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不安と迷い
篠村友輝哉
人生は、不安と迷いの連続である。明日はどうなるかわからないという不安。たとえ幸せであったとしてもそれがいつまで続くのかわからない不安。どちらの道に進むのがいいのかわからない迷い。
明るい音色の奥に、いたたまれない心情を漂わせたバッハ『カプリッチョ変ロ長調』で幕を開けた昨日の小山実稚恵さんのリサイタルは、そうした不安と迷いに満ちた作品が多く選ばれた。
例えばシューマン『フモレスケ』の冒頭、ふと突然こみ上げてきた苦しみや切なさを、ためらいがちに最弱音で奏でる。静かに夢想の世界へと入り込んでいくシューマンの脆い姿が浮かんだ。自らの感情の移ろいに耽溺してゆくシューマンは、不安も迷いもすべてを吐き出している。その想いを全身で受け止めた小山さんの表現は、鮮烈な個性を放ちながらシューマンの声をつぶすことはない。小山さんの個性は、あくまでもシューマンの声を通すフィルターとして働いているからであろう。
後半の鮮やかなアルペジオが耳をとらえたアルベニス『入り江のざわめき』、含みをもった音色が美しいショパン『ノクターン第17番』も詩情あふれる演奏であったが、メインのシューベルト『ソナタ第19番』で表出された感情の多様さはまた格別であった。第1楽章の第1音からして、そのハ短調の和音にすべてがあると思わせる深みがある。第2楽章では、優しさと美しさのあまりの切なさと不安が、痛みをはらんで歌われ、第3楽章では沈黙の恐ろしさが際立つ。駆け抜ける第4楽章、繰り返されるタランテラの主題が、つぶやくようなピアニッシモで速めのテンポで奏でられ、不安と迷いの焦燥感が胸に迫る。中間部の束の間の夢がこぼれるような音色で奏されると、より死の不安が浮き彫りになって感じられた。そして最後の2つの和音が、いくぶん控えめなフォルティシモで万感の想いが込められていた。それは、シューベルトの切ない叫びを痛いほどに感じ取る小山さんの想いの結晶なのだろう。
今に迷いや不安があるから、今回のテーマにある想い出‐過去‐は懐かしく美しく思い出される。そして、不安を感じ、迷いを重ねた分、次の道では確信をもって歩むことができる。今は過去を変え、過去は今を変えるのだ。過ぎ去った日々が与えてくれるものの尊さと、過去を背負い今を生きていく切なさに何度も何度も想いを馳せた。
Date: 2015/06/28/23:41:14 No.4358


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音楽誌に掲載された小山さんの記事情報
ぴあのふぉるて
おはようございます。あと数時間でオーチャードホール!と思うと、今朝は気もそぞろなのですが…その前に、音楽誌に掲載された小山さんの記事をお知らせいたします。
小山さんは演奏活動の合間に、様々な活動をなさっていますね。プレトークでお話しされたり、メディアの取材を受けたり、異なる分野で活躍されている方と、あるいは同じ音楽仲間の方と対談をなさったり、連載記事を書かれたり、新たにイベントを企画なさったり…本当に素晴らしいですね。

『音楽の友』2015年7月号
p.186コンサートレヴュー 青澤唯夫さんのご執筆
 4/18 サントリーホールの記念演奏会の評とお写真を拝見し、当日の繊細なショパン2番と、白熱したラフマニノフ3番を思い出しました。

同 「演奏会案内」p.08
文化庁委託事業「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
新進演奏家育成プロジェクト P. 小山実稚恵
ピアノ協奏曲による公開マスタークラス(受講生募集)
 小山さんにピアノ協奏曲のレッスンをしていただけるなんて、素敵ですね!
プロの演奏家をめざしていらっしゃるお若い皆様、ぜひ申し込まれると良いと思います。申込み・お問合せ:公益社団法人 日本演奏連盟
電話:03-3539-5131 http://www.jfm.or.jp

同 p.36〜39 連載 小山実稚恵 対談「脱力の極み」vol.7
お客様:荻原健司さん(北野建設スキー部ゼネラルマネージャー)
元スキー・ノルディック複合選手の荻原さんと、本番前の緊張感、ワックスマンと調律師、筋肉繊維のこと等お話が弾み、楽しい報告記事になっています。

荻原さんは小山さんの質問にお答えになる時、まず小山さんのご質問内容に共感を示すお言葉をおっしゃってから、お話を続けておられます。すごく優しいですね。(この対談で、このような受け答えをされる方は初めてなので、たいへん嬉しく拝見しました) お二人のお写真も、対談の和やかな雰囲気が伝わって、素敵です。

『モーストリー・クラシック』2015年7月号
p.85 「ピアノと私」第14回 〜ピアノの音色の作り方〜
ピアニストが(小山さんが)多彩な音色を作り出すために、いかにいろいろな工夫をされているかがわかりました。「こういう音が欲しいと強く思うこと」に始まり、様々なタッチ、ペダルの踏み方、楽器、空間、など、ほんとに様々な要素が組み合わさって、その人固有の音色が作られるのですね。

同 p.113 仙台で8月に開催の「こどもの夢ひろば“ボレロ”」の記者会見
小山さんが長年温めてこられた企画がこの夏、ついに実現するのですね。子ども達のワクワク体験が、将来の夢につながるきっかけになりますように…。

同 公演Reviews p.144
4月18日 サントリーホール 小山実稚恵デビュー30周年記念「春」
萩谷由喜子さんによる、演奏会の鮮やかで温かな評。演奏会の様子と小山さんの音色が文章で再現されて、嬉しいですね。

同 p.169 CD&DVDジャンル別に新譜をCheck!5月
「室内楽・器楽」 選者は伊熊よし子さん
シューベルト:即興曲集
「シューベルトの内なる感情に迫り、詩のように描く」と賞賛。特に「作品90-3が比類なき美しさを放ち、聴き手の目を潤ませる」と絶賛されています。

バックナンバーになりますが、『モーストリー・クラシック』2015年5月号
p.87 「ピアノと私」第12回
 〜ショパン ピアノ協奏曲第1番、第2番 直截さと普遍的な美しさ〜
若いショパンが書いた2つの協奏曲に小山さんが感じること、パデレフスキ版や2010年に出版されたナショナル・エディションのこと、「さりげない究極の美」を表現する難しさ、などが濃やかに綴られています。
 来月、ミューザ川崎で「ショパン・華麗なるコンチェルト」を拝聴する前に、もう一度熟読したいと思います。

番外:『ショパン』7月号おたよりカフェテラスに拙文が載りました。テーマは「新年度から始めたこと」。(ロシア語、西宮のサイン会で役立ちました!)
Date: 2015/06/27/10:05:59 No.4356


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FMで生放送少しだけ聞きました。
ピアニスト
渾身のレポートありがとうございます。このサイトよく拝見させてもらっています。今月のオーチャードホールのチケットを最近は毎日握りながら眠りにつく中年音楽ファンです。
実はこのサントリーホールのコンサートは知りませんでしたが、偶然会社からの帰路FMを聞いていたところ、最後のアンコール曲だと思いますが、小山実稚恵の生ラフマニノフを聞くことができました。スマホで今はラジオが聴けますので、私はよくスマホで聞きながら通勤しています。スマホの画面にN響で小山実稚恵の演奏だということがわかりまし
た。偶然とは言えびっくり(≧◇≦)しましたが、スローな優しくもあり、厳しくもある繊細な演奏がスマホを通して聴くことができ大変感激しました。NHKってスゴイですね、やっぱり。
いえ、とにかく、もっと最初から聞きたかったと後悔もしつつ、多分テレビで放送もするだろうから、それを録画し忘れないようにと頭にいれつつ、今メッセージを書いています。私は27日のオーチャードホールと、翌週のミューザ川崎でのショパンに行く予定です。ラジオで生演奏を聴くことが出来、はやる気持ちを抑えつつ、楽しみに2つのコンサートに行きたいと思います。
Date: 2015/06/19/23:42:51 No.4350

Re:FMで生放送少しだけ聞きました。
とさま
ピアニスト様へ

FM生放送で小山さんのアンコールのラフマニノフの前奏曲をお聴きになられたのですね。ピアニスト様がお感じになられた「スローな優しくもあり、厳しくもある繊細な演奏」は小山さんの演奏の特徴をよく表していますね。私もうっとりしながら聴いていいました。まさとさんのご報告によれば、テレビカメラが入っていたとうことですので、楽しみですね。

チケットを握りながらお休みなられるお気持ち凄くわかります。私は、オーチャードに伺う予定にしていますので、ピアニスト様と同じ会場で、ご一緒に小山さんの演奏を聴かせていただくことを楽しみにしています。

とさま
Date: 2015/06/20/23:39:27 No.4351


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6/17 N響定期公演(小山さんのチャイコ1番)、NHK FM生放送で拝聴しました!
ぴあのふぉるて
私も、17日(水)の夜、NHK FM生放送で、小山さんのチャイコフスキー第1番を拝聴しました。ラジオですが、小山さんのピアノの音色がすぐそこに聞こえて、臨場感いっぱいでした。
小山さんは力強くて優しくて、想いがあふれて、素晴らしかった。感涙です。
超絶技巧満載の難曲であることを感じさせない完璧な技倆と、柔らかな抒情あふれる歌と、オケとの対話、すべてに心を打たれました。高度なテクニックがなければ弾けない曲だと思いますが、小山さんは鮮やかな技巧を極めるのと同じくらい、抒情的な曲想のところにも心を砕いておられることがよくわかりました。ほんとに美しく歌われていましたね。

あまりに素晴らしい熱演に、(団員さんと会員さんには誠に失礼ながら)「小山さんは N響定期公演にはもったいない…」と独りごちてしまいました。
そして、定期会員である両親と義兄は、サントリーホールで小山さんの生演奏を拝聴し、大興奮したのでした! その夜、父母から速報電話が入ったことは言うまでもありません。
母:素晴らしかった〜! 感動して、最後のところはゾワゾワと鳥肌がたったわ。(普段はめったにそうならない…)
父:本当に、彼女はたいしたもんだ…(涙)(父は涙もろいのです。感極まって、すぐ泣く…)

義兄が帰宅後に姉に報告したところによると、「N響団員が熱くなって、一生懸命演奏していた」そうです。「演奏後、団員が皆ニコニコしていたよ。小山さんN響メンバーにも好かれているんだね…」
やっぱり、小山さんはオケの皆さんを本気にさせるソリストなのですね。

アンコール曲、ラフマニノフ:前奏曲ト長調 作品32-5も素敵でした。コンサート後半のラフマニノフ作品(交響曲第1番)につながり、静かな優しい曲だからクールダウンもできる。この気配りは、さすが、小山さん。ゲストの音楽学者の方(一柳富美子さん)も「素晴らしい選曲ですね!」と感嘆なさっていました。

このFM生放送について、最近小山さんファンの仲間入りをした、又はこれからファンになりそうな友人たち数名に知らせてあったのですが、放送後、皆から感謝と喜びのメールやラインが届きました。小山さんの素晴らしい演奏を皆さんにも聴いてもらえて本当によかった!

明後日は大阪いずみホール。来週27日(土)は待ちに待ったオーチャードホール!と演奏会が続きますね。小山さん このところタイトスケジュールでお忙しそうだけど…と勝手に心配しております。
小山さん、そして小山さんを支えるチームの皆様、どうぞくれぐれもお身体お大事にお過ごしくださいませ。

まさとさん、いつも温かな演奏会レポートと素敵なお写真を、どうもありがとうございます。来週お会いできるのを楽しみにしています。
Date: 2015/06/19/15:37:49 No.4348

Re:6/17 N響定期公演(小山さんのチャイコ1番)、NHK FM生放送で拝聴しました!
とさま
ぴあのふぉるて様へ

素敵なラジオ鑑賞のご報告に加えて、実際に会場で小山さんの演奏をお聴きになった方の感想等をお知らせいただき嬉しいです。名寄での札幌交響楽団の団員がそうだったように、義のお兄様が仰った「演奏後、団員が皆ニコニコしていたよ。小山さんN響メンバーにも好かれているんだね…」のお言葉は普遍的ですね。そしてぴあのふぉるてさんが仰る「やっぱり、小山さんはオケの皆さんを本気にさせるソリストなのですね。」は本当にその通りですね。

小山さんの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただくために、ぴあのふぉるてさんがお知り合いの方々に連絡されたとのこと、そして予想通りの反響!嬉しいですね。

私も、小さなラジオで聴かせていただきましたが、ピアノの音がくっきり美しく聴こえ、感激しました。ラジオだからこそ、かえって演奏の良否が明確に伝わってきました。

まさとさんのレポートも拝読させていただきました。写真も含めて、感動のおすそ分けをさせていただきました。有難うございました。

とさま
Date: 2015/06/19/21:37:41 No.4349


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「音の旅」仙台の報告〜その2〜
とさま
小山さんのファンの皆様

音の旅@仙台における小山さんのシューベルト名演奏のご報告です。

シューベルトのピアノソナタ第19番ハ短調D958はベートーベン的であると言われます。確かに、その調性や主題(動機)あるいは全体の構成にベートーベンとの共通点を見出すことができますね。しかしながら、小山さんは、この作品がベートーベンとは全く異なるシューベルト独自の世界を築いているだけでなく、「交響的ソナタ」と呼ぶべき新しいピアノソナタの世界を切り開いた大変な名作であること・・・このことを私たちに初めて開示して下さいました。私が小山さんの演奏から聴いたのは、紛れもないシューベルトその人の心の歌(声)であり、そしてシューベルトから強い影響を受けたオーストリアの大作曲家ブルックナーの交響的な響きや沈黙(休止符)の美でした。本当に驚くべき体験でした。

「リート(歌曲)の王様」と敬愛されるように、シューベルトは31年という短い生涯に600曲を超える珠玉のリートを作曲しました。「鱒」、「アヴェマリア」、「野ばら」、「音楽に寄せて」など、思わず口ずさみたくなるような美しいメロディーのリートも沢山ありますが、晩年に書かれた連作歌曲集「冬の旅」や「白鳥の歌」には死の面影を感じさせる深刻な内容のリートが含まれおり、理性と感情の相克、諦観、慟哭など人生の深淵を覗かせるシューベルトの孤独な想いが込められています。そして、シューベルトのそのような想いが、同時期に作曲されたピアノソナタ第19番に色濃く反映しているように思われるのです。

第1楽章:冒頭のエネルギッシュなサラバンド風リズム音形はベートーベンの創作主題による32の変奏曲の主題と似ています。しかし、これは、「白鳥の歌」の中の「アトラス」(ハイネの詩による一曲)という名作歌曲を支配する音形でもあります。「この苦しみの世界全てを僕は背負っていなければならない」と歌う「アトラス」に込めたシューベルトの激しい痛みの想いこそピアノソナタの冒頭の楽想と重なるのではないでしょうか。ソナタでは直ちに、4オクターブ以上の熱狂的な下降とほぼ3オクターブに及ぶ巨大な上昇とが続きます。この激しい立ち下がりと立ち上がりは、まるでソナタ全体のフレームワークを決めるかの如くに聞こえます:すなわち生死の対峙です。

沈黙(休符)の後、何とも柔和で美しい第2主題がまるで別世界からすうっと登場します。小山さんは、この沈黙の時間、微動せず、鍵盤に想いを寄せていらっしゃいました。小山さんの音楽家としての表現に息を呑んだ瞬間です。小山さんは提示部を繰り返すことで、この一連の音楽的想念の本質に更に深く立ち入られ、聴き手をシューベルトの唯一無二の世界に誘って下さいました。小山さんは、展開部の激しい強弱のコントラストや半音階スケールに恐るべき集中力を示されました。聴き手に恐れや慄きを想起させる小山さんの演奏から、木枯らしの中を旅する孤独な若者を描いた「冬の旅」を思い起こさずにはいられませんでした。

第2楽章:暖かい4声部の密やかな祈りの歌が、小山さんの手にかかると、これ以上ない美しさで表現されます。余りにも自由な転調が、ある種の浮遊感や不安感をもたらす楽章です。しかし、途中16分音符の連打の部分では、小山さんの打鍵は楔を打つが如く、想いがいよいよ深まる感を呈し、やがて尾を引くかのように静謐で感動的な終結部に聴き手を導いて下さったのでした。

第3楽章:メヌエット-トリオ-メヌエットの単純な3部形式でありながら、随所に散りばめられた休符が不安さを助長し、ときに悲痛な響きさえ聴き取ることができます。前2楽章からとかく浮きがちなこの楽章を音楽的断絶なく小山さんは見事に奏されました。

第4楽章:ABCABA形式の700小節を超える巨大な楽章、難曲ですね。Aの部分は、ベートーベンのピアノソナタ第18番変ホ長調の第4楽章と同じ「タランテラ」。しかし、何と大きく進化した次元の異なる「タランテラ」でしょうか(ベートーベンの作品をシューベルトの作品と並べること自体に意味がないですね)。美しい音、曖昧さが皆無な一つ一つの音、芯のある音を700小節余り引き続ける小山さんにただただ畏敬の念をいだかざるを得ません。この楽章も目まぐるしく転調し、同じAやBであっても音形が微妙に異なり、しかも全てに必然性があるのですから、誠に驚嘆すべき音楽ですね。

転調と言えば、Bの部分のイ短調・ハ短調・変ホ短調と言った大胆極まりない転調など、唖然としますが、ここの部分を聴くと、「冬の旅」の第20曲「道しるべ」(美しくも儚い歌です!)での全く同じ転調を想起せざるを得ません。恐らくシューベルトは「道しるべ」で示した想いをソナタに反映させたかったのではないでしょうか。「道しるべ」の詩の一節に「僕は微動もせずに道しるべを眺めている。僕はこの道を進まなければならない。誰一人として生きて戻ってきたことがないこの道を。」とあります。何と悲しい詩でしょうか。小山さんは「生きることを急いでいるようなこの楽章は、シューベルトが無意識に死を予感していたとしか思えない。」とプログラムに書かれていますが、まさにその通りでしょう。

軽やかな動きのタランテラと対照的な分厚い和音群の音圧があるかと思えば、思索的な楽想や安らぎの楽想にも事を欠かず、さらに意表をつく大胆な転調や突然の休止(沈黙)にも充ちたこの楽章はシューベルトの天才性が遺憾無く発揮された名作として、一生大切にしたい音楽だと、小山さんの演奏を聴かせていただき、初めてそう思えるようになりました。

第21番変ロ長調D960と比べて第19番ハ短調D958の評価はやや低く、それを反映して演奏頻度も低いように思います。それでも、シューベルト好きの私は、実演や多くのCDを通じてこの曲(D958)を聴いてきましたが、この曲の真価を伝える演奏に出会うことがありませんでした。シューベルト演奏の世界的権威と言われるピアニストの演奏からもシューベルトの本質は私の心に届きませんでした。そしてついに小山さんの演奏を聴かせていただき、ようやくこの曲の本当の素晴らしさと偉大さを思い知ることができたのです。これほど演奏の質が楽曲の評価に影響する曲も無いと思います。この曲を初めて聴いたのが50年前!やっと本物のシューベルトに出会えた喜びに打ち震えています!

ベートーベンを尊敬しつつ、ベートーベンとは全く違った作曲技法でピアノソナタというジャンルに新しい金字塔を打ち立てたシューベルト、ブルックナーやマーラに多大なる影響を及ぼしたシューベルト、そして偉大だけれども、そのリートがそうであったように、私たちの心に常に寄り添ってくれる温かくて優しいシューベルト・・・・「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好きになってしまいました。いつくしむような優しさは、柔らかく深く痛みを持っていて・・・それが感情のたわみと寄り添って心の動きと重なる。一粒の音、一つの和音、その響きに胸がいっぱいになります。」と小山さんはプログラムで語っていらっしゃいます。

そうです、小山さんの持って生まれた才能、卓越した音楽性と技術、全ての音への慈しみと音楽への強い想いを基盤に、デビューされて30年間の演奏活動を真摯に続けてこられた小山さんの現在の境地があって、シューベルトの名作D958が生き返ってきたのです。まるで初演に立ち会って今生まれたばかりの作品を聴いた喜び、本当のシューベルトの音楽と一緒に時間を過ごせた幸せに感謝する日々です。そして小山さんにも。

どうぞ、皆様、シューマンのフモレスケと一緒に、今一番心を寄せている作曲家がシューベルトですと仰る小山さんのD958の演奏をお楽しみ下さい。

★★小山さん、アンコールで弾いて下さった2つの即興曲の演奏も絶美でした。D959、そしてD960の小山さんの演奏を聴かせて頂ける日を心待ちにしています。本当に有難うございます。スケジュールがタイトなようですが、どうぞお元気でお過ごしの上、素晴らしい音楽をお届け下さい。

とさま
Date: 2015/06/10/01:29:10 No.4346

Re:「音の旅」仙台の報告〜その2〜
オクターヴ練習中
”小山実稚恵さん ”の、シューベルトのソナタ第19番ハ短調D.958のピアノは、なんてあまく胸の中へと響いてくるのだろう、と、思いながら、聴いたのですが、人の心の歌(声)を表現していたから、なんですね。わたしには、やさしく響く、シューベルトでした。
Date: 2015/06/12/06:47:09 No.4347


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「音の旅」仙台のご報告〜その1〜
とさま
小山さんのファンの皆様へ

仙台のとさまです。

実稚恵さまの微笑み様がNo.4326(2015/05/17)で素敵なご報告をいただいた「音の旅」仙台公演がただ今終了したところです。妻も私も小山さんの音楽的力に只々圧倒されています。きょうは、プログラム前半のバッハとシューマンの演奏についてご報告します。シューベルトの演奏は余りにも破格の演奏だったので、日を改めてご報告させて下さい。

バッハ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」:ピアノで弾かれたバッハの最良の演奏がここにありました。何と瑞々しく暖かい音色のバッハなことでしょう。オクターブ練習中さんのご感想と同じように、私もこのバッハから新鮮な感動をいただきました。

ダヴィド同盟舞曲集、ノヴェレッテンに続けてフモレスケを小山さんの演奏で聴けた歓びに感極まっています!

第1部・・出だしの詩的な調べの後のギャロップの躍動感に心を奪われます。

第2部・・内声部の旋律が本当に美しい佇まいで浮き上がって聴こえてきました。もしかすると小山さんの「内なる声」を聴いたのであって、実際には錯覚だったのかもしれません。仮にそうであったとしても、聴き手は奏者(=譜面)に寄り添うことで、内声の旋律を聴くことができるはずです。しかし、これまで寄り添うことができない奏者ばかりだったので、今回「内なる声」が聴けて本当に幸せです。この「内なる声」の音型は、その後、静寂の中のコラールで再現されるのです。

第3部・・切々としたやるせない旋律で始まりますが、4分音符=126と表示された中間部Intermezzoは律動的で、オクターブの音符の連続部分でも小山さんは指定の速度で演奏し切っていて、誠に鮮やかでした。元のテンポを落としてオクターブを弾くあるいは単音で弾くピアニストすら居るのに、小山さんは、この難所を難所と感じさせず、迷いなくシューマンの意図を見事に再現して下さいました!素晴らしいです。冒頭を再現しつつAdagioの結尾の哀しい響きに息を呑みました。

第4部・・聴きどころの第5部導入の役割を果たしますが、内省的な楽想がペダルによる低音の響きによって支えられた、素晴らしい音楽体験が約束される個所です。

第5部・・小山さんのテクニックが力強く全開し、誠に見事なクライマックスを作ります。この演奏を聴き、これまで聴いてきた過去の演奏が物足りなくなること請け合いです。

このクライマックス直後の「大げさな」と表記のされている個所・・・・そこでの小山さんの低音のsfの打鍵の充実感は比類なく、16分音符の律動的な音型が重奏していく様は壮麗ですらあります。しかし、やがて音は減衰していき、この曲全体で一番の聴き所でもある長大で瞑想的かつ天国的な調べの終結部に入ります。子供の情景や幻想曲、あるいはダヴィド同盟舞曲集の結尾と同じような趣を持つ美しい時間の流れに陶酔しました。

最後のアレグロの12小節の演奏は意外と難しいのではないでしょうか。CDを含む過去の演奏では、左手の独特な音型を重視する余り、いくらユーモア(フモレスケ)と言う曲だとしても、ぎこちなさが勝るのがほとんどでした。しかし、小山さんは全く別の独創的な音の響きを創造されました!物理的に見れば、小山さんは左手の音符の音価とリズムを正確に刻み、堂々としたフォルテで弾き通されていますが、右手の音符の扱いが他のピアニストと異なり、小山さんの熱い意思と深い想いの籠ったsfやアクセントによる和音が楔のように打ち込まれ、それが左手の動きと絶妙のバランスでブレンドされ、聴き手に限りない充実感を与えて下さったのです。

そして本当に最後の3つの音には、それぞれsf、ff、フェルマータが付けられていますが、直前までの右手と左手の不可思議だけれども、機知に富んだ対話風パッセージが、最後の最後で、3つの音楽記号に融合し、聴き手に、何て良い音楽を聴いたのかという深い満足感を与えることに、シューマンのユーモアを見たような気がします。小山さんの演奏で初めて教えていただいた発見です。

シューマンのフモレスケが今生まれたばかりのような新鮮な演奏、今までフモレスケの何を聴いてきたのだろうかと思わせる演奏、クララを想って書いた曲であるフモレスケであるけれども、まるで小山さんのために書かれた曲ではないかと思わせる演奏・・・・これが今回の小山さんのフモレスケ演奏の総括のように思っています。

小山さんはご自分の演奏を完璧だとは仰らないでしょう。しかし、これ以上の演奏を私は過去に実演でもCDでも聴いたことはなく、今宵の小山さんの演奏を超える演奏があるとしたら、それは小山さん以外にいらっしゃらないと思います。


下記、YouTubeで譜面付きの演奏を見ることができます!演奏の特徴からすると、アリシア・デ・ラローチャさんの演奏だと思います。ご興味のあるファンの皆様は事前にご覧になって、そして小山さんの演奏に臨まれると、小山さんのフモレスケの演奏の素晴らしさを更にお楽しみいただけるかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=ps8rBGbNQtA


★★小山さん:一昨日、名寄でのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の名演奏に引き続き、仙台でこのような素晴らしい演奏をご披露いただき感激しています。シューマンのフモレスケを聴けた歓びは格別です。今宵の小山さんのシューベルトの演奏は、曲の偉大さを初めて明らかにした画期的な演奏で、まさに快挙なのではないでしょうか。本当に有難うございました。

とさま@仙台
Date: 2015/06/07/23:24:48 No.4344

Re:「音の旅」仙台のご報告〜その1〜
オクターヴ練習中
「音の旅」仙台公演はすばらしかったですね。とさま様と同じ会場で”小山実稚恵さん ”のピアノを聴くことができたことをこころからうれしくおもいます。とさま様の詳しい解説に、いつのときもほんとうに細部まで、作品に取り組まれておられて、ピアノに向かうということをおしえられているような気持ちになります。シューベルトの解説が楽しみです。
Date: 2015/06/09/06:50:54 No.4345


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はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような
オクターヴ練習中
「 音の旅 」〜想い出のアルバム〜 イメージ〈くすんだ水色〉:素朴な郷愁・心ほだされて

きょうの仙台公演も、とてもすばらしい ”小山実稚恵さん ”のピアノ演奏を聴かせていただくことができました。

どの演奏もすばらしかったのですが、じぶんにとっての一番の演奏は、第一曲目の J.S バッハ:カプリッチョ 変ロ長調「 最愛の兄の旅立ちに寄せて 」BWV.992 となりました。説明はつかないのですが、第一の楽想で、じぶんのなかの後悔や苦しみがすべて洗い流されたような、そんな気持ちになりました。でも、第二の楽想で、またまた、どん底へと落ちてしまうのですが、一度、昇華した気持ちには、信じる勇気を宿していて、楽想が進むにつれて、ひとつずつ、旅立ちへ向けての準備が整えられていくというような予感さえ感じました。”小山実稚恵さん ”からのおはなしで、バッハの情緒的な作品はめずらしい、という解説があったのですが、哀しみの中にいるバッハの作品に、じぶんの気持ちが昇華していくような気持ちになった理由は、やっぱり、わからないです。

二曲目の、シューマン:フモレスケ 変ロ長調 作品20 では、シューマンの揺れに揺れる気持ちを感じとることが出来て、思わず笑ってしまいました。ひとの気持ちとは揺れていることも自然な姿なのだというように思えました。

三曲目、アルベニス:組曲「旅の思い出」作品71より 第6曲「入り江のざわめき」では、たしかにガットギターが音を奏でているように聴こえてきまして、海を照らすまぶしい赤い太陽がみえてきました。

4曲目 ショパン:ノクターン 第17番 ロ長調 作品62−1
ショパンは哀しい、ショパンは哀しい、じぶんにとって、ショパンはどうしてこれほどまでに、哀しく響いてしまうのだろうと、おもってしまうのですが、どうしても、きょうも、ショパンの響きは哀しい色に染まってしまいました。まだまだ、浅いのかと思ってしまいます。

五曲目、シューベルト:ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
あらためて解説を読みなおしてみたのですが、シューベルトの死の2か月前に作曲されたこの曲を聴いてみて、シューベルトの敬愛するベートーヴェンにどうしても聴いて欲しいという想いが、この作品を完成に導いたのかななどと、おもってしまいます。

今回の、「 音の旅 」仙台公演も、”小山実稚恵さん ”のすばらしいピアノを聴かせていただくことが出来ました。

”小山実稚恵さん ”ほんとうにありがとうございます。
Date: 2015/06/07/20:43:20 No.4342

Re:はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような
とさま
オクターブ練習中様へ

きょうは会場でご一緒に小山さんの演奏を拝聴できて嬉しく思っています。素晴らしい題目の感想を有難うございます。

私も最初のバッハにぐっときてしまいました。音楽には色々な想いが込められていて、聴き手にとっては、聴くときの気分や体調によって、聴きたいと思う曲もあれば、きょうは別の曲にしようということもよくありますよね。小山さんがきょう取り上げられた曲は多種多様で、色々な聴き方ができますよね。オクターブ練習中さんが題目をつけられたように、きょうの聴き手それぞれが、それぞれの感じ方で「はじめて作曲家の気持ちに触れてみたような」気分になったのではないでしょうか。それができるのは、小山さんが素晴らしい演奏をなさって下さるからですね。だからこそでしょうか、楽しみ方も様々ですよね。

私も、のちほど今宵の感動をご報告させて下さい。

小山さんのCDも佳い音楽が沢山詰まっていますよね。自分の好きな曲を何度もかけて聴くのが私は結構好きです。

とさま

Date: 2015/06/07/21:09:04 No.4343


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北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」(北海道名寄市)
とさま
小山さんのファンの皆様

仙台のとさまです。

北海道旭川市より更に北に位置する名寄市の市民文化センターEN‐RAY(エンレイ)ホールにて、開館記念として北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」が開催されました。小山さんは、お忙しいスケジュールの合間を縫って、この音楽祭に毎年出演なさっています。道北の音楽ファンにとって、これほど楽しみで有難い企画はないことでしょう。

今回の演奏会で使われたスタインウエイ・ピアノは、小山さんが選定されたピアノで、市民の寄附で購入されたと伺っています。そのピアノのお披露目も兼ねた特別演奏会です。

指揮は、2011年のブザンソン国際指揮者コンクールで優勝された、現在最も大きな期待を寄せられている垣内悠希さんです。オーケストラは札幌交響楽団でしたが、特別出演でホルン奏者のアレクセイ・カメシュさんが出演されました。カメシュさんは、チャイコフスキー交響楽団の首席ホルン奏者で、先月末、西宮で小山さんはフェドセーエフさん率いる同交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番で共演したばかりです。

プログラムは前半が『ウェーバー 歌劇「オベロン」序曲』と『ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18』、後半に『チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 作品64』でした。

ラフマニノフのピアノ協奏曲は小山さんの十八番ですが、今回の演奏は、垣内さんの素晴らしい指揮と札幌交響楽団の熱演、それにカメシュさんのホルン演奏が相乗作用を引き起こし、小山さんのピアノは冴えに冴えわたった誠に見事な演奏でした。近年における屈指の名演奏の一つと断言できる快心の出来栄えだったのではないか、と思います。

協奏曲演奏では、ソリストは指揮者とタイミングを合わせるために互いに目を合わすことがありますが、それがほとんどなく、自然に音楽が繋がり、音楽的断絶が全くなく、オーケストラとピアノとが必然的に一体化して聴こえたのには本当に驚きました。

そして特筆大書すべきは、アレクセイ・カメシュさんの素晴らしいホルン演奏です。第1楽章の第2主題を小山さんがこれ以上ない絶妙なディナーミクとアゴーギクとが融合したこの世のものと思えない美しい奏楽をされ、聴衆がうっとりしていると、ホルンが知らないうちにスウっとpで入って来てこの主題を歌うところなど、誠に感動的でした。その一方で、展開部における3連音符の連打による勇壮で雄大なクライマックスなど、ピアノが鳴り切り、誠に重厚感溢れる小山さんの奏楽に聴衆は圧倒されるのです。

第2楽章ピアノが登場してすぐ後のフルート、クラリネット、ピアノの三重奏は今回も絶品でした。何度聴いても心を洗われる想いです。

第3楽章では、あの有名なオーボエとヴィオラによる美しい第2主題が歌われたあと、ピアノが復唱しますが、小山さんの想いは深く、実に深々とした豊かな音で、それもfで迷いなく堂々と、しかし実に優雅に奏されたのです。いつものようにコーダの素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、その純欄たる輝かしい終結を決めた小山さんに会場から惜しみのない拍手が送られました。愛知芸術劇場のときと同じように、最終音が終わった直後の休止符も生きるタイミングでの拍手だったので、音楽的充実度は本当に大きく感動的でした。

第1楽章の冒頭が鐘の音であるという小山さんのお話があり、アンコールにラフマニノフの前奏曲「鐘」を弾いて下さいました。壮麗な響きが会場一杯に轟き、聴衆は金縛りになりました。涙を流す人を周りに何人も見かけました。

後半のメインプロのチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏は、まるで初演に立ち会ったかのような、莫大なエネルギーに充ちた、前代未聞と言っていいほどの素晴らしい演奏でした。

小山さんと垣内さんの共通点は、決してブレない、確信に充ちている、迷いのないことです。安全運転の演奏からは深い感動を得ることはできないことを聴衆はよく知っています。小山さん は「四角い箱に、こじんまりと収まる丸ではなく、はみ出す丸」のような音楽をなさいますが、それも演奏が荒くなることは決してなく、本当に大きな音楽的充実感を与えて下さるところが小山さんの凄さだと思います。その点においても、垣内さんのテンペラメントは小山さんのそれと似ていて、音楽の大きさとエネルギー、躍動するリズム感、断固たる前進力、抒情的な音楽における繊細で精密な表現力・・・・どれをとっても本当に素晴らしい指揮による音楽でした。

*****
今回、開演に先立ち、小山さんは300人ほどの小学生を対象にピアノと音楽についてお話と演奏をされました。音楽(曲)は人の気持ちを表すためにある、そして同じショパンという作曲家でも、愛の気持ちを表すためにラルゲットを書き(冒頭を演奏)、情景を描き、可愛いという様子を表現するために子犬のワルツを書き(全曲演奏)、そして自分の故郷への想い、社会に対する慟哭や嘆きを表現するために革命のエチュードを書きました(冒頭を演奏)、と演奏を交えてお話をされました。ラフマニノフの鐘のエピソードと曲の聴き所を、お話を混ぜながら演奏して下さいました。最後に、ピアノという楽器は、88の鍵盤を使って、色んなことを表現できる、自分の想いや気持ちを表せることを知ってもらえたら、嬉しいです、と仰って締めくくられました。子供たちの真剣で好奇心に充ちたキラキラとした眼が印象的でした。そのあと、子供たちが舞台に上がり、鍵盤を触って、小山さんと楽しくおしゃべりをしていましたが、その様子は明るい未来を映す鏡のようで、感動的でした。

******
宿泊したホテルで札幌交響楽団の団員とお話をする機会がありました。どの人もどの人も小山さんを心から絶賛するので嬉しくなりました。小山さんと演奏できるのは光栄なことだと楽団員の方々は思っていらっしゃいます。これほどオーケストラ団員から愛されているソリストもいないのではないでしょうか。小山さんは10月に札幌でラフマニノフの3番を広上さんの指揮で札幌交響楽団と共演されますが、楽団員の皆様も今からワクワクされているようでした。

小山さんは朝早くに出発され、仙台に土曜日の夕方に入り、日曜日の仙台での音の旅に備えていらっしゃいます。私にとって、待望のシューマンのフモレスケを小山さんの演奏で聴かせていただけるのが、とても楽しみです。

それでは、皆様、お元気でお過ごし下さい。

※小山さん、この度も本当に素晴らしい音楽をお届け下さり、ただただ感謝するのみです。これほど感動した演奏会はそうはありませんでした。今回、ゲネプロに参加させていただき、小山さんの素晴らしい音楽が産まれる過程を拝聴(拝見)させていただきました。小山さんにとって十八番の曲であっても、毎回毎回時間を惜しむことなく注ぎ、真剣勝負で準備を重ねられ、そして本番で最高の音楽的成果を達成される小山さんに心から敬意を表させて下さい。本当に有難うございました。

とさま
Date: 2015/06/07/00:40:06 No.4340

Re:北の星座音楽祭「札幌交響楽団・小山実稚恵 特別演奏会」(北海道名寄市)
オクターブ練習中
いつも、リプライをしていただきまして、ありがとうございます。北海道での ”小山実稚恵さん ”と札幌交響楽団の演奏は、たいへんすばらしかったようですね。とさまさまの感動の一部を分けていただけたような気持ちになります。きょうの、「 音の旅 」 仙台公演が、さらに待ち遠しくなりました。
Date: 2015/06/07/08:17:38 No.4341


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