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仙台クラシックフェスティバルの報告
とさま
皆様 お元気ですか 仙台のとさまです。

海外出張からの帰国の日と重なりましたが、幸い、夜7時からの小山さんのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の演奏を聴く幸運に恵まれました。仙台クラシックフェスティバル(通称仙クラ)に小山さんは3回目の出演です。3年前の東日本大震災の年には仙クラ自体が中止の可能性もありましたが、小山さんのお力添えもあって、中止を免れることができました。2年前にはラフマニノフの第2番、昨年はラフマニノフの第3番、そして今回がチャイコフスキーです。いずれも小山さんの十八番のレパートリーです。少し長くなり恐縮ですが、感想をお伝えします。

チャイコフスキーの天才性が存分に発揮された名曲中の名曲であると同時に、演奏技術の面で難曲中の難曲。有名な冒頭のピアノの和音の充実感からして他を圧する迫力です。木管楽器とピアノの掛け合いの美しさも第1楽章の魅力ですが、何と言ってもカデンツアを含むいくつも用意されたクライマックスの魅力!中でも凄まじいのは、展開部でのピアノが激しい下降音階で登場する部分とコーダでのピアノが主導権を握り、ついには両手オクターブで昇り詰める箇所です。

その興奮を鎮めるかのように、世にも美しいアンダンティーノの第2楽章がひっそりと始まります。まるで室内楽のように、木管楽器とチェロが交代でしなやかで憧れに満ちた主題を歌い、ピアノがレガートとスタッカートを混ぜ合わせながら美しい彩りを与えます。小山さんは本当に幸せそうに奏されていました。中間のプレスティッシモでの小山さんの鮮やかな指さばき!素晴しいカデンツァを経て主部の再現ではピアノが右手だけで装飾音とトリルをつけて主題を歌います。対照的に、同じ旋律が終結部ではアルペッジョで少しゴージャスにしかし祈りを込めて静かに歌われます。小山さんの心の籠った奏楽に会場は静寂に包まれました。最高の表現でした。

そして、間髪入れずに怒濤のような第3楽章。リズム感に満ちた印象的な第1主題とヴァイオリンが静かに歌う民謡調の叙情的な第2主題が中心的役割を果たしますが、何と言っても素晴しいのは、この第2主題がエネルギーを得て次第に成長して、生命力を増し、ついには勝利の讃歌にまで昇華する音楽的展開です。この勝利の讃歌の成否を握るのが、終わりの方で、揺るぎない弦楽器の旋律に動きのある管楽器の動機が応答しながらついには全奏でのクライマックスに達し(小山さんはオーケストラに身体を向け、指揮をするかのごとく、ご自身を音楽に没頭させておられたのが印象的でした)、それまで沈黙していたピアノによるオクターブの激しいパッセージにおけるピアニストの力量に他ならないのです。そこでの小山さんのピアノが壊れるかと思われる凄まじい音の洪水に導かれた勝利の讃歌の感動的だったこと!そして、最高潮に達して、なおも音量を増しながら、音楽的なアッチェランドを伴って、雄大なフィナーレを閉じたのです。この曲は、聴く人に勇気と希望を与える素晴しい曲ですが、小山さんでなければ、これほどの感動を得ることはなかったでしょう。チャイコフスキーと小山さんにただただ感謝。
終演後、小山さんにお会いし、感謝の気持ちをお伝えしました。
小山さんが初期に録音されたチャイコフスキーのCDの演奏も好きですとお伝えすると、少し恥ずかしそうにされながら、このCDはダメダメと仰りながら、軽やかに笑いながらサインをして下さいました。小山さんの初期のCDにおける演奏と今の小山さんの演奏(CDとコンサート)との関係で、面白いことに気づきましたので、次の機会にお話(投稿)させて下さい。それをお読みいただけると、もう小山さんは「ダメダメ」と仰らなくなると私は信じています。
小山さん有り難うございました。
皆様も機会がありましたら、小山さんのチャイコフスキーをお聴きになって下さい。
Date: 2013/10/04/23:26:06 No.4009

Re:仙台クラシックフェスティバルの報告
管理人@まさと
とさま様

いつもながら素晴らしい感想をありがとうございます。
小山さんのチャイコフスキーはさぞかし素晴らしかった事と思います。
小山さんご自身はロシアの大地、そしてロシアの作曲家が大好きでなのでラフマニノフやチャイコフスキーはまた格別な演奏で聴かせて頂けると思います。
かく言う私も小山さんのチャイコフスキーを聴くと沢山の元気と夢が充電されて満ち溢れて来ます。
また是非、小山さんのチャイコフスキーが聴きたいですね。
Date: 2013/10/12/13:21:34 No.4011


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「おもうことからはじまっていく」と題して 
オクターブ練習中
 2013.09.19 東松島げんきコンサート供’卍阿垢襪海箸できました。すばらしいコンサートでした。その会場での風景です。
 自分の席から3列くらいまえの席には、小学生の女の子がおりました。その娘の、右の席にはおかあさん、左の席には中学生のおねえちゃん、がすわっておりました。
 小山実稚恵さんの演奏がはじまってしばらくすると、とてもはやいスケールの連続するところがありました。それを観た女の子はすごい、という表情で、おかあさんとおねえさんのほうをキョロキョロと顔をあわせたあと、三人は微笑んでいました。
 そんな光景をみると、”復興ってこういうことなんだな”と感じてしまいます。その小学生の女の子のなかにはきっと「スケールのはやい弾き方」という復興のあかりがともされたのではないかと思います。おそらくではありますが、ほかにもたくさんのこのような光景があったことでしょう。
 また復興支援ということで自分が感じた震災直後にT垢任澆慎い砲覆觚景をひとつ述べたいと思います。
 T垢砲蓮△劼箸蠅涼羈慇犬僚の子が映っていました。その娘はひとり泣きながらおかあさんをさがしていました。おかあさんは津波でながされてしまったようです。その娘の、大声で泣きじゃくる姿からは、母親は一番の頼れる存在であり、彼女にはまだ母親が必要であったろうと思います。 そしておなじような思いをしている子供たちは、ほかにもたくさんいるであろうと思います。
 コンサートの帰り際に、通路に、東日本大震災遺児支援「かんがるーの会」さんが寄付を募っていました。たくさんの人が列をなして寄付をしていました。自分もささやかながら寄付をさせていただきました。微力ではありますが、遺児となってしまった子供達に役立てていただければと思います。
 
Date: 2013/09/28/21:12:55 No.4008

Re:「おもうことからはじまっていく」と題して 
管理人@まさと
オクターブ練習中さん

はじめまして。
遅くなりましたが心温まる感想をありがとうございました。
東松島げんきコンサートでは被災地の方々に沢山の感動、そして勇気と希望が届けられたのですね。
復興はまだまだ完全には終わっておらず心のケアーを必要としている方々も沢山おられると思いますが、小山さんのピアノを聴いて元気や勇気、そして希望を取り戻された方も沢山いると思います。
被災地でのコンサートは想像以上に大変な事と思います。これからも小山さんのピアノが被災地の皆さんの心に届けられる事を願う次第です。
Date: 2013/10/12/13:08:11 No.4010


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せんくら
ロシア音楽大好き
 
すいません、、、この場を借りて。

今年のせんくら、行けないんです。残念です、、、。
8年前、仙台フィルとのチャイコフスキーが懐かしいです。また聞けるチャンスでしたが、、、。音の旅は行きます。

小山さん、ごめんなさい。聞きにいけないけど、応援してます。
Date: 2013/09/25/15:22:13 No.4007


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横浜みなとみらい「ピアノ・リサイタル」の感動
ぴあのふぉるて
8月24日(土)、横浜みなとみらい大ホールで開かれた、小山実稚恵さんのピアノ・リサイタルを、友人と一緒に拝聴しました。
この演奏会は、素敵なお写真とキャッチコピーの「お知らせ」チラシを拝見した時から、ずっと楽しみにしておりました。小山さんお心づくしのプログラムは、感涙ものです。これほど変化に富んだ選曲は、他の誰にもまねできないと思います。
しかも、どの曲もメインに据えられるくらい大きな曲なのよね!と、ピアノ曲に詳しい友人も、感嘆の声をあげていました。
当日は小山さんの生き生きとした演奏に、ドキドキ、ワクワク、ウルウルしっぱなしでした。あぁ、もう小山さんとの一体感がたまらない!
この緊張感と興奮こそ、生演奏の醍醐味ですね。

この日、小山さんは紫色のドレスでご登場なさいました。
(やっぱり。深遠なプログラムには「紫」がぴったりですね!)
まず初めは、シューベルトの「即興曲」作品142第2曲と第3曲。小山さんの優しい音色に包まれて、自然に音楽の世界に入って行くことができました。
続いてリストの作品から、美しい「ため息」と「愛の夢」。
そして、前半最後は、あの荘厳な「ダンテを読みて」。小山さんは悪魔が乗り移ったかのような凄みのあるタッチで、おどろおどろしい地獄の情景を描き尽くし、また、天使がささやくように清らかで気高い雰囲気をも描いて、見事です。
会場は、最後の和音の余韻を聴き遂げてもまだ、金縛りにあったように静まり返っていました。それから、どよめきと、万雷の拍手がわき起こりました。

休憩をはさみ、後半最初は、ベートーヴェン「月光」ソナタ。快速の最終楽章は勢いがあって、聴く側も気持ちが高ぶりました。
そして、楽しみにしていた、ショパン「ラルゲット」ピアノ・ソロ・バージョンは、今回の白眉。愛に満ちた誠に美しい音楽に、身も心もとろけそうでした。
続く「バラード1番」と「英雄ポロネーズ」では、一変して、力強く勇壮な音楽が奏でられました。

アンコールは、小山さん自ら曲名を紹介なさってからの演奏でした。ステージでお声が聞けるのは珍しいですね。
まずは、スクリャービン「ノクターン」(「左手のための小品 作品9-2」)。昨年10月サントリーホールで「ラフマニノフ3番」を演奏なさった時と、11月オーチャードホールのリサイタルでも、この夜想曲をアンコールで弾いてくださいましたね。比類ない滑らかな美しい音色に陶酔しました。
それから次に、モスクワの香りいっぱいの、ラフマニノフ「鐘」が深く豊かに鳴り響き、すっかり満たされた気持ちになりました。
でも、ここで終わりではないのが小山さんらしくて、微笑ましい!
小山さんは慎ましやかに椅子に近づき、最後にもう一曲、ショパン「ワルツ第1番 華麗なる大円舞曲」を華やかに演奏してくださいました。

小山さん、素晴らしい音楽を聴かせていただきどうもありがとうございました。豪華なメインディッシュから麗しいデザートまで、堪能いたしました。
また、毎回の温かいファンサービスにも感謝いたします。小山さんはいつも柔和な微笑みを絶やさず、ファンひとり一人の目を見て話しを聞き、時に話しかけ、丁寧にサインをしてくださいますね。しかも、必ず、日付入り。細やかなお気遣いに頭が下がります。
この日、サイン会に並んだ人は200人程いたでしょうか? 最後尾までの列は、上野でフェルメール「真珠の耳飾りの少女」を見た時の、入場規制の列のよう。やっぱり小山さんの人気はスゴいですね!
今回は、サイン会の後で、念願の握手をしていただきました。感激〜!!
小山さんの優しい柔らかい握手、一生忘れません。本当にどうもありがとうございました。
これからもお元気で長く演奏活動を続けていかれますように、心よりお祈りしております。

まさと様、いつもお世話になり誠にありがとうございます。
次回は10月16日サントリーホール、小山さんのプロコフィエフを楽しみにしています。
では、暑さがぶり返したようですので、どうぞお身体お大事にお過ごしください。
Date: 2013/08/30/12:55:26 No.3994

Re:横浜みなとみらい「ピアノ・リサイタル」の感動
管理人@まさと
ぴあのふぉるてさん

こんにちは。
仕事に追われ、返事が遅くなりすみません。
そしていつも素晴らしい感想と情報をありがとうございます。
小山さんと握手も出来たのですね。良かったですね。
また次回、お会いする事を楽しみにしています。
これからも宜しくお願いいたします。
Date: 2013/09/07/09:12:58 No.4001

Re:横浜みなとみらい「ピアノ・リサイタル」の感動
とさま
ぴあのふぉるて様へ
初めまして、仙台のとさまです。ぴあのふぉるて様からは小山さんに関する貴重な情報をお寄せいただき有り難うございます。また、ぴあのふぉるてさんが、小山さんの音楽をいかに愛しておられるかが伝わるいつも素敵な感想を読まさせていただき、私も、またファンの皆様等しく嬉しく感じていることと思います。感動の環が広がるのも小山さんのお人柄のなせる技だと思います。またよろしくお願い致します。
Date: 2013/09/15/19:58:54 No.4005

Re:横浜みなとみらい「ピアノ・リサイタル」の感動
ぴあのふぉるて
とさま様
はじめまして。いつもとさま様の深い知識と慈愛に満ちた感想を、ありがたく拝誦しています。このたびは、拙文に温かいコメントを頂戴いたしまして、誠にありがとうございます。秘かに尊敬申し上げておりますとさま様よりこのようなメッセージをいただき、恐縮いたします。
私のような者でも自由に投稿することができ、こうしてファン同士の交流ができるのも、小山さんのファンサイトを管理してくださる、まさとさんのおかげですね。
(まさとさん、本当にどうもありがとうございます)
小山さんの音楽を聴かれた皆さんの感動の環がますます広がりますように!
とさま様はじめ皆様の感想を、これからも楽しみにしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Date: 2013/09/16/18:14:18 No.4006


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無題
いほたとしはる
すばらしい演奏会でした。終演後のサイン会でも小山さんの暖かい人間性に触れることができて,とても幸せでした。CDのバッハのシャコンヌも気迫に満ちた名演奏でいつも聞かせていただいています。母校の芸大近くの上野の奏楽堂がバッハにあいそうなので,是非弾いてくださるようお願いしました。初めて演奏会で聞かせていただきましたが,一度でフアンになりました。新春のコンサートに必ず伺います。ありがとうございました。
Date: 2013/09/06/13:23:05 No.3995

Re:無題
管理人@まさと
いほたとしはる様

はじめまして。
管理人のまさとと申します。
上野の奏楽堂でのバッハが実現すると良いですね。
どうぞこれからも宜しくお願いいたします。
Date: 2013/09/07/09:14:59 No.4002


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みなとみらい
はむすけ
ご無沙汰しております。仕事の都合で今年は足を運ぶことができなかったですが久しぶりに小山さんの演奏を聴くことができました。
日常の喧騒を忘れさせてくれる優雅で本当に素敵な一時をもらい心が洗われリセットできました。ありがとうございました。

まさとさんをお見かけしましたが声をかける勇気がなく横を通り過ぎてしまいました。どんなに忙しくともこのサイトは必ず拝見しております。影ながら応援していますのでこれからも小山さんの貴重な情報を教えてください。
Date: 2013/08/25/10:16:24 No.3988

Re:みなとみらい
管理人@まさと
はむすけさん

いつも応援をありがとうございます。
みなとみないに起こしになっていたのですね。
次に僕を見かけましたら、ぜひお声がけください。
これからも宜しくお願いいたします。
Date: 2013/09/07/09:09:57 No.4000


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衒いのない音世界
篠村友輝哉
横浜みなとみらいホールでのリサイタルを拝聴いたしました。いずれの演奏も鮮やかさと深み、情熱と優しさが共存する豊かな演奏でした。
冒頭のシューベルトの即興曲は、あまりに優しく、美しいがゆえに切なさまでも感じてしまいます。一音一音が慈しむように奏でられ、減衰してゆく音の儚さはまさにシューベルトの真髄。私がいま一番弾きたい作曲家でもあるシューベルトの美に改めて感じ入ります。つづくリストの「ため息」では満たされない心情の繊細な移り変わりに心奪われましたが、先のシューベルトとの音色の違いには本当に感嘆です。「愛の夢」での深い愛情の余韻から、大作「ダンテを読んで」。人間感情の醜の部分をこれでもかというほど感じさせ、たぎるような情念が聴く者の魂を根底から揺さぶります。冒頭からして深い魂を感じます。6月のオーチャードホールでの演奏でもその気迫と深みに圧倒されましたが、さらに胸に重たいものが残る、圧巻の演奏だったように思います。
後半はベートーヴェンの「月光ソナタ」。第1楽章、静謐で、耳を澄ませて聴いてしまう幽玄に満ちた演奏でした。軽快な第2楽章、そして激情が疾走する第3楽章。バスを強調した音楽づくりが、この楽章の焦燥感、いらだち、精神的エネルギーをより鮮明に感じさせます。真贄で端正なベートーヴェンでした。ショパン「ラルゲット」はもうあまりの繊細さと美しい音色に感涙でした。秘めたる熱い心情が、こぼれるような音色で歌われ、いつまでもその余韻に浸っていたいと感じさせる演奏でした。「バラード第1番」はまさに鮮やか。若きショパンのあふれる情熱が劇的な音絵巻となって語られる見事な演奏。最後の「英雄ポロネーズ」、このあまりに有名な作品をこれほど立派に気高く演奏できる(表出の仕方に個々の個性はありますが)演奏者は一体他に何人いるでしょうか。絶妙なため、豊かなスケール、どんなに勇ましく華麗であろうとも決して失われない詩情。真に壮麗なポロネーズでした。

いつもながら、本当にご自分の「音」というものをお持ちの方だなと感じました。それぞれの作曲家ごとの音色の弾きわけはされているのですが、どれもが目を閉じて聴いていても、「小山さんの音だ」と感じられるのです。ダイナミック、圧倒的でありながら、常に深く、優しく、あたたかく、衒いのない音の世界。心から感動いたしました。


終演後、不躾にもいろいろとお話を伺ってしまいましたが、本当にありがとうございました。あまり近況報告は申し上げられませんでしたが、あっという間に夏になってしまった、と感じるほど充実した毎日を送らせていただいております。今回の演奏でいただいたエネルギーも糧に、またゆっくりと前進したいと思います。それから、音楽賞の受賞、おめでとうございます。
11月のオーチャードホールも、心待ちにしております。
Date: 2013/08/25/21:36:59 No.3989

Re:衒いのない音世界
とさま
篠村友輝哉様
今晩は、とさまです。昨日、初めてお目にかかることができて、とても嬉しく思いました。いつも、小山さんの素晴しい演奏に対して、感受性豊かで素敵な感想を寄せていただき、読むのを楽しみにしています。そして一度お会いできたら良いのにと思っていました。住んでいる場所が離れているので、小山さんのリサイタルでご一緒することがこれまでありませんでしたが、同じ演奏を聴いて、感想を語り合えるのは喜ばしいことです。元気で頑張って過ごして下さい。また、お会い出来ると嬉しいです。
Date: 2013/08/25/23:09:17 No.3990

Re2:衒いのない音世界
篠村友輝哉
とさまさん、コメントをありがとうございます。
実は、私もとさまさんのご感想を毎回楽しみにしておりました。特に、「音の旅」シリーズは、東京公演よりも仙台公演のほうが先に開催されることが多いため、とさまさんの仙台公演のご感想を読ませていただき、楽しみをますます膨らませることがシリーズ前の習慣(?)です。またいつの日か、お会いできましたら私も嬉しいです。
Date: 2013/08/26/21:01:36 No.3991

Re:衒いのない音世界
管理人@まさと
友輝哉さん

いつも充実感溢れる感想をありがとうございます。
友輝哉さんも我々とは違う面から小山さんの演奏を楽しまれている事と思います。
次は11月のオーチャードでお会い出来ますね。
どうぞ健康に気おつけて頑張ってください。
これからの友輝哉さんのピアノを楽しみにしています。
Date: 2013/09/07/08:12:12 No.3999


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みなとみらい公演の感想です2013年8月24日
とさま

素晴らしいプログラムなので、仙台から日帰りで伺いました。感動冷めやらぬ中での感想をお伝えします。

2000人を収容するみなとみらい大ホールでの小山さんのリサイタル。

教会での祈りの音楽のようなシューベルトの即興曲作品142の2の感動的な調べに始まり、ロザムンデの主題による変奏曲のコーダも再び祈るように静寂の中に音が減衰していきます。そしてリスト。小山さんは稀代のリスト弾きなのではないでしょうか。心の襞に染み入るような「ため息」と「愛の夢」の美しさに酔いしれる中、闇を引き裂くかのように、オクターブで増4度音程の下行フレーズが叩きつけられます。「ダンテを読んで」の開始です。

【閑話休題】

リストのソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」には、私たちが一般に聴いている最終稿(第4稿)以外に、3つの稿が存在します。「ダンテを読んで」はリストの創作活動の中でも推敲に推敲が重ねられた珍しい例と言うことができます。類似の例では、有名なラ・カンパネッラ(鐘)があります。小山さんはかつて、テレビ番組でラ・カンパネッラの解説をされ、その時に珍しい初版の演奏を披露されました。天才作曲家が推敲を重ねると、あらゆる音符が必然性を持って存在するようになり、そしてまるで孤高の境地に達したかのごとく、不朽の名作が産み出される、そうした変容を理解できる楽しい番組でした。他の作曲家で有名な例が、ベートーヴェンのレオノーレ序曲第1番から第3番です。本当に面白いのですが、第2番と第3番とを比較すると、第2番もよいのですが、第3番の聴後の充実感と一音の無駄も感じさせない完成度の高さに、ベートーヴェンの偉大さに改めて畏敬の念を抱かざるを得ません。リストの「ダンテを読んで」の第1稿〜第3稿は残念ながら、一般には滅多に演奏されませんが、過日CDでそれらを聴く機会に恵まれました。リストらしい意欲に満ちた輝かしくも深淵な作品で、より多くの素材を利用しているため、ピアノのテクニックとしての面白さは十分に感じられるのですが、全体としてやや冗長で不自然なフレーズも散見されます。それに比べると、最終稿の完成度の高さはやはり音楽の勝利と言ってよいほど、敢然とする余地がありません。リストの最高傑作の一つと讃えられる「ダンテを読んで」が産れるまでに、天才リストが苦労を重ねたことなど微塵も感じさせない、まるで神からの啓示をそのまま音にしたかのような錯覚を抱くほどです。

このリストの「ダンテを読んで」を奏する小山さん、これまた尋常ならざる音楽体験を聴衆に提供されました。小山さんは、完成度の高い作品ほど、その作品の持つ音楽的な高貴さ(神々しさ)と小山さんの持つ唯一無二の高い音楽性とが共鳴するが如く、想定をはるかに上回る凄演を産み出します。ダンテの神曲「地獄篇」に描かれている凄惨な情景描写だけではなく、原作の持つ詩的な側面の表現、思索に耽るダンテの足取り、懺悔の呟き、ダンテの決断、そして救済を思わせる天国的な調べ、集中力が途切れることなく全てが自然な流れの中に溶け込み、そして全体を支える輝かしいヴィルトゥオージティによる圧倒的なクライマックスの構築、これを超える演奏は小山さん自身以外には考えられないほどです。

後半のベートーヴェンの月光ソナタの第3楽章は、左手の動きが通常と異なっているように感じられ、そのためでしょうか、全く聴いたことのない独創的で説得力のある響きを堪能しました。ショパンのピアノ協奏曲第2番の第2楽章のこの世のものとは思えぬ美しさ。他の誰の演奏よりも、コーダの最後の音を長く延ばし、音が減衰し、静寂の中にも音楽が息づく奇跡的な奏楽。不用意な拍手が少し残念でしたね。バラード第1番の充実した演奏に続いて弾かれたのは英雄ポロネーズ。小山さんは、2011年3月11日の東日本大震災後、同年5月に仙台市にある小学校の体育館(住民が避難し生活した場所)を訪問され、子供たちや市民を相手に、様々な曲を演奏され、最後に英雄ポロネーズを奏されました。大粒の涙がいくつも流れ、私たちが小山さんから頂戴したのは勇気と根源的な肯定感、そして立ち上がる意欲でした。横浜みなとみらい大ホールで鳴り響く“強靭な”ショパンを聴きながら、そのときのことを思い出し、音楽の偉大さと、そして小山さんのような人間的にも音楽的にも素晴らしいピアニストと同じ時代を生きる喜びを噛みしめていました。そして小山さんが、実はまだ解決にはほど遠い被災地を今も訪れ、音楽を届けて下さっていることに深く感謝し、音楽家とは何と尊い存在なのか、そのことに想いを馳せていました。

終演後、サイン会ではファンの長蛇の列。お疲れのはずなのに、1時間近くファン一人一人と終始暖かい笑みを湛えながら会話をされる小山さん。ファンが増えて行く様子をある種の感動を持って、まさとさんと眺めていました。アンコールのスクリヤービンの左手のためのノクターンに悩殺された新しい聴き手も多かったようですよ。
お話をしていただき、小山さん有難うございました!
まさとさん、楽しい会話とご友人の紹介を有難うございました。またお目にかかれる日を楽しみにしています。いつも充実したサイトの運営をしていただき感謝です。
とさま

Date: 2013/08/24/23:49:10 No.3987

Re:みなとみらい公演の感想です2013年8月24日
管理人@まさと
とさまさん

こんにちは。
みなとみらいでお会い出来てとても嬉しかったです。
当日は小山ファンが集合して輪が広がりましたね。
この様な機会がまた持てると良いですね。
とさまさんが心から音楽を愛し、小山さんのピアノに最高の敬意を持たれておられる事は僕も嬉しい事ですし、小山さんも心強く思われている事と思います。
ファンの皆さんの声援が、演奏活動を行う中で小山さんの一番の喜びだと思います。
どうぞこれからも宜しくお願い申し上げます。



Date: 2013/09/07/07:26:07 No.3998


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