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ベートーヴェン、そして、そして‥‥ 小山さんの冬空の星座@滋賀県近江八幡市
まじょるか魔女
12月15日(日)14時より近江八幡市文化会館大ホールにて、小山さんのリサイタルを拝聴しました。
近江八幡市は滋賀県琵琶湖東岸に位置する市です。戦国時代に造られた人口の水路、八幡堀は全長6kmに及び、水路によって町は発展して近江商人が生まれたのですね。以前春に訪れた時は川沿いの桜並木の花びらが散る中、川舟がゆっくりと進み印象的な風景でした。「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」「るろうに剣心」などの時代劇のロケ地にもなっているのですね。
NHK連続ドラマ「スカーレット」の舞台、信楽は琵琶湖から南、近江八幡から電車で1時間の位置なのですね。
小山さんの演奏会のおかげでプチ旅行気分で会場に伺ったのでした。

小山さんは、柊(ヒイラギ)の実のような紅色のドレスで登場されました。

本日の曲目は、
◆モーツァルト:デュポールの主題による変奏曲
◆シューベルト:4つの即興曲 D935 作品142 第1番、第2番、第3番、第4番
◆ベートーヴェン:ピアノソナタ 第30番
◆ベートーヴェン:ピアノソナタ 第32番
です。

「ベートーヴェン、そして‥」新シリーズ絶賛拝聴中の身といたしましては、まるで架け橋のような嬉しいプログラムです。
モーツァルトが面会が叶わなかったデュポールはベートーヴェンと共演をして、ベートーヴェンと対面が叶わなかったシューベルトの憧憬と人生の終焉への予感が奏でられ‥小山さんの奏楽によって、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、三人の音楽家の縁の糸が絡み合うように音色が繋がって届きました。
ベートーヴェンを崇敬し、ベートーヴェンの棺の列に連なったシューベルトの短い生涯が四つの即興曲に投影されているかのようです。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第30番の儚い冒頭の旋律が、シューベルトの魂を音色の柔らかな葉でそっと包みます。シューベルトくん、君の音楽を見守っていたよ‥ベートーヴェンが天上でシューベルトに語りかけている様子を想像しました。第3楽章の最後では、小山さんが音の星を夜空に留めて星座を作られているかのよう。音の滝では昨夜のふたご座流星群を想起しました。
締め括りの曲、ベートーヴェン:ピアノソナタ第32番。1802年のハイリゲンシュタットの遺書を乗り越えて音楽を追究したベートーヴェン。1822年に作曲された最後のピアノソナタの完成をもって、ピアノソナタの筆を折ったのですね。この曲はベートーヴェンの遺書のように聴こえてきます。どろどろと混沌とした人生そのものを筆圧の強い楽譜に表し、彼の声が小山さんを介して伝わってきます。第一楽章:この世編、第二楽章:あの世への祈り編。
スタインウェイのピアノはマットな側板にブラントマークが無く40年ものとのこと、熟成したワインのような味わい深い音色が歌われます。第一楽章ではタガを外された小山さんの打鍵により、左手低音部の響きが増強されあまりの迫力に金縛りになりそうでした。その第一楽章あってこその祈りと魂の救済の第二楽章。第九喜びの歌を口ずさみ、ベートーヴェンの御霊が天国に向かっていき、最後に階段を登って天国の扉が開きました。

深い静寂の後の拍手、ブラヴォーの声。

アンコールは、
◇バッハ:平均律第1番プレリュード
◇ショパン:ノクターン第21番
◇ショパン:ノクターン作品9-2
◇スクリャービン:左手のためのノクターン

極上の音色が琵琶湖湖畔の街に流れました。
小山さん、今回も心に沁みる音楽を有り難うございました。(サイン会では先週のピアノ発表会で、小山さんの演奏で憧れ、小山さんが「冬を感じる」と仰ったショパン:ノクターン第13番をなんとか弾いたことをご報告しました。弾きたい一心と根性しかない魔女に弾きたい一心を授けていただき感謝しています。ピア友とは「こんぺいとうの踊り」を連弾して幸せな時間でした。)

冬至を過ぎると昼が長くなり春に向かいますね。
小山さんの音楽からは幸せな花を咲かせるエネルギーをいつもいただきます。今回も有り難うございます。お身体を大切に‥次回を心待ちにしています。
Date: 2019/12/16/06:09:56 No.4955

Re:ベートーヴェン、そして、そして‥‥ 小山さんの冬空の星座@滋賀県近江八幡市
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女さん、素敵なタイトルの、お心のこもった素晴らしい”速報”を、どうもありがとうございました。演奏会の感動を共有させていただき感謝いたします。
ご投稿された日(演奏会の翌日!!)に読ませていただいたのに、リプライがすっかり遅くなってしまいました。すみません。
近江八幡市について丁寧に教えていただき、会場周辺をまじょるか魔女さんたちとごいっしょに散策している気分になりました。

当日のプログラムも詳しく教えていただき、ありがとうございます。
「〜 三人の音楽家の縁の糸が絡み合うように音色が繋がって届きました」とのこと。
やっぱり小山さんの奏でる音楽は、一つ一つが有機的につながっているんだ、と改めて感じ入りました。

音楽から夜空の星につながるご感想も美しいですね。
(ふたご座流星群、見ましたよ。12/14夜更けにベランダからですが、時間をおいて、数分間で4つ。小山さんと大切なみんなの健康をお祈りしました)

40年もののスタインウェイピアノは「熟成したワインのような味わい深い音色」がしたのですね。約3年前 2016/11/23、海老名市文化会館のピアノも、ボルドーワインのような深みのある音色でした。小山さんはこのときもアンコール曲(の最初)に、スクリャービンの左手のためのノクターンを演奏くださいました。

小山さんの今年の締めくくりは12/21広島 蘭島閣美術館にて、川本嘉子さんとのデュオリサイタルですね。ご成功を心よりお祈りしています。
Date: 2019/12/19/12:24:17 No.4956


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さながら一幅の「掛け軸」のように。〜小山さんの「決意表明」@いずみホール
ぴあのふぉるて
小山さんのピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」はプログラミングがすごいですね。シリーズ第2回「決意表明」では、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」に、小山さんの「小さい頃の思い出の曲でもある」モーツァルトの「デュポールの主題による変奏曲」と、「ハンマークラヴィーア」と同じ変ロ長調で書かれたモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番が組み合わされました。
まさに、「予測がつきそうで、つかない。ありそうだけど、ない」プログラムです。

200年前、楽器の発展と並行して曲作りに心血を注いだベートーヴェン。
かたや、まるで息をするように思いのままに曲を仕上げていたように見えるモーツァルト。異なる特性を持つ天才お二人の作品は、もちろん単独で聴いても素敵ですが、一つのプログラムでいっしょに演奏されることで引き立て合い、いっそう魅力を放つように感じます。別々だったものが、きれいに一つの作品になっている。
さながら一幅の「掛け軸」のように。それも国宝級の。
大切な書画作品は表具され、掛け軸として後世に残されます。その際、書画に込められた作者の思いを受けて、裂(きれ)や和紙の色や柄などが選ばれるそうです。書画と表具の取り合わせに、(依頼主や表具師の)美意識や思いが表れるのですね。
〜〜〜〜〜〜

「ベートーヴェン、そして…」第2回「決意表明」を、大阪いずみホールで拝聴しました。
シリーズの千秋楽が大阪で開かれるのは、おそらく初めてですね。
11/24は大阪新音さんの創立70周年記念日に当たり、小山さんの演奏会はこの日に合わせて企画された…と聞き知り、大いに納得しました。

ステージのアレンジメントは、豊かな緑の中に燃えるような赤い花(グロリオサでしょうか?)。
小山さんは鮮やかな赤いドレスで登場なさり、プログラム内容についてお話しくださいました。続けて、大阪新音さんの祝事にも触れられました。〜70年間もコンサートを作り続けることは難しい。そのためには強い「決意」がないとできないと思う、と敬意を込めてお話しなさり、ちょうどご自身の「決意表明」の回に当たったご縁も喜んでおられました。
「今日は感謝と幸せの気持ちを伝えたい…」と締めくくられました。

いよいよ演奏が始まります。
モーツァルトの「J.P.デュポールのメヌエット主題による9つの変奏曲」は明るく爽やかで、気持ちの良い音楽ですね。小山さんは柔らかな微笑みを浮かべながらすべてを慈しむように、また決意を込めてキリリと潔く、彩り豊かに表現なさっていました。
この愛らしい変奏曲こそ、ピアニスト小山実稚恵さんの原点に違いないと思い、感慨深く聴き入りました。
小山さんはコンクールでこの作品を演奏なさった当時(10才?!)からピアノを弾くことが大好きで、その思いをたぶん今も変わらずに、ずっと持ち続けておられるのではないでしょうか。小山さんの演奏会で皆が笑顔になるのは、小山さんから「幸せ」のお福分けをいただけるからですね。改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

小山さんは「ベートーヴェンのこれだけ壮大なソナタ、時代を変えたソナタに導かれる『そして…』は、モーツァルトの作品しかないな…」と思われたそうです。
ピアノ・ソナタ第13番は、出だしから思わずいっしょに口ずさみたくなる、可愛らしい親しみやすい音楽ですね。滑らかな音階、細やかなトリルなど、小山さんの端正で美しい奏楽に魅了されました。高貴な香りの緩徐楽章と、ハキハキと快活な印象の第3楽章にも心惹かれました。
小山さんの決然とした最終和音、永久保存しました。

休憩を挟み、プログラム後半は、ベートーヴェンの決意の表れ、「ハンマークラヴィーア」ソナタです。この曲は、第1楽章から第3楽章はウィーンの楽器(シュトライヒャーのピアノ)、第4楽章はロンドンからの楽器(ブロードウッドのピアノ)で作曲されたそうです。ピアノの音域や機能がまだ完全ではなかった時期に、ベートーヴェンは50年先を見据えて、いっさい妥協せずに、曲作りに打ち込んだのですね。
完成から200年が過ぎた今、小山さんは(スタインウェイピアノで)「大きな決意をもって」この大曲に向かわれました。

この曲は、聴く側としても、二度と聴きたくないけど、また聴かずにいられない?! どこか怖いもの見たさ的な味わいがあります。
3年半前の2016年春、「音の旅」で拝聴した時は、ベートーヴェンの衝動にただただ圧倒される思いでしたが、今回は音楽に身を委ねるうちに、ベートーヴェンは純真で、ちょっとお茶目で、人情味豊かな人だったのね…と温かな気持ちになりました。
第3楽章、小山さんは美しいまっすぐな姿勢で、祈りを捧げるように、目を閉じて弾いておられました。最後の和音は、この上ない優しい、幽けき音でした。
音楽誌の連載「ピアノと私」に、お気持ちが綴られています。
〜「しかし何と言っても白眉は第3楽章だと私は思っています。音楽の深さ、内的な緊張感、深い深い『静の嘆き』です」〜(「モーストリー・クラシック」2019年12月号)

プログラム・ノート(萩谷由喜子さんご執筆)によると、このピアノ・ソナタを弾くには「高度なテクニックとスタミナ、そして精神力」が要求されるそうです。
確かに、しんどいでしょうね。特に第4楽章は、息をつく暇もないくらいの凄まじさですものね。いったい何事?と思うほど。

小山さんは、しかし、もはや別の次元に到達されていました。
すべてを越えて、もうすっかり音楽そのもの。
Brava!!
小山さんは今回、この大きなソナタに向き合うことに留まらず、音楽の道をなおいっそう極めるべく決意をもって前進し続けます!と、表明されたのだと思います。
小山さんの「決意表明」を心に刻みました。

第3部、アンコール:
まずはベートーヴェンのエコセーズ。
軽快な舞曲のリズムで一瞬にして気持ちがやわらぎます。
続いて、モーツァルトのトルコ行進曲。
どうしたわけか不意に胸がいっぱいになって、涙があふれそうになりました。
そして、「エリーゼのために」。
壊れそうに繊細な美しい音色です。
ベートーヴェンのひたむきな想いが心にしみました。

小山さん、どうもありがとうございました。
シリーズ第3回「知情意の奇跡」も楽しみにしております。
Date: 2019/11/28/17:00:02 No.4953

Re:さながら一幅の「掛け軸」のように。〜小山さんの「決意表明」@いずみホール
まじょるか魔女
ぴあのふぉるてさん、きめ細かい描写と愛情溢れるご感想を有り難うございます。ご一緒した時間が鮮やかに思い出されます。
ステージのアレンジメントは、生命力を感じる瑞々しいグリーンと情熱の赤い花のコントラストが、小山さんの音楽のようでしたね。
モーツァルト、ベートーヴェンのプログラムを「さながら一幅の『掛け軸』」と表現され、音色が視覚化されました。小山さんのプログラムは、アンコール最終曲までメッセージが伝わってきますね。
「決意表明」から「知情意の奇跡」へ。共に拝聴できる幸せに感謝しています。
Date: 2019/11/30/17:41:06 No.4954


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すべての山に登れ Climb every mountain 〜  小山さんの決意表明
まじょるか魔女
11月24日(日)大阪いずみホールにて、小山さんの新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」を拝聴しました。
クラシック音楽専用ホールのいずみホールは大阪城を川向かいに臨む立地で、紅葉の艶やかな佳き日になりました。
小山さんは真紅のドレスで登場されました。首まわりに煌めくビジューが、小山さんの決意表明でさらに輝きを増しているようです。
始めにマイクをお持ちになり、ハンマークラヴィーアという曲は当時一台のピアノでは演奏できず、ベートーヴェンは音楽の将来を見据えて音域の異なる二台のピアノで完成させて「50年経てば人も弾く」と言い、この曲のあまりの偉大さに、ショパン、リストたちは恐れをなしたのか?ピアノソナタを多くは作曲していないとのお話をされました。
今日11月24日は主催の大阪新音さんの70周年記念日です。70年も活動を続けられることは、なかなかできることではありません。記念日に演奏できることを幸せに思います。
‥このようなお話をされて演奏に入られました。

名古屋で同じプログラムを拝聴しましたが、大阪でのハンマークラヴィーアはピアノと一体になられて第1楽章は重厚な決意と音楽への愛に溢れた弱音が更に織り交ぜられ、第2楽章はジャズのスウィングのように時に軽やかに、第3楽章は始めの2音に導かれる揺りかごの如き慈しみの中で音楽の神様と会話をされました。
第4楽章。木霊のように呼応する内なる声を増しながら、怒涛の如くピアノ界の山の頂上に登り詰められたと受けとめました。
一期一会の演奏をされる小山さん。だから、私たちは何度でも演奏会に伺いたくなるのですね。
はじめの演奏曲、ベートーヴェン:デュポールの主題による変奏曲は、小学校4年生のときに全国こどもコンクールで第1位になられた思い出深い曲なのですね。
それから幾つもの山に‥チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールなどに挑まれ、幾つもの川を渡られ、被災地での演奏などの尊い活動をされ‥日々のご精進を礎に、ピアノ界のエベレストにも喩えられるハンマークラヴィーアに登頂されたのですね。「音の旅」を経て、新シリーズでもこの曲に挑まれた小山さん。ピアニストの決意表明としては、この曲以外にない、という潔いお気持ちが伝わってきました。
ブラヴォーの声、声。熱い拍手。

アンコール曲は、今回も3曲。
◆ベートーヴェン:エコセーズ
◆モーツァルト:トルコ行進曲
◆ベートーヴェン:エリーゼのために

エコセーズは、小山さんの演奏に喜んだベートーヴェンが踊っているかのよう。誰もが知っている「トルコ行進曲」は、誰も聴いたことがない極上の「トルコ行進曲」でした。
エベレストに登頂された後の小山さんは、誰もが知る「エリーゼのために」を、清らかな山頂の風に洗われたような音色で、初めて楽譜を見て演奏されるかのように奏でられました。
今回のプログラムから、名作「サウンドオブミュージック」の「すべての山に登れ」という曲が思い出されました。下に歌詞を記します。

小山さん、本日も魂のこもった演奏を有り難うございました。次回の演奏会を今から楽しみにしています。

*******

Climb every mountain
Search high and low
Follow every byway
Every path you know

すべての山に登りなさい
高き低きもくまなく探し求め
知ってるすべての横道も
すべての小道も辿って

Climb every mountain
Ford every stream
Follow every rainbow
Till you find your dream

すべての山に登りなさい
すべての川を渡って
すべての虹を追いかけて
あなたの夢をつかむまで

A dream that will need
All the love you can give
Every day of your life
For as long as you live

夢を手にするために
あなたの愛をすべて与えなさい
あなたの人生一日一日を
生きてる限りずっと
Date: 2019/11/25/09:22:56 No.4951

Re:すべての山に登れ Climb every mountain 〜 小山さんの決意表明
covariant
まじょるか魔女様

素晴らしいご報告に、どんな Reply もこれを汚すか、興ざめるのではないかと、タジロギますが、賛同の意を書かせて頂きます。

私にとっての「ハンマークラヴィーア」は、やはり今回も登頂断念してしまった頂きでした。小山さんの激しくかつ優しいピアノの音色には勿論、圧倒され、そして癒されるのですが、ベートーヴェンが経験した苦悩は、私のようにこれまで苦悩の少なかった者にはまだまだ未踏の領域だと思うのです。

そしてそれ故か、その後のアンコール曲が誠に心に響きました。私にとって今回はこの時間が、感動の極でした。レコード盤でお出しになった、「エリーゼのために」にも、一層の親しみを覚えました。

私には未登頂に終わった「ハンマークラヴィーア」を、小山さんのCDで何度も聴き直せる日が来ることを、心待ちにしております。
Date: 2019/11/25/20:09:18 No.4952


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16日オーチャードホール公演日に…
花葉
いよいよベートーヴェンシリーズが近づいてきましたね!
この日、山手線と京浜東北線の大崎〜田町間が、新駅工事の影響で運休、折り返し運転になるみたいですね。そうなると他の路線も混みそうです。
時間にゆとりを持って出かけた方が良いかも知れないですね。やや遠方から伺う私も、早めに出ようと思います。
Date: 2019/11/09/21:38:24 No.4950


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「50年経てば人も弾く!」(ベートーヴェン)‥200年経ちハンマークラヴィーアに登頂される小山さん
まじょるか魔女
11月8日(金)名古屋の三井住友海上しらかわホールにて、小山さんの新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」第2回〈決意表明〉を拝聴しました。微笑みさんの福岡レポートを拝読して期待がみなぎる日々でした。ステージにそびえ立つ、赤を基調にしたフラワーアレンジ。
小山さんは名古屋でもビビットな真紅のドレスで登場されました。
小学校4年生のとき「こども音楽コンクール」で全国1位になられた時に演奏された曲、モーツァルト:デュポールの主題による変奏曲から始まります。音楽の道を歩み始めた小山さんが山の頂に立たれた大切な曲なのですね。湖の四季や移ろう水面を歌っているような清らかな音色が流れました。
「同じ変ロ長調で、こんなにも違うと味わってください」と仰ったモーツァルト:ピアノソナタ第13番。世界を浄化して綺麗なものだけ掬い取ったような清潔な旋律に心が洗われるようです。
そして、ハンマークラヴィーア。ピアニストにとってエベレストと喩えられるこの曲は、一度弾いたらもう二度と弾きたくないと思ってしまうような、でも立ち向かわずにはいられない、と小山さんが語っていらっしゃいました。作曲当時は、ベートーヴェン以外にこの曲を弾ける人がいなかったのですね。「50年経てば人も弾く!」と一切の妥協をしなかったこの曲が世に出たのは1819年。それからちょうど200年後に、小山さんが演奏されるとは、何という巡り合わせなのでしょうか。
第1楽章は、ベートーヴェンと小山さんの音楽への思いが濾過されずにそのまま塊のように湧き上がってきます。フレーズは煌びやかなのですが、重く決意が込められています。
第2楽章スケルツォは、ふと脱力したようなお茶目な要素も感じます。ど素人の印象として、ベートーヴェンは大阪によくいそうなおもろいおっちゃんだったのではと。お酒を飲んで適当に踊ったりして、そうかと思うと超絶技巧で鍵盤を一気に駆け上がる。
第3楽章では登山の途中で森に迷い込み、道を求めながら神様と会話をして内なる声に耳を傾けているようです。
第4楽章はじめの鐘の音のような旋律は、瞑想の森からふっと山間に出て大空に向かって声をあげているようです。
内なる声は幾重にも重なり、未来への決意が堅められ‥フィナーレの和音の連なりは小山さんが音楽の壮大な山肌に爪を立てて一足ずつ登っていかれるようです。最後の分厚い和音で山頂に立たれました。
ベートーヴェンの妥協なき魂を受け継ぎ、精進を重ねていかれる小山さんの潔い決意表明に圧倒された2時間でした。

鳴り止まぬ熱い拍手。
アンコールは、
◆ベートーヴェン:エコセーズ
◆モーツァルト:トルコ行進曲
◆ベートーヴェン:エリーゼのために

小山さんがアンコール三曲めのために座られたときに、まだ弾いてくださるの?というどよめきがあり、弾き始められると、この曲知ってる!というような笑いが少し起きましたが、すぐにしん、と静まりました。今までに聴いてきた、または弾いた曲と同じとは思えない、全く新しい曲を聴いているような現象ですね。
小山さんはピアニストとして年数を重ねたからこそ、初めて楽譜を見るかのように曲と向き合いたいと仰っていた、その証のような音色でした。
サイン会ではいつもの柔らかい笑顔で、エリーゼのためにを練習中という女の子と優しく握手をされていました。
小山さん、今回も心のこもった演奏を有り難うございました。大阪いずみホールにファン仲間と伺う日を心待ちにしています。
Date: 2019/11/09/16:50:09 No.4949


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郵便が届いて
オクターブ練習中
とさま様へ


お寄せいただいていたメッセージに対するお返事が遅れてしまいました。
ファンの掲示板を拝見するのが、前回、投稿して以来となってしまいまして。
悪しからず、ご容赦して頂けれければと存じ上げます。


” 小山実稚恵さん ” に伝えたい  『 生涯かわることのないであろう感謝の気持ち 』 


まず、このことを伝える。
生涯、変わることのないであろう、ということを。
幼き日々を別にして、成人として、行動を起こしてから、
『 対話 』 というものを初めて出来たのが、 ” 小山実稚恵さん ” だったのだから。


『 奏者 』 と 『 観客 』 という関係性


『 奏者 』 と 『 観客 』 が 『 呼応 』 する。
このような 『 関係性 』 が、存在するのだろうか。
演奏会に足を運ぶたびに。
『 驚き 』 と 『 新たな発見 』 の連続だった。



『 ベートーヴェン、そして ・ ・ ・ 』 第1回 <敬愛の歌> 仙台公演


随分と、時間が、経過している。
それでも明確に記憶している。
『 ピアノの音色 』 が 『 生まれ変わっていたことを 』
だから 『 ピアノ 』 が 『 面白い 』 のかもしれない。


『 郵便 』 ・・・ 『 感謝 』

先日、ある 『 郵便 』 が届きました。
” 小山実稚恵フレンドメンバー事務局 ” から。
もし、この郵便が、届いていなかったなら ・ ・ ・
『 ベートーヴェン、そして ・ ・ ・ 』 の公演は、半年に一度だったことを見逃していたから。


” 小山実稚恵さん ” に伝える、前回の投稿から今日までに起きた変化


この間、自分にも、そして、社会にも、大きな変化があったように思います。
その中で、自分が ” 小山実稚恵さん ” に伝えたいと思うことは、
『 工作 』 ということを知り得た、ということになります。
『 テレビ 』 しか情報を得ることが出来ず、
『 ディープステート 』 の思いのままに、思考制御されていた、と解釈しています。
『 国連人種差別撤廃委員会 』 の、取材動画や、他の動画投稿を、拝見しました。
そこで、
ようやく、
『 真実 』 と 『 現実 』 の 『 解離 』 を知りました。
『 国連 』 とは 『 何か 』、
『 学校 』 とは 『 何か 』、
『 テレビ 』 とは 『 何か 』、
・ ・ ・ 。
これで、 ” 小山実稚恵さん ”  に、理解して頂けるように思います。
『 父 』 や 『 母 』 を 『 憎む 』 気持ちの変化しました。
『 父 』 や 『 母 』 が、『 悲しみの言葉 』 しか出てこなかった理由。
それは、
『 父 』 も 『 母 』 も 『 デュープス 』 だったから。
つまり、
『 父 』 ・・・ 『 カモ 』 
『 母 』 ・・・ 『 馬鹿 』
『 自分 』 ・・・ 『 無自覚共産主義者 』
なぜ、こうなってしまったのか、
それは、
『 情報工作 』 が上手くいっていたから、 
という結論が、自分の中で、導かれました。
ある、2つの、事件をきっかけに。
その事件については、記しません。
敢えて、『 理由 』 を記すとすれば、
『 動画投稿で、真実を語る人がいる 』 、と思っています。


『 ピアノ 』 と 『 身体 』 について


なぜ、自分は、『 ピアノ 』 から、離れられないのだろう。
そんな疑問が絶えることはありませんでした。
『 ピアノ 』 を 『 弾いている 』 時に、『 身体 』 が楽になることは確か、という感覚だけでした。
そのことの、1つの、答え、として、
『 極度の、ばね指、両手親指、共に 』。
成人の身体なのに、オクターブが上手く届かない、
その理由を、
延々と、
探してきた、『 ピアノ 』 への取り組みでした。
なぜ、親指が、ばね指に、なってしまったのか、という疑問が出ると思います。
その答えは、自己解釈なのですが、
小指側で、握ることが、習慣となっていた、
と思っています。


問わず語り


なぜ、自分が、問わず語りをしているのだろうか、ということを記す訳です。
それは、
『 ベートーヴェン、そして ・ ・ ・ 』 第2回 <決意表明> のプログラムに、
『 デュポールの主題による変奏曲 』 が入っていたからです。
Date: 2019/10/30/11:03:39 No.4947


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「ベートーヴェン、そして・・・」第2回 <決意表明>
実稚恵さまの微笑み

実稚恵さまの新しいシリーズの2回目、<決意表明>と題した公演へ行ってまいりました。

朝方は良かった天気も雲に覆われましたが開場前には薄日がさすまでに回復。今年は台風の発生が多く10月とはいえ未だに高温の日々が続きます。けれどもどこか秋らしい雰囲気も感じられます。

福岡の街は、スポーツのビッグイヴェント「ラグビーワールドカップ」やプロ野球「クライマックスシリーズ」で盛り上がりをみせています。

さて、定刻となり会場へ入場します。ホール舞台に置かれた生花も深緑の葉の群生のなかに深紅の大輪の花弁が縦に一列配されており何か強い意志の発露を感じさせるものでした。

実稚恵さまは鮮やかなメタリックな輝きにあふれた「スカーレット」色のドレスで登場されました。おもむろに、本日のメインのプログラムであるベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」についてから解説くださいました。

ベートーヴェンが活躍していた時代はまさにピアノという楽器が進歩発展をとげていた時代で、ベートヴェンはこの楽器に可能性を感じ、自分自身を高めるためにもあらゆるチャレンジをしていたこと。この楽曲が当時あった低音部分と高音部分の2台のピアノの2台ミックスされたようなスケールの大きな革新的な作品であること。
このような大ソナタに畏れを抱いだいたのか、ショパン、リスト、シューマン、ブラームスと多くの作曲家は本格的なピアノソナタからは撤退していること。演奏家としても大きな決意が必要なことをお話しいただきました。

対極をなすモーツアルトの2作品は、美しさとチャーミングさがあふれ今日の前後半のカラーが全くことなるプログラムを楽しんでいただけたならとお話しを結ばれました。

本日のプログラム

デュポールの主題による変奏曲 K573 モーツアルト
ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K333 モーツアルト
〜休憩〜
ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 作品106 ベートヴェン
〜アンコール〜
6つのエコセーズ ベートヴェン
トルコ行進曲 モーツアルト
エリーゼのために ベートヴェン

デュポールの主題による変奏曲
いかにもモーツアルトらしい馴染みやすく優しく明るいメロディー。次々と変奏が加わっていきチャーミングに曲が終わる。とても優しい実稚恵さまにマッチした曲だと思いました。プログラムによるとこの頃のモーツアルトは経済的に苦しかったとのことですが、まるで感じさせない曲想でした。

ピアノ・ソナタ第13番
ころころと美しいメロディーが流れるこれもモーツアルトらしい曲です。主題のメロディが若く清らかな乙女を彷彿とさせるようです。実稚恵さまもプログラムに「単音の美しさの中に感じる清潔さ。自然に流れゆく旋律。」と書かれていました。

ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」
音の旅第21回公演(2016年春公演)でも取り上げたこの作品。ちょうど、あの熊本大震災の年に演奏されていたのですが、当時の私の感想は大難曲に気圧されたのか

「曲は長大で、ピアノが演奏する交響曲とも言えるスケールでした。演奏家にとっては、最高峰に挑むような準備と意志の強さをもって臨まれるであろうと思う作品ですが私にとっては、いささか巨大すぎて、心の平安と充足を感じさせる作品ではありませんでした。」と白旗降参とも言える素気ない感想でした。(泣)

あれから3年半。今回あらためて拝聴して、特に第3楽章の深淵さ崇高さに心打たれました。
実稚恵さまの弾かれるこの楽章は深くて精神性の高みを感じさせてくださいました。長いと言われるという楽章ですが全然そうした感じもなく、いつまでも、この感銘的な演奏に浸っていたい。。。。実稚恵さまの演奏がこの素晴らしい佳境に導いてくださいました。

アンコールは3曲。きらりと光る佳作の数々を難曲演奏後にもかかわらず優しく、しっとりと演奏してくださいました。実稚恵さま今回もありがとうございました。

PS

演奏会直前に実稚恵さまのアナログシングル「エリーゼのために」が発売されたことを知りました。会場で販売されていたので開演前に真っ先に購入いたしました。サイン会で実稚恵さまに報告すると「レコードの音は良いのよ」とおっしゃられていました。実家に眠るレコードプレーヤーが作動するのか不安ですが、是非、レコードで実稚恵さまの演奏を聴いてみたいと思いが募ります。(笑)
Date: 2019/10/07/17:26:18 No.4944


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小山さん初演奏、フィンジ:エクローグ〜ピアノと弦楽のための op.10 のご報告
ぴあのふぉるて
先月7/13、サントリーホールで小山さんご出演の日本フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会を拝聴しました。遅ればせながらご報告いたします。
(デュオ・リサイタルのご報告と前後しますが、悪しからずご了承ください)

ソロ・リサイタル、室内楽演奏と並び、オーケストラとのご共演は、小山さんの演奏活動の柱の一つですね。ソロと室内楽とコンチェルト、小山さんはそれぞれに異なるアプローチや対策を取りながら、きっとどのような形式の作品にも、偏ることなく愛情を注ぎ、準備を整えておられるのではないでしょうか。この日も最高に素晴らしいステージでした。

〜〜〜
日本フィルハーモニー交響楽団
 第712回 東京定期演奏会 2019年7月12日、7月13日
指揮:広上淳一  ピアノ:小山実稚恵*

プログラム:
ラター:弦楽のための組曲
バッハ:ピアノ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054*
フィンジ:エクローグ〜ピアノと弦楽のための op.10*
 〜休憩〜
ハイドン:交響曲第104番 ニ長調《ロンドン》
バターワース:2つのイギリス田園詩曲
〜〜〜

開演前に音楽ジャーナリスト 林田直樹氏(当日配布のパンフレットでプログラム・ノートご執筆担当)によるプレトーク付き。
〜 日フィルさんはイギリス音楽に実績があり、大切な節目にイギリス音楽を取り上げてきたこと。本日はイギリス音楽だけで構成された、通常と違う、よく考えられた肩のこらない素敵なプログラムであること、など、楽曲解説を交えて丁寧にお話しくださいました。

プログラム冒頭、ジョン・ラター(1945〜)の「弦楽のための組曲」は、イギリスの民謡やわらべ歌が盛り込まれた作品で、どこか懐かしい香りのする、のどかな温かい音楽でした。英国人らしい慎ましさも感じました。

さて、いよいよ小山さんのご登場です。この日は青緑色のドレスをお召しでした。
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685〜1750)の「ピアノ協奏曲第3番」は、有名な「ヴァイオリン協奏曲第2番」をバッハ自身がのちにチェンバロのために編曲した作品です。
耳慣れた旋律を小山さんは、色とりどりの音色で情感豊かに歌っておられました。もとからピアノのために書かれた協奏曲だったのでは?と思うほど、生気あふれる演奏で、オーケストラの皆様と息もぴったりです。
明るく厳かではつらつとした音楽に、心地よく聴き入りました。

この演奏会は、広上さんのお顔が見える2階RC(ステージ右上)の座席で鑑賞しました。広上さんのいろいろな表情の中では特に、かわいい微笑みに心惹かれます。広上さんの微笑みのタクトは奏者への信頼と期待の表れだと感じます。
音のバランスはさておき、オーケストラ全体(コントラバス奏者の方々を除く)が見渡せることも、気に入っています。指揮台の向こうには、一心にピアノに向かう小山さんのお顔が見えるのも嬉しい。

ジェラルド・フィンジ(1901〜56)の「エクローグ〜ピアノと弦楽のための」は初めて出会う作品でしたので、いちおう、演奏会前日に YouTubeで聴いてみました。
ピアノと弦楽器で紡がれる哀しく美しい調べは鎮魂歌のように聴こえましたが、そう感じたのは、フィンジの辛い過去が音楽に反映されているからだったようです。
林田さんの解説によると、作曲家フィンジは幼くして父や兄弟たちを亡くし、1918年には音楽の恩師も戦死で失うなど、孤独な少年時代を送ったそうです。
「人生と音楽、どこまで重ねていいか?という議論はあるけれど、フィンジの場合は過去の痛みと音楽がつながっているように思う」とのお話、大変勉強になりました。

林田さんはプレトークの中で、小山さんのお話もご紹介くださいました:
「(フィンジの「エクローグ」を)初めて演奏してみて、その音楽の深さと濃さに感銘を受けた」
「ピアノの音は減衰してしまうけれど…弦といっしょになってビブラートをかけたくなる」
「きれいな曲ですが、不協和音で鋭いところ、突き刺すようなところがある」

ご参考までに、曲目解説の後半部分を引用します:
〜〜「エクローグ」は、1927年頃作曲が開始され、1953年頃まで長期にわたって試行錯誤が続けられていたが、やがて放棄されたピアノ協奏曲の一部であった。この素朴なアンダンテで書かれた緩徐楽章だけは1929年には完成していたという。フィンジの最後の5年間は白血病との闘いであったが、病のことは身内だけの秘密として伏せられ、最後まで仕事は続けられていたという。
 ついに完成させることのできなかったピアノ協奏曲の一楽章が、「エクローグ」として初演されたのはフィンジの死の4か月後の追悼演奏会においてであった。田園詩を意味するこのタイトルの名づけ親は、フィンジの子息クリストファーと、作曲家で友人のハワード・ファーガソンである。〜〜

小山さんの演奏なさる「エクローグ」は言葉にならないほど美しくて、まさに祈りそのもの。魂が浄化されるような音楽でした。
この作品は小山さんにとって今回が「初演奏」とのことですが、もうすっかり音楽がお身体に沁み込んでいるように思います。作品に寄り添い、フィンジの胸の内をご自分のことのように吐露なさるお姿に、そんなにさらけ出していいの?とハラハラドキドキ魅了されました。哀しく美しい調べの中に、苦しみを乗り越え、前を向いて生きていこう!と自らを鼓舞するフィンジの声が聞こえます。
音楽で人々を励まそうとなさる小山さんの強い思いが重なって、激しく心が震えました。

最後の和音のあと、黙とうをささげるように会場に静寂が訪れ、数十秒ほどすると静かに拍手がわき起こりました。
広上さんと小山さんは硬く握手をなさり、両頬にキスを交わされ、お二人はそのあと何度もカーテンコールにお応えくださいました。

サイン会は開かれないと知り、休憩時間にファン仲間を誘って三人で楽屋へお邪魔しました。
「フィンジ、素敵ですねぇ〜!」
「ぜひCD録音してください!」
「今日はアンコール曲なしで、よかったですね!」(「エクローグ」の美しい余韻が続いてよかった、という意味)
興奮気味の私どもに、小山さんは「やっぱり、そうでしょう?」と目をキラキラさせてお応えくださいました。
小山さん、貴重なお時間を割いてご対応いただき、本当にありがとうございました。

演奏会後半もイギリスゆかりの曲が並びます。
まず、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)の交響曲《ロンドン》が熱く、ダイナミックに奏されました。この曲はハイドンの二度にわたる英国旅行の副産物として生まれた、12の交響曲の最後に作曲されたものだそうです。
プログラム最後、ジョージ・バターワース(1885〜1916)の「2つのイギリス田園詩曲」は、オーボエ、フルート、クラリネットなどの木管楽器、ハープ、弦楽器がそれぞれ印象的に活躍しながら溶け合う、瑞々しい美しい音楽でした。

小山さん、広上さん、日本フィルハーモニーの皆様、素晴らしい音楽の午後を誠にありがとうござました。
広上さんと日本フィルさんと小山さんのご共演を、また楽しみにしております。
Date: 2019/08/28/13:59:57 No.4940

Re:小山さん初演奏、フィンジ:エクローグ〜ピアノと弦楽のための op.10 のご報告
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日フィルの定期演奏会で、小山さんは2曲も演奏なさったのですね。
ぴあのふぉるて様、いつも臨場感溢れる詳細なご報告をいただき、ファンとして、ほんとうにありがとうございます。

林田直樹氏の解説を伺うと、このようなコンサートには、事前にスケジュール調整などして遠方からでも是非行って、全曲聴いてみたいとも思わせますね。
私には小山さんの演奏されたバッハも羨ましいですが、フィンジのエクローグも、私も昨日YouTubeで聴いてみました。

実は昨日急に、難病を患い母子で生活されていた48歳の男性の訃報が入りました。私は最近、まだまだ元気であったその方の通院に三度ほどお付き合いしたこともあり、この訃報に心を痛めましたが、そんな心にこのエクローグは何と自然な受容をもたらしてくれたことでしょう。ぴあのふぉるてさんのこのご報告によって、青緑色のドレスの小山さんの演奏姿も目に浮かびます。
亡くなった彼にも、このエクローグの魂を祈りたいと思います。このご報告に心から感謝致します。
Date: 2019/09/05/01:12:28 No.4943


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