← メールマガジンもお読みいただけます。

縮小拡大

[ 掲示板のマナーについて ] [ 記事検索 ] [ 記事修正・削除 ] [ 携帯電話用URL ] [ 過去の記事 ]

はじめての方のメッセージも大歓迎です!
コンサートの感想や小山さんへの応援メッセージなどをお寄せください。
ピアノの好きのあなたに50の質問は=>こちらです!
小山実稚恵さんのピアノで聴きたい曲は?=>こちらです!

お名前 ※ハンドル名(ネット上の仮名)で構いません。
メール ※未記入で も構いません。
U R L ※未記入でも構い ません。(ブログの U R Lも可能です)
Icon Icon
タイトル
メッセージ
A,FONT,Bタグのみ使用できます
文字色
投稿キー 投稿キー を右の欄に入力してから”書き込みボタン”を押して下さい
パスワード
※パスワードを設定しておくと削除、編集が出来ます。


[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43][44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100]


6/17 N響定期公演(小山さんのチャイコ1番)、NHK FM生放送で拝聴しました!
ぴあのふぉるて
私も、17日(水)の夜、NHK FM生放送で、小山さんのチャイコフスキー第1番を拝聴しました。ラジオですが、小山さんのピアノの音色がすぐそこに聞こえて、臨場感いっぱいでした。
小山さんは力強くて優しくて、想いがあふれて、素晴らしかった。感涙です。
超絶技巧満載の難曲であることを感じさせない完璧な技倆と、柔らかな抒情あふれる歌と、オケとの対話、すべてに心を打たれました。高度なテクニックがなければ弾けない曲だと思いますが、小山さんは鮮やかな技巧を極めるのと同じくらい、抒情的な曲想のところにも心を砕いておられることがよくわかりました。ほんとに美しく歌われていましたね。

あまりに素晴らしい熱演に、(団員さんと会員さんには誠に失礼ながら)「小山さんは N響定期公演にはもったいない…」と独りごちてしまいました。
そして、定期会員である両親と義兄は、サントリーホールで小山さんの生演奏を拝聴し、大興奮したのでした! その夜、父母から速報電話が入ったことは言うまでもありません。
母:素晴らしかった〜! 感動して、最後のところはゾワゾワと鳥肌がたったわ。(普段はめったにそうならない…)
父:本当に、彼女はたいしたもんだ…(涙)(父は涙もろいのです。感極まって、すぐ泣く…)

義兄が帰宅後に姉に報告したところによると、「N響団員が熱くなって、一生懸命演奏していた」そうです。「演奏後、団員が皆ニコニコしていたよ。小山さんN響メンバーにも好かれているんだね…」
やっぱり、小山さんはオケの皆さんを本気にさせるソリストなのですね。

アンコール曲、ラフマニノフ:前奏曲ト長調 作品32-5も素敵でした。コンサート後半のラフマニノフ作品(交響曲第1番)につながり、静かな優しい曲だからクールダウンもできる。この気配りは、さすが、小山さん。ゲストの音楽学者の方(一柳富美子さん)も「素晴らしい選曲ですね!」と感嘆なさっていました。

このFM生放送について、最近小山さんファンの仲間入りをした、又はこれからファンになりそうな友人たち数名に知らせてあったのですが、放送後、皆から感謝と喜びのメールやラインが届きました。小山さんの素晴らしい演奏を皆さんにも聴いてもらえて本当によかった!

明後日は大阪いずみホール。来週27日(土)は待ちに待ったオーチャードホール!と演奏会が続きますね。小山さん このところタイトスケジュールでお忙しそうだけど…と勝手に心配しております。
小山さん、そして小山さんを支えるチームの皆様、どうぞくれぐれもお身体お大事にお過ごしくださいませ。

まさとさん、いつも温かな演奏会レポートと素敵なお写真を、どうもありがとうございます。来週お会いできるのを楽しみにしています。
Date: 2015/06/19/15:37:49 No.4348

Re:6/17 N響定期公演(小山さんのチャイコ1番)、NHK FM生放送で拝聴しました!
とさま
ぴあのふぉるて様へ

素敵なラジオ鑑賞のご報告に加えて、実際に会場で小山さんの演奏をお聴きになった方の感想等をお知らせいただき嬉しいです。名寄での札幌交響楽団の団員がそうだったように、義のお兄様が仰った「演奏後、団員が皆ニコニコしていたよ。小山さんN響メンバーにも好かれているんだね…」のお言葉は普遍的ですね。そしてぴあのふぉるてさんが仰る「やっぱり、小山さんはオケの皆さんを本気にさせるソリストなのですね。」は本当にその通りですね。

小山さんの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただくために、ぴあのふぉるてさんがお知り合いの方々に連絡されたとのこと、そして予想通りの反響!嬉しいですね。

私も、小さなラジオで聴かせていただきましたが、ピアノの音がくっきり美しく聴こえ、感激しました。ラジオだからこそ、かえって演奏の良否が明確に伝わってきました。

まさとさんのレポートも拝読させていただきました。写真も含めて、感動のおすそ分けをさせていただきました。有難うございました。

とさま
Date: 2015/06/19/21:37:41 No.4349


▲Top

「音の旅」仙台の報告〜その2〜
とさま
小山さんのファンの皆様

音の旅@仙台における小山さんのシューベルト名演奏のご報告です。

シューベルトのピアノソナタ第19番ハ短調D958はベートーベン的であると言われます。確かに、その調性や主題(動機)あるいは全体の構成にベートーベンとの共通点を見出すことができますね。しかしながら、小山さんは、この作品がベートーベンとは全く異なるシューベルト独自の世界を築いているだけでなく、「交響的ソナタ」と呼ぶべき新しいピアノソナタの世界を切り開いた大変な名作であること・・・このことを私たちに初めて開示して下さいました。私が小山さんの演奏から聴いたのは、紛れもないシューベルトその人の心の歌(声)であり、そしてシューベルトから強い影響を受けたオーストリアの大作曲家ブルックナーの交響的な響きや沈黙(休止符)の美でした。本当に驚くべき体験でした。

「リート(歌曲)の王様」と敬愛されるように、シューベルトは31年という短い生涯に600曲を超える珠玉のリートを作曲しました。「鱒」、「アヴェマリア」、「野ばら」、「音楽に寄せて」など、思わず口ずさみたくなるような美しいメロディーのリートも沢山ありますが、晩年に書かれた連作歌曲集「冬の旅」や「白鳥の歌」には死の面影を感じさせる深刻な内容のリートが含まれおり、理性と感情の相克、諦観、慟哭など人生の深淵を覗かせるシューベルトの孤独な想いが込められています。そして、シューベルトのそのような想いが、同時期に作曲されたピアノソナタ第19番に色濃く反映しているように思われるのです。

第1楽章:冒頭のエネルギッシュなサラバンド風リズム音形はベートーベンの創作主題による32の変奏曲の主題と似ています。しかし、これは、「白鳥の歌」の中の「アトラス」(ハイネの詩による一曲)という名作歌曲を支配する音形でもあります。「この苦しみの世界全てを僕は背負っていなければならない」と歌う「アトラス」に込めたシューベルトの激しい痛みの想いこそピアノソナタの冒頭の楽想と重なるのではないでしょうか。ソナタでは直ちに、4オクターブ以上の熱狂的な下降とほぼ3オクターブに及ぶ巨大な上昇とが続きます。この激しい立ち下がりと立ち上がりは、まるでソナタ全体のフレームワークを決めるかの如くに聞こえます:すなわち生死の対峙です。

沈黙(休符)の後、何とも柔和で美しい第2主題がまるで別世界からすうっと登場します。小山さんは、この沈黙の時間、微動せず、鍵盤に想いを寄せていらっしゃいました。小山さんの音楽家としての表現に息を呑んだ瞬間です。小山さんは提示部を繰り返すことで、この一連の音楽的想念の本質に更に深く立ち入られ、聴き手をシューベルトの唯一無二の世界に誘って下さいました。小山さんは、展開部の激しい強弱のコントラストや半音階スケールに恐るべき集中力を示されました。聴き手に恐れや慄きを想起させる小山さんの演奏から、木枯らしの中を旅する孤独な若者を描いた「冬の旅」を思い起こさずにはいられませんでした。

第2楽章:暖かい4声部の密やかな祈りの歌が、小山さんの手にかかると、これ以上ない美しさで表現されます。余りにも自由な転調が、ある種の浮遊感や不安感をもたらす楽章です。しかし、途中16分音符の連打の部分では、小山さんの打鍵は楔を打つが如く、想いがいよいよ深まる感を呈し、やがて尾を引くかのように静謐で感動的な終結部に聴き手を導いて下さったのでした。

第3楽章:メヌエット-トリオ-メヌエットの単純な3部形式でありながら、随所に散りばめられた休符が不安さを助長し、ときに悲痛な響きさえ聴き取ることができます。前2楽章からとかく浮きがちなこの楽章を音楽的断絶なく小山さんは見事に奏されました。

第4楽章:ABCABA形式の700小節を超える巨大な楽章、難曲ですね。Aの部分は、ベートーベンのピアノソナタ第18番変ホ長調の第4楽章と同じ「タランテラ」。しかし、何と大きく進化した次元の異なる「タランテラ」でしょうか(ベートーベンの作品をシューベルトの作品と並べること自体に意味がないですね)。美しい音、曖昧さが皆無な一つ一つの音、芯のある音を700小節余り引き続ける小山さんにただただ畏敬の念をいだかざるを得ません。この楽章も目まぐるしく転調し、同じAやBであっても音形が微妙に異なり、しかも全てに必然性があるのですから、誠に驚嘆すべき音楽ですね。

転調と言えば、Bの部分のイ短調・ハ短調・変ホ短調と言った大胆極まりない転調など、唖然としますが、ここの部分を聴くと、「冬の旅」の第20曲「道しるべ」(美しくも儚い歌です!)での全く同じ転調を想起せざるを得ません。恐らくシューベルトは「道しるべ」で示した想いをソナタに反映させたかったのではないでしょうか。「道しるべ」の詩の一節に「僕は微動もせずに道しるべを眺めている。僕はこの道を進まなければならない。誰一人として生きて戻ってきたことがないこの道を。」とあります。何と悲しい詩でしょうか。小山さんは「生きることを急いでいるようなこの楽章は、シューベルトが無意識に死を予感していたとしか思えない。」とプログラムに書かれていますが、まさにその通りでしょう。

軽やかな動きのタランテラと対照的な分厚い和音群の音圧があるかと思えば、思索的な楽想や安らぎの楽想にも事を欠かず、さらに意表をつく大胆な転調や突然の休止(沈黙)にも充ちたこの楽章はシューベルトの天才性が遺憾無く発揮された名作として、一生大切にしたい音楽だと、小山さんの演奏を聴かせていただき、初めてそう思えるようになりました。

第21番変ロ長調D960と比べて第19番ハ短調D958の評価はやや低く、それを反映して演奏頻度も低いように思います。それでも、シューベルト好きの私は、実演や多くのCDを通じてこの曲(D958)を聴いてきましたが、この曲の真価を伝える演奏に出会うことがありませんでした。シューベルト演奏の世界的権威と言われるピアニストの演奏からもシューベルトの本質は私の心に届きませんでした。そしてついに小山さんの演奏を聴かせていただき、ようやくこの曲の本当の素晴らしさと偉大さを思い知ることができたのです。これほど演奏の質が楽曲の評価に影響する曲も無いと思います。この曲を初めて聴いたのが50年前!やっと本物のシューベルトに出会えた喜びに打ち震えています!

ベートーベンを尊敬しつつ、ベートーベンとは全く違った作曲技法でピアノソナタというジャンルに新しい金字塔を打ち立てたシューベルト、ブルックナーやマーラに多大なる影響を及ぼしたシューベルト、そして偉大だけれども、そのリートがそうであったように、私たちの心に常に寄り添ってくれる温かくて優しいシューベルト・・・・「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好きになってしまいました。いつくしむような優しさは、柔らかく深く痛みを持っていて・・・それが感情のたわみと寄り添って心の動きと重なる。一粒の音、一つの和音、その響きに胸がいっぱいになります。」と小山さんはプログラムで語っていらっしゃいます。

そうです、小山さんの持って生まれた才能、卓越した音楽性と技術、全ての音への慈しみと音楽への強い想いを基盤に、デビューされて30年間の演奏活動を真摯に続けてこられた小山さんの現在の境地があって、シューベルトの名作D958が生き返ってきたのです。まるで初演に立ち会って今生まれたばかりの作品を聴いた喜び、本当のシューベルトの音楽と一緒に時間を過ごせた幸せに感謝する日々です。そして小山さんにも。

どうぞ、皆様、シューマンのフモレスケと一緒に、今一番心を寄せている作曲家がシューベルトですと仰る小山さんのD958の演奏をお楽しみ下さい。

★★小山さん、アンコールで弾いて下さった2つの即興曲の演奏も絶美でした。D959、そしてD960の小山さんの演奏を聴かせて頂ける日を心待ちにしています。本当に有難うございます。スケジュールがタイトなようですが、どうぞお元気でお過ごしの上、素晴らしい音楽をお届け下さい。

とさま
Date: 2015/06/10/01:29:10 No.4346

Re:「音の旅」仙台の報告〜その2〜
オクターヴ練習中
”小山実稚恵さん ”の、シューベルトのソナタ第19番ハ短調D.958のピアノは、なんてあまく胸の中へと響いてくるのだろう、と、思いながら、聴いたのですが、人の心の歌(声)を表現していたから、なんですね。わたしには、やさしく響く、シューベルトでした。
Date: 2015/06/12/06:47:09 No.4347


▲Top

「音の旅」仙台のご報告〜その1〜
とさま
小山さんのファンの皆様へ

仙台のとさまです。

実稚恵さまの微笑み様がNo.4326(2015/05/17)で素敵なご報告をいただいた「音の旅」仙台公演がただ今終了したところです。妻も私も小山さんの音楽的力に只々圧倒されています。きょうは、プログラム前半のバッハとシューマンの演奏についてご報告します。シューベルトの演奏は余りにも破格の演奏だったので、日を改めてご報告させて下さい。

バッハ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」:ピアノで弾かれたバッハの最良の演奏がここにありました。何と瑞々しく暖かい音色のバッハなことでしょう。オクターブ練習中さんのご感想と同じように、私もこのバッハから新鮮な感動をいただきました。

ダヴィド同盟舞曲集、ノヴェレッテンに続けてフモレスケを小山さんの演奏で聴けた歓びに感極まっています!

第1部・・出だしの詩的な調べの後のギャロップの躍動感に心を奪われます。

第2部・・内声部の旋律が本当に美しい佇まいで浮き上がって聴こえてきました。もしかすると小山さんの「内なる声」を聴いたのであって、実際には錯覚だったのかもしれません。仮にそうであったとしても、聴き手は奏者(=譜面)に寄り添うことで、内声の旋律を聴くことができるはずです。しかし、これまで寄り添うことができない奏者ばかりだったので、今回「内なる声」が聴けて本当に幸せです。この「内なる声」の音型は、その後、静寂の中のコラールで再現されるのです。

第3部・・切々としたやるせない旋律で始まりますが、4分音符=126と表示された中間部Intermezzoは律動的で、オクターブの音符の連続部分でも小山さんは指定の速度で演奏し切っていて、誠に鮮やかでした。元のテンポを落としてオクターブを弾くあるいは単音で弾くピアニストすら居るのに、小山さんは、この難所を難所と感じさせず、迷いなくシューマンの意図を見事に再現して下さいました!素晴らしいです。冒頭を再現しつつAdagioの結尾の哀しい響きに息を呑みました。

第4部・・聴きどころの第5部導入の役割を果たしますが、内省的な楽想がペダルによる低音の響きによって支えられた、素晴らしい音楽体験が約束される個所です。

第5部・・小山さんのテクニックが力強く全開し、誠に見事なクライマックスを作ります。この演奏を聴き、これまで聴いてきた過去の演奏が物足りなくなること請け合いです。

このクライマックス直後の「大げさな」と表記のされている個所・・・・そこでの小山さんの低音のsfの打鍵の充実感は比類なく、16分音符の律動的な音型が重奏していく様は壮麗ですらあります。しかし、やがて音は減衰していき、この曲全体で一番の聴き所でもある長大で瞑想的かつ天国的な調べの終結部に入ります。子供の情景や幻想曲、あるいはダヴィド同盟舞曲集の結尾と同じような趣を持つ美しい時間の流れに陶酔しました。

最後のアレグロの12小節の演奏は意外と難しいのではないでしょうか。CDを含む過去の演奏では、左手の独特な音型を重視する余り、いくらユーモア(フモレスケ)と言う曲だとしても、ぎこちなさが勝るのがほとんどでした。しかし、小山さんは全く別の独創的な音の響きを創造されました!物理的に見れば、小山さんは左手の音符の音価とリズムを正確に刻み、堂々としたフォルテで弾き通されていますが、右手の音符の扱いが他のピアニストと異なり、小山さんの熱い意思と深い想いの籠ったsfやアクセントによる和音が楔のように打ち込まれ、それが左手の動きと絶妙のバランスでブレンドされ、聴き手に限りない充実感を与えて下さったのです。

そして本当に最後の3つの音には、それぞれsf、ff、フェルマータが付けられていますが、直前までの右手と左手の不可思議だけれども、機知に富んだ対話風パッセージが、最後の最後で、3つの音楽記号に融合し、聴き手に、何て良い音楽を聴いたのかという深い満足感を与えることに、シューマンのユーモアを見たような気がします。小山さんの演奏で初めて教えていただいた発見です。

シューマンのフモレスケが今生まれたばかりのような新鮮な演奏、今までフモレスケの何を聴いてきたのだろうかと思わせる演奏、クララを想って書いた曲であるフモレスケであるけれども、まるで小山さんのために書かれた曲ではないかと思わせる演奏・・・・これが今回の小山さんのフモレスケ演奏の総括のように思っています。

小山さんはご自分の演奏を完璧だとは仰らないでしょう。しかし、これ以上の演奏を私は過去に実演でもCDでも聴いたことはなく、今宵の小山さんの演奏を超える演奏があるとしたら、それは小山さん以外にいらっしゃらないと思います。


下記、YouTubeで譜面付きの演奏を見ることができます!演奏の特徴からすると、アリシア・デ・ラローチャさんの演奏だと思います。ご興味のあるファンの皆様は事前にご覧になって、そして小山さんの演奏に臨まれると、小山さんのフモレスケの演奏の素晴らしさを更にお楽しみいただけるかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=ps8rBGbNQtA


★★小山さん:一昨日、名寄でのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の名演奏に引き続き、仙台でこのような素晴らしい演奏をご披露いただき感激しています。シューマンのフモレスケを聴けた歓びは格別です。今宵の小山さんのシューベルトの演奏は、曲の偉大さを初めて明らかにした画期的な演奏で、まさに快挙なのではないでしょうか。本当に有難うございました。

とさま@仙台
Date: 2015/06/07/23:24:48 No.4344

Re:「音の旅」仙台のご報告〜その1〜
オクターヴ練習中
「音の旅」仙台公演はすばらしかったですね。とさま様と同じ会場で”小山実稚恵さん ”のピアノを聴くことができたことをこころからうれしくおもいます。とさま様の詳しい解説に、いつのときもほんとうに細部まで、作品に取り組まれておられて、ピアノに向かうということをおしえられているような気持ちになります。シューベルトの解説が楽しみです。
Date: 2015/06/09/06:50:54 No.4345


▲Top

はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような
オクターヴ練習中
「 音の旅 」〜想い出のアルバム〜 イメージ〈くすんだ水色〉:素朴な郷愁・心ほだされて

きょうの仙台公演も、とてもすばらしい ”小山実稚恵さん ”のピアノ演奏を聴かせていただくことができました。

どの演奏もすばらしかったのですが、じぶんにとっての一番の演奏は、第一曲目の J.S バッハ:カプリッチョ 変ロ長調「 最愛の兄の旅立ちに寄せて 」BWV.992 となりました。説明はつかないのですが、第一の楽想で、じぶんのなかの後悔や苦しみがすべて洗い流されたような、そんな気持ちになりました。でも、第二の楽想で、またまた、どん底へと落ちてしまうのですが、一度、昇華した気持ちには、信じる勇気を宿していて、楽想が進むにつれて、ひとつずつ、旅立ちへ向けての準備が整えられていくというような予感さえ感じました。”小山実稚恵さん ”からのおはなしで、バッハの情緒的な作品はめずらしい、という解説があったのですが、哀しみの中にいるバッハの作品に、じぶんの気持ちが昇華していくような気持ちになった理由は、やっぱり、わからないです。

二曲目の、シューマン:フモレスケ 変ロ長調 作品20 では、シューマンの揺れに揺れる気持ちを感じとることが出来て、思わず笑ってしまいました。ひとの気持ちとは揺れていることも自然な姿なのだというように思えました。

三曲目、アルベニス:組曲「旅の思い出」作品71より 第6曲「入り江のざわめき」では、たしかにガットギターが音を奏でているように聴こえてきまして、海を照らすまぶしい赤い太陽がみえてきました。

4曲目 ショパン:ノクターン 第17番 ロ長調 作品62−1
ショパンは哀しい、ショパンは哀しい、じぶんにとって、ショパンはどうしてこれほどまでに、哀しく響いてしまうのだろうと、おもってしまうのですが、どうしても、きょうも、ショパンの響きは哀しい色に染まってしまいました。まだまだ、浅いのかと思ってしまいます。

五曲目、シューベルト:ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
あらためて解説を読みなおしてみたのですが、シューベルトの死の2か月前に作曲されたこの曲を聴いてみて、シューベルトの敬愛するベートーヴェンにどうしても聴いて欲しいという想いが、この作品を完成に導いたのかななどと、おもってしまいます。

今回の、「 音の旅 」仙台公演も、”小山実稚恵さん ”のすばらしいピアノを聴かせていただくことが出来ました。

”小山実稚恵さん ”ほんとうにありがとうございます。
Date: 2015/06/07/20:43:20 No.4342

Re:はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような
とさま
オクターブ練習中様へ

きょうは会場でご一緒に小山さんの演奏を拝聴できて嬉しく思っています。素晴らしい題目の感想を有難うございます。

私も最初のバッハにぐっときてしまいました。音楽には色々な想いが込められていて、聴き手にとっては、聴くときの気分や体調によって、聴きたいと思う曲もあれば、きょうは別の曲にしようということもよくありますよね。小山さんがきょう取り上げられた曲は多種多様で、色々な聴き方ができますよね。オクターブ練習中さんが題目をつけられたように、きょうの聴き手それぞれが、それぞれの感じ方で「はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような」気分になったのではないでしょうか。それができるのは、小山さんが素晴らしい演奏をなさって下さるからですね。だからこそでしょうか、楽しみ方も様々ですよね。

私も、のちほど今宵の感動をご報告させて下さい。

小山さんのCDも佳い音楽が沢山詰まっていますよね。自分の好きな曲を何度もかけて聴くのが私は結構好きです。

とさま

Date: 2015/06/07/21:09:04 No.4343


▲Top

北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」(北海道名寄市)
とさま
小山さんのファンの皆様

仙台のとさまです。

北海道旭川市より更に北に位置する名寄市の市民文化センターEN‐RAY(エンレイ)ホールにて、開館記念として北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」が開催されました。小山さんは、お忙しいスケジュールの合間を縫って、この音楽祭に毎年出演なさっています。道北の音楽ファンにとって、これほど楽しみで有難い企画はないことでしょう。

今回の演奏会で使われたスタインウエイ・ピアノは、小山さんが選定されたピアノで、市民の寄附で購入されたと伺っています。そのピアノのお披露目も兼ねた特別演奏会です。

指揮は、2011年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝された、現在最も大きな期待を寄せられている垣内悠希さんです。オーケストラは札幌交響楽団でしたが、特別出演でホルン奏者のアレクセイ・カメシュさんが出演されました。カメシュさんは、チャイコフスキー交響楽団の首席ホルン奏者で、先月末、西宮で小山さんはフェドセーエフさん率いる同交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番で共演したばかりです。

プログラムは前半が『ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲』と『ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18』、後半に『チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 作品64』でした。

ラフマニノフのピアノ協奏曲は小山さんの十八番ですが、今回の演奏は、垣内さんの素晴らしい指揮と札幌交響楽団の熱演、それにカメシュさんのホルン演奏が相乗作用を引き起こし、小山さんのピアノは冴えに冴えわたった誠に見事な演奏でした。近年における屈指の名演奏の一つと断言できる快心の出来栄えだったのではないか、と思います。

協奏曲演奏では、ソリストは指揮者とタイミングを合わせるために互いに目を合わすことがありますが、それがほとんどなく、自然に音楽が繋がり、音楽的断絶が全くなく、オーケストラとピアノとが必然的に一体化して聴こえたのには本当に驚きました。

そして特筆大書すべきは、アレクセイ・カメシュさんの素晴らしいホルン演奏です。第1楽章の第2主題を小山さんがこれ以上ない絶妙なディナーミクとアゴーギクとが融合したこの世のものと思えない美しい奏楽をされ、聴衆がうっとりしていると、ホルンが知らないうちにスウっとpで入って来てこの主題を歌うところなど、誠に感動的でした。その一方で、展開部における3連音符の連打による勇壮で雄大なクライマックスなど、ピアノが鳴り切り、誠に重厚感溢れる小山さんの奏楽に聴衆は圧倒されるのです。

第2楽章ピアノが登場してすぐ後のフルート、クラリネット、ピアノの三重奏は今回も絶品でした。何度聴いても心を洗われる想いです。

第3楽章では、あの有名なオーボエとヴィオラによる美しい第2主題が歌われたあと、ピアノが復唱しますが、小山さんの想いは深く、実に深々とした豊かな音で、それもfで迷いなく堂々と、しかし実に優雅に奏されたのです。いつものようにコーダの素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、その純欄たる輝かしい終結を決めた小山さんに会場から惜しみのない拍手が送られました。愛知芸術劇場のときと同じように、最終音が終わった直後の休止符も生きるタイミングでの拍手だったので、音楽的充実度は本当に大きく感動的でした。

第1楽章の冒頭が鐘の音であるという小山さんのお話があり、アンコールにラフマニノフの前奏曲「鐘」を弾いて下さいました。壮麗な響きが会場一杯に轟き、聴衆は金縛りになりました。涙を流す人を周りに何人も見かけました。

後半のメインプロのチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏は、まるで初演に立ち会ったかのような、莫大なエネルギーに充ちた、前代未聞と言っていいほどの素晴らしい演奏でした。

小山さんと垣内さんの共通点は、決してブレない、確信に充ちている、迷いのないことです。安全運転の演奏からは深い感動を得ることはできないことを聴衆はよく知っています。小山さん は「四角い箱に、こじんまりと収まる丸ではなく、はみ出す丸」のような音楽をなさいますが、それも演奏が荒くなることは決してなく、本当に大きな音楽的充実感を与えて下さるところが小山さんの凄さだと思います。その点においても、垣内さんのテンペラメントは小山さんのそれと似ていて、音楽の大きさとエネルギー、躍動するリズム感、断固たる前進力、抒情的な音楽における繊細で精密な表現力・・・・どれをとっても本当に素晴らしい指揮による音楽でした。

*****
今回、開演に先立ち、小山さんは300人ほどの小学生を対象にピアノと音楽についてお話と演奏をされました。音楽(曲)は人の気持ちを表すためにある、そして同じショパンという作曲家でも、愛の気持ちを表すためにラルゲットを書き(冒頭を演奏)、情景を描き、可愛いという様子を表現するために子犬のワルツを書き(全曲演奏)、そして自分の故郷への想い、社会に対する慟哭や嘆きを表現するために革命のエチュードを書きました(冒頭を演奏)、と演奏を交えてお話をされました。ラフマニノフの鐘のエピソードと曲の聴き所を、お話を混ぜながら演奏して下さいました。最後に、ピアノという楽器は、88の鍵盤を使って、色んなことを表現できる、自分の想いや気持ちを表せることを知ってもらえたら、嬉しいです、と仰って締めくくられました。子供たちの真剣で好奇心に充ちたキラキラとした眼が印象的でした。そのあと、子供たちが舞台に上がり、鍵盤を触って、小山さんと楽しくおしゃべりをしていましたが、その様子は明るい未来を映す鏡のようで、感動的でした。

******
宿泊したホテルで札幌交響楽団の団員とお話をする機会がありました。どの人もどの人も小山さんを心から絶賛するので嬉しくなりました。小山さんと演奏できるのは光栄なことだと楽団員の方々は思っていらっしゃいます。これほどオーケストラ団員から愛されているソリストもいないのではないでしょうか。小山さんは10月に札幌でラフマニノフの3番を広上さんの指揮で札幌交響楽団と共演されますが、楽団員の皆様も今からワクワクされているようでした。

小山さんは朝早くに出発され、仙台に土曜日の夕方に入り、日曜日の仙台での音の旅に備えていらっしゃいます。私にとって、待望のシューマンのフモレスケを小山さんの演奏で聴かせていただけるのが、とても楽しみです。

それでは、皆様、お元気でお過ごし下さい。

※小山さん、この度も本当に素晴らしい音楽をお届け下さり、ただただ感謝するのみです。これほど感動した演奏会はそうはありませんでした。今回、ゲネプロに参加させていただき、小山さんの素晴らしい音楽が産まれる過程を拝聴(拝見)させていただきました。小山さんにとって十八番の曲であっても、毎回毎回時間を惜しむことなく注ぎ、真剣勝負で準備を重ねられ、そして本番で最高の音楽的成果を達成される小山さんに心から敬意を表させて下さい。本当に有難うございました。

とさま
Date: 2015/06/07/00:40:06 No.4340

Re:北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」(北海道名寄市)
オクターブ練習中
いつも、リプライをしていただきまして、ありがとうございます。北海道での ”小山実稚恵さん ”と札幌交響楽団の演奏は、たいへんすばらしかったようですね。とさまさまの感動の一部を分けていただけたような気持ちになります。きょうの、「 音の旅 」 仙台公演が、さらに待ち遠しくなりました。
Date: 2015/06/07/08:17:38 No.4341


▲Top

舘野泉さんと小山実稚恵さんの三手連弾
ぴあのふぉるて
昨夜は舘野泉さんのピアノリサイタル〜「舘野 泉左手の文庫(募金)」応援プロジェクト〜を聴きに東京オペラシティコンサートホールへ行ってまいりました。
小山さんはゲスト出演のお一人として、舘野泉さんと三手連弾を演奏なさいました。ドレスは、品のいいグレー(深川鼠色でしょうか?)
ステージに登場される時(お帰りの時も)、舘野さんのペースに合わせてゆっくり寄り添ってお歩きになる小山さん。優しさが自然な動きとなって素敵です。
演奏曲目は…
エスカンデ:音の絵〜三手連弾曲〜(2011)
(舘野泉と平原あゆみに捧げる/舘野泉「左手の文庫」助成作品)
ピアノ/小山実稚恵、舘野泉
1 爬虫類(M.C.Escher)
2 夢(H.Rousseau)
3 砂に埋もれた犬(E.Goya)
4 空の青(W.Kandinsky)

作者がどのようにこの作品を作ったか、パンフレットに記述がありました。その箇所を転記します。
「《音の絵》は、絵画と音楽のユニークな融合作品です。絵画に接し、その印象を音楽にすることはよくあることですが、私の場合は、まず自由に作曲し始め、途中でその音楽に合う絵画を見つけ、そこから得たイメージと共に作品を完成させていくというプロセスを取りました。」
小山さんは舘野さんと楽しそうに演奏なさっていました。(舘野さんがセコンド、小山さんがプリモです)
透明な音色の、美しい、不思議な曲でした。出版されたばかりの楽譜が販売コーナーに積まれていました!

ご参考までに、「レコード芸術」2015年1月号 対談シリーズ「音語り〜小山実稚恵と仲間たち」第7回のゲストは舘野泉さん。「左手の文庫」と3手連弾曲や新しい曲についてお二人がお話しになっています。

昨夜は他に、四つの作品が演奏されました。
シサスク:左手のためのピアノ組曲《エイヴェレの星空》Op.142(2011)から
 第2曲「エイヴェレの惑星」
  ピアノ/舘野泉

エスカンデ:チェスの対局
 クラリネットとピアノ(左手)のために(2011)
  クラリネット/二宮和子、ピアノ/舘野泉

coba:Tokyo Cabaret
 チェロとピアノのために(2013)
  チェロ/多井智紀、ピアノ/舘野泉

(小山さんと舘野さんの三手連弾はここ、前半の最後に演奏されました)

〜休憩〜
吉松隆:KENJI…宮澤賢治によせる
 語り、左手ピアノ、チェロのための 世界初演
  ヴォーカル/柴田 暦 チェロ/多井智紀 ピアノ/舘野泉

終演後、楽屋を訪れました!
「素晴らしかったです。小山さんは現代曲も演奏なさるのですね」と申しましたら…にこにこなさって「あ、うふふ。素敵な曲だったから…」とお答えくださいました。それから、アシスタントの磯上さんが「ファンサイト、盛り上がってますね!」と喜んでくださいました。お読みいただいて、嬉しいな。どうもありがとうございます!
昨日は休憩時間に先日のレクチャーでお相手役をなさった萩谷由喜子さんを発見! 西宮でファン仲間三人が合流したことを伝えると、「へぇ〜、西宮まで…。はぁ〜、そういうことが あるんですねぇ」と驚いておられました。

小山さん、いつも素晴らしい演奏とファンサービスをしてくださって、どうもありがとうございます。本当にすごいことです。心から尊敬いたします。
明日 5日(金)は北海道の名寄市民センターで、お話と演奏をなさるのですね。
このところスケジュールがみっちり詰まっていますね。「音の旅」シリーズ、室内楽、NHK定期演奏会、と続いていて本当にお忙しいことでしょう…。
どうかお身体にはくれぐれもお気をつけて活躍くださいませ。
演奏会のご成功をお祈りしております。
北海道名寄で小山さんのラフマニノフ2番を聴かれる皆様、幸せのエネルギーをいっぱい充電していらしてください。
Date: 2015/06/04/20:56:57 No.4339


▲Top

消えない花火、ポジティブな命の賛歌  ロシア人の小山さんによる チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 番
まじょるか魔女
5月30日(土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール にて、
チャイコフスキー生誕175周年記念<オール・チャイコフスキー・プログラム> を拝聴しました。

曲目は、
◆イタリア奇想曲 op.45
◆ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 op.23(ピアノ:小山実稚恵さん)
◆交響曲 第5番 ホ短調 op.64

今年83歳になられる指揮者ウラディーミル・フェドセーエフ氏は、1974年以来ずっとチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ(旧モスクワ放送交響楽団)の音楽監督を務められ、
小山さんが1982年にモスクワの第7回チャイコフスキー国際コンクールに参加された時に、リハーサルでサポートされたのですね。
ピアノ協奏曲 第1番は、おふたりの出会いの協奏曲だったのですね。
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラの音色は瑞々しくおおらかでどこか切なく、ロシアの大気が
香ってきます。

小山さんは、目が覚めるような緋色のドレスで登場されました。ペチカであかあかと燃える炎の色のようです。
ホルンの下降に続いて 小山さんの煌びやかな第一音。30周年、そしてこれからを宣言されているかのような、
和音の楔(くさび)を打ち込まれていきます。 様々な思いを巻き込みながら、ロシアの大地をゆったりと流れていく大河の情景がうかんできます。
上昇するピアノ和音がオーケストラの伴奏の音型でありながら、音の跳躍を高らかに歌っているというスタイルが斬新で一気に惹き込まれます。
初版ではアルペッジョだったとのこと、随分印象が違って聴こえるでしょうね。 決然とした今の和音に改訂されて
よかったです。

チャイコフスキーは当初、友人のニコライ・ルビンシテインにこの協奏曲を献呈して初演を依頼するつもりで聞かせたところ、ルビンシテインから「この作品は陳腐で不細工であり、役に立たない代物であり、貧弱な作品で演奏不可能であるので、私の意見に従って根本的に書き直すのが望ましい」とコメントされてしまったのですね。(#・∀・)
兵庫県の会場なので、関西風に彼の気持ちを想像してみました。
「ニコライ、親友や思てたのに、ボロカスにけなしよんねん。せやけど、そんなん気にしてたらこの世界で
生きていかれへんわ。 こうなったら意地でも見返したるねん。」
  ・・・勝手にシロウトの想像をしてしまいすみません m(_ _;)m 
せやけど、チャイコフスキーは関西人気質だったのではないでしょうか? 打たれ強く、アイディア豊富で、転んでもただでは起きない。
同郷のラフマニノフの音楽は終始分厚いロシア国土を思わせますが、 この曲は第1楽章:ウクライナで耳にした民謡からとられたといわれる馴染みやすい旋律、 第2楽章:フランスの古いシャンソンがもとになっているといわれるワルツ風の中間部、 第3楽章:第一主題は、ロシア農民の春の喜びを表わすウクライナの古い舞曲からとられたもの・・・と、かなり盛り盛りコテコテで、 こんなところも関西人気質との共通点を感じてしまいます。
チャイコフスキーは友人のキツい批評にめげずに曲を完成し、ドイツ人ピアニストで指揮者のハンス・フォン・ビューローへ献呈。「独創的で高貴」と評したビューローのピアノによってアメリカのボストンにて初演され、
大成功を収めたのですね。
モスクワ初演はニコライ・ルビンシテインの指揮、セルゲイ・タネーエフのピアノによって行われ、ルビンシテイン
自身、その後ピアニストとしても度々この協奏曲を演奏し、認知度を上げていったのですね。 この痛快な事実。
チャイコフスキーのポジティブな根性を褒めたたえたいですね。

ぶれない芯をお持ちの 小山さんが演奏されると、根拠のある「自己肯定感」の力強さに圧倒されます。
「先祖はロシア人かも」と仰る 小山さん。きっとそうですね。
ロシアの大地となったホール中央で、ひときわ決然とおおらかで凛とした 小山さん。
冒頭とフィナーレとの呼応を感じました。 冒頭ではオケとピアノとの(メロディと派手な伴奏のような)掛け合いが、フィナーレではユニゾンになり同じ旋律を歌っています。
ユニゾンに入る前に小山さんは手を高く掲げ、5本の指で鍵盤に狙いを定めて掴むように急降下されました。
楔でしっかり固まった自己肯定の心の器から、さらに溢れる思いが駆け上がり吹き出し、宙を舞う。
消えない花火のような命の賛歌。音の奔流。
とにかく少しずつでも前に進んでみようよ。というストレートなメッセージをいただいた思いでした。
ブラヴォーの声、そして声、鳴りやまない拍手。

とさまさん(@仙台)、ぴあのふぉるてさん(@東京)、遠征お疲れさまでした。
小山さんの引力により兵庫県で集結ができたこと、会場が位置する西宮市に実家がある魔女としてはとても
嬉しく、 しみじみと有り難いご縁を感じました。
これも まさとさんのファンサイトのおかげと改めて感謝をしています。

次回は「音の旅」の  くすんだ水色の世界に浸る日が楽しみです。
皆さま、お元気で初夏の日々をおすごしください。
Date: 2015/05/31/00:44:22 No.4331

Re:消えない花火、ポジティブな命の賛歌  ロシア人の小山さんによる チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 番
とさま
まじょるか魔女様へ
小山さんのファンの皆様へ

仙台のとさまです。

魔女さんのかくも芳しい素晴らしいご報告に感銘を受けています。タイトル中の「消えない花火、ポジティブな命の讃歌」に深く頷く私です。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はラフマニノフのピアノ協奏曲と並び、小山さんの十八番のレパートリーで、小山さんは、他の演奏家が追随できない、頂点に立った名演奏をいつも繰り広げて下さいます。ロシア人の指揮者によるロシアのオーケストラと一体となり、チャイコフスキーの神髄を聴き手にダイレクトに届けて下さる小山さんは、魔女さんの引用にもありますように、「先祖はロシア人かも」に妙に納得してしまいます。

魔女さんのこれ以上ない素敵な報告(と小山さんの演奏の素晴らしい描写)に、私としては付け加えることはないのですが、魔女さんのご感想への共感を綴らせて下さい。

魔女さんのお言葉の中で【ぶれない芯をお持ちの 小山さんが演奏されると、根拠のある「自己肯定感」の力強さに圧倒されます。】は、小山さんの音楽家・芸術家・人としての本質を見事に表していると感じ入りました。同曲、ラフマニノフの2番、3番の協奏曲の3曲は主調は短調ですが、コーダでは長調に転調し、いずれも輝かしい終結を迎えますが、魔女さんの題目の通り、これは「ポジティブな命の讃歌」であり、根源的な「肯定感」に他ならないと思います。これが聴き手にどれほど大きな喜びをもたらし、勇気を与えることでしょうか!

ピアノ協奏曲の演奏における小山さんの著しい特徴:それは、ピアノが登場しないオーケストラだけが奏する部分においても、小山さんはご自身を音楽に同化されていることです。

終楽章コーダ直前に、ピアノが沈黙し、管楽器と弦楽器が対話風に進行し、そしてついには猛烈なクレッシェンドの総奏による頂点に達し、ピアノが燦然と輝くようにオクターブの凄まじいパッセージを弾く部分があります。小山さんは、そのピアノが黙していたオーケストラの部分で、まるで指揮をされるかのように、心身共に音楽に同化させつつ、そして、狙いを定めたかのように、オクターブの第1音に決然たる楔を打ち込み、断固たる圧倒的なクライマックスを作り上げたのでした。

魔女さんは「ユニゾンに入る前に小山さんは手を高く掲げ、5本の指で鍵盤に狙いを定めて掴むように急降下されました。楔でしっかり固まった自己肯定の心の器から、さらに溢れる思いが駆け上がり吹き出し、宙を舞う。 消えない花火のような命の賛歌。音の奔流。」と本当に素晴らしい描写をして下さっています。

この部分は、華麗なパッセージですので、ピアニストにとって見せ所になっていますが、技術的には爽快であっても、なぜか音楽が抜けたような空虚な演奏が後を絶ちません。曲を知りつくし、曲の全てに同化しきった小山さんの場合には、音楽的断絶がなく、全てが音楽に奉仕し、その結果、全く次元の異なる音楽的奇跡を成し遂げられる・・・・これが小山さんの凄さだと思いました。

終楽章のメリハリのきいた生命感溢れるリズムは絶妙、エネルギーを蓄積しながら成長・発展し、そしてコーダでは、オーケストラと共にピアノが変ロ長調で高らかに生命の喜びを歌い上げた後、いよいよ最後の大詰めにおける小山さんの決然とした鮮やかな奏楽にただただ唖然とするのみでした。

魔女さんのレポートは、小山さんの演奏の特徴を瑞々しく伝えています。まるでこの曲の初演がそこであったかのように。そして、いつも感じることですが、この名曲中の名曲の小山さんによる名演を聴かせていただき、この曲は、チャイコフスキーがまるで小山さんのために書いたのではないか、という錯覚にまた陥ってしまいました。

現代最高の名演奏家のお一人である小山さんと同じ時代に生きる喜びに感謝しています。

まじょるか魔女さんとぴあのふぉるてさんと会場でお目にかかることができて大変嬉しかったです。

※チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調も素晴らしい演奏でした。この曲も、終楽章コーダではホ短調からホ長調に転調し、輝かしい終結を迎えます。ピアノ協奏曲と同じで、その肯定的な讃歌は、小山さんの演奏と合わせて、聴き手に素晴らしい効果をもたらしてくれました。

とさま




Date: 2015/05/31/17:14:08 No.4332

Re:消えない花火、ポジティブな命の賛歌  ロシア人の小山さんによる チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1 番
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女さんのご投稿と、とさまさんのリプライ、素晴らしいですね!「これ以上何をお望みですか?」の次元に達しています。
関西弁でつぶやくチャイコフスキーに思わず笑ってしまいました。真に迫っていますね!
ご報告がすっかり遅くなりましたが…私も西宮まで行ってまいりました!!
小山さんとフェドセーエフさんの共演、しかも演奏曲目がお二人の出会いの曲、チャイコフスキーのピアノ協奏曲 第1番なのですから。これはもう、どうしても聴きたい!と強く思い、遠征を決行しました。
会場で仙台のとさまさんと岐阜のまじょるか魔女さんとお会いして、改めて小山さんの引力のすごさを感じました。小山さんの音楽で人々がつながっているとの思いが、いっそう深まりました。
「”小山実稚恵さん ”の演奏を楽しみに集るひとはみんなが繋がっているのかもしれない、と思います。」とオクターブ練習中さんも書かれていますね。同感です!
小山さん本当にどうもありがとうございます。そして、ファン同士の出会いのきっかけを作ってくださった まさとさんに、心から感謝しています。

フェドセーエフさんの2015日本ツアー公演、この日(5/30) は「イタリア奇想曲」から始まりました。明るく軽快な曲で、すぐにフェドセーエフさんの世界に引き込まれます。打楽器の活躍が素晴らしく、特にタンバリン担当のおじさま(=パーカッション主席奏者、アレクサンダー・サモイロフさん、通称、“スネアのおっさん”)の楽器さばきがスゴかった! からだ全体で打ち鳴らす様子に目を奪われ、心を打たれました。
 5/28東京公演を観た姉から聞いていたとおり、この日、アンコール(第3部!)で、再びスネアのおっさんが大活躍。2曲目の「レズギンカ」では小太鼓、「スペインの踊り」ではタンバリンを打ち鳴らし、観客を熱狂させました。小山さんの他にもう一人ソリストがいたのね!?

さて、ピアノがステージ中央に移されて…小山さんがステージに登場なさいました。鮮やかな赤のドレスをお召しです。まじょるか魔女さんが予想なさったとおりでした!(正確には緋色というでしょうか? 少し黄味がかった赤…)赤は、ほんとに「意志の強さ」を感じますね。
冒頭、ホルンに導かれてすぐに、小山さんの力強い和音が会場に響き渡ります。あぁ、小山さんとフェドセーエフさんの共演で、この曲を聴いている。もうそれだけで胸がいっぱいになってしまいました。決然と、輝きに満ちてかっこいい! 当初「演奏不能」と酷評されただけあって、難しい技巧が満載ですね。前進する力強い気持ちが超絶技巧で表現された 情熱あふれる音楽に、心拍数が上がってしまいます。
しかし、激しさや強さも魅力ですが、同時に心惹かれるのは、小山さんのコントラストの美、だと思います。第二楽章の冒頭、麗しいフルートの音色に続く小山さんのピアノの美しさといったらありません。また、管楽器の脇役に回るときの優しい音色も心に染み入りました。小山さんの弱音の美しさは絶品です。この作品がこれほど優しい抒情にあふれていることを初めて知りました。
そして緩徐楽章の後半、独特のリズム感で奏でられる音階の鮮やかなこと! そして、静けさの後、馴染みのある旋律が戻り、小山さんの美しすぎるトリルとオーボエの哀愁が一緒になって…あぁ、泣ける。

フェドセーエフさん指揮のチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラには肩肘張らない自由な雰囲気があり、親しみと懐かしさを感じました。
小山さんは(同胞の?)ロシアの皆さんと一緒に、情感たっぷりに演奏を展開されて素晴らしかった。ピアノの独奏部分では、団員の皆さんの視線がソリスト小山さんにじーっと注がれているのがわかりました。そういう団員さんの優しい気持ちもこの楽団の実直で温かな音色につながるのでしょうね。
第三楽章、観客を熱い興奮の渦に巻き込んで演奏が終わると、会場はブラボーと盛大な拍手に包まれました。小山さんはいつもの笑顔でお辞儀をなさり、カーテンコールは何度も繰り返されました。フェドセーエフさんも穏やかに微笑んでいらっしゃいました。30年前の初共演を思い出しておられたかもしれませんね。

オール・チャイコフスキー・プログラム。休憩後は、交響曲第5番が演奏されました。チャイコフスキーへの深い思いが感じられる、素晴らしい演奏でした。
そして、前述したアンコール作品で、また会場が沸いたのでした。

終演後、サイン会の列には、いったい何百人並んでいたのでしょうか。関西の皆様、ご熱心ですね! フェドセーエフさんと小山さん、全員にサインし終わるのに何時間かかるのかしら?と皆で並びながら心配しました。

にこやかにペンを持つフェドセーエフさんに片言のロシア語で感動とお礼をお伝えしたら、なんと、両手を差しのべて握手してくださいました! 感激です。
小山さん、今回もまた、素晴らしい演奏をありがとうございました。そして綺麗なサインを、いつも本当にありがとうございます。
とさまさんと同じく私も、小山さんと同じ時代に生きていることに感謝しています。
とさまさん、まじょるか魔女さん、ご一緒できて幸せなひとときでした。
また近くお会いできますように!
Date: 2015/06/03/16:13:00 No.4338


▲Top

リプライがうまく出来ない
オクターブ練習中
リプライがうまく出来ずに、同じ記事が出てしまいました。ほんとうにすみません。
Date: 2015/06/03/07:17:31 No.4337


▲Top
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31] [32] [33] [34] [35] [36] [37] [38] [39] [40] [41] [42] [43][44] [45] [46] [47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83] [84] [85] [86] [87] [88] [89] [90] [91] [92] [93] [94] [95] [96] [97] [98] [99] [100]

TOP Admin
 ★ Produce by Masato ★