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最高の音楽を聴くことができる幸せ
とさま
小山さんのファンの皆様

蒸し暑い日が続きますが、皆さまお変わりありませんか。

ぴあのふぉるてさんの大変有り難い、小山さんに関する音楽誌掲載記事のお知らせ(続報も有難うございます)には、深く考えさせられる小山さんのお言葉が満載ですね。

「ピアノと私」第26回〜熊本地震と東日本大震災〜の記事・・・被災を体験した者として改めて胸を強く打たれます。震災当時、しばらく、(三度のご飯より)好きな音楽を聴く時間も、心の余裕もなかった私でしたが、震災後2か月余りして、小山さんが小学校の体育館で弾いて下さった「英雄」ポロネーズは、小山さんが仰られるように、そこに居合わせた人の「心に触れ」、「心の力を奥底から沸き立たせた」のでした。子供も大人も溢れる涙を抑えることはできませんでした。「音楽の根源的な素晴らしさ」に接することで、勇気と前に一歩進む力を小山さんから頂戴したのです。

ぴあのふぉるてさんのコメント「「学究的な目」と「心に触れること」… 『シャコンヌ』(2012年)と『ヴォカリーズ』(2011年)の録音からも伝わってきますね…」に深く感動しています。この2枚のCDには、「音楽の力を信じて歩まなければ」と決意された小山さんの想いが込められ、聴き手の心に温かい光を照らして下さいます。その光はいつまでも消えることがありません。本当に素晴らしいCDですね。

Covariantさんが紹介して下さった「ラジオ深夜便」の「明日へのことば」・・・小山さんとの共演でも数々の名演をされてきた指揮者の広上さんのお話し、大変興味深いです。演奏という行為を通じて、人を感動させるための必須条件について考えてみれば、必要条件はある一定水準以上の技術を持つこと、これは確かだと思いますが、それは十分条件ではないですよね。広上さんは、高い技術を持っているプロの演奏家であっても、音に魂の籠らない演奏をする人が居ること、この事実を逆説的に仰りたかったのではないかな と思いました。【「最高の音楽」はブランドでは決まらない。心がこもっていれば、どこの場所で、どのような形であっても、あるんではないか。】(広上さん)は【心がこもっていなければ、どんなにブランド力のあるプロの演奏家であっても、「最高の音楽」にはならない】と言い換えることができるような気がします。

歌手の菅原さんのお言葉【歌い手は、人の心に潤いや安らぎを届けるため、喜びや悲しみを分かち合うためにいるんです。】は、ぴあのふぉるてさんが紹介して下さった小山さんのお言葉にも通じるものがありますね。

小山さんの素晴らしい演奏を聴く度に、「最高の音楽」は、「知・情(魂)・技」の三位一体を演奏が充たした時だけに訪れることを確信するのです。小山さんの尊い演奏活動は弛むことなく続きます。小山さんの演奏から、心のこもった最高の音楽を聴くことができる私たちは、本当に幸せですね。

小山さん:昨夏に続き、今年も「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を仙台で開催していただけること、大変嬉しいです。音楽だけでなく、子供たちが夢中になれる何かを発見してもらえたらいいな、という小山さんの想いが籠った様々な企画・・・楽しみですね。仙台でお待ちしています。お元気でお過ごし下さいますように。

とさま
Date: 2016/07/18/18:49:16 No.4580

Re:最高の音楽を聴くことができる幸せ
まじょるか魔女
皆さまの 小山さんへの敬愛こもったごメッセージに、深い共感を抱くと共に
一歩前に進むエネルギーをいただいています。
ピアノ音楽誌「ショパン」8月号 “おたよりカフェテラス”
今月のテーマは「私のイチオシ!女流ピアニスト」。
し、しまった…投稿しそこねました…でも、ある期待を込めて探したら、ありました、
ぴあのふぉるてさんのお名前が!d(*^v^*)b♪
掲載内容をご紹介しますね。

☆☆☆
・・・・・
「私のイチオシ!女流ピアニスト」は、小山実稚恵さんです。
 小山さんの力強くて繊細な演奏から生まれる瑞々しい音楽は、私の心の糧。
誠実で気取りのないお人柄にも惹かれます。
12年間24回リサイタルシリーズ「音の旅」、国内外のオーケストラとの共演、
室内楽、被災地でのプロジェクト等、
小山実稚恵さんの世界を皆様もぜひ、直に体験なさってください。
思いの込められた音色に、きっと前へ進む勇気が湧きますよ。
☆☆☆

素敵な部分を抜粋してご紹介しようとしましたら、
小山さんについての文章すべてになりました。

また、小山さんファンの環が拡がる嬉しい予感がしますね。

今年の夏は非常に暑くなるという可能性が高く、
アメリカのNASAからも「史上最も暑い夏」になる見込みだと発表されていますね。

小山さん、どうぞお身体大切になさって全国各地で勁い思いをお届けください。
小山さんのピアノを拝聴して、夏バテ知らずの体質を維持しましょう。
Date: 2016/07/18/20:46:44 No.4581

Re:最高の音楽を聴くことができる幸せ
ぴあのふぉるて
とさまさん、いつも優しいお心配りをどうもありがとうございます。
まじょるか魔女さん、発売日早々、ぴあのふぉるての小山さん讃歌をみつけて、全文引用してお知らせいただき、どうもありがとうございます。

今さら私がイチオシ!するまでもないのですが、小山さんの素晴らしさが おたよりを読んだ皆様に届きますように…と願って投稿しました。
掲載されて、ほんとに嬉しい。o(^o^)o
小山さん、この夏もお身体にお気をつけてご活躍くださいませ。
Date: 2016/07/20/11:48:08 No.4582

Re:最高の音楽を聴くことができる幸せ
ぴあのふぉるて
昨夜、とさまさんよりお知らせいただきました。
『ショパン』8月号 p.10「Stage」には、小山さんの美しいステージ写真(第21回 〜未来の扉を開いて〜 6/18 オーチャードホール)と、その日の演奏評が載っています!

ご執筆は音楽評論家 高久暁 氏。
褒めたり、注文つけたり、率直すぎる物言いだったり… 辛口コメントか?と思いきや、ちゃんと小山さんの音楽作りの魅力が描かれて、妙に納得いたしました。
Date: 2016/07/21/15:27:36 No.4583

Re:最高の音楽を聴くことができる幸せ
まじょるか魔女
お知らせ有り難うございます。

「ショパン」8月号は、おたより欄しかまだ読んでいませんでした。
まずは、ぴあのふぉるてさんのご投稿なのですが、前半は、萩谷由喜子さんによるクララ・シューマンの特集についての素敵なご感想でした。
前回の 小山さんの「音の旅」冒頭のブラームスの曲は、クララのお誕生日に贈られたのですね。
ご紹介は、後半の 小山さんについての箇所にさせていただきましたが、皆さまぜひ全文お読みになってください。

「Stage」・・・小山さんの美しいステージ写真と演奏評を拝読しました。
ぴあのふぉるてさんが仰るように、ふだんは辛口の方なのでしょうけれど、
タイトルの「ピアノ音楽の『大地』を奏破」にストレートな称賛を感じました。
「・・・休憩。常連と思しき聞き手たちが『今日はいつもの演奏とは響きが全然違う』と話すのが
聞こえる。その通り。今日は色とりどりのピアノ曲の庭園を散策するのでなく、山脈を縦走中だ」
小山さんの思いを代弁されているかのようですね。
「そして永遠の霊峰《ハンマークラヴィーア》。
(中略)
今や霊峰を奏破した小山の12年間の到達点(ゴール)をぜひ見届けられたい。」
と結ばれています。
(「奏破」は変換できませんでした。素晴らしい言葉ですね)
いろいろな方からの 小山さん賛歌、嬉しいですね。
Date: 2016/07/21/21:16:52 No.4584


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音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
ぴあのふぉるて
ロシアの宇宙船ソユーズに乗り込んだ宇宙飛行士 大西卓哉さんが昨日、無事に国際宇宙ステーションに到着しましたね。大西さんのこれから約4ヶ月間にわたる長期滞在のご成功を、心よりお祈りいたします。
そういえば、『音楽の友』7月号の対談「脱力の極み」vol.19のお客様は、宇宙飛行士 山崎直子さんです。
宇宙での生活、小山さんは特に「五感」のことにご興味をお持ちだそうで、山崎さんにまず宇宙での「味覚」について質問なさいます(小山さんはやっぱり食べることがお好きなのね?)
宇宙では味覚は少し鈍くなるそうです。山崎さんは「濃い味付けにして食べていました」とのこと。続いて「聴覚」、「嗅覚」や「視覚」、さらに「触覚」について、ご体験に基づき丁寧にお答えになっています。宇宙船内は常に“ゴー”と“キーン”の音。鼻は鈍る。眼圧は高くなる。浮く物も固い!? 等、想像するだけできつそうですね!
「第六感」のお話が「脱力の極み」につながる展開には、うっとりします。
(地上に映像を送るため)常に監視カメラに見られている宇宙飛行士の山崎さんと、大勢の聴衆の前で演奏なさるピアニストの小山さん、お二人がお互いにかけ合うお言葉は、温かな思いやりに満ちています。
地球の美しさと、子供たちの心や人の感性に思いを寄せておられるお二人のお気持ちに、深く感じ入りました。

「どんな状況におかれても安定した精神状態を維持して自己をコントロールし、自分の持てる力を出し切らなければならない。…」
「細やかに、でも神経質ではなく明るく朗らかに周りに気を配られる山崎さん…」…小山さんがコラムで綴っておられる山崎さんの印象は、私が思い描く小山さん像そのままです。
ところで山崎さんは宇宙でバッハの「G線上のアリア」をひたすら聴いていらしたそうです。では、小山さんが「もしも宇宙に行くことができて、ピアノが弾けるなら…」? 答えは書店でご確認ください。

♪同じく『音楽の友』2016年7月号p.160〜161
 「特別記事 Interview 間宮芳生」
「田村宏メモリアルコンサート」(3/21開催済み)で小山さんとお仲間の皆様が演奏された《運命》(2台のピアノ、3人のピアニストによる6手のための編曲)を書かれた作曲家、間宮芳生先生のインタビューとお写真。
 記事冒頭で、作品完成までの経緯と最新情報をお話しになっています。
また、いま手掛けておられる作品や、刊行が予定されている作品〜『合唱のためのエチュード〔増補版〕』(6月)と『歌曲集』(年末)〜についてのお話が続きます。

♪『ショパン』2016年7月号 p.58 topics
 こどもの夢ひろば“ボレロ”〜つながる、集まる、羽ばたく〜
Hands-on events for children by KOYAMA Michie
「子供たちに、未来を生きる力を」
7/30と7/31に仙台で開かれる「第2回 こどもの夢ひろば“ボレロ”〜つながる、集まる、羽ばたく〜」の詳しいお知らせ記事。小山さんのお言葉とお写真入りです。
それに先駆けて7/26〜29に開催される《希望の響きウィーク》のスケジュールも載っています。日替わりのイベントのタイトルを拝見するだけで、ワクワクしますね。
子供も大人も楽しいひとときを過ごし、自分の好きなことがみつかりますように。イベントのご成功をお祈りしています。
(続くp.59は「クロイツァー賞受賞者による演奏会」の記事)

♪ 同じく『ショパン』2016年7月号 p.125 REPORT
「小山実稚恵さん、東急プラザ銀座『KIRIKO LOUNGE』で演奏」
3月末にオープンした東急プラザ銀座6FのKIRIKO LOUNGEにて、小山さんが選定したスタインウェイピアノのお披露目リサイタルが5/23に開かれたとの報告記事。
「音の旅」全国ツアーの合間に… 小山さん、素晴らしい!

前のページp.124 BOOK
萩谷由喜子さんの新刊『クロイツァーの肖像 日本の音楽界を育てたピアニスト』について、思いのこめられた温かな評が載っています。ご参考まで。

小山さんの記事は、まだ他にもいくつかあります。また追ってお知らせいたします。
Date: 2016/07/10/11:10:39 No.4574

Re:音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
とさま
ぴあのふぉるて様

いつもいつも小山さんに関係する音楽誌掲載記事情報を木目細かくお届けいただき感謝しています。まさとさん運用される、ファンサイトで、小山さんのスケジュールと並んで、ぴあのふぉるてさんの情報は、別コーナーを設けたいほど有り難いものです。単に、【●●雑誌の何月号・何ページに「・・・・」が掲載されました】みたいな情報はあっても、その中身について一つ一つ寸評を載せるのはお時間のかかる作業かと思います。しかし、小山さんの音楽を心底から愛するぴあのふぉるてさんは、小山さんの素晴らしい音楽やお人柄を多くの人に知ってもらいたいと願っていらっしゃるから続けていただいているのですね。本当にいつも有難うございます。

早速、書店に立ち寄ってみますね。

とさま
Date: 2016/07/10/21:37:00 No.4575

Re:音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
ぴあのふぉるて
とさま様、いつも優しいお言葉を頂戴し、誠にありがとうございます。

音楽誌掲載情報の続きをお届けします。
2つ目以降はバックナンバーになります。ご連絡が遅くなって、スミマセン。

♪ 『モーストリー・クラシック』2016年8月号 p.87
 「ピアノと私」第27回 〜室内楽の魅力〜
小山さんは先月、サントリーホールの「チェンバーミュージック・ガーデン」で堤剛さんとブラームスのチェロ・ソナタを演奏なさったのですね。
「今、とっぷりと室内楽の魅力にはまっているところです」とのことで、「室内楽とソロやコンチェルトの違い」を細やかにお話しくださっています。
準備における思い、実際の練習、音楽作りの魅力、楽譜のこと等いろいろ、幸せのお福分けをいただいたような気持ちで拝読しました。

♪ 『ショパン』2016年6月号 p.10〜12
 「特別企画 熊本地震被災地に寄せて」
ピアニストの方々から寄せられたメッセージが紹介されています。
小山さんのお言葉がいちばん胸に響きました。お見舞いやお祈りの定型文ではなく、小山さんの心からの想いが込められているからだと思います。
 
♪ 『モーストリー・クラシック』2016年7月号 p.79 
 「ピアノと私」第26 回 〜熊本地震と東日本大震災〜
今年4月の熊本地震直後のこと、2011年の東日本大震災発生時のお気持ち、その直後から続けておられる被災地での演奏活動と子供たちの様子、などが綴られています。
5年前からお気持ちが変わられたこともお話しになっています。
「こうした体験をして、それまで音楽を学究的な目で深く突き詰めたいとばかり一方的に考えていた自分を恥ずかしく思いました。人に心に触れること、心の力を奥底から沸き立たせる。そういう音楽の根源的な素晴らしさを決して忘れてはいけないと深く思うようになりました」
(「学究的な目」と「心に触れること」… 『シャコンヌ』(2012年)と『ヴォカリーズ』(2011年)の録音からも伝わってきますね…)
記事は静かな決意で結ばれます。「音楽の力を信じて歩まなければ」と。

♪ 同じく『モーストリー・クラシック』2016年7月号 p.117
 4/20に開催された「第28回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の授賞式」の報告記事。
クラシック部門 独奏・独唱部門賞で受賞された小山さんのご挨拶がスナップ写真とともに紹介されています。「… 音楽は形のないものですが、受賞は後ろから力をいただけるようで感謝しています」(小山さん)
室内楽・合唱部門賞=アントネッロ(古楽アンサンブル)の濱田芳道さんと、現代音楽部門賞=サントリー芸術財団の代表理事 堤剛さんのお言葉も併せて載っています。

♪ 『音楽の友』2016年6月号 p.20〜23
対談「脱力の極み」voi.18 お客様 藤田雄大さん(書家)
藤田さんがサラリーマンを辞めて書道家になられた経緯、いろいろな表現の元(基本)、子どもたちから教わること(子どもたちには「作為」がない)、「線質」、作品を書くことと人前で書くこと、など、興味深いお話に引き込まれます。
今年は「こどもの夢ひろば」(7/30, 7/31開催)に藤田さんも出演されるのですね。
「被災地の子どもたちに夢をもってもらえるようなコンサートをと考えた時に、藤田さんと一緒にやってみたいと思ったんです」(小山さん)
(加えて7/29には「こどものための書道ワークショップ〜文字を楽しむ!〜」も開催されます)
(書には)「… 人間性も、その時の体調も年齢も、すべてが出るんですよね。書は正直なんです」とお話しになる藤田さんの書作品を私も拝見してみたくなりました。藤田さんに「音も本当に同じ」と賛同なさる小山さん。書と音楽、道は違いますが、お二人とも同じ思いをお持ちなのですね。
小山さんの対談のお相手は、皆さま素敵な方ばかりですね。次回も楽しみにしています。

以上、ご参考まで。
Date: 2016/07/11/14:33:49 No.4576

Re:音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
まじょるか魔女
ぴあのふぉるてさん、いつも貴重な 小山さん情報を愛情あふれるコメント付きでご紹介いただき
有り難うございます。
とさまさんが仰るように「ぴあのふぉるてさんの情報は、別コーナーを設けたいほど有り難いもの
です。」ね。
そして、とさまさんの薫り高い 小山さん賛歌と専門的なご教示のコメントも、別コーナーで
予習・復習させていただきたいような内容ですね。
このような情報をいただける場を居心地良く整えていただいている管理人の まさとさんに改めて
感謝しています。

ぴあのふぉるてさんがご紹介いただいた、『音楽の友』7月号の対談「脱力の極み」vol.19
「小山さんが『もしも宇宙に行くことができて、ピアノが弾けるなら…』? 
答えは書店でご確認ください。」
・・・あぁ〜気になりますー。どんな曲でしょうか?魔女の乏しい脳内レパートリーでは、
宇宙繋がりで、ドビュッシー「月の光」?、ベートーヴェン「月光」?、
それとも、浮遊感漂う スクリャービンのピアノソナタ?
今日は休みですが、田舎住まいゆえ街の書店に行く元気が暑さのなか出ず・・・
明日書店に立ち寄り、その姿勢のまま確かめたいと思っています。

『ショパン』2016年6月号は購入しました!
小山さんの非定型なメッセージ、同じく心に強く響きました。

とさまさんの地元仙台の七夕祭りは8月6日から8日に開催されるのですね。
各地で、出会いを待ちわびる ひこ星と織姫のように、
小山さんの演奏会を楽しみにされている方がいらっしゃいますね。
小山さん、今年の夏は暑さが厳しくなりそうですが、どうぞお身体大切になさってください。
小山さんの演奏を拝聴したら、夏バテ知らずの体質になりそうですね。
Date: 2016/07/11/16:05:37 No.4577

Re:音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
covariant
ぴあのふぉるて様、そして皆様、いつも有益なお知らせを有難うございます。

今月7月8日のNHK「ラジオ深夜便」4時台の「明日へのことば」(正確には9日(土)午前4時台の約45分間)は、京都市交響楽団常任指揮者広上淳一さんの「京都で実を結んだ激動の指揮者人生」と題するインタビューでした。
昨年秋、小山さんのデビュー30周年記念N響とのコンサート指揮をもなさった広上さんでもありますので、(昨年7月、同じ組み合わせでオーケストラ・アンサンブル金沢とも共演なさっています。)私はとても関心を抱いて録音・聴取致しました。
京都市交響楽団の常任指揮者として、その京響に対し驚異的な能力向上を導かれたこと(その功績により2014年度サントリー音楽賞をも受賞)を踏まえ、インタビューア(岩槻里子アナ)の質問に答える形で、次のように話されたことが、私には一番印象に残りました。

「最高の音楽」はブランドでは決まらない。心がこもっていれば、どこの場所で、どのような形であっても、あるんではないか。
… (最高の音楽とは)名もないアマチュアのオーケストラでも、名もない学生オーケストラでも、いいものはいいし、柔らかな心で音楽を作り、そして聴衆は柔らかな心でそれを受け止める一緒の空間、のことをいうのではないか。聴衆がいないと駄目です。聴いてくださる方(カタ)が大事なんです。…

このお話にはきっと小山さんも、そして私達小山さんファンも、深く賛同できるのではないかと思います。

仙台七夕祭りが始まる8月6日に、小山さんは茅ヶ崎でリサイタルをなさいますね。私は神奈川県伊勢原市在住の従姉妹に勧めたところ、何とか家族3人分の席がとれ、とても楽しみにしているとの返事をもらいました。ラフマニノフの名前からとったメールアドレスをもつ夫君や、ビオラを弾く娘さんにも小山さんの演奏を聴いてもらえると思うと、私自身もとても楽しみです。
Date: 2016/07/13/06:22:10 No.4578

Re:音楽誌掲載記事情報をお届けいたします
covariant
五月蝿い(ウルサイ) covariant からの、自分の投稿に対する、またまた追伸です。m(_ _)m

広上さん、そうはおっしゃっても、聴衆がいないと駄目とおっしゃっても、やっぱり指揮者や演奏者がよくないと駄目ですよ!と。
こういう声を併記しておけばよかったなあ、と思ったのですが、これまた実は、いろんな理由があって今回購入することになった、この月刊誌『ラジオ深夜便』7月号で、歌手菅原洋一さんが次のようにおっしゃっているのに出逢いました。(同誌 pp52-53)

歌は生きがい。ここまで歌い続けることができて、ありがたいという気持ちでいっぱいです。昔は、「自分が」「俺が」という部分が強かったですけど、そうじゃないんですね。歌い手は、人の心に潤いや安らぎを届けるため、喜びや悲しみを分かち合うためにいるんです。聴いてくださる方々あってこその自分と思えるようになったのだから、年をとるのも悪くないですね(笑)。

小山実稚恵さんは、ここで菅原洋一さんがおっしゃった自覚を、そのピアノ演奏の才能と共に、(例え無意識的にせよ)生まれつき持っていらっしゃるように思います。そしてそれこそは、私が小山実稚恵さんのファンである原点です。
東日本大震災の被災地訪問を経験された小山さんは、まさにその事をはっきりと自覚され、「こどもの夢ひろば“ボレロ”」を始められたのだと、私は思っています。
Date: 2016/07/13/19:18:22 No.4579


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小山さんの「ハンマークラヴィーア」ソナタのモニュメンタルな演奏に寄せて
とさま
 5月8日の仙台公演を初日とし、福岡、札幌、名古屋、大阪での公演を経て、6月18日の東京公演を千秋楽とした小山さんの「ピアノで綴るロマンの旅」&「音の旅」第21回・・・私は、福岡公演を除き、小山さんの音楽の旅のお供をする幸運に恵まれました。小山さんが全身全霊で繰り広げられた、各地での演奏史に残る感動的な名演奏に対し、ファンの皆様の熱い報告が相次ぎ、心躍ります。ブラームスとバルトーク作品の小山さんの演奏の素晴らしさもさることながら、ベートーヴェンのピアノソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」の小山さんの演奏は霊感に充ち溢れ、ベートーヴェンの音楽の全貌が初めて明らかにされたかのような、真にモニュメンタルな演奏として、人々の記憶に永遠に留められることでしょう。

 本日は、〜未来の扉を開いて〜と題されたプログラムの中の「ハンマークラヴィーア」ソナタのベートーヴェンの生涯におけるその位置づけについて、小山さんの素晴らしい演奏を回想しながら、お話ししたいです。

【ベートーヴェンが体現した2回の危機】
 ベートーヴェンは、その生涯に2回大きな危機とそれを克服した展開期がありました。一つは、「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれた1802年前後の時期、ベートーヴェン32歳の頃です。もう一つは、作品数が激減した、寡作期(かさくき)と言われる1813〜1816年の時期です。

★ベートーヴェンの第1の危機:「ハイリゲンシュタットの遺書」(1802年10月6日付)
 「ハイリゲンシュタットの遺書」は、日ごとに悪化する難聴への絶望から、ベートーヴェンが死を決意して認(したた)めた遺書ではなく、自己に課せられた過酷な苦しみや孤独の詳細を記すことで、過去と決別し、「新しい道」を歩む決意表明と捉えることができます。

「私の脇にいる人が遠くの横笛フレーテの音を聴いているのに私にはまったく何も聴こえず、だれかが羊飼いのうたう歌を聴いているのに私には全然聴こえないとき、それは何という屈辱だろう!たびたびこんな目に遭ったために私はほとんどまったく希望を喪った。みずから自分の生命を絶つまでにはほんの少しのところであった。――私を引き留めたものはただ「芸術」である。自分が使命を自覚している仕事を仕遂げないでこの世を見捨ててはならないように想われたのだ。」(青空文庫:「ハイリゲンシュタットの遺書」の一部(片山敏彦先生訳))

 この「ハイリゲンシュタットの遺書」による決意表明(引用文の最後)の翌年1803年に、交響曲の歴史を変えた、巨大な交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」が誕生します。同時期にピアノソナタ第21番ハ長調作品53「ヴァルトシュタイン」も作曲され、1809年頃まで続く「傑作の森」(ロマン・ロラン)と言われる信じられないほど旺盛な創作期に入っていくのです。ベートーヴェンは明らかに【未来の扉を開いた】のです。その象徴となる作品が「英雄」交響曲です。

★ベートーヴェンの第2の危機:寡作期(かさくき 1813年〜1816年)
 1810〜1812年の過渡期を経て、それ以降、作品数が激減し、ベートーヴェンは作曲家としての危機を迎えたかのように見えます。ピアノソナタに着目すれば、第26番変ホ長調作品81a「告別」(1809/1810年)の後、ピアノソナタ第27番ホ短調作品90(1814年)が現れるまで、5年近くの空白があります。これが、一部の音楽学者が主調するベートーヴェンのスランプの根拠になっています(後述するように、私は、そのようには考えていません)。1816年に登場したピアノソナタ第28番イ長調作品101(1816年)を経て、いよいよ、ピアノソナタの形式・内容・規模において、従来の枠組み・常識を大きく超え、新しい【未来の扉を開いた】畢生(ひっせい)の傑作 第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」ソナタ(1818/1819年)が誕生するのです。【英雄】交響曲が誕生するのと同じように、このソナタが敢然と聳え立つように現われるのです。

 そして、この「ハンマークラヴィーア」ソナタという巨大な作品を創造したことにより、ベートーヴェンは、第2の「傑作の森」とも言える、奇跡としか言いようのない、神々しい創作期に入っていくのです。すなわち、「荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)」二長調作品123、交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」、弦楽四重奏曲第12番〜16番(作品127、130、131、132、135)、大フーガ変ロ長調作品133、最後の3大ピアノソナタ(作品109、110、111)、「ディアベルリのワルツによる33の変奏曲」ハ長調作品120、6つのバガテル作品126など、記念碑的な偉大な作品が誕生していくのです。この「未来の扉を開いた」作品が「ハンマークラヴィーア」ソナタに他ならないのです。このソナタを聴くたびに、心底驚嘆し、ベートーヴェンに対する畏敬(いけい)の念は深まり、聴けば聴くほど新たな発見があるばかりか、その感動は途方もなく深まっていきます。

 この作品に接すると、不思議なことに、寡作期(かさくき)と言われる1813〜1816年の期間、ベートーヴェンがスランプに陥っていたという説に与(くみ)することはむしろできなくなってしまいます。確かに作品数は激減していますが、寡作期(かさくき)には、交響曲第7番イ長調作品92(1813年)、フィデリオ序曲(1814年)、ピアノソナタ第27番ホ短調作品90(1814年)、チェロソナタ第4番ハ長調作品102-1及び第5番ニ長調作品102-2(1815年)、連作歌曲<遥かな恋人に寄せて> 作品98(1816年)、ピアノソナタ第28番イ長調作品101(1816年)と言った名作が産まれています。したがって、ベートーヴェンはスランプではなく、全く新しい音楽的価値の創造のために、大部分の時間を研究・思索に充てていたのではないか、すなわち、【ポリフォニーへの回帰】のための準備をしていたと思われるのです。

【寡作期(かさくき)のベートーヴェン:ポリフォニーへの回帰の準備】
 ベートーヴェンは、上述した長い寡作期(かさくき)に、恐らくバッハやヘンデルと言ったバロック期の大作曲家の音楽と対峙し、創作の新しい基軸としてポリフォニーへの傾倒を深めたのではないか、と考えられます。弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131の第1楽章のフーガ、大フーガ変ロ長調作品133、第9交響曲の第4楽章の(行進曲風のテノール独唱が終わった後のオーケストラによる)二重フーガ、そして作品101から始まる、後期の5つの不滅のピアノソナタ(第28番〜32番)の全てにフーガなどポリフォニーの技法が見事に盛り込まれていることが、それを物語っています。

【「ハンマークラヴィーア」ソナタにおけるポリフォニーへの傾倒】
 規模の点で他に類を見ない作品106の「ハンマークラヴィーア」ソナタには、古さを全く感じさせない斬新な手法を用いて、ポリフォニーの要素がふんだんに盛り込まれています。少し例を見てみましょう。

 第1楽章の提示部での第2主題群におけるポリフォニー的な動きと美しく移ろう和声の流れとの麗しい融合美、展開部では、変ホ長調(♭が3つ)に転調し、素晴らしい「ポリフォニーのダンス」の世界に聴き手を誘います。第2楽章の陰鬱なトリオ・・・変ロ短調で始まり、すぐに変二長調に転調しますが、ベートーヴェンはそこに「カノン風の動き」を巧妙に仕掛けます。そして第4楽章のかつてない規模の巨大なフーガ!いくつもの主題やその断片が複雑に絡み合い、縦横無尽に駆け巡りながら、同時に目まぐるしく起きる転調が聴き手を不安にさせ、極度の緊張を強います。

 第4楽章に対する園田高弘先生のお言葉【何もかも一つの鍋の中に投げ込んで無茶苦茶な強引なフーガにしたて上げられているが、それは混沌としている現実に何か秩序をもたらし体系付けしようとすることにも似て、意外とベートーヴェンはこのフーガが気に入っていたかも知れない。】に深く同意します。【混沌】から【秩序】に向けて、ベートーヴェンはまるで闘争しているかのようであり、一方、聴き手には苦行を強いるかのようです。

 しかしながら、あらゆる困難・艱難(かんなん)を克服し、【混沌】の世界でもがいていたフーガが【秩序】に変容していく様を表現する小山さんの奏楽に聴衆は圧倒され、そして感動の頂点に達するのです。人生の縮図のような壮大なフーガを体現した後に訪れるコーダ、交互に繰り返される、強い意思を反映したトリルと深々とした和音が揺るぎない歩みを示し、そして最後に到達する輝かしい和音が新しい未来への飛躍を約束します・・・この充実した感覚(=達成感のような感覚)、清々しささえ感じさせる音楽の力!この作品の底知れぬ深遠さに、そして小山さんの壮絶でありながら神々しいまでの高みに到達した演奏に言葉を失うのです。

【第1楽章と第3楽章のテンポ:複数テンポ奏法について】
★メトロノーム記号
 「ハンマークラヴィーア」ソナタにはメトロノーム記号によるベートーヴェンの速度指示があります(ピアノソナタではこの作品だけのようです)。第1楽章には2分音符=138、第3楽章には♪=92の指示があります。

 この指示に従うと、第1楽章の演奏時間は8分未満に、第3楽章は13分未満になります。度々現れるフェルマータ(音や休符を伸ばす)やリタルダンド(段々速度を遅くする)を考慮しても、それぞれ9分、15分程度となり、特に第1楽章については、音楽的表現がほとんど不可能な、とても常識では考えられない速いテンポを設定しなければならなくなってしまいます。

★小山さんの音楽的なテンポ設定
 小山さんは、ベートーヴェンの指示に機械的に従うのではなく、ベートーヴェンがメトロノーム指示で意図した想いを音楽的に表現するのに最も相応しいテンポを設定されました。第1楽章は、札幌公演でテンポをやや遅く設定され、一方、東京公演ではやや速めに設定されました。推定、11分〜12分の範囲で、しかし素晴らしいことに、楽章内で、終始揺るがないテンポで演奏されたのです。
一方、第3楽章アダージョ・ソステヌートは規模が大きく、考え方によって、また同じピアニストであっても、状況によって基本テンポが大きく変わる要素を内包した音楽です。例えば、韓国のH.Jリムの12分50秒(♪〜92)に対し、ドイツのコルスティックは28分42秒(♪〜41)と実に2倍以上も遅いテンポで演奏しています。小山さんは、札幌でテンポを遅く設定され、推定19分程度で演奏され、東京では逆にテンポを速めに設定され、推定16分未満で演奏されました。仙台、名古屋、大阪では推定17分程度でした。どの都市においても、これ以上の演奏は考えられないほど深遠な調べが会場を充たし、19分と16分という演奏時間にかなりの差があった公演であっても、等しく聴衆に深い感動を与えるのは奇跡のようです。次に記述しますように、その秘密が解けるのに時間を要しませんでした。

★揺るがないテンポの設定
 その答えは、一度設定した基本テンポを小山さんは最後まで維持され、途中、楽想に応じてテンポを変えることをほとんどなさらない、ベートーヴェンが事細かく指示したリタルダンドを除き、テンポが終始“ぶれない”こと・・・恐らくこれがその秘密の解答です。“ぶれない”テンポを基本とし、楽想(あるいは小節)毎に極上のニュアンスを施されるのです。小山さんは、フレーズの終わりから次の楽想の変わり目で、計測できないわずかなテンポの動きを付与されます。それが、得も言われぬニュアンスを醸し出し、ベートーヴェンの想いがそこに凝縮するのです。

★複数テンポ奏法
 ベートーヴェンが要求していない、楽想毎のテンポの大きな変更を積極的に取り込む奏法を「複数テンポ奏法」(ドイツの音楽学者 ヨーハヒム・カイザーの言葉)と言い、その奏法に立脚した演奏の方が多いと見られます。曲が素晴らしいので、どの演奏も、確かにそれなりに素晴らしい演奏に聴こえるのですが、どうしても不自然さが付きまとい、何かがおかしいと感じてしまうのです。小山さんは、第3楽章冒頭1小節のたった2つの和音を弾くだけで、全体のテンポを規定されます。したがって、その2つの和音の演奏を聴くだけで、第3楽章に要する演奏時間が推定できるほどです。世界的に著名な、あるピアニストは冒頭1小節に14秒もかけてスタートし、その後はテンポを自在に伸び縮みさせ、都合22分で演奏します。しかし、冒頭のテンポを維持すれば、実に第3楽章の演奏時間は44分になってしまうのです。

 複数テンポ奏法を採用されない小山さん・・・曲が歩みを進めるに連れて、ベートーヴェンの本質に肉薄する小山さん。そのように書かれた音楽であるからこそ、小山さんの奏楽により、ベートーヴェンの音楽の本質が表出してきます。「複数テンポ奏法」は一つの解釈です。ベートーヴェン演奏家として名を馳せた往年の巨匠の中にも「複数テンポ奏法」を取るピアニストもいらっしゃいます。しかし、皮肉なことに、独自な「解釈」をすればするほど、ベートーヴェンは離れて行くのです。ここに【演奏芸術】の持つ、途方もない難しさを感じざるを得ないのです。

【ベートーヴェン後期の作品における深遠なる「アダージョ」の世界】
 ベートーヴェンの後期の偉大な作品・・・荘厳なる美しさを湛えた長大なアダージョが5つの作品(「ハンマークラヴィーア」、第9交響曲、弦楽四重奏曲第12番、14番、15番)に登場します。いずれも15分前後の演奏時間を要します。最初を飾るのが、「ハンマークラヴィーア」ソナタの第3楽章であり、その意味でも、同ソナタは、ベートーヴェンの生涯の中でも、「英雄」交響曲と並んで、「未来の扉を開けた」重要な作品と言えるでしょう。

 2つの主題に基づく変奏曲となっている、第9交響曲(作品125)の第3楽章は皆さまもよくご存じかと思います。弦楽四重奏曲のアダージョも本当に美しいです。「ハンマークラヴィーア」ソナタの第3楽章の精神的な世界に一番共通するのは、弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132の第3楽章アダージョだと思います。機会がありましたら是非お聴きになることをお勧めします。

 「瞑想」、「感謝」、「神との対話」、「祈り」、「慄き(おののき)」、「未来永劫(えいごう)」を感じさせる深遠なるアダージョの世界・・・「ハンマークラヴィーア」ソナタでは、「瞑想」の第1主題、「感謝」の副主題(舟歌のような感動的な楽想)、「神との対話」の第2主題、「祈り」の再現部での32分音符で装飾された第1主題、「慄き」の減7和音による絶叫、そして聖なる時を刻む「未来永劫」のコーダ・・・そのコーダで、小山さんの全身全霊の演奏が、神々しいまでの高みに昇華し、私たちの心に聖なる光を照らして下さったのです。温かい光が射し込む中、完全な静寂という音楽的瞬間が訪れます。そして、ほとんど間を置くことなく、第4楽章のラルゴの冒頭、最低音域のF音からアルペジオで最高音域F音まで上昇する幽玄な調べが彼方から響いてきます。すなわち、小山さんは「未来の扉を開かれた」のです。

【ベートーヴェンの呟き】
 小山さんの横須賀での素晴らしい演奏(2016年2月20日)に接し、ぴあのふぉるてさんが、≪大作曲家の皆様も天国で喜んでおられることでしょう。≫と素敵な方法で小山さん賛歌をして下さいました(No.4496)。
 「ぼく、こんなにいい曲作ったの?」(シューベルト)
 「シャコンヌは、初めからピアノ曲だったよね…?」(バッハ)
 「私の噴水、なかなかいいでしょう?」(リスト)
 「マズルカも弾いてくれましたね。」(ショパン)

 私もぴあのふぉるてさんの真似をして、天国にいらっしゃるベートーヴェン先生のお言葉を想像してみました。

 「私は、このソナタが弾かれるようになるには50年待たなければならないと言った。確かに、達者に演奏するピアニストは幾人も現れたが、完成してから、200年近く経つというのに、音楽的に満足できる演奏には出会っていない。Frau KOYAMAの素晴らしい演奏に接するまでは・・・。Frau KOYAMAは、200年の歴史を持つ、私のこのソナタを演奏することで、次の200年に向けた新しい扉を開けたのだ!Herzlichen Dank!(本当に有難う!)」(ベートーヴェン)


★★小山さんへ:各地で一期一会の素晴らしい演奏を繰り広げていただいた「ハンマークラヴィーア」ソナタ・・・聴く(きっと弾く)度に新しい発見がありますね。東京公演での第3楽章のテンポ(16分未満)は私にとっては理想的でした。天国のベートーヴェンがお喜びと思います。心から感謝申し上げます。音の旅の第22回から登場するベートーヴェンの最後の3つのピアノソナタ、シューベルトの遺作のピアノソナタの小山さんの演奏が待ち遠しいです。本当に有難うございました。

とさま
Date: 2016/07/03/22:55:16 No.4572

Re:小山さんの「ハンマークラヴィーア」ソナタのモニュメンタルな演奏に寄せて
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とさま様
 お待ちしておりました。
深遠なご投稿に対し、例えReply欄であれ、しかも私、このところ五月蝿く(ウルサク)顔を出して、聖地を汚すような思いで誠に恐縮なのですが、先ずは、待望のご高説をいただき、このファンサイトに集う者として悦びに堪えません。

私のような、楽譜はもとより、音楽そのものについても全くの素人である者にとって、とさま様が上記に指摘される内容は、理解を超えてはいますが、とさま様のベートーヴェン作品に対する理解が、小山さんの演奏によってこそ、どんどん深まっていったのだということを知ることができます。
ベートーヴェンの作品は特に、その作品鑑賞において彼の伝記を踏まえて聴く、あるいは人生の苦難を過ごしてきた後の晩年に聴いたほうが、味わい深い鑑賞が出来るんだなあ、ということがよく分かります。是非ともベートーヴェンの伝記にも触れたいと思いました。

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」とベートーヴェンの「ハンマークラヴィーア」ソナタ、それぞれ異なった音楽性の極みにあるようなこの2曲を、小山さんが「ロマンの旅」あるいは「音の旅」の終盤、それぞれ第20回と第21回に選曲していただき、それらをこの場でとさま様がこのように解説していただけることは、第20回からこの「旅」に同行させて戴いている私にとって、無上の喜びです。

小山実稚恵様と、このサイトの管理人まさと様にも、改めて感謝申し上げます。
Date: 2016/07/04/01:07:34 No.4573


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中国地方ツアーですね。
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今日から小山さんは、岡山、山口県岩国、島根県益田と移動しながらの、3日連続、井上道義さん指揮NHK交響楽団とのコンサートですね。きっと多くの皆様に感動を届けられることと、胸躍ります。
井上道義さんは、私が定期公演会員になっているオーケストラ・アンサンブル金沢の音楽監督でもあり、私が聴きに行くわけでもないのに、このシリーズに親しみを感じて、書き出しました(^L^;
暑い夏の7月が始まりました。この3日間の公演ツアーがご体調もいい状態で無事に、そして大好評のうちに遂行されますようにお祈りします。
Date: 2016/07/01/07:30:36 No.4571


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新たな一歩
y.s
次の一歩を踏み出すためには、自分自身が充実していなければならない。充実するときを待つ時期もあれば、力が満ち、次々に新たな一歩を踏み出せる時期もある。
小山実稚恵さんのリサイタル(6月18日オーチャードホールでのリサイタルシリーズ第21回)で弾かれた3人の作曲家は、新たな一歩を、強く確かな意志で踏み出していた。「未来の扉を開いて」と題されたリサイタルは、ブラームス『ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ』、バルトーク『ピアノソナタ』、そしてベートーヴェン『ハンマークラヴィーアソナタ』と、それぞれの作曲家にとって節目となる作品で、重量級の演目が組まれた。
冒頭のブラームスから、なんと確信に満ちた演奏だろう。一音一音が生命の輝きにあふれ、変奏ごとに託された想いを自由自在に歌う。ブラームス特有の重厚な音の層のそれぞれが主張し、溶け合い、壮麗な世界を構築してゆく。加えてライブならではの即興性にも事欠かない。短調の変奏のしなやかさや、ジプシー風の悲しみを帯びた変奏の慟哭も印象的だ。演奏は次第に白熱の度合いを増してゆき、頂点を迎えたところでフーガが始まる。ブラームスが先人たちへの畏敬の念を感じながら書いたであろうフーガ。その想いを胸に、新たな自分の世界を切り拓いてゆこうとするブラームスの決意が、小山さんによって体現された。
バルトークでは一転、野性味溢れる音楽が強烈な打鍵で表出される。数年の沈黙の後、次の境地への第一歩を踏み出し作曲したソナタ。血が騒ぐような民族性は、ここでは精神的な背景に昇華されているわけだが、小山さんの生命感がその民族性と呼応し、聴き手の身体が疼くような躍動感を表出する。とりわけフィナーレではそれらが爆発的に炸裂した。
後半のベートーヴェンでは、第3楽章での受難の表現が心に残った。極めて滑らかなテンポ運びの中に身を置いていると、苦悩が神経にまで満ち満ちてくる。やがてト長調への柔らかな転調が訪れ、小山さんの繊細な音色が、天上からの一筋の光のように染み入ってきた。しかし、萌した希望も束の間、現実の苦悩と神からの希望の世界を行きつ戻りつしながら、静寂が満たされ、心の内奥へ沈み込んでゆく。第3楽章の最後、嬰へ長調にすべてが収斂する。何度か萌していた希望の光が再び差し込んで、すべての集中が最後のアルペジオに注がれ、この世のものとは思われない再弱音が響くと、光が消えることはなかった。
壮大なフーガで、ベートーヴェンは知力と情熱の限りを尽くしながら、現実に挑み続けていく。その歩みは、決して器用なものではない。真理への道を、もがきながら進んでいる。小山さんも、その有り余る技巧で弾ききることに安住せず、ある意味スリリングなほど果敢にフーガを奏でていた。
デビュー30周年を超えてなお挑戦し続けるその姿勢は、いかにも小山さんらしい。いや、30周年を超えた精神的に充実した時だからこそ、これまで以上に挑戦し続けているのかもしれない。ベテランから円熟への道をひたむきに歩む小山さんは、残り3回のシリーズでどのような世界を繰り広げるのだろうか。
未来の扉が開かれると、次の扉への道が拓かれていた。
Date: 2016/06/26/22:06:35 No.4570


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「音の旅」第21回 完遂 おめでとうございます。録音がほしいです!
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オーチャードホールでの「音の旅」第21回〜未来の扉を開いて〜が無事に、否、ぴあのふぉるて様のご報告からしても、大成功裏に終了されたご様子、おめでとうございます。オーチャードホールではどんな様子だったのだろうと待ちきれずに、勝手な判断で、タイトルにこれで第21回を「完遂」と書きましたが、誤りであればご指摘ください。

Facebookで、いち早い小山さんのドレス姿を拝見しました。いつも以上に、お疲れの表情は皆無、こげ茶のテーマ・カラーに合わせられた、これまた素敵なドレスとにこやかな表情に、充実感が伝わってきました。
ステージの花はどんなだったのだろうと、まさとさんからのご報告が待ち遠しくもあります。

前回第20回の「音の旅」から漸く拝聴できた私などは、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」と今回のベートーヴェン「ハンマークラヴィーア」だけでも、早く小山さん演奏のCDがほしいです。そんな風に思うのは私だけではないでしょう?
もう遅いですが、これまでのとさま様のご報告を拝見するにつけても、ライブ録音もしてほしいなあ、と思ったものです。
Date: 2016/06/20/01:04:40 No.4566

Re:「音の旅」第21回 完遂 おめでとうございます。録音がほしいです!
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Facebook で、AMATI Inc. さん投稿の演奏舞台写真を拝見しました。今回の「舞台花」は特に、まさに大地を感じる樹木と花だったのですね。遠隔地にいる私達にも、今回の小山さんの演奏ステージの雰囲気が伝わる写真に、IT時代の恩恵を感じます。
Date: 2016/06/20/23:42:07 No.4567

Re:「音の旅」第21回 完遂 おめでとうございます。録音がほしいです!
ぴあのふぉるて
facebookや 管理人まさとさんのレポートで写真を拝見できて、ほんとにありがたいですね。感動がよみがえります。

6/18当日、ホワイエのボードに「本日のお花」が掲示されていました。ご参考まで。
「小山実稚恵の世界」第21回〜未来の扉を開いて〜
イメージ〈こげ茶〉:大地・地球・力強さと大きさ
・アーティチョーク
・アリウム
・アセビ
・白樺
フラワーアレンジ:エルベ・シャトラン
(Bunkamura 1F)
Date: 2016/06/21/10:31:43 No.4568

Re:「音の旅」第21回 完遂 おめでとうございます。録音がほしいです!
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ぴあのふぉるて様、いつもお心遣いありがとうございます。管理人まさと様のレポートにも今回の花はいつもとちょっと違うと書かれて、花名ボードの写真も付けていただいてますね。ありがとうございます。
Date: 2016/06/21/17:43:01 No.4569


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「音の旅」第21回@オーチャードホール
ぴあのふぉるて
昨日はオーチャードホールで、「音の旅」第21回 〜未来の扉を開いて〜 を拝聴いたしました。

凄い! あまりの素晴らしさに、ただただ驚嘆するしかありません。
小山さんの 3B への深い思いが胸に迫りました。
興奮と感動と畏敬の念で、もう心臓が壊れそうです。

小山さんの気迫と優しい微笑みを、心に刻みました。

ファン仲間の皆様、友人たち、姉と主人、皆で感動を分かち合えて幸せです。
小山さん、ほんとにどうもありがとうございました。

Date: 2016/06/19/12:18:01 No.4565


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2016年6月15日 サン=サーンス:ピアノ・コンチェルト第5番「エジプト風」
ヒース
こんばんは。すっかりご無沙汰しております。
先日、都響のC定期を聴いて参りました。平日のマチネ公演でしたがチケットは完売。公演の前日にこちらの演奏会を知りましたもので、売り切れではありましたが、ネットを見ましたら少し早めに会場へ行けば当日券が出る「かもしれない」との都響からのアナウンスがありましたもので、足を運びました次第です。そしてラッキーなことにお聴きすることができました。

前置きが長くなりました。大野和士さんの指揮による公演でプログラムは…

モーツァルト:オペラ「後宮からの誘拐」序曲
サン=サーンス:ピアノ・コンチェルト第5番「エジプト風」
リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード

会場は、東京芸術劇場  …でした。


都響によるモーツァルトの溌剌とした序曲の後、小山さんが登場されました。
この曲は個人的には非常に楽しい曲という認識でおりまして、やはり今回の演奏も楽しくお聴きすることができました。ただ、(なぜか)演奏頻度がそれほど多くない曲でもあります為、私が生での演奏に接したのは今回が初めてでした。そのような曲ということもありましたのでどうしてもお聴きしたくなりお伺い致しました形です。

CD等で聴いていたこと等もあり個人的に愛着のある曲で、颯爽としたイメージを持っておりましたが(特に、第1&第3楽章)、大規模なオーケストラの編成だったことに驚きました。演奏が始まりましたら想像していたよりも音が厚く少し曲の印象が変わりましたがやはり素敵な曲で、小山さんのピアノで演奏をお聴きできましたことを嬉しく思いました。指揮が大野さんということも素晴らしい演奏となった要因のひとつだと感じます。

第1楽章は爽やかに始まるように感じているのですが、オーケストラの短い前奏の後、ピアノが美しい音で始まりました。途中に煌くようなパッセージが幾つも幾つも現れたり、短調の劇的な場面もありますが、積極的なアプローチによりとても楽しくお聴きしました。こちらの楽章が3拍子ということも、なにかのスパイス(!?)なのかもしれません。

第2楽章は、こちらのコンチェルトが「エジプト風」と呼ばれることに納得が行くような不思議な響きが随所に出てきます。サン=サーンスはこの曲を実際にエジプトの地で作曲したとのことですが、それにしましても様々なアイディアが盛り込まれ、面白いような…、聴き慣れない響きのような…、なんとも独特な楽章であるといえるかと思います。ピアノという楽器だから表現できるような箇所もあるかと存じます。ちょっと違った世界に迷い込んだような気分になりました。

終楽章である第3楽章は、はずむようなイメージを持っておりますが、曲のイメージとは裏腹にとでもいいますか、ピアノ・パートは技巧的にも大変難しい楽章でもあるかと思います。そういった「弾くのが大変!!」ということをまったく感じさせずに曲のイメージのまま耳に届けて下さいまして、華麗に幕を閉じましたように感じました。

こちらの曲は以前大阪で演奏されて以来、二度目の演奏だったそうです。素敵な曲だと思いますのでまた演奏されますよう願っております。また、ロマン派の時代の数少ないフランスの作曲家のピアノの作品という意味においても充実した曲という風に(個人的に)思います。「エジプト風」ではありますが、フランスの香りも感じられたことも付け加えさせて下さい。

後半のシェヘラザードは締まりのあるテンポで通され、コンサートマスターの矢部さんのヴァイオリンのソロが大変光った演奏であったようにも思います。

アンコールは、ピアノもオーケストラもありませんでした。「アラブの香り」がテーマとなったプログラムの演奏会でしたが、様々な「アラブの香り」が伝わってきたように感じます。

明日(日付は本日となりました)のオーチャードホールの公演には残念ながらお伺いできませんが、壮大なプログラムのリサイタルと併行し、このような違ったカラーのコンチェルトも弾かれるということに改めて畏れのようなものも感じますが、音楽の様々な面を表情豊かに語って下さるような演奏をお聴きしますと演奏後の笑顔も相俟って、また演奏会へお伺いしたいという気持ちになります。次にどのような演奏に巡り会えるのか楽しみです。

長々と失礼いたしました。
Date: 2016/06/18/01:20:10 No.4563

東京都響定期公演C
花葉
私も伺いました。「アラビアン」なプログラムで、興味津々でした。

演奏は正にアラブの香り漂うもので、聴いていてアラブの様々な風景が目に浮かびました。何だか五感で音を楽しむようなひと時でした。色々な感覚を音で触れられるなんて、音楽って素敵!と改めて思いました。
小山さんのピアノも、いつものお優しさの中にキラキラした輝く響きや、ジャズのようなリズムではカッコよさがありました。
とても楽しい演奏会でした。
今日のオーチャードも楽しみです♪
Date: 2016/06/18/11:33:42 No.4564


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