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川崎のショパン
ピアニスト
先週土曜の川崎ミューザでのショパンに行きました。席は2階席斜め右上からステージを見下ろす感じです。このホールはユニークで、すり鉢状に舞台を囲み、奥行きがないのですが、2000名を収容できます。地震で天井が落ちたので有名になりましたが、良質なパイプオルガンも設置され、コンパクトで質素なながら、なかなか隅に置けないホールです。皆様是非一度見に来てください。秋にはロンドンフィルも、コンセルトヘボウ来るらしい。そこでの小山実稚恵は、もうこれ以上ないショパンでした。当分ショパンの2曲の協奏曲は聴かなくてすむような満足感、充実感でしたね。演奏のニューシティ管弦楽はよく知らないのですが、なかなか明るく良い演奏でした。遠い席からの見た目ですが、演奏者は若く、女性が多く、はきはきしている印象です。小山実稚恵を迎え、全力で3曲を演奏しきったという感じです。その初々しいまじめさが、今日の演奏の原動力になっていました。その上で音を重ねるピアノの迫力は、美しい。完全にショパンを自分のものにして、観客にそれを示している。そして20才くらいでこれを書いたショパンの才能の恐ろしさを想像しながら、聴きました。そしてため息をつきながら雨の川崎を後にしました。会場ではサイン会が長蛇の列で行われ、熱心にファンに応対している小山実稚恵は、日本を代表する世界のトップクラスの演奏家だと改めて確信しました。

Date: 2015/07/11/23:49:05 No.4371


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ショパンの2つの協奏曲を同時に聴くことの喜び(私見)
とさま
ぴあのふぉるて様
実稚恵さまの微笑み様
ファンの皆様

満員御礼が出た小山さんのショパンのピアノ協奏曲の素晴らしい演奏のレポートをワクワクしながら拝読させていただきました。まるで会場に居合わせたかのような臨場感溢れる筆致に引き込まれました。ありがとうございます。私の方は、浦和公演での模様を少し別の角度で感じたことを私見としてレポートさせてください。

★ショパンの2つの協奏曲を同時に聴くことの喜び(私見)★

ショパンが19歳から20歳の間に作曲したピアノ協奏曲第1番と第2番・・・古今東西のピアノ協奏曲の中でも最も愛されている作品の筆頭に登場しますね。名曲中の名曲。

小山さんは、作曲された順番に従い、第2番を前半で、そして第1番を後半で演奏されました。小山さんは、2012年12月8日にもショパンのピアノ協奏曲2曲を同時に演奏されているのですね。ぴあのふぉるてさんが、No.3866で素敵な感想をお寄せになっています(のちほど引用させていただきます)。

ところで、2つの協奏曲を2番、1番という順番で同時に聴くことで、私にとって新しい発見と喜びがありました。ぴあのふぉるてさんも、2番→1番という順番でお聴きになるのがお好きだと仰っています!

2つの新しい発見と喜び(私見)

1 第1番の音楽と第2番の音楽との相関
 ショパンは、第2番を先に作曲し、次いで、第1番を作曲しました。出版の順番が逆だったので、後に作曲された方が第1番となりました。
 小山さんの演奏を聴かせていただき、第2番がなければ、第1番のような音楽は産まれて来なかったのではないか、と感じ入ってしまいました。古来、オーケストラのパートを稚拙だとする評論も散見しますが、並べて聴くと、第2番のオーケストレーションは意外と革新的な筆致で書かれていて、ショパンの推敲に推敲を重ねた筆の跡を感じさせます。その推敲の過程は天才ショパンにとっても決して楽なことではなかったでしょう。そうして、ピアノのパートは、これも比較すれば、第1番よりも内省的かつオーケストラと遊離することなく一体的な音楽になっていることが非常によく分かりました。
 
 このピアノとオーケストラの一体感があるからこそ、ショパンはピアノ協奏曲第2番のピアノソロ版を作曲したのだと思います。第2楽章ラルゲットのソロ版の完成度の高さは、ある特別の高みに到達していますが、おそらく、第1番の第2楽章のソロ版ではそのようには聴こえないような気がするのです。小山さんはCD「ラルゲット」で、この第2楽章ラルゲットを新録音で収録されていますね。そこに刻まれた音楽は、CDという存在を忘れさせる奇跡的、感動的な演奏だと思います(結尾の音の減衰と無音の音楽は絶美です)。

 すなわち、この第2番におけるショパンの音楽的チャレンジの後に続く第1番の作風が、大きく変わったように聴こえるのは、当時のコンチェルトのスタイルと比較して、第2番が独創的(革新的)であることを判っていたショパンが、よりオーソドックスな作風のコンチェルトを残そうとした意志によるものだったのではないか、と想像できるのです。1番→2番ではなく、2番→1番以外には有り得ないような、不可逆性の感覚でしょうか。

 それに対し、第1番は、ピアノとオーケストラの互いの独立性(精神的独立性)が第2番より顕著になっていることが、比較して聴くことで、初めて感得できました。よりコンチェルト風になったとも言えるのでしょうか。言い換えれば、第2番はシューマンのピアノ協奏曲の作風とどこかで呼応するところがあります。一方、第1番は比較する曲はないのですが、第1楽章の作風の厳かさや、主題の構成様式はベートヴェンのピアノ協奏曲第3番の第1楽章とわずかに呼応して聴こえてきます。もちろん、ショパンのピアノ協奏曲第1番の独自性は、まるで湧き水のような瑞々しい表情の音楽の流れや、詩情豊かでデリケートな装飾が施された音の動きなど、ピアノのソロパートに顕著です。そしてホ長調の明るい曲調の第3楽章は聴き手に晴れやかな印象を与えるのです。そうです、あくまでも比較したらの話ですが、第1番はコンチェルトとしての輝かしい魅力にも満ち溢れた作品なのですね。

 第2番には、ぴあのふぉるてさんがいみじくも仰ったように、憂いに充ちた、内面を綴った私的な日記風の側面がありますが、しかしそれでも憧れや未来を見つめる真っ直ぐな視線も感じさせる曲趣に心惹かれる方も多いと思います。私もその一人です。

 前述した不可逆性の感覚は、両曲を並べて聴いて初めて味わうことができ、若き天才ショパンの創作活動に想いを馳せたときに、震えるような喜びに充たされてしまいました。

2 ピアノ協奏曲第1番の第1楽章の第2主題に寄せられた想い
 私にとっての、もう一つの大きな発見は、ショパンは、第1番のピアノ協奏曲を最後に、二度とこのジャンルに戻ることはなかったのですが、それは何故かがわかったような気がしたことです。

 その答えのヒントを、私は第1楽章の長大なオーケストラの前奏の中に見出すことができました。特に、この世のものと思えないほど美しい第2主題・・・・・弦楽器がビロードのように滑らかにたおやかな旋律を歌い、木管楽器が彩を添えます。小山さんは一緒に音楽を作り上げるかのように、美しくエレガントな動作をお示しになり、まるで小山さんのピアノが聴こえてくるかのようでした。(かつてまじょるか魔女さんは「オーケストラの演奏が始まり、小山さんが祈るように頭をさげられ、時には音の波に共振するように全身が揺れて・・・小山さんのピアノが始まっている、無言劇のように音楽が語られている・・・ピアノ演奏が始まる前に、もう胸が熱くなってきました。」と素敵な表現をされました(No.4209))。ショパンがこの主題に込めた想いは、弦楽器と木管楽器の素晴らしい協働をもってしても不十分で、やはりピアノでなければならない音楽的必然性を感じざるを得ませんでした。それは、事実、ピアノソロが登場し、やがてピアノソロで第2主題が奏される段になって、証明される訳ですが、しかし、そこに私はショパンの僅かな躊躇(ためら)いを感じるのです。それは、前奏の段階で、自分の想いを先に語り過ぎてしまったことに対する一瞬のたじろぎです。さらに、そのたじろぎは、ピアノソロが美しい第2主題を奏している間、背景に弦楽器や木管楽器の遠慮がちなフレーズが現れるところにも感じることができます(文字通り、協奏曲としては本当に素晴らしい音楽的瞬間ではあります)。

 そうです、ショパンが、二度とピアノ協奏曲に戻らなかった理由がそこにあるような気がするのです。オーケストラパートに問題があるのでもなく、ショパンが管弦楽を作曲する技量がなかった訳でもなく、ショパンは、彼の想いを表現するのには、ピアノ1台が最良であると確信し、それは彼の中の音楽的必然性のようなものに変容し、その結果、協奏曲に戻ることはなかった、そのように思えたのです。古典的協奏曲形式(協奏ソナタ形式)において、オーケストラによる提示部とピアノソロが加わる提示部の二重構造、特に優美な第2主題の扱いにおいて、ショパンは最初から自身の想いをピアノに託したいという葛藤もあったのではないでしょうか。ショパンの出世作が、ピアノと管弦楽のために書かれた、モーツアルトのドンジョバンニの主題による変奏曲だったことは、興味深い事実です。ショパンは、世に出るために、本格的なピアノ協奏曲を手がけざるを得ないという側面もあったかもしれませんが、仮にそうだとしても、この2つのピアノ協奏曲が19〜20歳の青年が作曲したとは、到底信じることのできない、崇高な作品になっていることに驚かざるを得ません。

 チェロソナタなど、ごく一部の例外を除き、ショパンが生涯ピアノソロの作品を書き続けた原点に、この2つの偉大なピアノ協奏曲の創作活動があったこと、それはショパンの卓越した誇り高き芸術家としての生き様にまさに相応しいスタートだったのではないでしょうか。

 このようなことに想いを馳せることができたのは、一度に2曲のショパンのピアノ協奏曲を第2番、第1番の順番で聴く幸運に恵まれただけでなく、小山さんによる卓越した演奏があってのことでした。

 この感謝の気持ちを小山さんにどうお伝えたしたらよいか、言葉がうまく出てきません。

 最後に、当日の演奏会でのふた駒です。

●第2番の第2楽章ラルゲットの美しさは格別ですね。ぴあのふぉるてさんは、No.3866のご投稿で「第2番のラルゲットはもう、とろけるように甘く美しくロマンティックで、繊細な恋心が心に染みました。」と仰っていますね。私も全く同感です。そして、ピアノソロによる緩やかな上昇音階による短いコーダに入る直前・・・オーケストラが重々しい演奏を続ける間、そして管弦楽の3つの静謐な終止和音が響く中、小山さんは身を屈められ、微動することなく鍵盤を凝視され、そして、3つ目のオーケストラの終止和音に合わせて、厳かにピアノのソロの演奏を開始され、この世のものとは思えない終結を迎えたのです。ショパンの想いの全てがここに凝集したかのような小山さんによる卓越した音楽の世界に聴き手は息を呑みました。

●第1番の第3楽章の華麗なるピアノソロの終わりの部分で小山さんは両手を高々と上げて静止され、オーケストラの後奏に想いを集中させ、真に感動的なお姿をご披露されました。そのお姿は、ショパンの音楽に対する尊敬に満ち溢れており、そして、小山さんの晴れ晴れとした清々しい微笑みは、ショパンのその後の波乱万丈の生涯に想いを馳せた、愛情溢れる表情であり、私はすぐに拍手も出来ないまま、感泣してしまいました。

 2012年12月8日の同じプログラムによる小山さんの演奏を聴かれたぴあのふぉるてさんは(No.3866)「小山さんはいつも、その時その場が音楽の生まれる瞬間のように感じさせてくれるのが素晴らしいと思います。年間何十回も演奏会を開かれていても、いつも生き生きと新鮮な音楽を聴かせてくださいます。慣れとか惰性とは無縁の、瑞々しいしい演奏。だから、聴く側もわくわくするし、(もちろん安心して聴いているのですが)ちょっぴり緊張感もあって、小山さんの演奏を聴いた後は心から満たされた気持ちになります。」とご感想を述べていらっしゃいます。これは、小山さんのファンがいつも感じることを、ぴあのフォルテさんが愛情を込めて表現して下さったものです。

 今後、この2曲を一緒に聴く機会はないかもしれませんが、これからも、小山さんが演奏されるショパンのピアノ協奏曲の演奏を大切に大切に聴き続けていきたいです。

小山さん 心から感謝申し上げます。

とさま

Date: 2015/07/07/22:44:17 No.4368

Re:ショパンの2つの協奏曲を同時に聴くことの喜び(私見)
ぴあのふぉるて
とさま様  皆様
とさまさん、貴重なご投稿文を読ませていただき、誠にありがとうございます。
素晴らしい論文の中に、ぴあのふぉるてを何度も登場させていただき… 穴があったら入りたい…。古い拙い感想レポートから引用までしていただき、すみません。顔から火が出そうです。

ご投稿文を拝見し、とさまさんが2つのピアノ協奏曲を小山さんの演奏で、作曲順に聴いたことによって初めて味わうことのできた「不可逆性の感覚」と、それを発見した喜びが、ひしひしと伝わってきました。
また、ショパンのピアノ協奏曲がどうしてこの2つだけなのかについては、第1番の長い前奏と、続くピアノソロの第2主題にそのヒントがあったのですね。「僅かな躊躇(ためら)い」といったデリケートな心情まで聴き取っておられる、とさまさんの素晴らしい感性に感動しました。第2主題、これまでは、ただ、その美しさに惹かれて聴いておりましたが、これほど美しいのはショパンの「一瞬のたじろぎ」のせいだったのですね。

きっとショパンご本人も、とさまさん よく気がつきましたね!と喜んでいることでしょう。小山さんも、とさまさんのご投稿をお読みになって、演奏家冥利に尽きます…と思われたことでしょう。
すてきなご投稿を本当にどうもありがとうございました。

ショパンが「ピアノ1台が最良であると確信」するに至ったこと(と思われること)は、人類に大きな幸せをもたらしましたね。
ショパンと小山さん、お二人への感謝の念が深まりました。
とさまさんの新たな発見とご投稿を、また楽しみにしております。
Date: 2015/07/08/17:19:11 No.4369

Re:ショパンの2つの協奏曲を同時に聴くことの喜び(私見)
まじょるか魔女
川崎、浦和での 皆さまのご感想を拝読し、胸が高鳴りました。
まさとさんレポート、Facebookの写真からも臨場感が高まります。

今回の 小山さんのドレスは第19回「音の旅」のテーマカラーだったブルーの
対照色のイエロー。たんぽぽのような明るいイエローがとてもお似合いですね。

1985年のショパンコンクールの授賞式では可愛い黄色い花束を持って、
吉田見知子先生と記念撮影されていた 小山さん。
今回のお写真は、小山さんご自身が鮮やかに咲くお花のようです。

とさまさんと ぴあのふぉるてさんが一致された
「ショパン:ピアノ協奏曲『第2番 → 第1番』の流れの必然説」
またも、目からウロコになりました。
そして、ショパンはなぜ生涯ピアノ曲ばかり作り続けたのか・・・
以前から気になっていたテーマの解が、とさまさんから提示されました。
「ピアノでなければならない音楽的必然性」。
「ショパンは、彼の想いを表現するのには、ピアノ1台が最良であると確信し、
それは彼の中の音楽的必然性のようなものに変容し、
その結果、協奏曲に戻ることはなかった」
目からウロコがキラキラです。o(*'o'*)o

最近、ある方の素敵なピアノ演奏会を拝聴しました。
その方は、リストとショパンの曲を弾かれたのですが、曲目紹介のなかで、
「年齢は1歳違いの二人は全く対照的でした。
リストは一人のピアニストが何曲も演奏するリサイタルという形式を始めた音楽家で、
超絶技巧を華やかに演じました。
ショパンは大きなホールは好まず、音楽愛好家が集まるサロンでの演奏を好みました・・・」
とお話しされました。

ピアノと他の楽器との協奏曲は「拡散」、ピアノ独奏は「凝縮」という正反対の方向性を感じます。
小さめの手で優しい打鍵をしていたと伝えられるショパン。
ピアノ1台が宇宙であり、あらゆる心情を鍵盤からの音色に込めたのですね。

ショパンコンクールがなぜこれだけ私たちの心を掴むのか。
ショパンのピアノ曲のみが演奏されるこのコンクールで、
様々なコンテスタントの演奏を通じて、ショパンが追求した「ピアノ1台の可能性」を
聴く立場からも繰り返し、確かめたいのかもしれませんね。

それにしても、関東エリアの皆さまはもちろんのこと、
実稚恵さまの微笑みさん(@九州)、とさまさん(@仙台)のワープを引き起こす
小山さんの引力は素晴らしいですね。

ご一緒に拝聴しているような時間を有り難うございました。
Date: 2015/07/09/00:28:10 No.4370


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「満員御礼」のミューザ川崎「ショパン・華麗なるコンチェルト」
ぴあのふぉるて
小山さんは北海道から川崎に瞬間移動?なさったようです。
昨日、ミューザ川崎の小山さんも最高に素晴らしかったです。

今回、不覚にも予約がギリギリになり、4階席になってしまったのですが…
ミューザ川崎は驚くほど音響の良いホールで、小山さんの優しいピアニッシモまでしっかりと聴こえました。
主人のオペラグラスを借りていきましたので、小山さんの鮮やかな指さばきも見えました。(ドレスは、明るいレモンイエローです)
小山さんのショパンは本当に美しいですね。まさに「素顔の自然な美しさ」を堪能いたしました。
素材を活かした鮮度抜群のお料理のように、真摯で、潔い演奏でした。
時折り微笑みながら弾かれる小山さんに、もう胸がきゅんとなってしまいました。もちろん、決意をこめたキリリとした表情も素敵です。
想いをこめて演奏するお姿を見ていたら、あのコンクールの記録映像「若き挑戦者たちの20日間」(Youtube)を思い出して泣きそうになりました。

それにしても、一回の演奏会で協奏曲2曲+α を演奏なさるなんて、すごすぎる。信じられない。ほんとに素晴らしいことです。

「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、素敵なソロ演奏が小山さんのデビューアルバムに収録されていますね。
プログラム前半、協奏曲第2番は、ショパンの切ない恋心がしみじみと伝わるような、優しさに満ちた演奏でした。
プログラム後半に演奏された、二作目の協奏曲第1番は、推進力に満ち、生き生きとした躍動感あふれる見事な演奏でした。

そして、アンコールがまた心に染み入る名演でした。
マズルカでした!! 小山さんのお好きな、マズルカ第47番 イ短調 Op.67-4 です。(CD「リスト&ベルク」の最終曲)
協奏曲第1番の第3楽章が快活に終結し…盛大な拍手とカーテンコールがあり、続いてこの儚げなマズルカが聴こえてきたのです。
優しいやわらかな音色に、心がとろけますね。

皆様、本日7/5の埼玉公演を、お楽しみに!
(でも会場によって、違う選曲になるかもしれませんね)

今回もサイン会が開かれました。小山さんはいつも、演奏が終わるとすぐにサイン会場にいらしてくださいます。小山さんのお人柄がこういうところにも感じられて、感動します。
お隣の座席で聴かれていた女性ファンのお言葉が印象に残っています。「これほど皆に愛されるピアニストは、他にいないですよね」…温かなご感想に大きく頷きました。本当に、私もそう思います!

今回サインをいただいたCDは、30年前のコンクールライブ録音。Amazon でみつけました。小山さんの原点となる素晴らしい演奏です。

開場時、入口には「満員御礼」の札が立っていました。
ほんとに、4階の最後列まで、お客様でいっぱいでした。感動的な光景です。
そして小山さんの音楽でホールと、皆の心が満たされるのです。ほんとに素晴らしい体験でした。

また、思いがけず、九州の“実稚恵さまの微笑みさん”と初めてお目にかかることができて、たいへん嬉しく思いました。楽しい語り合いのひとときをありがとうございました。
ファン同士、こうして交流ができるのは、まさとさんのおかげです。まさとさん、いつも本当にどうもありがとうございます。

小山さん、どうもありがとうございました。
この夏もどうぞお身体にお気をつけてご活躍ください。
Date: 2015/07/05/13:41:56 No.4365

Re:「満員御礼」のミューザ川崎「ショパン・華麗なるコンチェルト」
実稚恵さまの微笑み

今年の梅雨は、長雨・豪雨が続きます。私の所はそうでもないのですが九州南部は、記録的な降雨となり被害が出ているようです。お見舞いを申し上げます。
さて、うっとうしい梅雨空の下、空路で一途に、今回の目的地、川崎へ。首都圏での実稚恵さまとの対面は、2年前のラフォルジュルネでのラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を国際フォーラム大ホールで聴いて以来になります。

あの時も、美しく甘い旋律に聞き惚れましたが、今回は、実稚恵さまの記念すべき30周年コンサート。ホールの名も、正に音楽の女神「実稚恵さま」を模した「ミューザ」川崎。。。いやが上にも期待は高まります。

実稚恵さまファンの皆様も同じ想いだったのでしょう。会場に到着すると、多くの方々が、つめかけて並んでおられました。入り口前通路には、「本日、全席完売のため当日券の販売はありません。」との掲示が。。。本当に実稚恵さまに魅せられたファンは多いんだなぁと、身をもって感じることができました。

さて、開場時間を迎え、多くのファンとともに、螺旋状の独特なホールに入場します。
今回の席は、ステージ奥の左手、2階席の下から4列目で客席の観客の表情やオーケストラの右側そして実稚恵さまの手さばきがじっくりと拝見できる席です。東京ニューシティ管弦楽団の団員が席に着くと、実稚恵さまは、とても美しくエレガントな淡い黄色のドレスに身を包み、大きな拍手に迎えられステージに登場されました。

本日のプログラム

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21
〜休憩〜
ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
〜アンコール〜
マズルカ イ短調  作品67−4

アンダンテ・スピアナート。リサイタルで今までに幾度となく拝聴してきたこの曲。アンコール曲としてもプログラムに入っていたこともあるように記憶しています。毅然と晴れやかに感じられる高揚感をともなったこの曲。プログラムのスタートで、しかも、オーケストラ伴奏で聴くのは初めての経験です。曲の始まりは、いつものように実稚恵様の輝かしいピアノの音色がホールに響きわたります。ポロネーズ・・の部分から、オーケストラが入ってきました。「これも、ありだな。」30周年を祝福するかのような華やかな演奏会の幕開けとなりました。

いよいよ、正式なコンチェルト。まずは、2番から演奏が始まります。実稚恵さまの独奏でも有名なロマンチックな第2楽章が印象に残るこの曲。やはり、オーケストラがつくと音楽の世界が広がります。実稚恵さまも、オーケストラとの協演を楽しまれているように感じました。楽章が始まる毎に、指揮者の曽我さんが、実稚恵さまとアイコンタクトを取られていたのが印象的でした。演奏が終わると、大きな拍手で会場が包まれました。余韻を残しながら、至福の休憩時間となりました。

さて、休憩後は、第1番。プログラムの解説を読むと、ショパンが母国を離れ、ウィ―ンに旅立つ折りの演奏会のために作曲された曲だと書かれていました。そういう背景を想像しながら聴くと今までになく演奏が深く感じられました。特に第2楽章は、弦楽器の弱奏と実稚恵さまの切々と弾かれるピアノが、心に沁みいります。ただ、ため息しかなく曲の流れに身を任せていました。第3楽章終盤の目まぐるしく駆け巡るような実稚恵さまの輝かしい演奏で曲が締め括られると、会場から割れんばかりの拍手が起こり、この記念すべき演奏会に立ち会えた感謝の念と祝福の気持ちから、何度も拍手が続きました。

満場の会場のカーテンコールに応え、実稚恵さまが演奏されたアンコール曲は、マズルカでした。派手では、ないけれど正にショパンの哀愁と悲しさに彩られたような、この曲を選んだのは、どのような、お気持ちからだったのでしょうか。

ショパンと実稚恵さま。高い極みを感じられる素晴らしい演奏でした。また、今回も満ちたりた思いで、会場を後に帰途につきました。

PS

終演後のサイン会の列に並び、久しぶりにお会いしたまさと様の横に、お一人の女性が。。。 何とぴあのふぉるて様でした。九州の微笑みですと自己紹介し、実稚恵さま談義に花が咲きました。
Date: 2015/07/05/23:15:17 No.4367


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ショパン 華麗なるコンチェルト
益田 ゆうま
本当に素晴らしい演奏会でした。一生心に残ります。終演後サインと握手をしていただきました。にこやかに握手していただいて、いい指ですねなんて言っていただいて、これからも練習がんばろうと思います!素晴らしい演奏ありがとうございました。
Date: 2015/07/05/22:53:05 No.4366


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音の旅第19回公演のアンコール曲数について
とさま
nono様へ
皆様へ

音の旅第19回公演における小山さんのアンコール曲の曲数について、舌足らずで、もし、ご気分を害されたとしたら、申し訳ありません。お詫びします。仙台公演、大阪公演、東京公演のいずれの公演においても、小山さんは第3部が始まったかのごとく、3曲も弾いて下さいました。

シューベルトの即興曲をいくつ弾いて下さったかというと、仙台、大阪が2曲で、東京は3曲でした。仙台、大阪では、nonoさんがご報告して下さったように、何とチャイコフスキーの四季から舟歌を演奏して下さいました。この曲は、小山さんの名盤誉れの高い「ヴォカリーズ」のCDにも収録された、小山さんが愛奏される曲の一つですね。2つのシューベルトの即興曲の間に演奏され、たおやかな曲調、優しいリズムによるゆったりとした歩みと綺麗なメロディーが心に染み渡り、余りにも美しい音楽の佇まいに聴衆の溜息が溢れましたね。私の妻は、この曲がとても好きで、シューベルトの即興曲の142の2の後に「舟歌」を聴くことができて本当に喜んでいました。

小山さんは、音の旅のシリーズを各地で演奏をされていますが、アンコールはその時の状況によって曲の内容を変えられることもあるようですね。第1部(前半)、第2部(後半)の演奏も同じ演奏であることはなく、ホールもピアノも収容人数も異なる、それぞれの会場で、最良の演奏をして下さる小山さんは本当に凄い音楽家だと思います。

いずみホールは、ホールとして日本屈指のホールの一つとして知られていて、ピアノの調律をなさる方のお話からもそれを裏付けることができます。私は、いずみホールに伺ったのは今回で2回目ですが、可能な限り、仙台から大阪いずみホールの小山さんの公演を聴かせていただきたいと思いました。

小山さんの公演は、どの公演も、私たちにとって、まさに一期一会の出来事をもたらして下さいますね。

nonoさん、ご指摘有難うございました!

とさま
Date: 2015/07/01/20:36:47 No.4363

Re:音の旅第19回公演のアンコール曲数について
まじょるか魔女
nonoさん、大阪いずみホールでご一緒だったのですね。
アンコールまで、全て繋がっていた・・・としみじみとした余韻が今も続いています。

小山さんは、アンコール曲の合間に胸をトントンと叩くようなしぐさをされましたね。
客席のどなたかに応えられたのでしょうか。
チャーミングすぎる 小山さんに会場はどよめいていましたね。

とさまさんの仰るように、同じ曲目でも会場によってアプローチが違い、
アンコールは会場の空気に応じて一期一会。生演奏の嬉しいところですね。
仙台でも演奏された チャイコフスキー:「四季」から「舟歌」。
揺蕩うような浮遊感あふれるメロディ。
踏みしめてきたはずの足跡をたしかめようにも、かき消されてしまったようなもどかしい思い。
ここにも くすんだ水色が滲んでいました。

オーチャードホールでの 小山さんのお写真は、晴々とした表情と、
目の覚めるようなドレスのあまりにお似合いなことにしばし見入ってしまいました。
ドレスは水色にゴールドがあしらわれていて、
次回の「音の旅」のテーマカラー「金:孤高の存在・特別なもの」への繋がりを感じました。

本日は、札幌に 小山さんの音色が響くのですね。
北の会場に思いを馳せています。
Date: 2015/07/02/07:32:26 No.4364


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迷い、もつれ、ざわめき・・・ くすんだ水色を透かして、それでも生きてゆく
まじょるか魔女
大阪:いずみホールで「音の旅」を拝聴しました。

今回のテーマカラーは「くすんだ水色」。
グレイッシュ・ブルーは個人的にも惹かれる色です。
スカイブルーのようにスカッとはしていない、不透明感をたたえた水の色。

大阪新音プロジェクトの皆さんは、今回もパワー全開。
ホール入口で水色の折り紙で作ったリボンをいただきました。
裏に両面テープが付いていて、衣服に付けられるようになっています。
「手作りですか、皆さん熱心ですね」と声をおかけしたら、
「私ら、小山さんのプロジェクトなんです。こんな形で応援してるんですよー」と
パワフルな大阪のオバチャンが応えてくださいました。

小山さんは、雨のなかの紫陽花のような滲んだブルーのドレスで登場されました。

◆J.S.バッハ: カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」
小山さんのお話によると、馬を使っていた当時の旅は、もう二度と会えないかもしれないという気持ちと
旅への気持ちの高まりが複雑な心情となっていたのでは・・・と。
兄と一緒にいたい気持ちと、はなむけの気持ちが交錯したまま聴こえてきます。

◆シューマン:フモレスケ
以前、篠村友輝哉さんが次のように仰っていました。
・・・シューマンの魅力は「迷い」、「もつれ」ですね。感情と感情の狭間で繊細に揺れ動く心、隠された想い・・・
まさに人間らしい作曲家がシューマンなのだと思います。
『フモレスケ』はそんなシューマンらしさが特に感じられる作品だと個人的に思っています。・・・

五線譜に シューマンの日記を著したような印象です。
書店の息子として生まれたシューマンは、小説を書くように作曲したのでしょうか。
すりガラスを通しているように、見えるようで見えない未来。
完全には閉ざされてはいないけれど、プリズムで屈折されるような思い。
あーでもない、こーでもない、と シューマンがつぶやく「フモレスケ(ユーモア)」とは言いながら、
笑えない躁鬱的な本心をも忍ばせる彼の本領発揮と受けとめました。

揺れ動く心情の吐露に、聴く者は自由に思いを重ねることができます。
とさまさんから教えていただいた楽譜付きYou Tube で知ったのですが、楽譜が3段になっている箇所があって、
真ん中の段は「心の声」と題され、演奏はされないのですね。
演劇の脚本のよう・・・なんてシューマンらしいのでしょうか。
「心の声」を行間に秘めた 小山さんの鍵盤にすいつくようなタッチ、第3部の信じ難いオクターブの奔流、
あまりにも振れ幅の大きいこの曲に没頭される 小山さんの指先からいろいろな声が聴こえてきました。

◆アルベニス:入り江のざわめき
明るい水際の風景のみならず、陸から離れていくものへの複雑な思いを感じます。

人は迷いながら生きていく。
足がもつれても、心がざわついても、それでも生きていく。

◆ショパン:ノクターン 第17番 ロ長調 作品62-1
小山さんのお話によると、アルベニスとショパンは冒頭がアルペジオであることが共通点。
アルベニスはアルペジオがそのままリズムとなり、ショパンは思いの象徴となっている、と。
ショパンのトリルは浮遊感に溢れ、屋外に置かれた思い出のアルバムのページが風にめくられそうになっている風景がうかんできました。

◆シューベルト:ソナタ 第19番 ハ短調 D.958
死の2か月前から、19番、20番、21番と3つのピアノソナタを一気に生み出した シューベルト。
宝塚でも公演されたミュージカル「エリザベート」。黄泉の帝王Tod は、ドイツ語で「死」「死神」を表す単語で、
彼とダンスすることはすなわち「死」を意味します。
抽象概念を擬人化するヨーロッパ諸語の慣行によっているとのこと。
この曲は、シューベルトとTodとの「死の舞踏」の始まり。Tod に許されたわずかな時間で残り2曲のピアノソナタを書き上げたのですね。

第1楽章。死の淵を覗きこむような厳しい旋律。聴くこと自体に覚悟を問いかけるような、小山さんの打鍵。
文字通り、生き急いでいるようなフレーズが胸に迫ります。
第2楽章では天国を夢想し、第3楽章では今までの生の支えをかみしめているような、
最終楽章では死の受け入れ方を模索しているかのような音幅の広い疾走、万華鏡のような転調の揺れ、
決意と迷いがもつれたまま曲が閉じられます。
これはシューベルトの遺書そのものではないでしょうか。
青白く光る命の残り火のような凄まじさをはらんで、小山さんの全身がシューベルトと共に歌う「嘆きの歌」。
(小山さんに珍しいと感じたのですが、腰を浮かして全身の打鍵を数回されたのです)
小山さんの演奏が天上に響いて、シューベルトは深く頷いていることでしょう。

弾き終えて立ち上がられた 小山さんの表情。
いつもの柔らかな表情とは違っていたのです。
「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好き」というお気持ちがあらわれていて、また泣けてしまいました。

そして、アンコールの シューベルト:作品142-2
シューベルトがお隣に佇んでいるような気配さえ感じました。

本日の曲目は、様々な作曲家でありながら、すべて繋がって聴こえました。
小山さんの「18回を重ねた旅の中から見えてくるのは一筋の道。最終回まで静かに迷わず進む一本道です。」の
お言葉が強く伝わってきた曲群でした。

とさまさん、@大阪のかけがえのない時間を共有させていただき光栄でした。
仙台での演奏と違う部分があったとのこと。生演奏のその場限りの貴重な醍醐味ですね。

皆さまと共に、小山さんの一本道をついていける幸せをかみしめています。
Date: 2015/06/22/00:33:09 No.4352

Re:迷い、もつれ、ざわめき・・・ くすんだ水色を透かして、それでも生きてゆく
とさま
まじょるか魔女様
小山さんのファンの皆様

大阪いずみホールで、大阪のファンの皆様とまじょるか魔女さんとご一緒に小山さんの素晴らしい音楽の創造の場に居合わせることができた幸せを噛み締めています。

まじょるか魔女さんの題目:「迷い、もつれ、ざわめき・・・ くすんだ水色を透かして、それでも生きてゆく」・・・・小山さんによる今回の独創的なプログラミングの本質を何と適確に表現していることでしょうか!小山さんが創造された音楽の世界を余すことなく言葉で表しているように思います。

目が覚めるような新鮮な音の響きのバッハに始まり、万華鏡のように千変万化する感情を表現する楽器としてのピアノの魅力が最大限発揮されたシューマン、活躍した時代に全く重なりのないアルベニスとショパンの作品における時空を超えて繋がるかのような不思議な調和を経て、シューベルトの想いが最高の音楽的感興を伴って表現された小山さんの渾身の演奏に至るまで、本当に不思議なことに、まじょるか魔女さんのお言葉「本日の曲目は、様々な作曲家でありながら、すべて繋がって聴こえました。」のように感じました。

各曲に対するまじょるか魔女さんの素敵なご感想をお読みになれば、これからオーチャードホールと札幌きたらホールで小山さんの第19回音の旅をお聴きになる皆様にとって、きっと期待が益々膨らむのではないでしょうか。

一般に馴染みのあるとは言えないシューマンやシューベルトの大作・・・改めて色々な演奏家のCDで聴き返して見ますと、全てが微温的であって、作曲家の想いが聴衆の心に届かないもどかしさを感じます。作曲家の想いは、小山さんの深い解釈に立脚した見事なピアニズムで表現されるのですが、作曲家への深い敬愛の情を大切にしつつ、小山さんは音楽の本質を表現するためには、四角い箱を大きく踏み出し、激しい情念を顕にされることも厭いません。まじょるか魔女さんは「小山さんに珍しいと感じたのですが、腰を浮かして全身の打鍵を数回されたのです」とご報告されていますが、シューベルトのソナタの第4楽章の分厚い和音群の強い音などは、ピアノが壊れるかと心配するほどの強い打鍵でした。シューベルトのピアノソナタ演奏の歴史の中で間違いなく最高峰に達した燦然と輝く演奏でした。

第19回音の旅はまじょるか魔女さんの次のお言葉が全てを語っています:【弾き終えて立ち上がられた 小山さんの表情。いつもの柔らかな表情とは違っていたのです。「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好き」というお気持ちがあらわれていて、また泣けてしまいました。】

小山さんのご活躍されている時代に生きる幸福に感謝したいです。

とさま
Date: 2015/06/22/21:11:26 No.4353

Re:
まじょるか魔女
とさまさん、素晴らしいリプライをいただき有り難うございます。

シューベルト:ソナタ第19番 第3楽章。
仙台での とさまさんの「メヌエット-トリオ-メヌエットの単純な3部形式でありながら、
随所に散りばめられた休符が不安さを助長し、ときに悲痛な響きさえ聴き取ることができます。」
とのご感想を実感することができました。

小山さんのピアノからは、演奏が始まる前・・・そして曲の最後の音符の後に、常に「無音の音楽」を
感じていましたが、楽章の最中にこれほど「無音の音楽」が胸に迫ってきたのは初めてでした。
しかも、シューベルトがしゃくりあげているかのように、不安定なまま音符と休符が交錯しているのです。

小山さんの演奏は拝聴したあとにすぐ、もっとあのフレーズを味わい、幻を確かめたい・・・と
いろいろな願いが新しく増えて、また聴きたくなってしまいますね。
Date: 2015/06/22/22:40:51 No.4354

Re:迷い、もつれ、ざわめき・・・ くすんだ水色を透かして、それでも生きてゆく
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女さま、見事なご投稿を読ませていただきありがとうございました。とさまさんご賞賛のとおり、まず、タイトルに惹かれました。作曲家と奏者の小山さんが“音楽”で描かれたことが “言葉”で表現されて、意義深いですね。
応援プロジェクトのオバチャンの会話も楽しく描かれていて、いずみホール開演前の雰囲気が伝わってきました。
シューマンの魅力について、篠村友輝哉さんのご投稿から引用してくださったのも素敵ですね!

各作品を演奏なさる小山さんの生き生きとしたお姿と、まじょるか魔女さんの細やかなお気持ちが、美しい綾織りのように描かれてまことに素晴らしい。
併せてとさまさんのお心のこもった熱いリプライを拝見し、さらに胸が高鳴りました。
小山さんは会場ごとに、毎回、新鮮な演奏を繰り広げておられるのですね。
土曜日、オーチャードホールではどんな小山さんに会えるでしょうか。
心より楽しみにしております。
Date: 2015/06/23/00:28:10 No.4355

Re:迷い、もつれ、ざわめき・・・ くすんだ水色を透かして、それでも生きてゆく
nono
大阪いずみホールでのアンコールは、シューベルト 即興曲 作品142-2の他にも計3曲をご演奏くだいました。

 シューベルト 即興曲 作品142-2
 チャイコフスキー 「四季」から「舟歌」
 シューベルト 即興曲 作品90-2

ご参考まで。
Date: 2015/07/01/07:38:45 No.4362


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第19回「音の旅」オーチャードホールの小山さん
ぴあのふぉるて
昨日6月27日、渋谷Bunkamuraオーチャードホールで、第19回 〜思い出のアルバム〜を拝聴しました。
「くすんだ水色」のドレス、裾と襟元に金が入って高貴な雰囲気です。ステージに飾られた紫陽花などテーマカラーのお花も、小山さんの演奏を静かに見守っているようで素敵ですね。

まずは、バッハ:カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」
大好きなヤコブ兄さんと離れて暮らすのが寂しくて仕方がない…小山さんはそんなバッハの心情を、思いやりあふれる音色で奏されました。
バッハはこんなに純真で柔らかい音楽も書いていたのですね。今までバッハに抱いていた楷書のような硬く厳しいイメージが一新されました。「御者のアリア」と「御者のラッパを模倣するフーガ」は、楽しく快活な中に切なさも感じられ、人間バッハの一面を見ることができました。

次は、シューマン:フモレスケ。
シューマンといえば…小山さんの「音の旅」シリーズ、プログラムにほぼ毎回シューマンの作品が含まれていることは、皆様もお気づきだと思います。毎回演奏なさるくらいだから、きっと小山さんはシューマンがお得意なのね…と思っていたのですが、それはこちらの勝手な思い込みだった!とわかり、衝撃を受けました。なぜ“毎回シューマン”なのか? 『モーストリー・クラシック』最新号(8月号)に掲載されている「ピアノと私」〜シューマンの魅力〜を、皆様もぜひお読みになってみてください。謎が解けて嬉しいと同時に、小山さんの勇気と決意に胸を打たれて、泣きそうでした。
そしてすごいのは、それにもかかわらず、小山さんが気負わずに、常に自然体でステージに臨んでいらっしゃることです。
小山さんへの尊敬の念がますます深まった今聴くシューマン作品は、格別です。
夢のような美しさと激しい緊迫感あふれる演奏に心を奪われました。あんまり素晴らしかったから、立ち上がって拍手しちゃった!と、後で姉が申しておりました。
それにしても、シューマンの揺れ動く心、その浮き沈みの激しさは、やっぱり普通じゃありませんね。気分が高揚したと思ったら、すぐに落ち込み、また次の瞬間は笑っている。もう、いったい今度は何?と思ってしまいます。
でもシューマンはそんなふうに揺れ動く自分を、意外と冷静に分析していたのかもしれませんね。こうして人を惹きつける作品が仕上がったのですから。
小山さん、いつか新たにシューマン作品を集めたCDアルバムを作ってください!
小山さんの選曲と演奏でシューマンを聴けたら最高です。

休憩時間は2階で、小山さんのリサイタルシリーズ10周年を記念した展示「小山実稚恵の世界 10年間の軌跡」を拝見しました。今までのポスター全種類、各回に配られた小冊子、ステージの記念写真の数々、木之下晃さん撮影の貴重なモノクロ写真などで小山さんの今までの軌跡をたどり、感動を新たにしました。
1階ホワイエでは、モニターに演奏の記録映像も流れて、素敵でした。(DVDとして販売されないかなぁ? 期待しています)

休憩後は、アルベニスの「入り江のざわめき」で潮風の香りと人々の熱気を感じました。今回のプログラムの中で、スペインものはちょっとしたお口直しのよう。

続くは「アルペジョつながり」のショパン:ノクターン第17番。あぁ、ショパンはやっぱり美しい。そして、いつも独りぼっち。だけど、悟りを開いた高僧の心境もかくや?というような雄大さを感じます。きれいなトリルがきらきらきらきら…美しすぎて、もうやりきれない…。

拍手が入ることなく、そのままシューベルトのソナタ第19番が始まりました。
すごいですね。シューベルトが死を目前に、不安におののきながら、あふれ出る音楽を五線譜に記したのもすごいと思いますが、残された楽譜を読み解き、シューベルトの想いを皆に伝えてくださる小山さんはもっとすごい!と思います。特に第4楽章は、急かされるように曲想が微妙に移りゆき、次々と転調して、即興的な感じがしますね。本当に、小山さんはどれほどの読譜力と記憶力をお持ちなのでしょう?
この大作を、小山さんが心からの想いをこめて演奏なさっているお姿に(お顔の表情にも)胸がいっぱいになりました。

アンコール(ファン仲間では「第3部」と呼んでおります)が、これまた心を打つ名演でした。今、シューベルトに心酔なさっていることが痛いほど伝わってくる選曲と演奏です。主人も感動しておりました。
最初に弾かれたのはシューベルトの即興曲作品142-2。静かな祈りに聞こえました。その次は作品90-2。なんて可愛らしいの! そして、会場の鳴りやまない拍手に、もう一曲、小山さんが選んでくださったのは…「ナイーブの結晶」と小山さんが表現した最愛の曲、と萩谷由喜子さんが新譜のライナーノーツでご紹介くださった、あの作品90-3でした。あぁぁ、美しい。優しい慈しみ深い演奏が心に染み込みます。「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好きになってしまいました」とおっしゃる小山さんのお気持ちが、そのまま音楽になっていたと思います。
小山さんと同時代に生き、小山さんの音楽をリアルタイムで拝聴できて幸せです。

演奏後、「音の旅」リサイタルシリーズ10周年記念イベント(記者会見)で、小山さんは最後にこうお話しくださいました。「音楽っていいな。ピアノっていい楽器、と思っていただくと一番嬉しい」と。なんと小山さんらしい、誠実で率直なお言葉でしょうか。
大丈夫です。小山さんの想いはしっかり届いています。いつも本当にどうもありがとうございます。
開演前、ファン仲間の皆さんや大学時代の先輩とお話しできました。ミューザ川崎(ベートーヴェン4番)と府中の森のリサイタルで小山さんファンになった先輩は、「音の旅」初参加を喜んでいました。それから「小山さんの生演奏初体験!」の友人夫妻にも会えました。小山さんのファンの輪が広がって、嬉しいです。
とさまさん、ご一緒できて光栄でした。プチオフ会もありがとうございました。

小山さん、どうもありがとうございました。また次の演奏会を楽しみにしております。
Date: 2015/06/28/21:39:19 No.4357

Re:第19回「音の旅」オーチャードホールの小山さん
とさま
篠村友輝哉様

素晴らしいご投稿を拝読しました。後日リプライさせて下さい。


ぴあのふぉるて様

いつもいつも小山さんの情報を整理しつつ、それぞれに対して細やかなコメントを付けていただき、小山さんのファンの一人として感謝申し上げます。甘えてばかりいますが、音楽界の歴史を作り上げていらっしゃる小山さんの貴重な情報をこのファンサイトに紹介していく作業は尊い作業です。ご無理のない範囲でお願い申し上げます。

さて、オーチャードホールの小山さんの公演のぴあのふぉるてさんのご感想は、いつもながら小山さんに対する愛情と尊敬に充ちた素晴らしい内容ですね。まさとさん、ぴあのふぉるてさん、篠村さん初め、このファンサイトでもお馴染みの方々とご一緒に会場で小山さんの素晴らしい演奏を聴かせていただくことができ私も幸福でした。

『モーストリー・クラシック』最新号(8月号)に掲載されている「ピアノと私」〜シューマンの魅力〜の内容に私も驚きました。ポピュラーと言えない、今回の「フモレスケ」や過去の演目に上がった「ダヴィド同盟舞曲集」あるいは「ノヴェレッテン」の小山さんの演奏は、音の旅シリーズの中でも屈指の名演として永く記憶に残りますが、なぜかくも新鮮で独創的な演奏なのか、それは小山さんが卓越した演奏家だからということだけでは説明ができないように感じていました。『モーストリー・クラシック』を拝読して理解できたような気がしています。ご紹介有難うございます。・・・・私も小山さんに「フモレスケ」と「ダヴィド同盟舞曲集」のCDをリクエストしたいです。

シューベルトのピアノソナタの演奏の素晴らしさは、ぴあのふぉるてさんの次のお言葉が全てを語っていますね:「小山さんが心からの想いをこめて演奏なさっているお姿に(お顔の表情にも)胸がいっぱいになりました。」。会場の全ての聴衆が同じ感覚を抱いたと思います。

仙台、大阪公演でのアンコールはシューベルトの即興曲から2曲演奏して下さいましたが、東京公演では、ふぉるてぴあのさんがご紹介なさっているように、即興曲を3曲演奏なさいましたね!

ぴあのふぉるてさんが「静かな祈り」と表現された作品142の2は本当に名曲ですね。主部のABA’のAの部分を小山さんは感極まって繰り返しをされました!同じアンコール曲でしたが、仙台公演、大阪公演ではすぐにB移行されたように記憶しています。「静かな祈り」のような「コラール」主題の美しさに涙を堪えることができませんでした。もう一度、Aを弾かざるを得ないほど小山さんは、シューベルトの世界に深く深く没入されていました。

作品90の3!!ぴあのふぉるてさんのお言葉「優しい慈しみ深い演奏が心に染み込みます。」はまさにその通りで、これ以上の演奏を聴くことは今後もないと思わせるほどシューベルトそのものでしたね。会場は、針が一本床に落ちても聞えてしまうほど、完全に静寂が保たれ、最後の音が減衰し、永遠の沈黙の中に消えても、なおも小山さんは身じろぎもせず、祈りを捧げるかのごとく、シューベルトの言葉と音楽を奏でていらっしゃいました。これは、奇跡と呼ぶことのできる、稀有な音楽的体験でした。

ぴあのふぉるてさんのご感想【「シューベルトの一音一音すべてが、いたたまれないほど好きになってしまいました」とおっしゃる小山さんのお気持ちが、そのまま音楽になっていたと思います。】における【音楽】は、沈黙における祈りも含まれているのだと思います。

北海道の皆様は、7月2日の小山さんの札幌公演を是非お楽しみ下さい。本当に素晴らしい音楽が皆様の心の襞に染み渡ることでしょう。

皆様お元気でお過ごしください。

とさま
Date: 2015/06/29/23:43:34 No.4360

Re:第19回「音の旅」オーチャードホールの小山さん
nono
大阪いずみホールでのアンコールも3曲で、曲目は次の通りした。

 シューベルト 即興曲 作品142-2
 チャイコフスキー 「四季」から「舟歌」
 シューベルト 即興曲 作品90-2
Date: 2015/07/01/07:34:27 No.4361


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NHK Eテレ・クラシック音楽館のテレビ放送予定です。
管理人@まさと
ファンの皆様へ

いつも素晴らしい書き込みをありがとうございます。
返信出来ずに申し訳ありませんが、引き続き宜しくお願い致します。

ここでファンの皆さんに嬉しいお知らせがあります。

先日のN響定期演奏会の様子が放送されます。
しかも Eテレなので、皆さんがご覧頂けると思います。
どうぞお見逃しの無い様にして下さい。



放送日: 2015年8月16日(日) 9:00pm 〜 11:00pm

NHK Eテレ クラシック音楽館

「第1813回 定期公演 Bプログラム」

チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23

ラフマニノフ/交響曲 第1番 ニ短調 作品13


指揮 : 尾高忠明
ピアノ : 小山実稚恵

収録 2015年6月17日 サントリーホール

詳細はこちらです。
  ↓
http://www.nhkso.or.jp/concert/search_broadcast.php?hoso_date=20150816
Date: 2015/06/29/11:08:21 No.4359


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