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小山さんのショパンとラフマニノフ
fuji-john
まさとさん,こんにちは。
先日はサントリーホールでありがとうございました!
彼女のラフマニノフはいよいよ深みを増して,
単なる高度なテクニックを要求する派手な「協奏曲」だけでは終わらない,音楽作品としての高みに到達しているなぁと思いました。
若いピアニストがコンクールなどでがんがん弾くそのノリとは全然違う,さすが人気・実力ともに頂点をなる小山さんならではの,「深い」演奏にただただ圧倒させられ,このラフマニノフ「第3番」の新たな魅力を聴かせてもらえました。
お疲れのところ,一人一人にサイン会で対応されるその姿にも感動,本当にお人柄的にも魅力的な方だなぁと改めて実感しました。
次回が楽しみです。
Date: 2015/05/01/17:51:35 No.4323


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4/28 デビュー30周年記念リサイタル ハーモニーホールふくい
ゆうだい
ファンサイトをご覧の皆様

一昨日, 福井にてデビュー30周年記念リサイタルを拝聴しました。小山さんはシューベルトの即興曲の中から2曲, フモレスケ, ショパンの名曲を演奏なさいました。どれも素晴らしい演奏で感激しました。先日発売されたCDの収録曲を聴けてとても幸せでした。このCDを購入後, 毎朝, 聴くことが, 日々の楽しみのひとつになっています。春の朝, 聴くのにぴったりな曲集だと, 個人的には思います。もちろん, 春以外の季節にも聴くとは思いますが。
とりわけ, 英雄ポロネーズには, 感動しました。今の小山さんの英雄ポロネーズに対する思いを共有したような気がします。つい最近まで1989年発売のCDに収録されているものを聴いていましたので, とても新鮮でした。
これからも応援しております。
Date: 2015/04/30/14:39:39 No.4322


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大切な想いを重ねて
篠村友輝哉
自分にとって本当に大切な想いや想い出を、誰かに言いかけるが、それを口にした瞬間にその価値が失われてしまうような気がして、話すことを思いとどまることがある。作曲家が音楽作品に込めたものは、そうした口に出せない秘められた想いなのかもしれない。
小山実稚恵さんのデビュー30周年記念演奏会の春公演を拝聴した。親友である大野和士さん率いる東京都交響楽団とともに30年の想いをのせ情緒纏綿に奏でたのは、ショパン『ピアノ協奏曲第2番』とラフマニノフ『ピアノ協奏曲第3番』。
大野さんの懐の深い棒のもと奏でられるふくよかなオーケストラの響きの上で、多感でナイーブな青春時代を過ごした者なら誰もが共感するであろうショパンの協奏曲の瑞々しさを、美しいレガートで紡いでゆく。若さゆえのメランコリーに揺れ動く心情を息の長いフレーズで歌った第1楽章、希望と不安が交錯する第3楽章もそれぞれに魅力的だったが、今回の白眉は第2楽章であった。触れたら壊れてしまいそうな繊細で脆いショパンの心が、旋律線に寄り添うような清楚な歌心で奏でられる。中間部では弦のトレモロの上に慟哭が歌われ、その先に訪れる小さなカデンツァは、まさに花が散るようにこぼれそうな心情が極上のピアニッシモで紡がれた。
後半のラフマニノフは、この作曲家の抱える深い悲しみを体現したまさに至上の名演であった。弱奏はもちろん、強奏であっても、すべての音があくまで内面の感情を表出するものとして演奏されていた。第1楽章の冒頭のユニゾンの旋律は、楽章中でこの旋律が廻るごとにニュアンスを変え、内省を深めていた。カデンツァでは、これほど作曲者の慟哭を感じた演奏は他にない。それはカデンツァにありがちな独奏者の技巧の誇示や、単なる声高な叫びとは全く違う、絶望に打ちひしがれるラフマニノフの姿そのものなのであった。その慟哭は、第2、第3楽章でも底流のように流れ続けていた。新天地への希望を抱きながらも、祖国ロシアへの郷愁がぬぐいきれないラフマニノフ。大野さんの息の長い指揮と相まって、その感情の綾を鮮やかに描いてゆく。
そして、全曲の最後では、深い情感が波のように押し寄せ、全身を震わせた。ピアノもオーケストラもすべてが一体となって、壮麗な歌を歌い上げる。その歌は心の動きに沿うかのように寄せては返し、こみ上げるものをせき止めることはできなかった。
青春の光と翳と、恋人に対する一途で衒いのない心にあふれるショパンと、いかなる感情を抱こうとも郷愁、絶望、無情に呑み込まれてしまうラフマニノフ。彼らはその秘めた想いを、口にすることはなく、音の連なりに託した。そのことの重みや深さを、小山さんたちの演奏は気づかせてくれた。
大切な想いを重ねて、人は強く美しくなってゆく。そう、それは小山さんの30年の歩みそのものにほかならない。
Date: 2015/04/19/23:11:36 No.4315

Re:大切な想いを重ねて
管理人@まさと
篠村友輝哉さま

こんにちは。
いつも素晴らしい書き込みをありがとうございます。
とても素晴らしい30周年のコンサートでしたね。
30年は折り返し地点で、あと30年応援していくつもりです。
どうぞこれからも応援を一緒に宜しくお願いいたします。
Date: 2015/04/20/19:57:19 No.4317

Re:大切な想いを重ねて
jacky
この大切な記念演奏会において、久々に小山さんのコンチェルトをお聴きすることができました。
その場に立ち会えたことを非常にうれしく思いました。
とりわけラフマニノフは確実に聴き手まで巻き込んでの感情の渦が形成されていたように思います!

シューベルトの新譜も素晴らしいですね。
ここのところ同じホールで録音されていらっしゃいますが、今回のピアノの響きがとびきりふくよかに感じます。
録音技術の向上もあることでしょう。
その音色がシューベルトにピッタリです。

お体に十分お気を付けになって、演奏活動を長くお続けくださいますよう。

※追伸
篠村様
先日かさま国際アカデミーで演奏をお聴きし、大変感心いたしました。
もっともマスタークラスの後かなり経ってから気づいたのですが・・・
演奏曲目が最近の小山さんのレパートリーと重なる方だなあと思ったり、お名前もどこかで拝見したことがあるなあと思っていたのですが、このサイトでお見かけしていたお名前だとやっと気づきました。
ファイナルコンサートにも選出されていて記憶に残っておりました。
どうぞ本格的なピアノの勉強、これからもがんばってください!
Date: 2015/04/21/16:09:22 No.4320

Re:大切な想いを重ねて
篠村友輝哉
まさと様
いつもありがとうございます。
また、私の活動をいつもお気にかけていただいていつも心から嬉しく感じております。
これからもよろしくお願いいたします。
また6月にお会いできますことを楽しみにいたしております。


jacky様
リプライをありがとうございます。
いつどこでどなたに聴いていただいているか、わからないものですね(笑)
あたたかいお言葉、大変嬉しく思います。
曲目は意識していたわけではなく、たまたまご指摘の通り小山さんの最近のレパートリーと重なり、自分が取り組んでいる作品を小山さんの演奏で聴ける楽しみもあります。
小山さんのコンサートでもし私をお見かけのときは、お気軽にお声掛けくだされたら幸せに思います。。
Date: 2015/04/25/09:21:08 No.4321


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無題
mercy
いつもメールを配信頂き、有難うございます。コンサートに仲々伺えなくても、皆様の熱い思いの一端に繋がることが出来、嬉しく思っております。
4/18は皇后さまもご臨席下さったとのこと、さすが小山さんですね。お人柄に相通じるものを感じるのは、私だけではないと思います。メールを通して、サントリーホール全体の温かな雰囲気、喜びのかすかなどよめきが伝わってくるようでした。お知らせ頂き、本当に感謝です♡。
ところで昨日TVで「羽生選手がショパンのバラードで金賞を受賞」との放映がありました。私は「ピアノはどなたの演奏かしら?
もし小山さんの演奏であるなら、こんな素敵なことはい!」と思った次第です。お二方とも高い志を持たれ、世界超一流の活躍をされていらっしゃいます。夢の共演、或いは対談を含めた饗宴が叶うことを、一人夢見ております。或いはもう既にお会いになっていらっしゃるかもしれないですね・・・。
仲々コンサートに伺えないでおりますが、7/4川ミューザ、オールショパンに申し込みました。皇后さまがお聴きになられたのと同じ曲も含まれます(*^^)v。
6/27オーチャード、8/29みなとみらいでのシャコンヌも、とても気になっているところです。
小山さんのお体に負担のなきよう、そしていつまでも素晴らしい演奏をお聴かせ下さることを願っております。有難うございました。
Date: 2015/04/21/08:49:37 No.4319


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4/18 小山実稚恵さんデビュー30周年記念演奏会の幸せな余韻
ぴあのふぉるて
小山さん、デビュー30周年まことにおめでとうございます。

4月18日 父の83歳の誕生日、小山さんのデビュー30周年記念演奏会に両親と娘、親子三代で参加いたしました。
この日は久しぶりにいいお天気。やはり、小山さんは晴れ女ですね!
サントリーホール入口は入場を待つ人たちの異様なほどの熱気に包まれていました。私もドキドキそわそわが止まらない…。

さて、話が前後しますが、この日、演奏会後半に美智子皇后様がご臨席になりました。2階右RBブロックにお姿が見えると、観客は皆立ち上がり、皇后様の方を向いて拍手でお迎えしました。美智子様の穏やかな会釈でホール全体が優しさに包まれ、会場の心が一つになったと感じました。美しい最高の応援団長を迎えた小山さん応援団のおもむきです。感激いたしました。
そして、温かな空気が満ちたところに、小山さんがにこやかに登場されました。
美智子皇后様と小山さんは、かねてよりご親交がおありだそうですね。皇后様は今も被災地に音楽を届け続けていらっしゃる小山さんに、格別の深い思いをお寄せになっておられるのだと思います。小山さんのラフマニノフ3番を、身を乗り出して聴いていらっしゃいました。

小山さんの演奏はほんとに素晴らしかったです。(幸せな余韻がまだ続いています…)
第3番はやはり興奮しますね。ラフマニノフの情熱に小山さんの思いを乗せた音楽は、もうスゴすぎて心臓が壊れてしまいそう…。力強い和音に胸を打たれ、甘く美しい旋律に心を揺さぶれ… 聴くほうも体力が必要です。
でも、超絶技巧を要するといわれるこの作品を、小山さんはのびのびと演奏なさっていたように感じました。
小山さんは難しい曲ほど楽しそうに演奏なさいますね。時おり微笑みも浮かべて。
こちらもそんな小山さんの演奏を聴いて幸せになるのです。
赤いドレスも、情熱とロマンあふれる演奏にぴったりでした。
迫力の終結部、小山さんはずっと上半身を左側に向けて、オケの音を聴き、指揮者大野さんの動きを確認しながらピアノパートを弾いておられました。本当に、オケと「対話」をなさっていると感じました。
まさに協奏曲の醍醐味を味わうことができました。

前半のショパンの2番は、そこまでオケとの絡み合いはありませんので、ピアノ主導で、それもまた嬉しいですね。
ショパンのひたむきな思いが切々と歌われ、胸がしめつけられました。
丁寧に細やかに紡がれる美しい音色は、ショパンの切ない恋心そのもの。
若者の純粋な気持ちが、真っ白なドレスでも表現されていて素敵でした。
でも、ショパン作品は繊細すぎて、常にどこか緊張を強いられるような気がします。あまりの美しさゆえに、のんきには聴けない厳しさがあるというか…。
今回、前半にショパン、後半にラフマニノフ作品が奏され、二つの協奏曲を続けて拝聴したことで、初めてそんなふうに感じました。

最初に演奏されたウェーバーの歌劇「オイリアンテ」序曲は、小山さんを祝福するような晴れやかな作品でした。

そして、アンコールがまた最高でした。
ラフマニノフが怒涛の盛り上がりで締めくくられると、ブラボー!と盛大な拍手で会場が沸き立ち、小山さんは何回もカーテンコールにお応えになりました。大野さんと小山さん、お二人の喜びのハグもすてきでした。
そして、小山さんが深々とお辞儀をなさる間、大野さんは楽譜をピアノの中に…(あれ、大野さん何なさってるのかな? オケ付きのアンコールでもあるの?と思っていると…)
なんと、小山さんと大野さんが一つの椅子に半分ずつ腰掛けて、小山さんは半分落ちそうになりながら、お二人でにこにこ連弾演奏を始められたのです。
優しい音色に会場がふわっと和みました。
 〜 曲は、ドビュッシー「小組曲」から第1曲 小舟にて。
アンコールで連弾は珍しい。というか、小山さんの連弾を初めて拝聴しました!
同期の大野さんと小山さんは、やっぱり仲良しなのね、ということがとてもよくわかって嬉しかったです。
しかも、小山さんが譜めくり担当です! プリモの小山さんが左手でページをめくって、演奏を続けていらして、可愛い〜。
娘は後で、「あんなきれいな連弾、初めて聴いた…」と申しました。

そして嬉しいサイン会。小山さんはいつもどおり、大勢並んだファン一人一人に丁寧に応対してくださいました。誠実なお人柄に感動します。
両親も小山さんの素晴らしい演奏と、愛らしいお人柄に感じ入っておりました。
小山さんの演奏会で感じる幸せな気持ちを、後から何度も思い出すこともまた楽しみです。
輝かしい30年というキャリアに安住せず、つねに意欲あふれる小山さん、大好きです。
これからも応援いたします。私どもファンも元気に長生きしないといけませんね!
Date: 2015/04/20/13:55:05 No.4316

Re:4/18 小山実稚恵さんデビュー30周年記念演奏会の幸せな余韻
管理人@まさと
ぴあのふぉるてさま

いつも心温まるコメント、そしてお気使いをありがとうございます。
御家族で小山さんの応援に駆けつけてくださり、小山さんも大喜びの事と思います。
どうぞこれからも小山さんの応援を宜しくお願いいたします。
Date: 2015/04/20/19:59:39 No.4318


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シューベルト即興曲集
実稚恵さまの微笑み

大作で名盤と謳われた前作CD「シャコンヌ」の発売から、約2年。実稚恵さまの通算28枚目(ただしソニー盤)のCD「シューベルト即興曲集」が発売されました。

早速、届きましたので、聴いてみました。今年は実稚恵さまのデビュー30周年ということで、コンサートをはじめ様々な企画が行われていますが、記念となるCDが「シューベルト」であることを考えながら作品899の4つの曲集から聴きはじめました。

この作品は、以前(約9年前)にもCD化されていますが、前作は、弾きこんだ・・聴き手を意識した演奏であったように私は感じました。

今回は、最初の1音から慈しむような大切にした演奏であるように感じました。実稚恵さまの内面と向き合うような深い表現で、私も真剣に1音1音をかみしめるように聴かせていただきました。

いつだったか実稚恵さまは、ショパンなどと異なり、シューベルトは、人のために弾かない。自分のために弾くとおっしゃっていたように記憶しています。

30周年を迎えた自分のために。。。そして、実稚恵さまの到達した境地を私たちファンに披露していただくために、この作品を発表していただいたのではないのだろうか。

素人で浅学で的外れな推測ではあるかと思いますが、とても素晴らしい演奏に聴き惚れてしまいました。

5月には久しぶりの再会、音の旅公演にも参ります。とても、楽しみです。会場で、今度はサイン入りCDを手にいれたいと思います。
Date: 2015/04/14/22:48:40 No.4313

Re:シューベルト即興曲集
とさま
実稚恵さまの微笑みさまへ

お久しぶりです。仙台のとさまで。

小山さんの新譜のCDをお聴きになったのですね。D899は以前、小山さんは録音されていて、その録音と比較された愛情の篭ったご感想を大変興味深く読まさせていただきました。実稚恵さまの微笑みさんは「最初の1音から慈しむような大切にした演奏」、「実稚恵さまの内面と向き合うような深い表現」と仰っていますが、小山さんが到達された新たな境地を感じられたのですね。私も、このCDを聴くのが楽しみになりました。

次回の音の旅ではシューベルトのピアノソナタハ短調D958が登場しますね。楽しみですね。

とさま
Date: 2015/04/17/22:51:22 No.4314


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昨夜のシンフォニーホール
Tate
念願のシューマン:ピアノコンツェルトでした。ピアノに向かう小山実稚恵さんは殉教者のようでした。これほどシューマンの音楽に魂を捧げたピアニストは、おそらくクララ以外にいなかったのではないでしょうか。そう思わせる春の夜でした。
Date: 2015/04/11/06:14:24 No.4312


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オーケストラを超越した小山さんのピアノ
とさま
小山さんのファンの皆様

仙台のとさまです。

小山さんのデビュー30周年の今年、各地で小山さんは素晴らしい演奏活動をなさっていますね。この度は、名古屋国際音楽祭のオープニングに小山さんは出演され、驚くべきことに、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番を一回で演奏されたのでした。

小山さん十八番のレパートリーのこの2曲。震災の年の2011年と翌年の2012年に仙台でも小山さんは両曲を万感の想いを込めて演奏して下さいました。そして国内外で大変な名演を残されています。ラフマニノフのピアノ協奏曲の魅力は何なのか、何ゆえに聴衆はこの2曲に熱狂するのか、そしてなぜ小山さんはラフマニノフをかくも見事に演奏されるのか、今回はそうした疑問を解消する絶好の機会ともなりました。

私の席は、舞台向かって右の2階バルコニー席で、小山さんの真正面に位置しました。ピアノの蓋が小山さんのお姿を遮るため、音楽だけに集中することができ、前述の謎解きには最適でした。それでも、ときどき小山さんが左右にお身体を揺らされる際には、小山さんの表情を拝見することができました。

第2番の出だしの分厚い和音が生命の誕生を思わせる如くダイナミックに成長していく様は圧巻でした。第2楽章での小山さんの歌いまわしの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいです。

そして、曲としての出来栄えが、古今東西の協奏曲の中でも飛び抜けて上質な第3楽章。誰もが知っている、あの有名な美しい旋律の第2主題は、まずオーケストラが綿綿と歌い、それをピアノが復唱しますね。左手は崩れることなく確固と歩みながら、右手の旋律の自然な音の伸縮に込められた小山さん入魂の演奏です!聴衆が第2番に熱狂してしまう秘密は、やはり第3楽章のコーダ(Alla breve Agitato)にあると思います。大きく盛り上がり、グリッサンド風のカデンツアで頂点に達し、そしてハ長調!で第1主題と第2主題が融合・・・オーケストラが第2主題を高らかにゆったりと壮大に歌い、一方、ピアノは分厚い和音で第1主題の動機を悠然と演奏・・・そこでの小山さんの晴れ晴れとした表情!そうして、そのラフマニノフ風の大きな感情のうねりが終わるやいなや、気分が突然変わって、毅然とした、全く迷いのない断固たる和音の連打の中、輝かしい勝利の終結を迎えますが、最終音で小山さんは天を仰ぎながら歓喜の表情(微笑み)を披露されました。このシーンは永く聴衆の記憶に留められることでしょう。

第2番と第3番とを並べて聴くことで、それぞれの曲の特質がよく理解できました。おもしろいと思ったのは、第3番はピアノのソロがオーケストラの大音量にかき消されないような構図になっていて、小山さんのような最高のピアニストが第3番を演奏すると、ピアノそのものがオーケストラ化する事実でした。それに比べると、第2番はピアノとオーケストラが対立する要素があり、オーケストラがピアノに配慮していない箇所を見出すことができました(協奏曲としての楽しみは大きくなります)。

第3番の第1楽章には長大なカデンツアがありますね。2種類あり、易しいものと、Ossia(あるいはまた〜もうひとつの)と書かれたほとんど演奏不能と思われるような難しいものがあります。小山さんは、Ossiaの方を選ばれて演奏されましたが、その演奏はピアノという楽器の枠を超え、ピアノが完全にオーケストラ化したのです。ピアノを聴いているのではなく、多彩なオーケストラの演奏を聴いているような錯覚に陥りました。この曲には、全編、あちこちにピアノだけの演奏の箇所がありますが、いずれも小山さんのピアノは本当に巨大なオーケストラのようでした。これは、物理的な音量のことではなく、その精神のあり方がオーケストラ風なのです。ある意味で、ピアノがオーケストラを超えたかのような、本当に驚くべき体験でした。

第3番のフィナーレ(第3楽章)の作り方は、第2番のそれと類似しており、コーダでは壮大な感情のうねりがオーケストラとピアノで奏でられ、そしてニ短調だったこの曲がニ長調に転じて、勝利を確信させるかのように輝かしい終結を迎えます。その際、小山さんの美点「毅然とした、迷いのない断固たる奏楽」が最高の技術をもって発揮されるのですから、聴衆はたまりません。

ラフマニノフのピアノ協奏曲の魅力を描写すると、これは小山さんのために書かれた曲なのではないか、という錯覚に陥ります。小山さんの卓越した美点を挙げればキリがないですが、中でも「毅然とした、迷いのない断固たる奏楽」というのは、彼女のキャリアの極初期からの特徴で、他のピアニストになかなか見られない美点だと思います。その上、小山さんの奏でる弱音はホールの隅々までにピーンと張るように届き、更に、これ以上ない自然な佇まいで旋律が歌われるのですから、小山さんのラフマニノフが圧倒的な感銘を聴衆に与えるのは当然だと感じ入った次第です。

小山さんはデビュー30周年をお迎えになり、東京ではラフマニノフの2つの協奏曲それぞれにショパンの2つのピアノ協奏曲を組み合わせた楽しみなプログラムを用意して下さっていますね。

小山さん 本当に素晴らしい演奏に感謝申し上げます。ピアノがオーケストラ化すること、これこそ協奏曲を聴く醍醐味でした。今回、超名演を聴かせていただくことで、「この曲は小山さんのために作曲されたのだから名曲なのだ」という小山さん讃歌の新たなフレーズが産まれました。「この曲」=「古今東西の名曲」です!どうぞこれからも素晴らしい音楽をファンにお届け下さい。本当に有難うございました。

とさま
Date: 2015/04/06/21:35:49 No.4309

Re:オーケストラを超越した小山さんのピアノ
まじょるか魔女
とさま様  皆さま

昨年12月は「@岐阜」、今回は「@名古屋」になられた とさまさん、またお会いできて嬉しかったです。
とさまさんの熱いレポートを拝読して、目からうろこがいっぱい!
小山さんの演奏の凄さと素晴らしさを改めて復習し、反芻しています。

桜雨の名古屋の午後、名古屋国際音楽祭オープニングコンサートの曲目は、
✿チャイコフスキー:「エフネギー・オネーギン」よりポロネーズ
✿ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
✿ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
という、どえりゃー(名古屋弁:とんでもない、すごい、の意)夢のようなプログラムでした。

小山さんは、雪解けの湖のような水色のドレスで登場されました。
リラの花のような薄紫も入った天女のようなお衣装です。
2番の始めの鐘の音。
町のはずれから聞こえてくるような静かな音が太線で描かれた急激なクレッシェンドで
鐘の真下に一気に連れて来られたような衝撃でした。
2番が終わった時点でブラヴォーと嵐のような拍手。小山さんは何度もステージに戻って拍手に応えてくださいました。

休憩後の 小山さんは内なるマグマのような深紅のドレスで登場されました。
ラフマニノフの2番と3番を続けて拝聴すると、両曲の根底には故国への強い思いがあり、
2番は「内なる祖国」、3番は「祖国を外から」見る目線を感じました。
タイトルをつけるなら、2番は「鐘、白樺〜内なる祖国の風景スケッチ」、
そして3番は「帰ろう、我が家へ」。
鐘の音から始まる 2番は、日々の暮らしを見守る町の鐘、白樺林、生家の近くの川のせせらぎ、
ひっそり咲くリラの花、白い大地がフラッシュバックします。
3番は、異国から祖国への強いベクトルを感じます。

小山さんは「音楽の友」でスポーツ選手と対談されていますが、
鍵盤を掴む、はじく、疾走する…まさに 小山さんご自身も鍵盤のアスリート。
遠い春の訪れをじっと待っているのではなく、自ら掴みに行くパッションが伝わってきます。
「ご自分の想いが、やりたいことと重なり始めた」…と仰る 今の 小山さんのお姿とも重なります。
自らの夢を掴もうとされる夢握力の現場に臨場している幸せに気づきます。
若々しく俊敏な 川瀬賢太郎さんの指揮から紡ぎだされる名古屋フィルの音に打たれるかのように
お身体を反応される 小山さん。
鍵盤に触れていない時も音楽をされていることが伝わってきます。
(実は今回初めて宝塚用のオペラグラスを持参して、ステージに向かって右側の2階席から時々
小山さんのお姿をアップで拝見しました。
サイン会では見せられない胸に迫るような表情と鍛えられた美しい上腕に魅せられてしまいました)

「シャイン」という映画…実在のオーストラリア人ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットを描いたストーリーで、彼の父親がラフマニノフ3番を「世界一難しい曲だよ」と言うシーンがあります。
彼は、この曲を弾き切った後で精神が壊れてしまうのです。
どれだけピアニストにとって過酷な作品か、という描写が迫ってきます。
そのような曲を 2番と共に決然と弾かれる 小山さんの凄み、何という潔さでしょうか。
その裏にはどれほどの途方もない修練を積み重ねらてこられたのでしょうか。

ラフマニノフ節とも言われる独特のメランコリックな旋律、息の長いフレーズから醸し出される空気感は、まさにロシア。
先祖はロシア人かも、と仰っている 小山さん。きっと、そうなのでしょうね。
先月はモスクワのチャイコフスキー・コンサート・ホールで演奏され、ロシアの風を今も纏っていらっしゃるようです。
実際に訪れたことはありませんが、名古屋のホールがロシアになったと感じました。

第3番。室内楽なのに、ロシアの大気に包まれた「室外楽」のようです。
何日もかかって大陸を横断する鉄道の旅をしているような心地です。
吐く息も凍りそうな真っ白な大地を進み、ラフマニノフの思いは故郷の我が家へ。
やむ無い事情でアメリカに移住してからも、故国を思い続けたラフマニノフ。
もう何年も、ライ麦畑のささやきも白樺林のざわめきも聴いていない…と作曲の筆が進まないまま、
アメリカの地に永眠したラフマニノフ。
彼の思いと意思を引き継いだ 小山さんがロシア人男性よりも骨太の打鍵で、ラフマニノフと共に生家のあるヴォルホフ川左岸のオネグの町へと疾走します。
音の粒が一瞬のうちに結晶になり、凛とした空気にきらめきます。
第3楽章フィナーレ。
鍵盤が 小山さんのマグマで熱を帯び、音の結晶が揮発してぱっと華が開き、ライ麦畑と白樺林を抜けて、ラフマニノフの故郷へ。

…ラフマニノフさん、家に着きましたよ…
70年の時空を超えて、小山さんの優しい声が ラフマニノフに聞こえたのではないでしょうか。

1800人の会場全体が暖かくなったロシアの大地の上でどよめき、ブラヴォーと熱い拍手で、また温度が上がりました。

アンコールは、ラフマニノフ前奏曲32-5 で、高揚した場内を静める様に優しく奏でられました。

小山さん、今年もどうぞお元気でご活躍ください。
小山さんの演奏会を楽しみに、今年も「わくわくボレロ」を心に奏でながらすごしたいですね。
Date: 2015/04/06/22:50:35 No.4310

Re:オーケストラを超越した小山さんのピアノ
ぴあのふぉるて
とさま様 まじょるか魔女さま 皆様

Bravi!!  すばらしい!
お二人の熱々レポートをありがたく拝見しました。
あまりの素晴らしさに、昨夜は読後、しばらく放心状態になりました。

ものすごい臨場感ですね。小山さんの音色が聞こえる! ロシアの情景が見える! 興奮と感動が伝わって、心拍数が上がってしまいました。
ほんとに見事な作品分析と、素敵なラフマニノフ物語。お二人のご投稿は相乗効果抜群ですね。ともに深い“小山さん愛”に貫かれて、胸に迫ります。

2番と3番が一晩に続けて演奏されて、それぞれの特徴と魅力がよりいっそう浮き彫りになったのですね。天国でラフマニノフさんも静かに微笑まれたことでしょう。「オーチン ハラショー。バリショーエ スパスィーバ、ミチエ。(すごくいいよ。実稚恵さん、本当にありがとう)」と。
「ピアノそのものがオーケストラ化する」…これはきっと、小山さんが共演者の皆様と交わす(音楽の)「対話」から生まれる現象なのでしょうね。とさまさん、素晴らしい体験をされましたね。
そして本当に、小山さんの「毅然とした、迷いのない断固たる奏楽」には心を打たれます。とろけるような優しい音色にも…。
とさまさんの新しい小山さん讃歌「この曲は小山さんのために作曲されたのだから名曲なのだ」、これもまた、すてきな真理ですね!

そしてまじょるか魔女さんの「小山さんご自身も鍵盤のアスリート」…に同感です。小山さんの柔軟な身のこなし、俊敏な腕の動き、そして力強い打鍵は、本当に「アスリート」を思わせますね。鍛えられた美しい筋肉の無駄のない動きと、音に込められた思いに、いつも心を奪われてしまいます。

名古屋の「どえりゃー夢のようなプログラム」、アンコールには心が静まる前奏曲32-5を弾いてくださったのですね。小山さんの優しさあふれる選曲に感動しています。
幸せな演奏会のひとときを共有させていただき、誠にありがとうございました。

来週土曜日、サントリーホールの記念演奏会を心待ちにしております。
Date: 2015/04/07/10:52:09 No.4311


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