スクリャービンの左手のノクターン」…
演奏中、小山さんの右手は膝の上に置かれています。左手だけで奏でられる、美しい調べに心が洗われました。

小山さん、素晴らしいピアノリサイタルを聴かせていただき、本当にありがとうございました。最近はコンチェルトや室内楽の演奏会が多くて、ソロ演奏を拝聴するのは昨年11月に大阪で開かれたアンコール公演以来初めてでした!
いつも温かなサイン会を開いてくださり、恐れ入ります。

まじょるか魔女さん、今回もいろいろお世話になりありがとうございました。
ファン仲間の皆様、楽しく充実した一日をありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
Date: 2019/04/23/00:05:32 No.4921

Re:栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
covariant
まじょるか魔女様、ぴあのふぉるて様、詳細なご報告をありがとうございます。お二人の素晴らしいご報告は、同じ会場に同席した小生にもよき記念となります。
このリサイタル@岐阜県多治見市には、白山を境にしての隣県=石川県に住む小生も車で出かけました。
東海北陸自動車道等を経由して午前中3時間ほどのドライブは晴天に恵まれ、久しぶりの小山さんリサイタルへの
快い導入となりました。私にとって、小山さんのショパン曲多数の生拝聴は初めてですし、このところ小山さんのCDで聴き込むほどに親しみと慈しみの沸いてくる、シューベルト即興曲も心待ちとなっていました。

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズに至っては、ぴあのふぉるてさんもお書きの通り、ピアノが小山さんの奏楽に反応して本当に豊かな音色で応えていたと、私も思いました。
そして、アンコールの最後に演奏して下さった、スクリャービンの左手のノクターン。これに私は感動で打ちのめされました。
先ほど YouTube でこの曲を探したら、どこかの会場での小山さんの演奏もあり、これには私と同じように「小山さんの演奏を忘れられない」という趣旨のコメントも付されていました。
サイン会で小山さんからは、「今日の聴衆の皆さんはとっても素直に聴いてくださったので、最後にスクリャービンの静かな曲を弾きたくなったの」と伺いました。各演奏後の聴衆の拍手に、私も小山さんのご感想が首肯できるように思いました。
印象深い思い出をまた一つ刻むことが出来、小山さんをはじめ多治見市の関係者の皆様にも感謝致します。
お会いできたファン仲間の皆様にも、様々の段取りにお礼申し上げます。

小山さんのご活動がこれからも快調に進められますように、また、拝聴の機会が多く与えられますようにお祈り致します。
「べートーヴェン、そして・・・」シリーズに期待しております。
Date: 2019/04/23/02:17:07 No.4922


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霊的なレベルに到達した演奏
とさま
皆様 こんにちは。

2019年4月13日(土)&14日(日)
「小山実稚恵の四季シリーズ 八ヶ岳の情景 第2回」
『小山実稚恵ピアノの夕べ 〜春〜「陽光の憂い」』
名手によるピアノトリオが創造する素晴らしい音楽を満喫したコンサートの
ご報告です。 

◎出演:小山実稚恵さん(ピアノ)・矢部達哉さん(ヴァイオリン)・宮田大
    さん(チェロ)
◎演奏曲目:ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 「大公」 Op.97
      メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49
◎アンコール:「大公」トリオより第2楽章(抜粋)

音域・音色・性格が互いに異なる、ピアノとヴァイオリンとチェロという3つの
楽器のアンサンブルを楽しむことのできるのが「ピアノ・トリオ」です。小山さ
ん・矢部さん・宮田さんが組んだトリオの特徴は、最良の音楽性をベースにした
一糸乱れないアンサンブルにあります。しかしながら、何よりも感動させられる
のは高度なテクニックをベースにした『譜面(作曲家)の指示の厳守』の結果、
唯一無二の音楽が、全く違和感なく、何の衒いもなく、あるがままに自然に湧き
上がってくることです。

これこそ『小山さん・矢部さん・宮田さんトリオ』の底知れぬ凄さですし、古今
東西最高のピアノトリオと断言できる理由でもあるのです。

『譜面(作曲家)の指示の厳守』は演奏において当たり前と考えれているようです。
しかしながら、実際には、(僭越な言い方で申し訳ないですが)名手と言われる奏者
であっても、例えば、ベートーヴェンが「大公トリオ」の第1楽章で好んで多用した
sfpやsf、あるいは同じsfpであっても、強拍に付されたsfpと弱拍に付されたsfp、
さらにクレッシェンドして行って頂点で突然ppに音量を落とす、などなど こう
した指示に(愚直なまでに)忠実なアーティキュレーションを施す奏者ばかりでは
ないのです。

宮田さんのチェロは そのアーティキュレーションが最高です。同じ曲目と奏者での
「大公トリオ」が演奏されたリリスホールや杉並公会堂でも また今回の八ヶ岳高原
音楽堂でも、宮田さんはベートーヴェンの指示した通りのアーティキュレーションを
実行され 私は本当に新鮮な感動を覚えたものです。宮田さんのテクニックは抜群、
その上で温かい音色で朗々と旋律を歌い切ります。

矢部さんの奏楽にも驚嘆しました。ベートーヴェンは ヴァイオリンのパートを単音で
旋律線を出すフレーズのみならず 重音と和音を駆使したフレーズを至るところに用意
しています。メンデルスゾーンのピアノトリオが 単音フレーズが中心なのとは対照的
です。矢部さんは この単音と重音(和音)との意味合いを演奏という行為で初めて明ら
かにしたヴァイオリニストだと言っても過言ではないと思ったほどです。
ベートーヴェンが なぜここで単音ではなく この重音を使ったのか なぜここのフレー
ズを和音群にしたのか それらが全て 自然に そこに その音以外ありえないから 
だから そこにその音が置かれたのだ という風に聴こえるように演奏されたのです。

小山さんのピアノは 霊的なレベルにまで達していました。音楽的テクニックという意味
で傷が全くない奏楽で それだけでも驚嘆すべき出来映えなのです。さらに ホールの
素晴らしさとピアノの状態の佳さが相乗し、その音に込められた小山さんの想いが 沸騰
するように 情熱的に しかし どこにも誇張のない高貴な音楽として顕現してくる様
に 圧倒されました。第1楽章の出だしのピアノで始まる和音、第3楽章出だしのピア
ノだけの深々とした和音のフレーズなど 辺りの全ての人工的に無駄なものを振り払う
ほどの精神の力があり 会場は静まり返り 髪の毛が一本落ちても音が聴こえてしまう
ほど静寂でした。その静寂の中小山さんの神聖なる音が格調高く 鳴り響きます。
そして、宮田さんと矢部さんの弦楽器とのコラボレーションが始まり 3つの楽器が
協働しながら感動的に盛り上がっていきます。

大公トリオの あの神聖なる、高貴な佇まいの第三楽章アンダンテ・カンタービレの
変奏曲では、矢部さんと宮田さんの眼は美しく光っていました。それほど 感動され
ながら演奏をされたのでしょう。そして小山さんは感動で天を仰がれて目をつむり、
祈るようにしてピアノを深々と鳴らされたのです。感動が極まり 聴衆の眼からも
涙がこぼれ落ちたのです。
 
ただただ ベートーヴェンに そして3人の偉大なる音楽家・芸術家に感謝するだけ
でした。

金曜日には 雪が積もり 土曜日は晴れて 音楽堂から富士山を望むことができま
した。それは珍しいことのようです。日曜日は 再び時々の小雪。音楽堂のステージ
は窓で囲まれ 大自然の美しくも荘厳な景色を望みながらのコンサート・・・雪景色
と山並みが背景にあり 音楽堂内では 奇跡のトリオによる気高い音楽が鳴り響きま
す。本当に 戦慄を覚えるほど 感動に打ち震えたコンサートでした。

私の60年近くにも及ぶ 長い音楽鑑賞人生の中で 屈指の名演であり ベスト10に
入るコンサートでした。

この黄金のトリオが これからも活動を続けられ 各地で神聖なる素晴らしい音楽の
世界を披露していただけること また 録音をして ピアノトリオの歴史を書き換え
て下さることを切に願っています。
Date: 2019/04/17/09:37:28 No.4919


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音楽の真実を伝える小山さん
とさま
オクターブ練習中様

お久し振りです。私も訳あって投稿が滞っていました。

沢山のご苦労を抱えていらっしゃるとお察ししますが、それでも
(ピアノ)音楽に対する情熱を何とか維持されようとされている
のはなかなかできることではないと思います。どうかお気持ちが
少しでも楽になられますように。

たとえ思うようにピアノを弾けないとしても、音楽の力は大きい
のではないでしょうか。私はピアノを弾くことが全くできません
し、音楽教育も受けたことがありませんが、楽譜を見る(読む)
と至上の歓びに満たされます。作曲家が一音に込めた想いを少し
でも知ることができれば、それもまた無上の歓びです。

沢山の矛盾したことが雑踏のように入り組んでいる世の中かも
しれませんが、音楽の持つ力を信じたいですね。小山さんの演奏
から勇気を私たちはいつも頂いており、感謝の念が深まります
ね。小山さんは音楽の真実を伝えることのできる稀有な音楽家で
あり芸術家でいらっしゃいます。

皆さんと一緒に小山さんの奏でる真実の音楽に耳を傾けて参り
ましょう。来月は、小山さんの新しいシリーズのリサイタルが
始まりますね。仙台での公演が初日かと思います。

とさま

追伸:きょうは小山さん モーツアルトのピアノ協奏曲第26番
「戴冠式」を演奏なさいますね。小山さんにとって もしかする
と初めての公開演奏かもしれませんね。

Date: 2019/04/16/17:04:22 No.4918


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私の後悔は、「 デュープス 」だったことへの後悔 
オクターヴ練習中
「 デュープス 」 は 「 馬鹿 」 という意味です。
他にも、幾つか、意味があります。


私の後悔は、「 デュープス 」 としてしか生きてこれなかったことへの後悔でした。
憎しみの言葉を口にする母、悲しみの言葉を口にする父。
それは、愛を欲する理由が分からなかったから。
両親の言葉を聞いていくうちに、私の脳は、両親の言葉をブロックアウトするようになっていった。
僕の耳に入ってくるのは、テレビと、ラジオと、音楽、だった。
でも、いつからか、テレビも、ラジオも、面白くなくなってしまった。
完全傀儡となってしまってから。
いや、分からない。
けれども、何かが、変わったのかもしれない。


「 デュープス 」 という言葉を知ったのは、1カ月くらい前です。
「 ヴェノナ文書 」 が伝える真実、と言った感じのタイトルのネット動画だったと思います。
正確なタイトルは忘れてしまいました。


テレビを見なくなり、
ネット動画を見ているうちに、
平和を守り、憲法9条を守ろう、という政党の政治家の、ネットニュースを見たのでした。
目を、耳を、疑いました。
テレビのニュースでは、全く、見ることが無かったから。
呆然としながら、関連動画を見ていくうちに、
国旗を破って政党の旗を作っていた、というネット動画も見ることになりました。
そして、こう、思いました。
ずっと信じていたのに、と。


「 デュープス 」 「 ヴェノナ文書 」 に関連する動画を見ていくうちに、
「 フェリス ・ シュラフリー 」 という女性を紹介する動画に出逢いました。
その、「 フェリス ・ シュラフリー 女史 」 のお顔を拝見して、気がついたことがありました。
” 小山実稚恵さん ” と同じ目をしている、と。
そのとき、自分が 
” 小山実稚恵さん ” にだけ、本心を打ち明けることが出来た理由を悟るのでした。
それは、
” 小山実稚恵さん ” のまなざしと、「 フェリス ・ シュラフリー女史 」 のまなざしは同じ、
そのように見えたのでした。
真実を伝える人のまなざしです。
私の心は、嘘はもう沢山、という気持ちだったのでしょうか。
そして、こう、思うのでした。
今のテレビ、「 フェリス ・ シュラフリー 女史 」のようなまなざしの人がいない。
” 小山実稚恵さん ” の姿を、テレビで見れない理由が、ようやく分かったのでした。
そして、こう、思うのでした。
テレビで、ショパン 英雄を演奏したのには、よっぽどの理由があった、と。
そう思えてなりません。


思う 、 と 、 想う 。
私は、ずっと、悩んでいました。
どう、違っているのか、と。
ネット検索しても、チンプンカンプン。
でも、先週、ようやく、自分なりの答えが見つかりました。


思う − 文字、文章が、頭に浮かんでいる。

想う − 映像が、頭に浮かんでいる。


ピアノに向かうとき、そして、何かを考えるとき、
私は、” 小山実稚恵さん ” を想うのでした。
自らの意思、というよりは、無意識状態で、映像が浮かんでくる、という感じです。
すぐに、映像は消えるので、ピアノに向かいます、考え事をします。
思う 、 と 、 想う 。
” 小山実稚恵さん ” はどんな風に考えていたんだろう?


私は 「 デュープス 」 。
母親が口にする憎しみの言葉と、
父親が口にする悲しみの言葉で、
私は、誰にも、本心を言えなかった。
自分の言葉が、憎しみと、悲しみに、溢れていることに気づいてから。
情報源は、
テレビ、ラジオ、レコード、CD、だった。
それが、「 愚民政策 」 、 「 3S政策 」 、ということを知らずに。
そして、
母親の口にする言葉も、
父親の口にする言葉も、
「 愚民政策 」 、 「 3S政策 」 、によるものだったのかもしれない、ということも知らずに。
それが、「 GHQ 」 、 「 WGIP 」 、だった、ということも知らずに。


ピアノに夢中になっていた私が、いつからか、まったく、ピアノを弾かなくなった。
ピアノ弾く身体の必要性を感じたからです。
バランスが大切。
鉄棒がピアノを弾く身体を作っていく。
そこまでは、分かったのですが、
顎関節症で、奥歯が噛み合わず、
椎間板ヘルニアを、2回、患った身体を修正するのは大変です。
なかなか治らない。
だから、今は、ピアノを、弾きたくても、弾けない。
弾いても、面白くない。
ピアノを弾ける身体が出来るまで、ピアノを弾けない。
もしかしたら、
もう弾けないのかもしれない。
そう思っていても、ピアノを弾けない。
両奥の歯が噛み合わない。
両腕とも、内転しない。
どうしても、小指に力が入ってしまう身体の癖が治らない。


ショパン 12の練習曲 作品10 第12番
演奏が終わっているのに、終わった感じがしない。
4度の長和音、短3度に変わって、主和音繋留、解決、終止線。
それなのに。
どこかで、転覆が、起こっている。
ショパン、リスト、どんな思いだったのだろう。


今まで、私は、本心を、” 小山実稚恵さん ” にしか伝えることが出来ませんでした。
でも、ネット動画を見て、真実を伝える人がいることが分かりました。
真実は心を動かし、嘘は眼差しを塞いでいく。
嘘が巨大で、どこまで、広がっているのか分からない。
けれども、
私の国には、
信頼できる、ピアニスト、政治家、現総理、がいる。


我が国の、国旗の成り立ちを、ネット動画で知りました。
皇室に所縁のある方の動画でした。
それを見て、私の背中には、いつも、国旗が昇っています。
でも、私は、皇室について、何も知らない。
「 デュープス 」 なのですから。
それが、くやしい。


日本は島国。
全方位、海に囲まれている。
民族対立の意識はゼロ。
想像すらしていない。
1人の 「 デュープス 」 が、「 地政学 」 という言葉を知って、考え事をしている。


ピアノ、そして、音楽から、離れた記述になってしまった。
でも、まだ、
私が本心を打ち明けることが出来るのは、” 小山実稚恵さん ” だけなのです。
Date: 2019/04/14/21:12:56 No.4917


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突然の訪問者の贈り物
横山一郎
私のスマホにクラシックピアノが訪れたのは2017年の夏。いろんな人のピアノを聴くうちに小山実稚恵さんに出会いました。初めてのコンサートはその年の12月23日。以来、小山実稚恵さんの魅力にグイグイ引き寄せられるように今日に至っています。
Date: 2019/03/24/10:35:43 No.4916


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小山さんのバルトーク第2番、凄かった!
ぴあのふぉるて
3/16、初めて小山さんのバルトーク:ピアノ協奏曲第2番を拝聴しました。
(ウェブ情報によると、この曲は「ピアノの演奏が特に困難を極め、数あるピアノ協奏曲の中でも最高難度に位置する作品」(ウィキペディア)と紹介されています)
〜〜〜〜〜〜 
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
第323回定期演奏会
 日本・ハンガリー外交関係開設150周年事業
@東京オペラシティ コンサートホール

プログラム:
 コダーイ:ガランタ舞曲
 バルトーク:ピアノ協奏曲第2番
〜休憩〜
 コダーイ:ハンガリー民謡「孔雀が飛んだ」による変奏曲

指揮:高関 健
ピアノ:小山 実稚恵
コンサートマスター:荒井 英治
〜〜〜〜〜〜

開演直前に高関さんによるプレトークが開かれました。
まず、今回コンサートを後援された、ハンガリー駐日大使(パラノビチ・ノルバート氏)より日本語でお心のこもったご挨拶がありました。
続いて、高関さんの曲目解説:
1曲目:「ガランタ舞曲」はジプシー音楽の大切なところが入っている。
3曲目:「孔雀が〜」は、テーマと16の変奏と終曲で構成される。
そして2曲目:バルトーク・ベラのピアノ協奏曲第2番については、
「本日のプログラムは、これを中心に考えている」
「ヒジョーに難しい曲!」と力を込めておっしゃってから、
作品の緻密な構成や聴きどころなどをお話しくださいました:
 第1楽章と第3楽章は同じ素材で作られている。第1楽章の変奏曲が第3楽章。
第2楽章は、ゆっくり、早い、ゆっくり。第2楽章の真ん中がこの作品の中心。楽器編成のお話もありました。
最後は、「あの小山実稚恵さんがどのような顔をして弾かれるか、楽しみです」と結ばれました。
(え?「どのような顔をして…」って、それはもう小山さんだから大丈夫。いつもどおりに決まってるわ。うふふ)

プログラム冒頭の「ガランタ舞曲」は、「ブダペスト・フィルハーモニー協会の創立80周年を祝う新曲」です。
オーケストラの中央(指揮者の目の前)に配置された、チェロの奏楽から始まりました。
曲は次第に熱を帯び、躍動感いっぱいに展開します。民族衣装姿の人々の舞踊に想いを馳せながら聴き入りました。クラリネットやオーボエの哀愁漂う音色には作者コダーイの祖国への思いを感じました。

さて、ピアノがステージ中央に移動されて、いよいよ小山さんのご登場です。
小山さんのドレスは鮮やかな牡丹色。前身頃とスカートに金色が入った、斬新なデザインです。胸元にはハンガリーの民族衣装で使われるような可愛い刺繍(カロチャ刺繍?)もあしらわれて、小山さんの細やかで温かいお気持ちを感じます。

小山さんのバルトーク第2番、凄かった!
はたして小山さんは、ふだんと同じ笑顔と余裕にあふれていらっしゃいました。
楽しげに悠然と演奏なさっている印象です。
超・超絶技巧と思われる箇所ほど(ほとんど全曲かもしれないけれど…)、むしろいちだんと楽しそうに見えました。(例えば、音の塊を激しく打ち鳴らし続けるところや、鍵盤を上下に駆けめぐりながら細かい音の粒たちを最速かつ滑らかに弾くところ、腕を交差させながらきれいに音を響かせるところ、など)
嬉々としてピアノに向かわれるお姿が脳裏から離れません。
バルトークはピアノが上手で、曲を作るときは「自分で弾いて、書いた」そうですが、そのバルトークの魂が小山さんに乗り移ったとしか思えませんでした。

第1楽章の最後、小山さんの両腕は音階の最終音を遠くへ飛ばすように、鍵盤から客席の方へ放たれました。両腕の大きな振りとともに、右足も宙に投げ出され、全身が気迫そのもの。夫も隣で「かっこいい!!」と感嘆していました。(ふだんは静かに聴き入るタイプなのに)

この作品は緻密な構造をしていて、第1楽章はピアノと管楽器のみ、第2楽章は中間部以外はピアノと弦楽器のみで描かれています。
バルトークは作曲にあたり、いろいろな制約を自ら課していたのですね。
第2楽章、出だしは、消え入るように歌う弦楽器にピアノがつぶやくように加わり、陰鬱な雰囲気です。ティンパニーとともに一瞬不気味に盛り上がった後、静けさが戻ったと思うと、突如として空気が一変し、アップテンポ(スケルツォ風)になります。
ここがきっと、「この作品の中心です」と高関さんがお話しくださった「第2楽章の真ん中」ですね?
小山さんと東京シティ・フィルの皆様の掛け合いは息がぴったり! 心を奪われました。
楽章の最後は、再びおどろおどろしい ”夜の音楽” が描かれます。

第3楽章はすべての楽器が登場し、生き生きとした野性味あふれる音楽です。
(前の楽章にもたくさん登場したと思いますが…)「変拍子」が、とりわけ印象的で、士気が鼓舞されるような勇壮な音色に引き込まれました。
あぁ、血が騒ぐわぁ〜!といったご様子でピアノと一体化なさる小山さん、素敵すぎる!
小山さんと団員の皆様との素晴らしい掛け合いに、圧倒されました。

曲が終わった時の、小山さんの晴れやかな笑顔!!いつも以上に輝いていた気がします。
高関さんも満面笑みでした。
盛大な拍手とブラボーの中、ソリスト小山さんご本人がオーケストラの皆様のほうを向いて拍手を送っていらっしゃるお姿に、また胸を打たれました。
カーテンコールが繰り返されたのち、小山さんはアンコール曲の曲名を告げてから、素敵な曲を弾いてくださいました。
 バルトーク作曲「ルーマニア民族舞曲」より第1曲 ”棒の踊り”
あぁ、小山さん、なんと思慮深い選曲なのでしょう。

プログラム後半、「ハンガリー民謡「孔雀が飛んだ」による変奏曲」は、(パンフレットの解説によると)「1939年、オランダの名門であるアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)の創立50周年を記念して作られたこの作品も、コダーイ自身が採譜した農民の歌を主題としている」とのこと。民謡(抵抗歌)の旋律を使った作品で「ファシズムへの抗議を表明」したのだそうです。
木管楽器と金管楽器がそれぞれ個性豊かに活躍する、壮麗な変奏曲でした。打楽器やハープの音色も魅力的でした。

小山さん、高関さん&東京シティ・フィルの皆様、どうもありがとうございました。
珍しい曲のご共演を、また楽しみにしています!

サイン会で小山さんにお伺いしたところ、バルトーク第2番の小山さんのステージ演奏は、なんと、「19年ぶり、3回目」とのこと。今回拝聴できたことは誠に幸運でした。
やっぱり小山さんは天才ですね!とファン仲間で感動を分かち合いました。

でも小山さんの演奏が素晴らしいのは、天才だから、というだけではなくて、日頃の緻密なご準備があってこそ、と改めて深く感じ入りました。
ローマは一日にして成らず、ですね。

とさまさん、いつもどうもありがとうございます。
実稚恵さまの微笑みさん、嬉しいサプライズでした! ありがとうございます。
またご一緒できますように!
Date: 2019/03/21/18:14:25 No.4913

Re:小山さんのバルトーク第2番、凄かった!
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ぴあのふぉるて様、小山さんの弾かれたバルトークの協奏曲、本当に凄かったようですね。終演直後の小山さんのご様子をFacebookで拝見していましたので、ぴあのふぉるてさんのご報告があって、その達成感も、美しいドレスも、より鮮やかに感じることが出来ました。高関さんからは、当日のコンサートの中心が小山さんが弾かれる「ヒジョーに難しい」このピアノ協奏曲だというご発言まであった由、素晴らしいことですね。きっとリハーサルを終えて、そのように仰るように決められたのではないでしょうか?

そして、小山さんはこの演奏が「19年ぶり、3回目」であるとはっきり認識なさっていること、また、天才というだけではなくて、日常の緻密なご準備があってこそと、ぴあのふぉるてさんからのご報告は、私達小山さんを知ってるつもりのファンには、「さもありなん」、いわば想定内、とても嬉しいことです。お知らせ有難うございました。
Date: 2019/03/23/22:04:11 No.4915


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