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無題
篠村友輝哉
先週、さくらホールでのリサイタルを拝聴した感想です。

人は、真実を語るときに、その語り口はどのようなものになるのだろうか。たぶんそこには、虚勢や衒い、豪奢な何かはできるだけ取り除かれ、静かに語るのではないだろうか。
冒頭のシューベルト(即興曲作品142−3)の最初のテーマから、やさしさを極めた音色が沁みる。心からの優しさがなければ出せない、儚く、静かで、美しい音色。とりわけ何事かを回想するかのようなコーダにおいては、集中した弱音の美しさが、余韻嫋々たる情感を抱かせる。続くベートーヴェンの月光ソナタの第1楽章においても、夜のしじまに耳を澄ますかのような静寂がたたえられていた。そして前半最後のバッハ=ブゾーニの「シャコンヌ」。ブゾーニの編曲で厚みの出た音を、絢爛豪華な演奏効果に結びつける演奏は多いが、彼女のアプローチは違う。人間の宿命を心に刻みつけるかのように主題がある意味激烈に奏でられ、対照的に消え入りそうな弱奏に込められた歌が心に残る。派手な演奏効果とは真逆の、真摯で、重厚で、敬虔な精神をたたえた演奏だった。
後半のショパンにおいても、もちろん小山さん持ち前のピアニズムと大きなスケールが遺憾なく発揮されるが、むしろ繊細で、余韻を味わうかのようなピアノ、ピアニッシモの音色が胸に沁みた。「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」のアンダンテ部分のビロードのような柔らかさと素朴な優しさをたたえた弱音、「ラルゲット」の花の散るような青春の儚さを秘めた音(とりわけ再現部前のカデンツァのこれ以上ない繊細さ)、そして「バラード第4番」の円熟した歌。
アットホームな空気(主婦の友の会主催)の中にあっても、真情をまっすぐに語り、歌おうとする小山さんの衒いのないアプローチが心に残るリサイタルだった。
Date: 2014/02/16/21:10:15 No.4142


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名演奏家に共通する特徴(私見)
とさま
皆様お元気ですか?
仙台のとさまです。都心は大雪で大変だったと思います。皆様お気をつけて下さい。きょうは、少し長文で恐縮ですが、標題について私見を書かせていただきます。

マウリツィオ・ポリーニ(1942年ミラノ生)さん。皆様よくご存知のイタリアの巨匠ピアニスト。1972年(30歳)にLPレコード(!)で発表されたショパンの練習曲集におけるポリーニさんの演奏は音楽界を震撼させたと言っても過言ではなかったです。最近、ポリーニさんが18歳の時に録音した同じ練習曲集のCDが発表されました。心底驚いたのは、音楽の本質やポリーニさんの演奏スタイルの基本が、両者で変わっていないことです。もっと極端な例は、1974年(32歳)と2011年(69歳!)にポリーニさんが録音したショパンの前奏曲集です。37年の時を経ても、やはり演奏の本質が変わっていませんし、そしてどちらもポリーニさん以外の誰も表現できない独自の音楽になっています。もちろん69歳のポリーニさんは、高度な技術に裏付けられた持ち前の鋭く輝かしい音を基本にしながら、より豊かで、慈愛に溢れた暖かい音楽的感興に満ちた至福の時間を聴き手にもたらすようになった、そのようには思いますが・・・・。

私が強く感じるのは、ピアニストに限らず、真の名演奏家(音楽家)と賞賛される方の共通の特徴は、早い時期から、その人の音楽のスタイル、あるいは個性が確立していて、他の誰も真似の出来ない確信に満ちた音楽の核を持っていることです。

小山さんが、これだけ多くの聴衆に愛され、支持されるのは、その素晴らしいお人柄や人格はもちろんですが、彼女がまさに名演奏家であるからに他ならないでしょう。小山さんの初期のLPやCDから流れる音楽に耳を傾けてみましょう。現在の小山さんの演奏は本当に素晴しいですが、小山さん以外の誰でもない、小山さんの音楽が初期の記録にも満ち溢れていますね。ウェーバーの舞踏への勧誘(1988年)やショパンの小犬のワルツ(1988年)のような小曲においても、今の小山さんの最上の音楽が脈々と息づいていて、躍動するリズム感、瑞々しい謳い回し、決然とした凛々しさなど、何度聴いても上質な感動を得ることができます。チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の初期の録音(1990年)からは、現在の小山さんの同曲の凄演を何のバリヤーもなくシンクロナイズできます。音楽の幹の部分が全く揺らいでいないからです。

小山さんのディスコグラフィー中、テーマを決めて過去の録音から聴き所を集めたCDがありますね。アンコール+、ラルゲット・ショパンアルバム、プレイズ・ラフマニノフ、国民楽派ピアノ・セレクション、ショパン名曲集などです。どうでしょう、録音年代の異なる曲を集めているにも関わらず、違和感が全くなく、まるで今の小山さんが録音したかのように、小山さんの音楽が満ち溢れていませんか?音楽のスタイルや個性、そして音楽の核が揺らぐ演奏家であれば、このようには決してならないでしょう。

誤解を恐れずに言えば、真の音楽家である小山さんの音楽の骨格は、もしかするとピアノを始めて間もない時期に既に出来上がっていたのではないか、と想像してしまいます。小山さんが小学生、中学生だったときの演奏は知る由もありませんが、もし聴くことが出来るとすれば、今の小山さんの演奏の本質を彷佛とさせるものをきっと見つけることができる、とさえ思います。

ご自身が録音したCDをお聴きにならない演奏家は多いようです。それは、理想の演奏は存在せず、演奏家は全身全霊で、作曲家のメッセージを伝えるために理想の演奏を常に目指しているからなのでしょう。しかしながら、同じ演奏は2つと存在しないことを考えれば(昨日の演奏も明日の演奏も同じではありえない)、演奏家の手を離れ、繰り返し聞き継がれて行くCDは、演奏者の、その時の紛れも無い音楽的記録として、掛け替えのない価値があるのではないでしょうか。小山さんの数多くのCDには、小山さんにしか表現できない音楽の本質が刻まれています。それらのCDは互いに太い動脈で繋がり、現在の小山さんの演奏とも強く結びつき、弛むことなく滔々と芳醇な音楽が流れている感があります。一例を上げれば、小山さんは、1987年と1998年にリストのソナタを録音、音の旅では2006年に、通常リサイタルでは2012年に同曲を演目に度々入れておられます。これらは、小山さんの確信に充ちた音楽のパイプで繋がり、初期のCDを聴いても、現在の小山さんの超絶的なリスト音楽に私たちを誘ってくれるのです。

音楽の力で聴く人に希望と勇気を与え、人の生き方を強く支えてくれる人を名演奏家と呼ぶとすれば、小山さんはまさに真の名演奏家でしょう。そしてそれは、初期の小山さんのCDに既に明瞭に刻まれていたのです。小山さんが真の名演奏家であることの証であるかのように・・・。
Date: 2014/02/09/19:16:56 No.4128

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
まじょるか魔女
とさま様
小山さんの軌跡を遡るエネルギーと愛情あふれたメッセージを拝読して、またウロコが1枚落ちました。(詳細はこれから理解を深めたいです!)
ポリーニ氏と 小山さん、お二人の演奏の姿からは一貫した「求める」力が伝わってきます。ショパンコンクール優勝直後から10年近く公の場から遠ざかり、研鑽を積んだポリーニ氏からはストイックな求道者の匂いを感じます。
小山さんの演奏を初めて拝聴した時、音色の行方を確かめるような上向き加減のお姿が印象的でした。とさまさんが仰るように、それは幼少の頃から求め続けられている「小山さんの音の旅」の過程を見せていただいているのかもしれません。『小山実稚恵の世界』という美しい本の「想い出の写真帳」、吉田見知子先生と12歳の小山さんの真っ直ぐな瞳に息をのみました。この頃には、既に幹がしっかり根をはっていらっしゃたのですね。(吉田先生は 小山さんがショパンコンクールに出場された時、ワルシャワへいらっしゃっていましたね。小山さんが歌うように「一緒に写真を撮りましょう」と先生を誘われていましたね♪)
小山さんは、ぶれない。それを確かめたくて、私たちは演奏会直後から次回もまた、直接 小山さんに会いたくなってしまうのでしょうね。
Date: 2014/02/12/23:16:00 No.4131

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
ぴあのふぉるて
とさま様 
まじょるか魔女様
ケンチャンア様 皆様
「小山さんの音楽の核」についてのお話を聞かせていただきありがとうございます。今回、とさまさんのご考察を拝読し、3年程前の小山さんのインタビュー記事を思い出しました。「月刊ピアノ」2012年3月号に掲載された、Pianist of the Month “アルバム・デビュー25周年を迎えて、振り返るあのとき、そこから続く、いま”という記事です。以下に引用します。
--- 25周年でなにが変わりましたか。
「物事のいろいろな面が年齢とともに変わってきたりして、同じフレーズでもいまならこう感じる、という変化は、やはりあります。でも、自分の本質的なものは大きくは変わらないですね。10歳のころの演奏テープを聴いたら、“私、なにも成長していないわ”って思うくらいに、いまとそっくりのピアノを弾いていて、ガクッときました。同じ部分はずっと同じなのだと思いましたね」

このように、小山さんご自身、小学生の頃の演奏と現在の演奏が、本質的には変わっていないことを認めていらっしゃるのです。ですから、とさまさんのお考えになっていること=「誤解を恐れずに言えば、真の音楽家である小山さんの音楽の骨格は、もしかするとピアノを始めて間もない時期に既に出来上がっていたのではないか、と想像してしまいます。」は、単なる想像ではなく、真実であることがわかります。さらに続くとさまさんのご見解=「小山さんが小学生、中学生だったときの演奏は知る由もありませんが、もし聴くことが出来るとすれば、今の小山さんの演奏の本質を彷彿とさせるものをきっと見つけることができる、とさえ思います。」は、小山さんのお答えと一致していて、凄いです。
とさまさんへの尊敬の念がますます強くなりました!

小山さんの音楽の幹はぶれない、初期の記録にも小山さんの音楽が満ちあふれている、録音年代の違う曲を集めたコンピレーションアルバムを何の違和感もなく聴ける、などの特長は、私も前から感じておりました。とは言っても、深い分析ができるわけもなく、ただただ、小山さんの音楽はお若い頃の録音も、現在の演奏も、大好き! ホントに魅了されるわぁ〜と感動して聴いているだけですが…。
演奏会に通う気持ちは、まじょるか魔女さんと同じです。「小山さんは、ぶれない。それを確かめたくて、私たちは演奏会直後から次回もまた、直接 小山さんに会いたくなってしまうのでしょうね。」は、本当にそうですね。

ところで今日は、群馬の演奏会が大雪の影響で中止になったとのこと。がっかりされている方も多いでしょうけれど…こんな時こそ、ぜひ小山さんのお若い頃(1992年録音)のCDで(本日予定されていた)「パガニーニの主題による狂詩曲」をお聴きになってください。きっと心が満たされますよ。
ケンチャンアさんも、横浜のご用が終わった後でゆっくり聴いてみてくださいね。では、皆様どうぞご自愛ください。
Date: 2014/02/15/14:45:53 No.4136

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
ケンチャンア
皆さん
群馬の演奏会は中止となってしまいました。朝横浜へ移動する途中上野駅で高崎線が全く動いていないのを見て(結局終日運休)「これは行かれるお客さんも苦しいな。」と思っていましたが、残念です。群響は頻繁に定期演奏会があるので(今日だって497回!)また代わりの公演があるのを楽しみに待ちたいと思います。

とさまさんが言われている「真の名演奏家(音楽家)と賞賛される方の共通の特徴は、早い時期から、その人の音楽のスタイル、あるいは個性が確立していて、他の誰も真似の出来ない確信に満ちた音楽の核を持っている」という話、またまじょるか魔女さんやぴあのふぉるてさんのコメント、非常に興味深く拝見しました。

それに加えての話を若干させていただきますと、先日の日経新聞のインタビューを読んだときに思った事ですが、小山さんの音楽家としての形成・完成には、最初の師であられる吉田見知子先生が大きな影響を与えられたのではないでしょうか。記事には吉田先生は演奏のみならず人間としても一流たれ、との薫陶を小山さんにされた、とありました。この師匠の存在が小山さんの音楽家人生を豊かにし、優れた素養を更に大きく開花させたのでは、と感じずにはいられませんでした。私ももう決して若くないですが、師を求める人生でありたいと思います。

ぴあのふぉるてさんお勧めのBBCオーケストラとのパガニーニ+ラフ2のCD、不覚にも私持っておりません。ライブ派の私は「小山さんの演奏会を聴きに行った都道府県数」は結構負けないと思うのですが、持っている小山さんのCDは何とたった3枚。「そんな奴が、ファンサイトに出てくるな」と言われそうな少なさですね。21日の金曜日の予習にせっせと別のアーティストのラフ2を聴いてますが←コラコラ、ユジャワンさんのCDが丁度同じ演目(パガニーニ+ラフ2)なので、今宵はそちらを聴いて休みたいと思います。
Date: 2014/02/16/02:36:41 No.4137

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
とさま
まじょるか魔女様
ぴあのふぉるて様
ケンチャンア様 皆様

仙台のとさまです。暖かいメッセージをお寄せいただき有り難うございます。

大雪の影響で群馬での演奏会が中止になってしまい、ケンチャンアさんを初めご予定されていた皆様残念でしたね。吉田見知子先生のお話しとても興味深いです。良い師に恵まれることで、「優れた素養を更に大きく開花させたのでは」というケンチャンアさんのお考え、その通りですね。一般的にも、佳(よ)き人との出会いがその人を豊かにしますよね。小山さんのファンは、実は皆さん等しく本質的にはライブ派だと思います。ライブとCDとでは、それぞれ役割が違うので、ファンとして色々な在り方があって良いと思います。他の人の演奏を聴くことで、小山さんの演奏の美質が浮き彫りになったりしますので、ユジャワンさんのCDを聴かれるのも良い事だと思いました(ワンさんにはワンさんの美質があります)。私も時間の余裕がある時には、聴き較べをすることがありますよ。

ポリーニさんについてまじょるか魔女さんが仰った「ショパンコンクール優勝直後10年近く公の場から遠ざかり、研鑽を積んだポリーニ氏からはストイックな求道者の匂いを感じます」は、ケンチャンアさんにご紹介いただいた「吉田先生は演奏のみならず人間としても一流たれ、との薫陶を小山さんにされた」と相通じるものがありますね。ポリーニさんは10年間研鑽を積む事で人間としても一流になられた。小山さんは吉田先生のお言葉を糧に研鑽を積まれ、人間としても一流になられた。小山さんの東北での何の衒いもない活動状況だけを拝見しても、小山さんの人間としての凄さを感じざるを得ません。「吉田見知子先生と12歳の小山さんの真直ぐな瞳に息をのみました」とまじょるか魔女さん書かれていますので、私ももう一度写真を拝見しました。同じように圧倒されました。そうした希有な師弟関係を築いた小山さんは、今や多くの人を支える良き師のような存在になられましたね。老若男女を問わず、小山さんのファンは、彼女の芸術家としての「芸格」に圧倒され、そして彼女の愛情溢れる暖かい「人格」に触れる事で、それぞれ人としての生き方を省察する機会を頂戴しているような気がしています。

ぴあのふぉるてさんにご紹介いただいた「月刊ピアノ」での小山さんのインタビュー記事・・・驚きました。有り難うございます。しかし、まじょるか魔女さんとケンチャンアさんが書かれた吉田先生の下りのところや「想い出の写真帳」の12歳の小山さんの真直ぐな瞳を拝見すると、小山さんのインタビュー記事でのお言葉、妙に納得できてしまいました。私は音楽を専門とする者ではなく、職業も音楽とは無関係ですが、ぴあのふぉるてさんと同じく、ただただ小山さんの演奏が好きで好きで仕方が無いという一ファンです。仙台に住んでいますので、回数は多くありませんが、小山さんのライブ演奏会の日を目標にして頑張っているようなところがあります。まじょるか魔女さんのお言葉「小山さんはぶれない。それを確かめたくて、小山さんに会いたくなってしまう」に同感の小山さんファンは多いでしょうね。小山さんが活躍されている同じ時代に日本で生活している幸運、すなわち小山さんの演奏を聴く機会をいただける幸運に感謝する日々です。

立春を過ぎているのに厳しい気候と荒れた天気が続きます。皆様どうぞお元気でお過ごし下さい。
Date: 2014/02/16/10:52:57 No.4138

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
ぴあのふぉるて
ケンチャンア様 とさま様 まじょるか魔女様 皆様
ケンチャンアさんは小山さんを追って全国へおでかけになる生演奏派でいらしたのですね!大変失礼いたしました。私は小山さんのCD演奏も大好きなので、つい…。
ケンチャンアさんや皆さんのおっしゃるとおり、吉田見知子先生の存在は大きいと思います。小山さんの人格形成に大きな影響を与えた方だと思います。ラジオ番組で拝聴したのですが、小山さんは吉田先生から「学校を疎かにするのならピアノをしていても意味がありませんよ」と諭されたそうですね。
ショパン国際ピアノコンクール本選の際、吉田先生は舞台裏で小山さんの演奏をお聴きになっていましたね。映像を拝見するだけでも、穏やかで謙虚なご様子、本当に素敵な先生でいらっしゃると思います。

そして、でも、その前に…吉田先生のピアノ教室をお選びになった、小山さんのお母様の存在を、忘れてはならないと思います!! 吉田先生と小山さんの佳き子弟関係の始まりは、小山さんのお母様のフットワークと鑑識眼だ、と信じています。
また雑誌情報からになりますが…(「読売ウイークリー」2008.10.19 より)
小山さんは、小さい頃、「周囲があきれるぐらいにトイピアノで遊んでいた」とのお話。6歳のお誕生日にお父様がアップライトピアノを買ってくださり、ピアノ教室に通い始めたそうです。すると小山さんは、バイエル上下巻をたったの3ヶ月で終了してしまうほど、ピアノに夢中になったそうです。
お母様はそんな実稚恵さんの様子に突き動かされて、いろいろなピアノ教室の発表会を聴きに行かれたそうです。「そして、『生徒さんがみんないきいきと弾いていて、楽しそうだから』と、吉田見知子先生の教えを受けることになったのです」と、小山さんは当時を振り返られています。
このエピソードからもわかるように、数ある教室の中から新たに吉田先生のピアノ教室をお選びになったお母様が素晴らしい!と思いませんか? お母様の確かな眼(母親の直感?)に感動します。
小山さんにぴったりの先生をみつけて下さって本当にありがとうございました、とお母様にお伝えしたいです。心から感謝しています。

もちろん、「コンクールに出てみませんか?」と、その後の小山さんを導かれた芸大附属高校から芸大時代の田村宏先生もまた、素晴らしい先生でいらしたと思います。
そして、先生方の教えを素直に吸収し、努力を重ねた小山さんが素晴らしいのは言うまでもありません。
「小山さんが活躍されている同じ時代に日本で生活している幸運、すなわち小山さんの演奏を聴く機会をいただける幸運に感謝する日々です」 とさまさんのこのメッセージは、そのまま私の気持ちです。
小山さん、本当にどうもありがとうございます。
長々と失礼しました。では、皆様どうぞお元気でお過ごしください。
Date: 2014/02/16/14:13:05 No.4139

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
ぴあのふぉるて
スミマセン、変換ミスしました。「師弟関係」です! 訂正してお詫びします。
Date: 2014/02/16/14:17:18 No.4140

Re:名演奏家に共通する特徴(私見)
とさま
ぴあのふぉるて様

まじょるか魔女さん、ケンチャンアさん、ぴあのふぉるてさん、それぞれ別の視点からのお話を伺い、一つ一つ「うん、うん」と唸っています。小山さんのお母様の存在、そうです、会場で何度かお目にかかる機会がありましたが、本当に素敵な方ですね。感謝の気持ちが沸々と湧いて参ります。大事なことを思い出させていただき、ぴあのふぉるてさん、有り難うございました。とさま@仙台
Date: 2014/02/16/20:08:14 No.4141


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無題
tutinoutuwa727
昨2/11、さくらホールに行って参りました。
1/25、ひょんなことからたまたまフィリアホールで初めて小山さんのピアノをお聴きし、すっかり虜になってしまいました。それで
どうしてもまたお聴きしたく、昨日は、介護5の母を夫に頼んでの外出でした。
私は単なる主婦で、音楽が好きなだけです。
それでも圧倒的技量!日経にあったよう、炎の情熱と豊かな詩情そのままに、惹き込まれてしまいました。
私の一人合点ですが、小山さんの演奏は是非コンサート会場でお聴きしたい、と思っています。その理由として、音から生まれる余韻というか、或いは物理的にいうなら空気の振動というか、それらが、あの空間と混然一体になって、肌を通して、或いは五感全体で感じられるからです。この醍醐味はCDを超えたもの、と思っております。
さて曲目の「子犬のワルツ」ですが、初めてこのようなテイストの演奏を聴かせて頂きました。従来になかった演奏!、左手で奏でられる音が、小気味良くフィーチャーされていて、小躍りしたくなってしまう♪思いでお聴きしました。また「月光」も、湖面の揺れては返すさざ波、また夜の静寂の中で、互いに月明かりと(人には聴こえぬ言葉で)何か伝え合っているような情景が思い浮かびました。 
前回の「ゴルトベルク」でも、左手の音の美しさに聞き惚れてしまいましたが、同じく左手の圧倒的な存在感に想いを寄せていると、なんとアンコールで、スクリャービン(初めてききます)の「左手のためのノクターン」が演奏され、自画自賛ですが「ああやっぱり左手が!」と嬉しくなってしまいました。左手のみ、なのに、1つの楽曲として完成度が高く(本当はズブの素人、そんなこと言える私ではありません、どうぞお許し下さいm(_ _)m。)それも小山さんあってのことでしょう♥♥。
ショパンのマズルカ嬰ハ短調、踊りのリズム優雅な衣擦れの音が聴こえてくるようでした。「遺作」その他も、人を優しく包み込む音の温かさ、「かすかな息遣いで囁くような声(=ピアノ)」に、ただただ魅了されるばかりでした。
お聴きするのが2回めとなったシャコンヌは、勿論小山さんの圧倒的存在感を示すプログラムで、これからもお好きなバッハが折に触れ演奏され、お聴きできることを願ってやみません。
(バッハというと、マタイ受難曲やロ短調ミサなど、敬虔で重々しい宗教曲?対位法を駆使し緻密な作曲家と、勝手に思い込んでおりましたが、実は現代音楽にも通じる「遊び心いっぱいの音楽の父」こと、認識を新た、にしました。これも小山さんの奏でるゴルトベルク等のおかげです。)
最後になりますが、本日の聴衆が(もちろん私も含めて)あまりクラシックに詳しくない者が多いことをそのままに胸に収めて、自然体で次々に演奏をお引き受け下さいましたこと、ご挨拶の言葉と共に、そのお人柄に尚なお!心惹かれました。事情が許されるなら、(是非許されることを願って)、6月のオーチャードも伺いたく思っております。本当に有難うございました。
Date: 2014/02/12/10:42:02 No.4129

Re:無題
とさま
utinoutuwa727様へ
仙台のとさまです。とても心暖まる素敵な感想を読まさせていただきました。
私の父(94歳)は要介護5になって15年経ちます。tutinoutuwa727様のご苦労をお察し致します。小山さんのリサイタルに行かれて、素晴しい音楽の数々に浸ることができて本当に良かったですね。そうです、聴衆の音楽的協力があれば、小山さんの生の演奏は最高です!tutinoutuwa727が仰られる「音から生まれる余韻というか、或いは物理的にいうなら空気の振動というか、それらが、あの空間と混然一体になって、肌を通して、或いは五感全体で感じられるからです」は、本当にその通りです。アンコールで、スクリャービンの「左手のためのノクターン」を小山さんは弾かれたのですね。このサイトでも話題の曲で、本当に心に染み入る良い曲だと思います。

私を含む、多くの人は、最高の音質でCDを聴く装置や場所(部屋)に恵まれていないので、生の演奏会と比較はできません。それでも、小山さんのCDは、彼女の音楽会に行けない時に、想像力を逞しくしさえすれば、その内容が素晴らしいので、私たちを支えてくれますね。東京地区では、小山さんのリサイタルが多く企画されていますので、utinoutuwa727様がまた彼女の素晴しい音楽に出合うことができますように祈念しています。
Date: 2014/02/13/21:16:06 No.4134


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さくらホール ピアノ・リサイタルのご報告
ぴあのふぉるて
昨日2月11日、渋谷区のさくらホールで開かれたピアノ・リサイタルを友人二人と拝聴しました。(さくらホールは座席数729席のホール)
この日小山さんは上品な若竹色(萌黄色?)のドレスで登場なさいました。

プログラム最初は、シューベルト:即興曲 作品142-3。
わぁ〜、温かいお家に招かれたような親しみのこめられた演奏に心が和みます。
小山さんの潤いある音色は、あらゆる渇きを癒してくれますね。のどに、身体に、脳に、小山さんの音楽が染み渡ってゆくのがわかる。この曲、最新CD「シャコンヌ」ではちょうど真ん中に、お口直しのシャーベットのようにそっと置かれていますが、今日は素敵な前菜として、5つの変奏を楽しみました。
拍手の後、一旦、退場され…再びにこやかにご入場。なんと、マイクを持っていらっしゃいます! ステージで小山さんのお話が伺えるとは、嬉しいサプライズでした。
東京第二友の会の催しということで、和やかな演奏会にしたい…とのご挨拶の後、それぞれの曲目について簡単に紹介してくださいました。
「月光」はルツェルン湖に映る月明かりを、バッハ/ブゾーニ「シャコンヌ」は聖堂のステンドグラスから差し込む光をイメージして弾きたい…とのこと。
また、ショパン「ラルゲット」は、ピアノ協奏曲第二番(実際には先に作曲されました…)の第2楽章で、言わばショパンが恋心を打ち明けている曲です…とのお話に期待が膨らみます。バラード4番、最初の和音はこれからお話が始まりますよという挨拶のように感じます…(とおっしゃったかな?しっかりメモすればよかった…)
「前半はカチッと、後半は楽しさとロマンあふれる曲で構成してみました」と言われるこの日のプログラムは、小山さんの魅力がぎゅっと詰まった、耳馴染みのある曲目が並び、嬉しく拝聴いたしました。
お話直後に演奏に入られる、その切り替えの早さと集中力の高さは見事です!

「月光」ソナタ
小山さんの演奏前に鍵盤を見つめるお姿に、心を打たれました。「膝の上に両手を載せられ、祈るように鍵盤を見つめられるときから音楽が始まっています」と、まじょるか魔女さんも書かれていましたね。気がつくと、小山さんの繊細な弱音が密やかに、しっかりと、会場に浸透していました。柔らかい月明かりが、湖面となった我々の頭上を揺らぐように…。
印象的なリズムの第2楽章からアタッカで入る、3楽章も見事でした。この俊敏さ、この快速さは、尋常ではない。豪快な弾きっぷりに心を奪われます。(もしかすると小山さんはスポーツがお得意なのかもしれない、と秘かに思っています)
小山さんとベートーヴェン、お二人のほとばしる情熱を胸に刻みました。
「シャコンヌ」
聖堂のステンドグラスから差し込む光をイメージして演奏したい…とお話されましたが、まさに、そのとおり。スタインウェイピアノからパイプオルガンのような重厚な和音が鳴り響くと、そこはもう、立派な石造りの教会の中でした。厳粛な雰囲気が漂い、高窓から差し込む光、祭壇のろうそくの灯、宗教画の光と陰が見えました。音楽で情景が描けるのは小山さんの特性だと思います。
湖面から教会へ…小山さんの音楽の魔法にかけられて、ワープしてしまいました。曲が終わり、ピアノの余韻が完全に消えてなくなるまで、聴衆も耳を澄ませていたのは、大変感動的でした。仙台のとさまさんの名言「音楽は静寂(無音)から始まり、そして静寂(無音)の中に終える」を、会場の皆さんもご存じだったのでしょうか。(「婦人の友」の読者によって生まれた団体「東京第二友の会」の主催でしたので、その会員の方が多かったように思います)
後半も、小山さんの演奏後の動作と呼吸に合わせた配慮のある拍手が贈られましたので、大変気持ちよく鑑賞できました。
そして、盛大な拍手に応えてお辞儀をなさる小山さんが可愛いすぎて、困っちゃう。名演奏はもちろん、小山さんのあの微笑みに心を奪われてしまいますね。

後半は、ショパン作品が並びました。
「ワルツ」のような小品も小山さんが奏すれば、洗練された香りを放つ名品である、ということがよくわかります。
「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、小山さんのまろやかさと華やかさを存分に堪能できます。超絶技巧の曲だと思いますが、この日もそんな様子はみじんも見せず、むしろ微笑みを浮かべて演奏なさっていたことが印象に残っています。楽しく、爽やかなショパンでした。
(この曲は、小山さんのデビューアルバムに収録されていますね。お薦めデス!)
次に演奏なさった「ラルゲット」(ピアノ・ソロ版)が、また心を打つ名演奏で、苦しくなるほど情感をこめて、切々と歌われました。
プログラム最後は、パンフレットで萩谷由喜子さんが解説されているとおり「高度な演奏技術の要求される」、私の大好きな「バラード第4番」。(「ラルゲット」の後、拍手を挿まずに、続けて演奏されました) 静かに始まるお話は徐々に盛り上がり、深い味わいを醸し、胸が締め付けられました。

熱い拍手に応えて、アンコールは「スクリャービンの左手のノクターン」。(会場の皆に向かって発せられる小山さんのお声は、ほんとに優しい内緒話のようですね) 美しい夜想曲が左手だけで演奏されました。もはや奇跡。右手はずっと右のお膝の上に置かれていました。大好きなこの曲がアンコールでたびたび拝聴できて、嬉しく思います。(この曲は小山さんの「Nocturnes夜想曲集」に収録されていますね)
アンコール2曲目、「ショパンのノクターン遺作」(第20番嬰ハ短調)。
最後に明るく希望の光が見えるような調べが聞こえ…感動の演奏会もお開きか、と思われましたが… 鳴り止まない拍手に応えて、小山さんはもう一度ピアノに近づき、「英雄ポロネーズ」とささやかれました。わあ〜っ!! 会場から思わず驚きと喜びのため息がもれました。小山さんの毅然とした演奏に感銘を受け、目頭が熱くなります。本当に素晴らしい。2時間のプログラムの最後に、これほど活力みなぎる演奏を聴かせていただけるとは!
とさまさんのおっしゃるとおり、初期の録音で聴かせていただける「躍動するリズム感、瑞々しい謳い回し、決然とした凛々しさなど…」は、今もそのまま、小山さんの美質ですね。

今回も小山さんの心のこもった真摯な演奏と、誠実なお人柄に胸がいっぱいになりました。小山さん、本当にどうもありがとうございました。
嬉しいサイン会も開いてくださり、心より感謝いたします。友人二人も感激していました。(小山さんはいつも演奏後、ドレス姿のまま、上着をはおらずにサインをなさるので、お身体が冷えないか、寒がりの私は心配になるのですが… 大丈夫でしたでしょうか? どうぞご自愛くださいませ)
まさとさん、篠村さん、またお会いできる日を楽しみにしています。
どうぞお身体お大事に。(また長すぎて、ゴメンナサイ)

p.s.小山さんにお花束を渡した小さい女の子、神妙な様子がすごく可愛かったですね! そして最後、ピアノに置かれたお花を持ち帰る小山さんの笑顔に会場が和みましたね。
Date: 2014/02/13/00:22:31 No.4132

Re:さくらホール ピアノ・リサイタルのご報告
ケンチャンア
ぴあのふぉるて様
とさま様
皆さん

渋谷での演奏会レポートありがとうございました。トークはサプライズでしたね。私が直接お話をさせていただいたのはもう10年以上前ですがまだ鮮明に覚えています。誠実な人柄がお話ぶりでも伝わりますよね。

とさま様から来週の公演が近づいている話をいただいておりました。今月2日のらららクラシックの再放送で小山さんのラフ2を少しだけ見聞きする事ができ、そのダイナミックな演奏ぶりが印象的(元上司に言わせると「男性みたいな演奏」←口悪くてすみません)でした。二階席ながら指も見える場所なので当日は楽しめそうです。

今週末の群馬、またまた降雪が心配です。先週みたいになるとさすがに中止でしょうか。でも代替公演だったら行けたりして・・・。←行かれる予定の方不謹慎な事言ってスミマセンm(__)m。
Date: 2014/02/13/12:55:20 No.4133


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無題
tutinoutuwa727
先ほど、ショパンワルツ嬰ハ短調と書くべきところ、マズルカと誤記し、大変失礼致しましたm(_ _)m。お詫びして訂正させて頂きます。
昨日の渋谷は残り雪もあり風も強く、ホールも、”暖かい”とまでは言えませんでした。このような中、ドレスで演奏をお続け下さり、本当に有難うございます。お風邪召されませぬよう、15日に向け、どうぞご自愛下さいませ。有難うございました。
Date: 2014/02/12/14:13:05 No.4130


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小山さんの「月光」に啓示をいただいて
まじょるか魔女
こんばんは☆ 2月1日の愛知県一宮市尾西市民会館のリサイタルへ行ってきました。こんなにお近くで 小山さんにお会いできるなんて嬉しい限りです。

曲目は
**************************
シューベルト:即興曲142-3
ベートーヴェン:月光
バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ
ラフマニノフ:前奏曲32-12、3-2「鐘」、23-6、23-5
ショパン:ピアノ協奏曲第2番より第2楽章ラルゲット、バラード第4番、ポロネーズ「英雄」
***************************
という、とさまさんが言われる通り、ワクワクするプログラム!
今日のドレスは早春の湖畔に降り立った天女の羽衣のような…小山さんが特にお似合いになる萌葱色です。

■ワクワクその  峺犬痢愀邯』 再び」
「音の旅」への初参加は、2012年春「〜月明かりに揺れて〜」の回でした。小山さんの「月光」は、それまでに聴いたどの演奏とも違って聴こえました。とさまさん、篠村さんが言われるように「左手の奏法が独特」という理由もあるのでしょうか。ぴあのふぉるてさんの言われるように「小山さんが演奏なさると、その曲の魅力が増す」まさにその心境で魂をつかまれました。
「月光」は後世の詩人が第1楽章のイメージから名づけたそうですね。第1楽章は「表層心理」を描いているように感じます。湖面に映る月明かりで心の在りどころを見つめているようです。第2楽章は呼吸を整えてより深く潜水していくような、嬰ハ短調の第1・第3楽章の合間の変ニ長調。グラニテのような儚い浮遊からアタッカで第3楽章へ。いきなり「深層心理」の剥き出しの思いが、第一主題の形を変えて疾走。月明かりだと思っていたのは湖底からの直射光だったのでは。まさに「激昂」。第1楽章で空中楼閣を描き、第3 楽章でそそり立つ柱が現れたような、非現実の構築美。このために弾き進んできたかのようなカデンツァが歌われ、決意を込めた和音がオクターブで重ねられ、無音になりました。

■ワクワクその◆ 崕法レコード・アカデミー賞ご受賞『シャコンヌ』 再び」
2013年春、音の旅「〜夢想と情熱〜」の「シャコンヌ」に感銘を受けたものの、超ビギナーの魔女は曲についての理解不足で「ネコに小判」状態。後に少しずつ調べる程に、この曲が音楽界のなかでどれだけ特別な存在であるかおぼろげながら分かってきて、しかも、小山さんのCD『シャコンヌ』が2013年度第51回レコード・アカデミー賞を受賞され、今回また拝聴することができ嬉しさいっぱいでした。
演奏が始まった途端、会場は教会になりました。亡き妻への哀悼の曲とも言われる旋律が増幅していきます。300年も前に作曲されたのに新しいと感じます。「音楽の父」バッハへの感受性は私たちのDNAに組み込まれているかのように、小山さんを介して魂の奥で音色を受け止めます。最後の重厚な和音が放たれた時、教会の大屋根が外れ、星空が見えました。何光年もかなたの星の光が降るように、バッハの調べが降りてきます。小山さんの打鍵を受けて、私たちがピアノの響板となり響きが拡がっていきました。

■ワクワクその 「ラフマニノフの鐘が鳴る」
「月光」と同じく嬰ハ短調の「前奏曲:鐘」。この調性は特に惹かれます。いつも思うのですが、小山さんは演奏前のたたずまいから美しいですね。膝の上に両手を載せられ、祈るように鍵盤を見つめられるときから音楽が始まっています。
第一音が鳴り響き、会場はクレムリン宮殿前の広場になりました。(ロシアには訪れたことがないですが、以前訪れたドイツのニュルンベルグで聞いた教会の鐘は美しさより怖さを感じました)鐘の音が地面を、屋根を伝わり、町全体を震わせます。過ぎ去った時への想い、取り戻せないあれこれ、まだ間に合うのか、これから刻む時への望み、すべてを渦にして巻き込みながら、小山さんの「鐘」が残響します。小山さんは両手を鍵盤の上で暫し浮かせて、ご自身の放った音の粒子の静まりを待つようにゆっくりと膝の上に戻されました。

■ワクワク フィナーレ ('∀'*)♪
サイン会でCD『ヴォカリーズ』にサインしていただきました。小山さんと少しお話ができて、オトメのようにときめいてしまいました ゜+.(・∀・).+゜「音の旅」最終回までお伴しようねと誓っているピア友と「小山さんの笑顔で半年もつね!がんばれるねー」と言い合いながら、木曽川、長良川を越えて帰途につきました。
 (私事ですが。。。小山さんの「月光」を初めて拝聴したとき「弾きたい一心」スイッチが入りました。サイン会で「今日の『月光』素晴らしかったです。いつか私も弾いてみたいです」と申し上げたら、「まぁ!」と上品に微笑んでくださいました。小学校以来の大人ピアノ再開2年目で全く無謀なことです。1年がかりで全楽章練習しましたが、昨年12月の発表会3日前に左手人差し指の腱が切れて欠場に…。ベートーヴェンに1年早いと言われたのでしょうか。いえ、1年どころではありませんが、治ったらまた練習します。小山さんから 1曲に向かい続けるモチベーションをいただいたことを感謝しています。今は「鐘」と「雨だれ」を動かせる指で練習しています。弾きたい一心と根性しかありませんが、小山さんの音色をリフレインしながら曲に向き合いたいと思います。仕事では最近10年ぶりに異動になり頭の中が沸騰しそうでしたが、小山さんの演奏で前向きな気持ちになりました)

長いラブレターになってしまいました。「音の旅」は壮大な大河小説のようですが、今回のような一話完結の演奏会も嬉しいですね。優しい挨拶のようなシューベルトから 未来形の力強さが拡がる「英雄」まで(アンコールは、ショパン:ワルツ7番嬰ハ短調、子犬のワルツ、スクリャービン:左手のためのノクターン でした)きらめく星座の曲群に心潤う午後でした。

小山さん、今回も有り難うございました。次回の音の旅「〜舞曲の園〜」心待ちにしております。
Date: 2014/02/01/20:47:57 No.4122

Re:小山さんの「月光」に啓示をいただいて
とさま
まさと様へ:どうぞ呉々もご大事に下さいますようお願い申し上げます。一日も早い快復をお祈り申し上げます。とさま@仙台

まじょるか魔女様へ
ワクワクその,らフィナーレまで、ワクワクして拝読させていただきました。今の小山さんの想いがぎっしり詰まった素晴しいプログラムですね。どれも入魂の絶演であったことが、まじょるか魔女様のご報告からダイレクトに伝わってきます。「月光」や「皇帝」と言った余りにも有名な曲になると、聴く機会が多くあるので、私は、例えばCDを取り出してまで聴く回数はむしろ減ってしまいます。しかし、小山さんは違いますね。全く別次元の新しい発見と新鮮な感動を聴き手にもたらして下さいます。まじょるか魔女様、ぴあのふぉるて様、篠村様を含む多くの方々がそのように仰っていますよね。まじょるか魔女様の「月光」への想いは素晴しい。この曲に実際に向き合っている方でないと表現できない文章かと思いました。そして小山さんの「月光」の演奏の本質の理解に繋がりました。有り難うございます。

ワクワクで仰られた小山さんの演奏前後のたたずまいのお話に強く共感します。音楽は静寂(無音)から始まり、そして静寂(無音)の中に終える。その2つの静寂の間はまるで人の一生のごとく、曲によって様々なドラマが繰り広げられる。まじょるか魔女様が仰る「膝の上に両手を載せられ、祈るように鍵盤を見つめられるときから音楽が始まっています。」そして「小山さんは両手を鍵盤の上で暫し浮かせて、ご自身の放った音の粒子の静まりを待つようにゆっくりと膝の上に戻されました。」は、他のピアニストには滅多に見られない小山さんだけの掛け替えのない音楽的美質ですね。長い時間をかけて音が減衰し、やがて消えて静寂が訪れる。物理的には音が存在しないにも関わらず、その静寂が音楽になる奇跡です。これは小山さんを支える聴衆の協力と音楽的参加がないと味わえない感動ですね(拍手が早く入ってしまうと味わえませんから)。

小山さんが弾かれる曲、知らない曲の場合には、可能であれば事前にある程度聴き込むと感動が何倍にもなります。有名曲はもちろんですが、聴き慣れていない曲の小山さんの演奏を聴かせていただくのが楽しみです。元気の出るご感想を有り難うございました。とさま@仙台
Date: 2014/02/02/10:25:07 No.4124

Re:
まじょるか魔女
まさと様
明日は立春、春に向かって早くお元気になられますように!お大事になさってください。

とさま様
嬉しいメッセージ有難うございます。勢い余って余計な私事まで述べて反省しておりましたが、過分なお言葉に恐縮光栄です。
「小山さんを支える聴衆の協力と音楽的参加〜 」はおっしゃる通りですね。残念なマイナスの事例。待ちに待った開演間もなく…かすかな鈴の音。休憩時間にピア友が「こないだお伊勢参りのお土産に、鈴を財布にでも付けてねと配ってるおばさんがいたわ!ああいう人がいるからー」と。「財布に鈴」撲滅キャンペーンを立ち上げたいくらいです。またある時は何処からか袋のカサコソ音…「飴チャン食べる?」って、やってる場合やないよ〜(魔女の実家は関西)、今はやめて〜(>□<;)。 ピアニシモに息を潜めている時に盛大にハナをすする音…周りの迷惑にならないよう鼻水垂れ流しだったFUJIJOHN さんを見習いなさい〜!
そんなノイズをものともせず、凄まじい集中力で最上質の音色を届けてくださる小山さん。アンコール演奏の前に、客席に向かって内緒話のように「ショパンのワルツ…7番」と言われると、会場の胸キューンの音が聞こえてきそうでした。アンコールでさらに 小山さんファンが増えたのでは...♪*゜サイン会の長い列が続いていました。
事前予習はこの掲示板を拝読するようになってから実行しています。(当たり前でしたね) 小山さんのピアノ感応センサー精度アップの必須条件と心得、継続したいと思います。
Date: 2014/02/03/06:36:51 No.4125

Re:小山さんの「月光」に啓示をいただいてまた後日
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女様
とさま様
こんにちは。まじょるか魔女さんの長い濃厚なラブレターを拝読しました。すぐに返信したかったのですが、あいにく、インターネットの繋がりにくい場所におりまして、返信が遅くなってしまいました。
まじょるか魔女さんのワクワクを共有させていただき、感激しています。湖面の月明かりと湖底からの直射光が見えました。教会の大屋根から星空へ、そしてクレムリン宮殿へ、私の心も飛んでいきました。
まじょるか魔女さんの 小山さんの音楽感応センサーの精度は素晴らしいですね。私はまだまだ、猫に小判状態なので、事前に曲を聴き込み、勉強したいと思います。
演奏中の雑音は確かに気になりますが、財布に鈴のおばさんも、のど飴が必要なおじさんも、みんな、小山さんの音楽に惹きつけられるのですね。それに、鼻水をすすっても聞こえないくらい、小山さんは演奏に没頭なさっていると思います。
美しい佇まいと無音の美について深く感じ入りました。もっともっといろいろお話したいのですが、今日はこの辺で失礼します。まじょるか魔女さん、ピアノの練習をますますがんばってください。
まさとさん、どうぞお大事になさってください。さくらホールでお会いできるのを楽しみにしています。

Date: 2014/02/04/10:20:05 No.4126

Re:
まじょるか魔女
ぴあのふぉるて様
立春のような暖かいメッセージ有難うございました。インターネット繋がってますね(*'v`d)
一昨日は節分。「豆で追い払うべきなのは鬼ではなく、人の鬼心」とか。ぴあのふぉるてさんを見習って、仏心で穏やかにすごしたいと思います。
小山さんの演奏前後の はにかむようなチャーミングな笑顔、スキップするような足どりには、いつもポカポカ春気分にしていただけますね!
Date: 2014/02/05/01:16:10 No.4127


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ファンの皆様へ
管理人@まさと
いつも心温まるメッセージをお寄せ頂きまして誠にありがとうございます。
私。そして勿論、小山実稚恵さんもとても嬉しく読ませて頂いております。
私はと言えば、先週はほぼ1週間を風邪で苦しみ、特に3日間は熱が出て食事も喉に通らない状態になりました。
インフルエンザをしたにも係わらずひいてしまいました。
皆様もどうぞご自愛ください。

お一人ずつにご返事できず誠に申し訳ありませんが、引き続き皆様のメッセージを楽しみにしています。
Date: 2014/02/02/07:38:15 No.4123


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ピアノ変奏曲〜「ショパン」2月号特集記事のお知らせ
ぴあのふぉるて
こんばんは。少しずつ日が長くなってきましたね。皆様お元気ですか?
25日フィリアホールでの小山さんの「バッハの想い」、まさとさんの真心あふれる臨場感いっぱいの詳細レポートと、皆様の熱い思いのこめられた感想を拝誦いたしました。この演奏会は伺えずに失礼してしまいましたので、当日の様子を教えていただき、感謝感激しています。
小山さんの演奏はこの日も素晴らしかったのですね!
美しい金色のドレスは「ヴォカリーズ」のCDジャケットと同じ衣装でしょうか? よくお似合いですね。
まさとさんがレポートの最後に載せてくださった演奏会プログラムも、全ページをありがたく拝読しました。
まさとさんの細やかなお気遣いに、心より感謝いたします。

それから、「ショパン」2月号の特集記事「31人のピアニストが選ぶ ピアノ変奏曲ランキング」に、小山さんのお声とお写真が載っています。
人気ランキング第1位の作品は、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」。 小山さんがこの曲に抱く想いと、フィリアホールの皆様の感動コメントを続けて拝読し、女神千手観音マイスター小山さんを想像してみました!
小山さんの「ゴルトベルク変奏曲」は、24回リサイタルシリーズ第20回「究極のアリア」の演目ですね。今からその日を心待ちにしております。

人気ランキング第2位は、ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」、
そして第3位は、ラフマニノフ「コレルリの主題による変奏曲」。
小山さんは、お気に入りのこの曲を演奏する時のイメージを語っておられます。
(前に、本ファンサイトのアンケート・コーナー「小山さんの演奏であなたの聴きたい曲は?」で、「コレルリの主題による変奏曲」に1票投票したことを思い出して、嬉しくなりました!)
この曲は24回リサイタルシリーズ第8回「変奏の夢」の演目にも入っていたのですね。旅のお伴が遅れたことを悔やんでおります。
いつか小山さんの演奏で、この変奏曲を拝聴できますように…。
Date: 2014/01/29/17:55:30 No.4117

KAWADE夢ムック「ショパン」にも小山さんが登場
ケンチャンア
ぴあのふぉるて様
皆さん

こんばんは。会社の元上司に先週のフィリアの演奏会の様子を聞きました。何せ毒舌家なので「俺はシャコンヌの方が好きやな」と携帯音楽プレーヤーに入っている小山さんのシャコンヌを聴かせてくれました。「これは名演奏やで〜」と。まぁこの人も十分な小山さんファンです。(笑)
で、同じくその元上司からKAWADE夢ムックの最新刊が「ショパン」で、その中に「小山実稚恵さんの『ショパン考』」が掲載されていることを教えてもらいました。早速買い求め、10ページに渡る小山さんのお話を読みました。ショパンに対する想い、ご自身でショパンを演奏されるときの想い、また最近のショパンコンクールがどうなっているかについてを、自身が審査員をされた前回の経験を基に語られています。

何せ頭からしっぽまでショパンばかりの本なので、そういうのが大好きな方でないと少々厳しいですが、機会があったら是非お読み下さい。ますます小山さんの事が好きになること間違いなしです。
Date: 2014/01/29/22:30:01 No.4119

Re:ピアノ変奏曲〜「ショパン」2月号特集記事のお知らせ
とさま
ケンチャンアン様へ
今晩は。実は、私、本日広島→東京→仙台と移動中、東京で待ち時間に大きい書籍店で、偶然手にした件のショパンの本を購入しました。新幹線の中で小山さんのお言葉を何度も読み返し、感動した次第です。私は偶然にしか情報を得られませんので、また何か、元上司の方から、あるいは知人の方から情報があったら教えていただけると嬉しいです。来月21日のラフマニノフ2番が近づいて来ましたね。とさま@仙台

ピアノフォルテ様
今晩は。とさまです。今回はゴルドベルグ変奏曲の小山さんの演奏がブレークしていますね。私も聴きに行けなくて残念でしたが、皆様のレポートで小山さんの素晴らしい演奏の様子が痛い程よくわかります。聴いてもいないのに、感動してしまう不思議。第20回究極のアリアでのゴルドベルグ変奏曲楽しみです。よく考えると、最終回のベートーベンのソナタ32番も変奏曲、第22回のベートーヴェンのソナタ30番も変奏曲を含みますね。そして、とても楽しみなのが、第21回のブラームスのヘンデル変奏曲。変奏曲は主題に支配されながら、自由に変容することが出来る点、作曲家にとってやりがいのあるジャンルかなと思います。なので、名曲も多いですよね。したがって、小山さんの魅力が最大限に発揮されるジャンルなのではないかなと。ショパン誌の情報を有り難うございます。いつも最新の情報を教えていただき、とても助かります。感謝。とさま@仙台
Date: 2014/01/29/23:24:22 No.4120

Re:ピアノ変奏曲〜「ショパン」2月号特集記事のお知らせ
ぴあのふぉるて
ケンチャンア様
貴重な最新情報をどうもありがとうございます。KAWADE夢ムックの最新刊を、早速、注文しました! 10ページにも渡る小山さんのお話を楽しみにしています。
小山さんはお忙しい演奏活動の合間に、様々なインタビューを受けていらっしゃるのですね…。本当に頭が下がります。
小山さんファンの元上司様に、どうぞよろしくお伝えください。嬉しいお知らせをホントにどうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
とさま様、皆様
とさま様にはいつもご丁寧なお便りをいただき、どうもありがとうございます。
「変奏曲は主題に支配されながら、自由に変容することが出来る…」のですね。これからは変奏曲作品も意識して聴いてみたいと思います。
先程のランキングで、うっかり書き忘れましたが…同票第3位に、ブラームス「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」が入っていました。(リサイタルシリーズ第21回、楽しみですね! 予習しておきます…)
それから、ランキング圏外に、小山さんの1票で、ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」が紹介されています。その他にも、実に多くの変奏曲作品があることがわかり、驚きました。
これからのリサイタルシリーズ、小山さんの演奏でいろいろな変奏曲を聴かせていただけるのを楽しみにしています。
Date: 2014/01/30/00:51:44 No.4121


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