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まじょるか魔女さんへ
オクターブ練習中
どんな言葉で文を綴ればいいんだろう。

自分は、ずっと、「迷いながら」 生きているんです、と、いうことでしょうか。

心暖まるメッセージをいただいていたのに、お礼の言葉を伝えられずにいることを、申し訳なく思います。言葉は難しいですね。誤解のないように伝えなければ、と思うと、慎重になりますし、まだ考えをまとめるのに、時間もかかってしまうので、リプライの機会を待ってしまっていました、というのが、いつわりのない自分の心情です。

「P循環」

素敵な言葉ですね。自分がふれあっていく人々が、確実に好転している、ということを、実感しているんですよ。

「迷い」は「悪意のない悪意」の中にいるときに、出て来てしまいますね。 よくしていこう 、と、思っているのに、思いがけず、予想に反して、結果が悪い方向へと向かって行ってしまう。そういうときに、出て来てしまう、と、思います。

  自分を信じる  ということで「迷い」は取れるでしょうか。

つい先日まで、まったく、自分を信じることができなかった、僕の言葉に、説得力は薄い、と思うのですが、それでも、この言葉が出て来ます。それと、加えて、ですが、

  まじょるか魔女さんをたくさんのひとが見守っている  と思うんです。

たくさんの方の ”小山実稚恵さん” へのメッセージを読むたびに、 苦しいときにはそっと背中をささえてくれる、 そんな人がいる、ということを感じるんです。そっと、ほんとうに、そっと、触れるか触れないか、くらいのいとしさで、ささえてくださっている、と、そう、思うんです。

犠牲の上の幸福はないだろう、と、思っていまして

しあわせは、周りの人が、あたえてくれるものだし、周りの人が、ほんとうに笑っている、と思えることなら、前へと、すすめて行けるんだろうな、と、そう、思います。

僕は、まじょるか魔女さんのメッセージに、じぶんはひとりではない、と、感じているんですよ。

まじょるか魔女さんの 「迷い」 が消えることを願って

追伸 

今日から、日本フィルハーモニー交響楽団の第666回定期演奏会ですね。公演を拝聴できる方々が羨ましいです。
Date: 2014/12/05/14:08:11 No.4267

Re:
まじょるか魔女
オクターブ練習中さま

メッセージを有り難うございます。
小山さんの音楽のお力で、オクターブ練習中さんの「前進」の思いが伝わってきました。
「P(ポジティブ)循環」の波動を実感されているんですね。「好転」の瞬間が少しずつ増えていくと
嬉しいですね。

人はみな「迷いながら」生きているのではないでしょうか。
その迷いを、ある人は曲にして、それを演奏する人、味わう人がいる。

小山さんの「思い」を受けとめ、ファンサイトで語り合える喜び。
いつも、まさとさんのご尽力のおかげと感謝しています。
ファンサイトの場もひとつの「P循環」ですよね。温かいオレンジ色の熱伝導を感じます。
拝聴できない演奏会のことも、皆さまの熱いレポートでその場にいるように感じることができる、
小山さんの音色を想像する楽しみがある・・・これもファンサイトの醍醐味ですね。
小山さんという、「強い思い」を伝えるために途方もない修練を重ねられ、私たちに
「ギフト(神様からの贈り物)」を真っ直ぐに届けてくださるピアニストがいらっしゃる。
同じ時代に生きて 小山さんの演奏を拝聴することができる。
その事実だけで、日々いろいろ迷いながらも前を向いて一歩ずつ歩いて行こうというエネルギーを
いただけますね。

私たちはひとりではない。幸せは自分の心がつくる・・・なんて、単純な魔女は思っています。
誠実に生きようとしている自分を信じ続けていきたいですね。
Date: 2014/12/05/22:27:30 No.4268


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懐かしさを重ねる
篠村友輝哉
リサイタルシリーズ第18回〜粋な短編小説のように〜を拝聴した。
最初のスカルラッティの『ソナタK.247』が、最初の一音から小説の表紙をそっと開くかのように、密やかに淡く奏でられた。
メインのシューマン『ノヴェレッテン』からの4曲は、愛と情熱、迷いの交錯する小説。ふくよかな音色で綴られるシューマンの想いが、聴く者の胸を震わす。第8曲の中ほどに現れる「遠き彼方からの声」が、記憶の中からそっと聞こえてくるように奏でられ、素朴な懐かしさがこみ上げた。そして曲の終盤でこの旋律が悲嘆の想いで歌われた。それは、シューマンの慟哭なのだろう。想い出は、いつも二度と戻れないというあきらめを含んでいる。それが、痛いほどに感じられた。
後半のショパン(『スケルツォ第2番』、『バラード第1番』)は、ドラマティックな物語が展開されるが、激情的な場面より、小山さんの奏でる弱奏にこそ、その物語の神髄を聴くように感じた。多彩なグラデーションは、遥か故郷への郷愁をしっとりと描き出す。アルベニスからリスト、ドビュッシーへの連関においては、より情景的な物語が提示され、その色とりどりの美しさに、心奪われた。情景がオレンジ色に染まる最中のその最後、『喜びの島』では、流麗なタッチと美しい響きが生み出すファンタジーに、目がくらむような想いがした。とりわけクライマックスで、これほど愛の喜びを官能と狂わんばかりの陶酔感を感じたことはない。
演奏を聴いていて、人生とは、そもそも一つの小説なのだと思っった。それぞれに違った人生があり、それぞれの物語がある。そしてすべてに通じるものは、遠い日への郷愁。生きるということは、時が過ぎる、つまり懐かしさを重ねていくことだとも言えないだろうか。
ピアノから、いつかどこかで聴いたような懐かしい物語が紡ぎだされた。
Date: 2014/11/30/22:30:00 No.4256

Re:懐かしさを重ねる
とさま
篠村友輝哉様

仙台のとさまです。

本当にいつも素晴らしい文章に感銘を受けています。小山さんの演奏の本質、そして、限られた字数の中で、その時の小山さんの演奏の全てを言い尽くしておられます。これは至難の業です。

今回はご一緒できたので、尚更そのように感じ入りました。

「ノベレッテン」の第8曲の友輝哉さんのご感想に深く共鳴します。友輝哉さんが書かれているように、小山さんの演奏では、2回目に現れる「遠き彼方からの声」が悲嘆の想いで歌われていましたが、彼女のように、あれほど強い意思の篭った音(フォルテ)で演奏するピアニストは居ませんでした。そして「想い出は、いつも二度と戻れないというあきらめを含んでいる」と友輝哉さんがお感じになられたのは、転調を伴う半音階的な部分ですよね。私もまさにその通りだと思います。あまりポピュラーと言えない「ダヴィド同盟舞曲集」や「ノベレッテン」で感想をお聞かせいただき本当に嬉しく思います。次回は、作曲時代の近い「フモレスク」が聴けますね。これも楽しみです。

年齢をずっと重ねてきた私にとっても、友輝哉さんの感想から得ることが多いです。まだまだ長い人生を歩んでいかれる友輝哉さんが、音楽という素晴らしい世界を通して益々大きく飛躍されることを願って止みません。

深い感動を呼び覚ましていただき感謝しています。

とさま@仙台
Date: 2014/11/30/23:10:06 No.4257

Re:懐かしさを重ねる
まじょるか魔女
篠村友輝哉様 とさま様

篠村さんの文章はいつも一篇の小説のようです。
音楽を通して生きることに真摯に向き合われている思いの凝縮に胸打たれ、
とさまさんの温かいリプライと共に勉強させていただいています。
人は「懐かしさ」と「二度と戻れないというあきらめ」を重ねながら、
かけがえのない物語を紡いでいく・・・
今回の「音の旅」は、人生そのものを表現されていたのかもしれませんね。

書店の息子だったシューマンは、幼いころから様々な小説を想像し、
その文字が音符に変換されていったのですね。
シューマンはこれからもっと親しみたい作曲家ですが、彼の作品について漠然と抱いていた
ある感覚に 篠村さんが名前をくださいました。「迷い」です。
次回の「音の旅」では、篠村さんが以前、演奏経験があると言われていた「フモレスケ」が
演奏されますね。心待ちにしています。
Date: 2014/12/01/07:38:51 No.4258

Re:懐かしさを重ねる
篠村友輝哉
とさま様
先日は昨年のみなとみらい以来にお会いできて嬉しかったです。いつも大変丁寧なお言葉をありがとうございます。とても嬉しく思っています。
『フモレスケ』、本当に楽しみですね。同じ回に演奏されるシューベルト『ソナタ第19番』も拝聴出来るのが待ち遠しいです。
とさまさんもどうかお元気でご活躍ください。また演奏会でお会いできることを楽しみにしています。

まじょるか魔女様
こんばんは。メッセージをありがとうございます。
シューマンの魅力は「迷い」、「もつれ」ですね。感情と感情の狭間で繊細に揺れ動く心、隠された想い・・・まさに人間らしい作曲家がシューマンなのだと思います。『フモレスケ』はそんなシューマンらしさが特に感じられる作品だと個人的に思っています。
小山さんの演奏が、今から楽しみですね。
Date: 2014/12/04/22:36:54 No.4266


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第18回「音の旅」オーチャードホール〜 感動の最終章
ぴあのふぉるて
11月29日、「音の旅」東京公演を主人と友人と一緒に拝聴いたしました。
ステージには明るいオレンジ色のお花が飾られ、これから始まる「音の旅」への期待が高まります。
小山さんはこの日、優しいアプリコットオレンジ色の衣装でご登場。布をたっぷり使ったドレスは大きなホールによく映えて美しい…。
スタインウェイが静かに、静かに語り始めました。
スカルラッティの「ソナタ嬰ハ短調」、この作品はCD「ヴォカリーズ」初めの曲ですね。その生演奏!ですから、心拍数が跳ね上がってしまいます。繊細な上品な音色に気分はもうすっかり18世紀、宮殿の一室。ところどころCD録音とは異なる装飾音に胸がキュンとなりました。
二つ目の「ソナタホ長調」は一変して、様々な動きや変化を感じる作品。先程の曲との違いが印象的です。解説によると、男女の離別を描いた曲だそうです。

さて、今回のメイン「8つのノヴェレッテン」は、シューマンが最愛の恋人クララのために書いた曲集、とのこと。その中から、小山さんは4つ、第1番・第2番・第4番・第8番を選んで演奏なさいました。
(今回この作品の予習が間に合わず…)ちょっぴり後ろめたい思いと新鮮な気持ちを抱きながら拝聴しました。とさまさんにご投稿記事でご解説いただいた第8番を聴き逃さないよう集中して聴くと、時々「ダヴィット同盟舞曲集」等に似たところもあって、夢と現実が混ざり合うような、シューマン独特の世界に誘われました。それにしても、作曲家が記したおびただしい数の複雑な音符や記号を、小山さんが美しい音楽として我々に届けてくださっていると思うと、もうただただ感動するしかありません。

休憩時間、ロビーでは、小山さんのデビュー30周年記念演奏会の予約ブースが設けられ、大勢の皆様がお申し込み手続きをされていました。

後半はショパンの「スケルツォ第2番」から始まりました。小山さんがスケルツォを演奏なさるのを初めて拝聴します。恐ろしい出だしの三連符から惹きつけられました。ショパンの音楽は旋律を(頭の中で)一緒に歌える楽しみがあります。苦しみや悲しみ、明るく晴れる心、そして激しい感情さえも、すべてが美しく、耳に心地よいと感じました。そして情熱のフィナーレ! 興奮した聴衆から拍手が沸き起こり、小山さんは笑顔でお辞儀をなさいました。
続いて、雄大な「バラード第1番」は、小山さんの優美で力強い演奏に心を打たれました。繊細で、潔くて、かっこいい!

そして、いよいよ楽しみにしていたスペイン音楽へと、ドラマは展開します。
まずはアルベニスの組曲『イベリア』第1集より、第1曲「エボカシオン」。
小山さんのふくよかな香り豊かな音色に、辺りの空気まで温かくなるようです。東京生まれの私も…どこか懐かしい望郷の念にかられました。
第2曲「エル・プエルト」は港町の活気が伝わる躍動感いっぱいの曲。最後は夕暮れの静けさが心にしみます。
スペインの港の香りを堪能した後は、“水”つながりで、リスト「エステ荘の噴水」が奏されました。小山さんが生き生きと描くさまざまな水の動きを想像するうち、城館の庭をゆっくり散策している気分になりますが、最後は厳格で重厚な響きがして、この曲が宗教的な作品である、ということに気づくのでした。
(この曲の後、会場からパラパラと拍手が沸き起こりましたが、小山さんは拍手がおさまるのを待つように、じっと鍵盤を見つめて、集中なさっていました。)
ドビュッシー「グラナダの夕暮れ」では気だるさ漂う、セピア色のスペインの古都を味わいました。
そして、ついに本プログラム最終曲、「喜びの島」へ。幸福感いっぱいの、彩りあふれる、きらびやかな曲、というイメージを超えて…
歓喜炸裂! 完全燃焼!  Brava!! 小山実稚恵さん! 

盛大な拍手に応えて、小山さんはアンコールを三つ弾いてくださいました。
アルベニス「パヴァーヌ・カプリツィオ」は高音のメロディが愛らしい。
二つ目、グラナドスのスペイン舞曲集第5番「アンダルーサ」は力強い低音が印象的な、ちょっと寂しげな曲。直前の曲との対比にグッときます。
小山さんは毎回、アンコール曲の選曲にも心を砕いておられると思います。

物語り最終章、リスト「愛の夢」の美しさは、もう言葉になりません…。
小山さんの思いの込められた音楽に胸がいっぱいになりました。余韻を静かに聴き届ける会場の静寂も素晴らしかった。2000人余りの聴衆全員が息を凝らしていたのでは?と思います。まさに奇跡の瞬間でした。
小山さんの目にも、うっすらと光るものが見えたような気がします…

小山さん、今回も素晴らしい音楽をどうもありがとうございました。
小山さんが偏りなくいろいろな作曲家の作品を選び、多彩なプログラムを組んでおられるところに、小山さんのピアノへの愛と、心の広さと情の深さ、好奇心などを感じて、演奏とお人柄にますます惹かれるこの頃です。

「音の旅」シリーズ、今後も楽しみにしております。

まさとさん、ファン仲間の皆様、会場でお目にかかれて嬉しかったです。
また近くお会いできますように。
Date: 2014/12/03/00:43:20 No.4263

Re:第18回「音の旅」オーチャードホール〜 感動の最終章
オクターブ練習中
ぴあのふぉるて様

第18回「音の旅」オーチャドホール〜感動の最終章を拝読させていただきました。
オーチャードホールでの、2000人の感動が、伝わってきました。
自分が、仙台の会場で、感じた感動が、蘇ってきます。
「伝わっていく」
これで、前へ、進んで行くんですね。
いまの自分は、ゆっくりですが、確実に、前進しています。
Date: 2014/12/03/07:08:49 No.4264

Re:第18回「音の旅」オーチャードホール〜 感動の最終章
ぴあのふぉるて
オクターブ練習中さま
早々に温かいご感想を頂戴し、どうもありがとうございます。
力強い晴れやかなお言葉も、嬉しく拝見いたしました。
これからも、また皆で一緒に語り合いましょう!
Date: 2014/12/04/00:19:24 No.4265


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渋谷!
FUJIJOHN
こんばんは。
先日は渋谷で大変お世話になりました。
友達も大感激でした。
小山さんの演奏,僕は特に「エステ荘の噴水」と「グラナダの夕べ」がとってもすばらしく感じられました。
少しずつ終焉に近づいていますね。
また次回,お会いできるのを楽しみにしております♪
ありがとうございました!
Date: 2014/12/02/22:59:33 No.4262


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まじょるか魔女さん、ぴあのふぉるてさん、とさま様、そして ”小山実稚恵さん”へ
オクターブ練習中
 皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。


 僕は人とコミュミケーションをとることをこわいと感じているところがあります。悪意はないはずなのに、自分の口から、人を傷つける言葉が出てきてしまう。そんなことに気付いた頃から、そう感じるようになりました。けれど、皆さんの、やさしさのある言葉に、頑なだった心が、人に気を許すようになってきています。そんな気持ちでいます。

 まじょるか魔女さんの言葉には、丁寧で繊細な、いたわりとやさしさ、を感じます。ぴあのふぉるてさんの言葉には、ピアノに真剣に向かう姿勢と、”小山実稚恵さん”に寄り添った心情、を感じています。とさま様の言葉には、安心感と、ここまで上がってこい、と言われているような勇気の鼓舞、を感じます。

 自分は、今の環境を考えれば、不幸ではない、むしろ恵まれているほうだと思います。けれど、自尊心は持てないままです。そして、過去において、避けることが出来ない、理不尽な宿命に耐えるだけの期間、がありまして、それは、とても辛かったです。ですが、ここで、気付いたことがありまして、それは、自分のしあわせが、目の前の人のしあわせに優先してばかりいると、目の前の人は離れていく、ということです。

 それを乗り越え、これから、やっと、自分をつくっていく、そんなところです。ふつうの人よりも、ずいぶんと遅い、自分の時間、の訪れです。

 ピアノは、まだ暗譜で弾ける曲はありません。ようやく、J.S.バッハの、インヴェンションとシンフォニアを通して弾けるようになりました。三要素はなんとなく全体像が掴めてきて、いまは、ピアノを弾く身体を、先に、造ってしまうほうが、早いかも、と、そんなことを考えています。


 ”小山実稚恵さん”へ


「音の旅」 第18回〜粋な短編小説のように〜


とてもよかったです
あんなに情熱的な演奏が聴けるなんて
全身を攻立てる野獣のような熱情をも感じました
本気で向き合う大切さを知りました


 「思いは伝わらないし、言ったってダメ」、と、ずっと、そんなことを感じている人生でした。けれど、”小山実稚恵さん”に出会って変わりました。いまは、「想いは、いつか、きっと、伝わる」と、そう感じています。そして、「自分の中にある後悔」は、いつか「人生の糧になるだろう」と感じています。
 「ギリシャ神話」を読んで、ドラマチックな展開に、自分が、全く、理解不能だった点が、いっせいに、線となって、繋がっていく、と、そんなことを感じています。
 まだまだ、もがく時間はつづきそうなのですが、生きることの喜びが、見えてきています。
 ”小山実稚恵さん”の F.リストの「愛の夢」の演奏を、リサイタル会場で、はじめて、聴いて以来、ずっと、夢を見ているようです。ひさしぶりに感じる ”恋の気分”に、ときめきながら。


”ねがいがかなうなら、あなたを奪い去ってしまいたい”


これは短編小説の一文です。
Date: 2014/12/02/11:22:02 No.4259

Re:まじょるか魔女さん、ぴあのふぉるてさん、とさま様、そして ”小山実稚恵さん”へ
まじょるか魔女
オクターブ練習中さま

メッセージを有り難うございます。
人とのコミュニケーションは難しいですね。「自分のしあわせが、目の前の人のしあわせに優先」してはいけない・・・そう心がけたいです。
小山さんのピアノからは、いつも「思い」があふれていますね。
「『何かを伝えたい』と思うことが重要。演奏の出来不出来ではなくて、思いが強ければ
それは伝わると信じています。」というお言葉を体現されていますね。

友人から「P循環」という言葉を聞きました。
人を変えようとするのではなく、自分のなかに「P(ポジティブ)」の循環をつくって
周囲とコミュニケーションをとることで、関わりのあり方が変わっていくそうです。

バッハのインベンション、シンンフォニア、DNAで感じられるような懐かしく優しい曲ですね。
私は バッハは偉大な元祖すぎてまだ取り組んでいませんが、これから勉強したいと思います。
これからも 小山さんのピアノに勇気をいただきながら、「思いはきっと伝わる」という気持ちを
持ち続けたいですね。
Date: 2014/12/02/16:14:28 No.4260

Re:まじょるか魔女さん、ぴあのふぉるてさん、とさま様、そして ”小山実稚恵さん”へ
ぴあのふぉるて
オクターブ練習中様
お心のこもったメッセージをいただきどうもありがとうございました。
ファンサイトでこうして皆様とコミュニケーションできること、まさとさんにいつも感謝しています。

「…野獣のような情熱」…本当にそうですね。
小山さんのステージは、品格があって美しいだけでなく、クライマックスで荒々しいほどの熱気を帯びたりするから、心を奪われてしまうのです。
(どんな時でも、決して我を忘れない 冷静な熱さであるとは思いますが…)
「本気で向き合う大切さ」これも素敵ですね。見習いたいですね。

そして、オクターブ練習中さんが「…生きることの喜びが、見えてきています」と書かれていたので、安心しました。
小山さんの音楽には人の心を開放する力もあるのでしょうね。

『「何かを伝えたい」と思うことが重要。演奏の出来不出来ではなくて、思いが強ければそれは伝わると信じています』
まじょるか魔女さんもご紹介くださった小山さんのこのお言葉を、日々の心の支えにして、また進んでまいりましょう。
Date: 2014/12/02/20:59:55 No.4261


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杉並公会堂プレトーク:ショパンとシューベルト「鱒」のご報告 
ぴあのふぉるて
「音の旅」全国ツアーのさなか、まさに「仙台公演」の翌日17日夜、来月13日の演奏会「ピアノの詩人とリート王〜ショパンとシューベルト『鱒』〜」に先立ち、小山さんがプレトーク・イベントを開いてくださいました。お相手役は音楽評論家 萩谷由喜子さんです。(会場は杉並公会堂小ホール、参加者は約60名)
今回はこちらの公会堂で展開された演奏会シリーズ(小山実稚恵Produceシリーズ)の最終回だそうです。お二人の息の合った和やかなお話と、小山さんの美しい演奏を拝聴し、姉共々楽しく充実したひとときを過ごさせていただきました。
後半はたっぷり、質疑応答に当てられました。お答え一つ一つに小山さんのチャーミングで温かなお人柄がにじみ出ていました。萩谷さんの丁寧な解説も素敵でした。予定の時間をこえてもまだ次々と質問を受けてくださった小山さんと萩谷さんの優しさが、心に染み入ります。
心温まる素敵なひとときを本当にどうもありがとうございました。

以下、プレトークでお話しいただいた内容から、メモを元にご報告いたします。
趣向をこらした贅沢なプログラム、ショパンの絢爛豪華なソナタと、ピアノの入った室内楽シューベルトの「鱒」。そのコンセプトは?と、まず萩谷さんからご質問がありました。
小山さんは、今、シューベルトが大好きで、室内楽ではぜひ「鱒」を演奏したいと思われたそうです。「鱒」を軸に、ショパンのソナタ第3番をカップリング、それから幽玄なノクターをつけました…とお話しくださいました。

シューベルトのピアノ五重奏「鱒」は、歌曲「ます」のテーマを使った変奏曲である第4楽章が有名。また、楽器編成が珍しい。普通のピアノ五重奏は、第一ヴァイオリン・第二ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ + ピアノ。しかし、この作品は、コントラバスが入る。成立は1819年、シューベルト22歳。旅先でお世話になったパウムガルトナーさんの依頼で作曲した。チェロを弾くパウムガルトナーさんにはコントラバスの友人もいて、室内楽を楽しんでいたそうです。シューベルトのこの作品はコントラバスが入るので、チェロが旋律を担当し活躍できる…とお二人から次々と教えていただきました。

萩谷さんより、歌曲「ます」の歌詞について詳しいご紹介もありました。ずる賢い漁師の話。(クリスティアン・シューバルトはドイツの詩人。資料 テクスチュア探訪Vol.7に詳細が載っています)
そして、小山さんが第4楽章より、美しい清流の情景描写の箇所を演奏してくださいました。ほんとに透明で清らかな音楽ですね。
それから、第1楽章〜第5楽章まで、各楽章の出だしを、小山さんのピアノ編曲で弾いてくださいました! 弦楽器の響きがピアノで表現されて、見事です。

さて、次は、演奏会前半に奏されるショパンのソナタ第3番 ロ短調 作品58について。
小山さんはこの曲を「力強い、規模の大きい作品」とご紹介なさいました。規模、内容、美しさで、ショパンの「ある種の極みが盛りだくさん」とのことです。
第2番はフィナーレが前衛的で、面白いけど…「第3番はきめ細かな配慮があり、非の打ち所がない傑作」と萩谷さんも絶賛。
そして小山さんが、ショパンは「第2主題」がほんとに美しい!(例えば第1番のコンチェルトの第2主題、調が変わるところ…)と熱く語られました。
ロ短調でソナタも珍しい…とのお話から、調性間の感覚、調性と楽曲のお話へと展開し、興味深く拝聴しました。

このソナタは1844年の作。父の死後、ジョルジュ・サンドの計らいで姉ルドヴィカがワルシャワからパリを訪れ、姉と久しぶりにポーランド語を話したショパンは元気を取り戻したそうです。
4楽章形式で、第3楽章がゆったりしている。美しいメロディ、和音の移り変わり、安堵や不安…。左手がチェロの響きのよう、とおっしゃって、小山さんがお好きな第3楽章から少し演奏してくださいました。本番が楽しみです!

そして、ノクターン第7番 嬰ハ短調 作品27-1は、規模も大きく、深淵な曲、格式も高い。大きなソナタの前に対峙できる作品…とのこと。
ノクターンはジョン・フィールドが作ったジャンル。ショパンも書いてみたが、ただきれいなだけではなく深い内容になってくる、と萩谷さんのご解説付き。

最後に室内楽の共演者の皆様のご活躍と音楽性について、小山さんからご紹介がありました。矢部達哉さん(ヴァイオリン)、川本嘉子さん(ヴィオラ)、上森祥平さん(チェロ)、渡邉玲雄さん(コントラバス)との共演を楽しみになさっているとのお話に、ますます期待がふくらみます。
「シンプルだけど艶やか透明…」「激しいものを秘めている」「たいへん美しい…」「穏やかな中に自然で自由な音楽性」など、小山さんが語られた共演者の皆様の特徴は、小山さんの音楽とそっくりですね! 目指しておられる方向性が同じなのでしょうね。
 小山さんと皆様のピアノ五重奏を楽しみにしております。

質疑応答コーナーでは、多岐にわたる質問にお答えいただきました。
まず私から、ショパンのソナタ第3番はデビューアルバムに収録されていますが、ご自身のCD作品を聴かれることはありますか?……小山さん(ちょっと困ったように…)、あまり聴かないですね、とのお答えでした。萩谷さんより、高みを目指す演奏家の方はそういう方が多いですね、とフォローがありました。

他の皆様のご質問も、興味深い内容ばかりでした。
・演奏後のクールダウンは?……演奏後にゆっくりお食事なさるそうです!
・東北の様子について尋ねられた小山さんは、紅葉についてお話しされてから、被災地の皆様の最近のご様子をお話しくださいました。小山さんが今も変わらず東北の被災地の皆様に心を寄せていらっしゃるとわかり、胸を打たれました。
・演奏時の手や指の動きについて……大切なのは気持ちをどう伝えるか、なるべく無理のない身体の使い方を心がけている、とのお答え。
・ノクターン20番(遺作)の作曲背景について……(萩谷さんご回答)この作品は姉への手紙の1ページで、第2番のコンチェルトがうまく弾けるようになるための指慣らしのための曲、だったのですね。
・ベートーヴェンについては……骨太な音楽。人間に生まれてよかったと思う、一番揺さぶられる、とのお答え。
小山さんが抱く他の作曲家の印象もあわせてお話しくださって楽しかったです。

また、杉並公会堂の方から公会堂のイメージ、今後の企画についてのご質問があり、小山さんは、素晴らしい聴衆の皆様と、ホールの企画担当者の音楽への愛と、ピアノのメンテ等の細やかな配慮への感謝のお気持ちを述べられました。
・旅については……(混沌とした)インドに惹かれている、といろいろな具体例をあげてお答えくださったのが印象的でした。小山さんは本当に旅がお好きなんですね!(サリーをまとった小山さんを想像しました)
・ピアノの種類については……それぞれ持ち味があるけれど、スタインウェイの音色が好き。楽曲がいろいろ混ざる時はオールマイティなスタインウェイを選ぶ、とのことです。
最後に、次回はベートーヴェンの「大公トリオ」をお願いします!という声も。
 小山さんの新しい企画をまた楽しみにしています。

小山さん萩谷さん、素敵なお話をどうもありがとうございました。また、嬉しいサイン会を今回も開いていただき、誠にありがとうございました。
演奏会本番を心待ちにしております。
土曜日の「音の旅」も楽しみにしております。
Date: 2014/11/24/01:00:51 No.4252

Re:杉並公会堂プレトーク:ショパンとシューベルト「鱒」のご報告 
とさま
ぴあのふぉるて様へ
皆様へ

仙台のとさまです。
ぴあのふぉるて様、杉並公会堂での小山さんプレトークの貴重な貴重なご報告を有難うございます!

モストリークラシックの小山さの随筆「ピアノと私」シリーズ第8回は小山さんの「シューベルトの想い」が綴られていますね。小山さんの中に占めるシューベルトの割合が大きくなっている様が読み取れます。そうした中での、ピアノ5重奏曲「鱒」と対峙される小山さんの演奏はいかばかりか、本当に楽しみですね。私は、残念ながら、杉並公会堂の演奏会に伺うことはできませんが、プレトークの内容を拝読しますと、お聴きになられる方々には、素晴らしい楽興の時が約束されているようなものですね。

ショパンのピアノソナタ第3番は、「音の旅」シリーズの第6回「内なる叫び 紫:高貴な精神・心の嵐」(2008年秋)でも取り上げられました。シリーズでも屈指の名演の誉れの高い、歴史的演奏の一つと断言できます。その演奏は、私の脳裏(心)に深く深く焼き付き、今も心の支えになっています。

ぴあのふぉるてさんの「ショパンのソナタ第3番はデビューアルバムに収録されていますが、ご自身のCD作品を聴かれることはありますか?」というご質問に対し、小山さんは「(ちょっと困ったように…)、あまり聴かないですね」とお答えになったとのことですが、名演奏家であれば、そのようにお答えになるでしょうね。萩谷さんが仰られるように。

しかし、より大切なことは、演奏家の手を離れたレコードやCDの果たす役割は別にあること、そのことに演奏家に気付いていただくこと、だと私は思っています。以前、「名演奏家に共通すること〜レジェンド〜」について拙文を投稿させていただきました。同じショパンのピアノソナタ第3番の同じ奏者の演奏であっても、二度と同じ演奏は存在しない・・・デビューレコードでの小山さんの演奏と音の旅での演奏、そして12月13日での演奏、全て異なるのは当たり前ですし、小山さんにとっては、さらなる高みを目指していらっしゃるという点では、より最近の演奏がベターとなるのでしょう。しかし、本当に驚嘆すべきは、デビューレコードに刻まれた音楽は、まさに今の小山さんの音楽の本質が見事に息づいていることだと思います。それは、小山さんが若い頃から、音楽の本質だけに集中して取り組んでこられたからでしょう。そのため、私は、小山さんの初期の録音も「等しく」好んで聴きます。音の旅の凄演や直近の興奮冷めやらぬ名演をリアルに再体験できるからです。そのような体験をさせてくれる演奏家は稀有です。小山さんが真の名演奏家であると賞賛される所以です。

小山さんは、震災の翌年の2012年1月15日、まだ震災からの復興・復旧とは程遠い時期、「勇気、そして根源的な肯定感」の極地とも言える、ラフマニノフのプレリュード作品23の2変ロ長調と音の絵作品39の終曲(第9曲)をプログラムの前後半の締め括りに、それぞれ演奏して下さいました。いずれも希望に満ち溢れた圧倒的な終結・・・・言葉を失う演奏、立ち上がる勇気とエネルギーを頂戴した演奏。この2つの曲を、小山さんは初期に録音なさっていますが、本当に凄い音が刻まれています。音の旅での小山さんの演奏をまざまざと思い起こさざるを得ない素晴らしさです(同曲を別の演奏家の演奏と比較すると、その余りにも大きな違い・・・小山さんの演奏の素晴しさに改めて驚嘆せざるを得ません)。

回り道をしましたが、杉並公会堂(12月13日)と岐阜のサラマンカホール(12月22日)での演奏家にお出でになる方、もし機会がおありでしたら、小山さんのショパンのピアノソナタ第3番のCD演奏をお聴きになることをお勧めします。小山さんは「鱒」は録音されていないので、事前に準備は出来ませんが。ぴあのふぉるてさんの素晴らしいご報告も参考にすれば、当日の感動度は大きくアップしますね。

明日から12月ですね。巷ではインフルエンザが流行し始めたようです。皆様どうかお元気でお過ごしください。

とさま@仙台
Date: 2014/11/30/19:37:36 No.4255


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ファンの皆様へ
管理人@まさと
ファンの皆様へ

小山さんへのメッセージをいつもありがとうございます。
私から皆様へ返信を差し上げたいと思ってはいますが、仕事やその他プライベートの事でなかなか時間が取れません。
改めて皆様へお詫びを申し上げます。

明日はいよいよオーチャードでのコンサートです。
ファンの皆様とお会い出来る事を楽しみにしています。
どうぞこれからも小山さんの応援とファンサイトを宜しくお願いいたします。
Date: 2014/11/28/19:10:21 No.4254


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甘酸っぱい珠玉のオレンジ◆◆◆香りたちのぼる 小山さんの短編小説集
まじょるか魔女
「音の旅」は名古屋・宗次ホールで参加していましたが、今回初めて大阪・いずみホールに出かけました。
11月24日の大阪は小春日和。いずみホールは大阪城の川向いにあり、川沿いの紅葉の道が
一面にオレンジ色でした。
ホールに入ると、主催の大阪新音さんのスタッフの方々がオレンジ色の色紙で作った蝶を胸に付けたり、
オレンジ色のストールを身につけたりされていて、会場のオレンジ度が開演前から盛り上がっています。
いずみホールは821席のクラシック専用ホールで、内装は柔らかいマホガニー調で温かみを感じます。
sotto voce さんお勧めの2階席から拝聴しました。
小山さんは、ゴールドがかったオレンジ色のグラデーションのドレスを纏われ、お顔映りが明るくて素敵です。
  (岐阜県民としては、今が旬の「柿」の色!と思いました)
小山さんはマイクをお持ちになって、
「ホテルから見える紅葉のオレンジ色が、今回の演奏にぴったりと感じました。
大阪新音さんは今日が創立65周年、おめでとうございます(拍手)…
65年続けてこられたことは素晴らしいこと、続けなければ見えないものがありますね。
『音の旅』は24回続けますが、その後に何かが見えればいいなと思います。…」
このようなことを仰った後、曲の紹介をされてから演奏を始められました。

◆くすんだテラコッタ・タン色
ショパン スケルツォ第2番は、ショパンのひとつの愛が破局を迎え、ジョルジュ・サンドとの交際が深まった頃の
作品ですね。幸福感溢れる第二主題の前の、不安と懐疑を込めた第一主題が切なく、長く続かない幸せを
予感しているかのように揺れるショパンの心情が迫り、小山さんの渾身のコーダがひりひりと沁みてきます。
くすんだテラコッタのような茶系オレンジのイメージです。
両手を高く掲げられた 小山さんの姿に息をのんだまま、バラード第1番へ。

ショパンのバラード第1番を聴きながら、映画「戦場のピアニスト」を思いました。実話に基づいたこの映画では、
アウシュビッツ収容所から逃れたユダヤ人のピアニストが逃亡生活の末、ドイツ人将校に発見されてしまいます。
「お前は何者だ」「私は…ピアニストです」「何か弾いてくれ」戦場らしくない会話のあと、弾いた曲が
ショパン:バラード第1番。荒涼とした夜のしじまに音色が流れます。
実際は、この時に弾いたのは ショパン:ノクターン嬰ハ短調(遺作)だったそうですね。映画化に際してなぜ曲を
変えたのか…
小山さんの演奏を聴いて、一つの解釈をいただいたように思いました。廃墟となった街並みにバラードという人間の生々しい詩が流れることで戦争の愚かさを表すと同時に、戦場とピアノというあり得ない組み合わせによって、未来への微かな望みと救いを示しているのではないかと。
茶色から徐々に黄味を帯びたなめし皮のようなタン色への変容を感じます。
2階席左手からは 小山さんの表情は見えませんが、背中の表情と指使いに込められた思いが伝わってきて、
理屈ぬきに声を上げて泣きたくなりました。
近所迷惑なので、腹筋に力を入れてガマン ゚゚・(>_<;)・゚゚
減衰した音が消え入ると、ほぅ、、という深いため息が会場中にもれました。

「記憶色」という言葉があります。記憶のなかの色は、実際の色より鮮やかに強調されるそうです。
例えば、桜色。実物は白に近い薄桃色ですが、ぬり絵等は、はっきりしたピンクになりがちですね。
空色や肌色も同様です。
「想像の色」も同じ傾向があるのかもしれません。

◆フルーティなオレンジ色、香り付き
「エヴォカシオン」は、「記憶、心象、情感」などの意味なのですね。港(エル・プエルト)で踊る人たちの靴音や
歌声とあわせて、南スペインのこってりしたマリーゴールドオレンジの音色が拡がります。
組曲「イベリア」は難曲中の難曲とのことですが、いつものようにさらっと弾かれる 小山さんの音色はタイル画のように複雑に重なり合い、まるで2台以上のピアノで演奏されているよう。小山さん、腕は2本ですよね?
以前、千手観音様のよう・・との感想を拝読しましたが、まさに実感でした。
「グラナダの夕暮れ」は、ドビュッシーが訪れたことのないスペイン南部アンダルシア州グラナダの夕焼けを
イメージして作曲したとのことで、濃い果汁のビビッドなオレンジ色を感じます。
夕日が落ちかける街に流れる潮風と、行き交う人の濃厚な香水がふっと香ってきそうです。
小山さんのピアノには、視覚や嗅覚も刺激されますね。

◆透明なオレンジ色から、祈りの下絵へ
“エステ荘の噴水”は、リストが聖職者になってから書かれた晩年の作品ですね。
名古屋で「音の旅」に参加したピア友から「噴水のしぶきが何色にも光り輝いてキラキラしているのが見えて、
小山さんの演奏に引き込まれました!」と聞いて楽しみにしていました。
「ピアノの魔術師」と呼ばれ、若い頃はアイドル的存在でもあり、女性ファンの失神が続出したとの逸話も残る
リストですが、晩年は人生の挫折により、精神的に憔悴していたのですね。
作曲時、エステ荘にたくさんある糸杉について手紙に記しています。
「この3日というもの、私はずっと糸杉の木々の下で過ごしたのである!それは一種の強迫観念であり、
私は他に何も ー教会についてすらー 考えられなかったのだ。これらの古木の幹は私につきまとい、
私はその枝が歌い、泣くのが聞こえ、その変わらぬ葉が重くのしかかっていた!」
「糸杉」は欧米では「喪(死)」の象徴なのですね。イエス・キリストが磔にされた十字架は糸杉で作られたという
伝説があり、花言葉は死・哀悼・絶望。
印象派の絵画のように陽光にきらめく“噴水”のイメージを誘いながら、小山さんの演奏からは「救い」を求める
思いも滲んできます。
曲の半ばにヨハネ福音書からの引用が掲げられ、転調してダイナミックな歌が拡がります。
「私が差し出した水は人の中で湧き出でる泉となり、永遠の生命となるであろう」
噴水の絵画の下絵に リストの遺言が隠されているようでした。

◆アプリコットオレンジ
締めくくりの ドビュッシー「喜びの島」。幸せなアプリコットオレンジにきらめく旋律が 小山さんのドレスの色と
同化し、舞台がオレンジ一色に染まっていきます。
「生きる喜び」を色彩で表現し、ドビュッシーへのオマージュを描いた デュフィの絵画が浮かんできます。
色彩はうたう、、、小山さんのピアノが色を纏って歌っています。
ラストの歓喜の滑り台…
キマッター *ヽ(*゚∀゚*)ノ ブラヴォ〜!!

◆橙(だいだい)色
アンコールは、
アルベニス:パヴァーヌ・カプリッチョ
グラナドス:スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」
リスト:愛の夢第3番

スペインの2曲でオレンジ度が深まり、明度や彩度が様々なオレンジ色に彩られた短編小説集を閉じると、
目の前に広がるのは 和名:橙(だいだい)色の穏やかなデ・ジャ・ヴの風景。
想い出のなかの夕焼けの色でしょうか。


今回は、大阪勤務時にお世話になった先輩をお誘いしました。
先輩は「小山さんは女性なのに力強い演奏が素晴らしい!一人で来られている男性も多くて、
ファンの方が多いのね」と感嘆されていました。

小山さんにココロまで暖色にしていただきました。有り難うございました。
次回の「くすんだ水色」の世界も楽しみにしています。
Date: 2014/11/26/00:34:52 No.4253


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