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蘭島閣ギャラリーコンサート
実稚恵さまの微笑み

6年前に訪問して以来、久しぶりの3度目のギャラリーコンサートに足を運んできました。
前夜からの厳しい冷え込みも緩み、朝からぽかぽかとした穏やかな陽気となり訪広には恰好のお天気となりました。昼過ぎには、新幹線で広島に到着。駅で名物の広島お好み焼きで腹ごしらえをしレンタカーで呉市下蒲刈の蘭島閣美術館を目指します。

美術館には、3時過ぎに到着しましたが特に予定もなかったので3時半頃から当日券購入のために並びました。もちろん1番乗りで並んだことはいうまでもありません(笑)
広島は、あいにく曇り空となりましたが無風で、寒い思いをすることもなく開場を待つことができました。

島ののんびりとした様子も、小さな美術館の佇まいも全く変わっていませんでしたが、驚くべき変化は、聴衆の数で以前訪問したときは、入場時に数10名程の方が並んでいたように記憶していますが、今回は、100名以上の方が列を作り開場を待たれていました。

会場の方の話によると実稚恵さま出演の回は、毎回入場者を更新しているそうで、今回は300名を想定して会場を作りましたとのことでした。やはり、実稚恵さまは、どのような街で演奏会を催しても素晴らしい演奏はもちろんですが、お人柄にひかれて多くの人々が来られる。カリスマ的という言葉はあたらないと思いますが太陽のような魅力をお持ちだと常々私も思っています。

さて、2時間弱、開場までに並ぶうちに現地の音楽好きのご年配の男性(熱狂的な音楽マニアで国内はおろか海外までオペラを中心に鑑賞のために足をのばしておられる。)や音楽を含め芸術に触れることが生き甲斐とおっしゃるご婦人方と楽しいお話をしていると、何と、仙台から8時間の行程で「とさま」さまも到着(勿論、本日の遠来賞でしょう!!)感激の初対面となりました。(楽譜をお持ちで、すぐにわかりました!)

ファンサイト投稿を拝見し緻密で音楽的な深い分析と文章量にいつも圧倒されていたのですが、初めてお会いして、実稚恵さまを彷彿とさせる穏やかさや優しさに、やはり実稚恵さまはファンを含めて素晴らしい方が集まられると感激しました。

さて、そうこうしていると開場時刻の17時15分(実際は配慮され少し早めでした)となり、美術館フロアに入場。ベンチ席が並べられた会場に用意していただいた座布団を持ち進みます。多くの聴衆が座れるようにセッティングされた会場は、席間がとても狭い!! 足を伸ばせばピアノにあたるようなスタインウェイ至近の最前列にとさまさまと陣取りました。

演奏前に、サントリーホールアソシエイトの原武さんの「外来オケは何故高い」という音楽ファンの懐にも直結した興味深いお話が聞けました。海外オケはとても高額で招聘費用の殆どすべてを日本側が負担するので、チケットが数万円もするような高額になる。
有名どころのオーケストラでも現地では、指揮者にもよるが現実的なリーズナブルな金額のチケット代金であることが紹介されました。これに反しN響等の国内オケが海外に出向くと、現地の招聘元業者は、ホール代金と現地交通費くらいしか負担しないという不平等な結果であることを話されていました。

舶来主義も昔の話で、日本にも立派な演奏者がたくさんいらっしゃるので、もっと国内に目を向けて演奏を聴きにいって欲しいと話を結ばれていました。

前置きがとても長くなりました。いよいよ実稚恵さまの演奏となります。

本日のプログラム

シューベルト 即興曲 作品90(全4曲)

〜休憩〜

ブラームス 6つの小品 作品118

ショパン ワルツ第7番 嬰ハ短調
     ワルツ第6番 変ニ長調「小犬のワルツ」
     ワルツ第2番 変イ長調「華麗なる円舞曲」
     アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ作品22

アンコール 

ショパン ノクターン第2番 変ホ長調
     ワルツ第1番 変ホ長調 「華麗なる大円舞曲」
     ラルゲット(ピアノ協奏曲第2番ヘ短調第2楽章)

今回、蘭島閣へ出向く大きなきっかけとなったのが「ブラームス6つの小品」でした。
11月の博多での音の旅前半プログラムがベートーヴェンとブラームスのプログラムで大遅刻で、この曲に巡り合うことができず、とても寂しい想いをしていたところ急遽、今回の演奏プログラムに追加されることを知ったからです。本当に本当に実稚恵さまには感謝しております。

さて、実稚恵さまは、鮮やかな濃い青緑のドレスに身を包まれて、まさに立錐の余地もない満席となったフロア中心に据えられたスタインウェイに付かれました。

シューベルトのとても細やかな感情と慈愛に満ちたこの感動的な作品。暗い部分だけではなく生の明るさも感じられる歌心ある部分に胸がいっぱいになります。とても美しく優しさに気持ちが満たされていく幸せを感じました。やはり何度聴いても珠玉の作品です。

休憩後のお待ちかねのブラームスの小品。アルバム「ヴォカリーズ」にも収録された第2番の間奏曲の美しい調べ、そして白眉とも言える第6番の終盤の激しい熱情とも言える想いがほとばしる部分で、実稚恵さまが渾身の力を込め打鍵し身体が浮いたのを目の前で拝見し思わず声をあげてしまいました。作品全体が暗いトーンで覆われていますが力強さも感じられるこの作品。クララシューマンに捧げられたということですが叶わない想いが溢れているようなエネルギーに満ちた作品でした。
旋律を口づさみながら演奏される実稚恵さまのお姿が印象的でした。

さて、シリアスなブラームスの作品から、明るいショパンの作品へとプログラムも変わります。お馴染みのワルツを中心に鍵盤を目まぐるしいハイスピードで弾かれる実稚恵さまのヴィルトオーゾぶりも堪能させていただきました。(もちろん視覚的にという意味で、高い音楽性に裏付けられているのは当然です。)
ここからは、盛り上がり1曲ごとに実稚恵さまが鍵盤から指を抜くように腕を振りあげ曲が終わるごとに多くの歓声と大きな拍手が会場からあがりました。

特筆すべきは、アンコールに応えられ実稚恵さまが2曲を弾かれ終わりお開きと思われた後に原さんが、「それでは最後の曲を小山さんお願いします」と無茶振り。。。
実稚恵さまも「え〜っ」と声をあげられ、「初恋のきらめきにも似たラルゲット」と仰られさらに、もう1曲、満員のお客に素敵な素敵なプレゼントをしていただいたことでした。

実稚恵さま本当に本当にありがとうございました。3人の作曲家のとても濃い内容の演奏を、こんな身近で満喫できた至福な気持ちと、心のこもった「ラルゲット」で今年の聴き納めができた幸せに感謝したいと思います。
博多でのアンラッキーが、何倍もの幸福となりありがたい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

PS
演奏途中で、原さんの進行による実稚恵さまのお話が伺えました。
「こんなに近くを大勢の人に囲まれ演奏をするのは、この会場だけだしとても恥ずかしい。コンサートを運営していただいてる地域の方の温かさや美味しい食べ物、農家でのみかん狩りなど、この地を訪れるたびに生きている歓びを感じている。12年目となる来年も演奏会ができればいいし、アウトリーチ的な活動も是非やってみたい。」とお気持ちを述べられ、会場から拍手があがりました。

演奏終了後のサイン会では、とさまさまを交え楽しい会話ができました。彼には全てで足元にも及ばないと感じました。
帰りはレンタカー同乗をお誘いし広島駅までご一緒させていただきました。私の新年最初の実稚恵さまとの対面が、広島での広響とのベートーヴェン皇帝の予定であるとお話すると、なんと、とさまさまも再び来広されるとのこと。。(驚)再会を約束しながら駅前でお別れし帰途につきました。

自宅着も深夜2時前となりましたが、幸福感で疲れもあまり感じませんでした。(笑)
Date: 2016/12/18/16:24:02 No.4656

Re:蘭島閣ギャラリーコンサート
ぴあのふぉるて
実稚恵さまの微笑み様
蘭島閣ギャラリーコンサートのご報告を嬉しく拝読いたしました。
温かなご筆致に感動しています。ピアノの写真もありがとうございます。(この至近距離で聴かれたのですね?!)
小山さんへの敬愛の情と感動に満ちあふれた素晴らしいご投稿で、私もその場にご一緒させていただいたような心地になりました。
実稚恵さまの微笑みさん朝早く出発されて…一番乗りで並ばれたのですね!
自分のことのように、誇らしい気持ちです。
とさまさんも、はるばる仙台からお出かけになったのですね。(もっとも、広島あたりはもうそれほど遠くに感じておられないかもしれませんが…)
微笑みさんの言われるとおり「太陽のような魅力をお持ち」の小山さんの音楽とお人柄に惹かれて、大勢の皆様が当日券を求めて並ばれたのですね。情景が浮かびました。
実稚恵さまの微笑みさんと とさまさんが初めて会われた記念の日にもなりましたね。ファン同士の交流が生まれるのは、ファンサイト管理人のまさとさんのおかげ、といつも感謝しています。

シューベルトを聴かれてのご感想、心に沁みますね。
小山さんの音色がそのまま聴こえてくるように、優しくて温かです。素晴らしすぎて抜粋できないので、全文引用します。
「シューベルトのとても細やかな感情と慈愛に満ちたこの感動的な作品。暗い部分だけではなく生の明るさも感じられる歌心ある部分に胸がいっぱいになります。とても美しく優しさに気持ちが満たされていく幸せを感じました。やはり何度聴いても珠玉の作品です。」

そして、実稚恵さまの微笑みさんが先月、博多で聴くことの叶わなかったブラームス:6つの小品集 作品118が、今回のプログラムに入っているという奇跡のような現実! 小山さんのお優しさに感じ入りました。プログラムにこの曲が加わると知ったとき、胸がいっぱいになり涙があふれました。
微笑みさんのご報告から当日の小山さんの演奏を想像し、またまた感動に浸っています。小山さんこの作品もCD録音してくださるといいなぁ、と願っています。(注文の多いファンの声…)
微笑みさんの素晴らしいご感想を再び全文引用。

「休憩後のお待ちかねのブラームスの小品。アルバム「ヴォカリーズ」にも収録された第2番の間奏曲の美しい調べ、そして白眉とも言える第6番の終盤の激しい熱情とも言える想いがほとばしる部分で、実稚恵さまが渾身の力を込め打鍵し身体が浮いたのを目の前で拝見し思わず声をあげてしまいました。作品全体が暗いトーンで覆われていますが力強さも感じられるこの作品。クララシューマンに捧げられたということですが叶わない想いが溢れているようなエネルギーに満ちた作品でした。
旋律を口づさみながら演奏される実稚恵さまのお姿が印象的でした。」

小山さん本当にブラームスになってしまったように、力強い打鍵をされますよね。椅子から立って全身で、深くて分厚い音色を出される瞬間を、「音の旅」リサイタルで私も目撃しました!(至近距離なら、気絶してしまうかも…)
「口づさみながら演奏される」お姿も、胸を打たれますね。

ショパン作品の段落も、小山さんの演奏と会場の様子がいきいきと、臨場感あふれるご筆致で綴られていますね。

そして、第3部アンコールの場面がまた名画のように美しい。
小山さん、すべてを弾き終えた後に、もう一曲、無茶振りされて…?!  それで、さらに「素敵な素敵なプレゼント」をしてくださったのですね。どんな状況においても柔軟で、お優しい小山さん。
実稚恵さまの微笑みさんの今年の聴き納めが、小山さんの「心のこもった「ラルゲット」で、本当によかったですね。
幸せのお福分けをいただき、誠にありがとうございました。
(幸運にも、12/10 私の今年の聴き納めもこの曲でした!)

小山さんのお話も教えてくださり、ありがとうございました。
小山さん「地域の方の温かさ」をお感じになり、また「美味しい食べ物」や「農家でのみかん狩り」等も楽しまれたのですね。コンサートを控えていらしても心に余裕がおありで、おおらかでいらして、素敵ですね。小山さんの「生きている歓び」は小山さんの明るく優しい音色の元にもなっていると思います。

covariantさんが充実感を覚えられたように(No.4655)、facebookのお写真を拝見して、私も安堵と喜びと感謝の気持ちでいっぱいになりました。

小山さん今年もたくさんの演奏会をどうもありがとうございました。
来年もまた素晴らしい音楽を聴かせていただけるのを楽しみにしております。
小山さん、皆様、お身体お大切に、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
Date: 2016/12/20/16:28:01 No.4657


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今年もありがとうございました。
covariant
今年も愈々、慌しい歳末に突入の時期となりました。
私の場合、10月末に名古屋宗次ホールを訪ねてからもう早2ヵ月近くとなりますが、
このファンサイトへの皆様の投稿とFacebookによって、その後の小山さんの活動を窺い知ることができ、
小山さんや皆様と、時空を越えて「思い」を共有する事ができ、とても感謝しております。(^^;

小山さんはこのサイトの「スケジュールカレンダー」にはない日にも、震災復興地をはじめ各地に赴いて活動なさっているのですね。そのような情報に接するたびに、ファンとしていつも歓び、また励まされています。
ケンチャンアさんに教えていただいた『そこに音楽があった 楽都仙台と東日本大震災』(掲示板記事No.4650)を、私も取り寄せました。未だ届いていませんが、小山さんの日常のご活動の一端をきっと知る事ができるだろうと、心待ちにしております。

また先日も(私はテレビもラジオも、視聴したい番組は基本、録画・録音で視聴するのですが)、NHK「らららクラシック」(再放送版、ぴあのふぉるてさんが掲示板記事No.4651にてご指摘のもの)で、小山さんのショパン幻想即興曲を拝見し、演奏直後の小山さんの動作と表情に、ここで話題になった「拍手」について再確認をしました。(^^;
拍手は夫々の人の思いですればいいのではなかろうか?ただ、殊に全員集中聴取している音楽会場では、それが演者と周囲の人にどういう影響を与えるか迄当然配慮すべきだし、更に、その拍手は(人のあらゆる行いと同様に)その人自身を表現しているということを覚るべきだと思います。

『音楽の友』の「脱力の極み」も、もう連載最終なのですね(ぴあのふぉるてさん掲示板記事No.4648)。寂しいという思いと、新たな連載への期待が入り混じり、時の流れを実感します。今年は小山さんファンとしての私にとって、昨年契機をいただいた皆様との繋がりを、更に強固なものにしていただいた、ほんとうに有難い年になりました。改めてこのサイト管理者まさと様をはじめ、皆々様に感謝いたします。

昨夜は蘭島閣(ラントウカク)ギャラリーコンサートでしたね。インターネットで拝見したところ、毎月一回、いろんな演奏家によって催されているコンサートとのことですが、土足禁止の立派な和様建築内でのリサイタル。小山さんもどのように演奏されたのか興味津々、聴きに行きたかったなあという思いが募りましたが、Facebookで拝見した演奏後の小山さんの充実感溢れる表情に、上述通りの私には、今年一年の小山さんファン全員の充実感と呼応し、共鳴している気持ちになりました。

来年は、小山さんにとっても「ロマンの旅」「音の旅」24回リサイタル全達成をはじめ、節目の年になるのでしょうか。
小山実稚恵様はじめ皆様にとって、新たな希望の年となりますように、お祈り致します。
Date: 2016/12/18/15:39:24 No.4655


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チャリティーコンサート@東京女子医科大学 のご報告
ぴあのふぉるて
ケンチャンアさん、すてきな書籍案内をどうもありがとうございます。
早速、アマゾンでポチりました! 楽しみです。

先週12/10、小山実稚恵さんの「フロントランナーズ・クライミング・クラブ(FRCC)創立15周年記念 女性がん体験者登山支援 ピアノチャリティーコンサート」を拝聴いたしました。開催場所は東京女子医科大学弥生記念講堂です。
会場では、おそろいのTシャツ姿のスタフの皆様が受付/フロア案内/CD販売などをにこやかに担当されて、手作りの暖かな雰囲気でした。

開場時間から開演時間までは1時間も余裕がありましたが…
ステージ正面のスクリーンに投影されたFRCCの活動記録写真を見たり、ファン仲間とおしゃべりをしたりして過ごしました。

演奏に先立って、まず、FRCC代表の橋本しをり先生よりご挨拶がありました。創立以来15年間で190回も「山行」をおこなってこられたそうです。
皆様からの支援を肝に命じて、より良い山行をしたい…とのお話でした。
続いて、一緒に活動をしている女子医大山岳部主将の寺山 唯さんが、今後の抱負や、小山さんが活動に賛同なさり快く演奏をお引き受けくださったことへの謝辞を述べられました。

それから小山さんが登場なさり、心をこめて演奏をされました。ドレスは、春風のように明るいグリーン系の柄もの。ショパンのイメージだと思います。(ちょうどその晩、NHK「らららクラシック(再放送)」でそのドレスをお召しでした! 曲目は、ショパンの「幻想即興曲」)

ステージの小山さんの演奏はもちろん、楽器の音色がまた最高でした。
きめ細かで優しい、深みのある、心地よい響きです。よく調整された30歳くらいの熟成したスタインウェイは、ほんとに、美しい音がしますね。(8月6日の)茅ヶ崎市民文化会館のピアノの音色と似ていると感じました。
フルコンサートピアノD-274ということは…宗次ホールのピアノと同じタイプですね。

小山さんのプログラム構成には、いつもわくわくします。すてきな選曲はもとより、作品番号順でない、独特の配置。その妙技に惹かれます。
プログラム前半の締めくくりはシューベルトの即興曲 作品90-2。この日は4つの最後に置かれ、迫力のエンディングでした!
後半、ショパンのワルツやノクターンも、極上の美しさでした。

ほんとに、どうしていろいろな作品を次々と演奏することが可能なのでしょう。しかも、余裕の演奏だからスゴイ!と友人も感嘆していました。だって、小山さんはもう次元が違うの、と言うしかないでしょうね。
でも、才能があるだけでなくて、やはり日々の努力の賜物なのですよね。

アンコール、最初に聴こえてきたのはシューベルトの即興曲90-3。
この曲をアンコールに弾かれるような予感がしていたので、すごく嬉しかった…。
そして次に、なんと、ショパン:ピアノ協奏曲第2番 第2楽章ラルゲットを演奏されました。

サイン会ではラルゲットをアンコールで聴かせていただいて感激したことを、小山さんにお伝えしました。
ピアノソロ版について伺うと、「第1楽章も第3楽章も、1番も2番も、全部ありますよ…」と優しく教えてくださいました。

友人は、小山さんがアンコールを二曲も弾いてくださったことに感激していました。
「多分ラルゲットが長いから、今日は二つだったけれど、たいてい三つよ。私共はアンコールを「第3部」と呼んでいるの…」と話すと、さらに感動した様子でした。

今回のコンサートは拍手も完璧でした。皆さん、余韻のあとの静寂まで大切にされていて、ほんとに感動しました。曲の合間も拍手は入らず、清らかな静けさが保たれていました。
この会場の皆様はきっと、常に相手の声を静かに傾聴し、相手の思いを大切にすることが身についているのでしょうね。だから小山さんの演奏をしっかり聴き、しっかり見ておられたのでしょう。
それで、敬意をこめた拍手が自然に贈られたのだと思います。
登山と関係あるかもしれませんね。
(パンフレットに「…自然は人間を謙虚にし、登山は思索の場であるということを学んでおります。…」と書かれていました)

この日、12/7に発売されたばかりのベスト盤「Cantabile」を購入しました!
どの曲も、これまでのCDで聴いたことのある曲なのですが、初めて拝聴するリサイタルのように新鮮な印象です。選曲は小山さんご自身によるものだそうです。素敵ですね。様々な年代の演奏の組み合わせを、全く違和感なく聴くことができるのも、すごいです。

小山さん、素敵なチャリティーコンサートと、小山さんの魅力がいっぱいの新しいCDを、どうもありがとうございました。
明日は広島・蘭島閣ギャラリーコンサートですね。ブラームス:6つの小品 作品118も入って、本当に素敵なプログラム…。
ご成功を心よりお祈りしています。
Date: 2016/12/16/09:50:35 No.4651

Re:チャリティーコンサート@東京女子医科大学 のご報告
まじょるか魔女
ぴあのふぉるてさん、温かいレポートを有り難うございます。
東京女子医大でのチャリティコンサートは、「女性がん体験者登山支援」という
勁い思いに支えられた演奏会だったのですね。
生命力を感じるグリーンのドレスを纏われた 小山さんの演奏は、聴かれる方に寄り添い、
生きる力が湧き上がってくるような音色を奏でられたことが伝わってきます。

このところ、「拍手」についての遣り取りがありましたが、
今回のコンサートの拍手は完璧だったのですね。
シューベルトの即興曲 142の2、90の4、142の3、90の2 という曲順ですと、
90の4で拍手が出る会場もありそうですが・・・
「この会場の皆様はきっと、常に相手の声を静かに傾聴し、相手の思いを大切にすることが
身についているのでしょうね。
だから小山さんの演奏をしっかり聴き、しっかり見ておられたのでしょう。」との
ぴあのふぉるてさんの言葉が心に響きました。
パンフレットの「…自然は人間を謙虚にし、登山は思索の場であるということを学んでおります。…」に通じるものがあるのですね。

新発売のベスト盤「Cantabile」を購入されたのですね。
「様々な年代の演奏の組み合わせを、全く違和感なく聴くことができる」・・・
いつもぶれない 小山さんならでは、ですね。(アマゾンでポチりますー♪)

まもなく、瀬戸内海の蘭島閣ギャラリーコンサートが始まりますね。
ブラームス:6つの小品 作品118が全曲入った素晴らしいプログラム。
「音の旅」@福岡で、ブラームスを聴き逃してしまった「実稚恵さまの微笑み」さん、
ご都合がついて聴かれていらっしゃるといいですね。
瀬戸内海に拡がる 小山さんの音色を想像しています。
Date: 2016/12/17/18:06:13 No.4653


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書籍「そこに音楽があった 楽都仙台と東日本大震災」
ケンチャンア
皆様ご無沙汰しております。10月29日の宗次ホールの日、小生も大学の同窓会で名古屋におりながら(!)、幹事の仕事で演奏会には行けず、非常に残念な想いでおりました。お誘いいただきましたのに申し訳ありませんでした。
新聞の書評にタイトルの本が紹介されており、これは間違い無く小山さんの事が書かれているな、と思い書店で確認しましたら、第四章「音楽家たちの試行錯誤」の二番目に小山さんの震災後の被災地での演奏活動が紹介されていました。私たちファンにすれば、5年に渡る小山さんの演奏活動は改めて本を読まなくとも知るところではありますが、さすがノンフィクション作家、小山さんがその魂の演奏で被災者の心に火を灯していかれる様子が生き生きと描かれています。これを読まれた方は益々小山さんの事を好きになられるに違いありません。先週も岩泉で演奏会をされ、岩手日報にその記事が掲載されていました。人口一万にも満たない町で何と450人もの方が演奏を聴きに来られたそうです。皆さんも機会がありましたら是非手にとってご覧下さい。

追伸>来年7月の名古屋国際音楽祭のチケット、発売からまだそんなに日が経ってないのにもう良い席が残っていない。どうしよう〜。
Date: 2016/12/14/19:44:45 No.4650

Re:書籍「そこに音楽があった 楽都仙台と東日本大震災」
まじょるか魔女
ケンチャンア様、お知らせを有り難うございました。
小山さんのご活動が紹介されている書籍を拝読したいと思います。

小山さんが意思を持っていらっしゃる場所には音楽があり、
音楽の力で、一歩前に進むエネルギーをいただけるのですね。

宗次ホールへのお誘いのことを覚えていただいていて嬉しいです。
来年7月の名古屋国際音楽祭に 小山さんが・・・!?(慌ててチェック)
ショパン:ピアノ協奏曲第1番を演奏されるのですね。
一昨年7月に同じ愛知県芸術劇場コンサートホールにて、
小山さんの同曲を初めて拝聴したことが鮮やかに思い出されます。
その日は灼熱の暑さでしたが、小山さんの奏でられる音色は
時にひんやりしたクリスタルのような、そして、ポーランドの糸杉の香りが立ちのぼるような・・・
  (訪れたことはないですが妄想の拡がる魔女です)異空間でのひと時でした。

来年7月も、一期一会の演奏になるのですね。
ケンチャンアさんは名古屋にご縁があるのですね。
いつかお会いできますように。
Date: 2016/12/17/17:35:18 No.4652


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「脱力の極み」vol.24(最終回)ほか、雑誌情報。
ぴあのふぉるて
y.sさんの静かに核心をついたリプライ( No.4647)に感じ入りました。
演奏なさる側としてのお考えをお聞かせいただきありがとうございます。

(変なタイミングで、すみませんが…)
小山さんの記事情報をお届けいたします。

『音楽の友』11月号 p.20〜23 
対談「脱力の極み」vol.23
お客様:舞の海秀平さん(元大相撲力士・タレント)
まず初めに、舞の海さんの四股名の由来を小山さんがご紹介くださいます。
舞の海さんは青森のご出身、小山さんは岩手・盛岡育ち。お二人とも東北のご出身とのことで、打ち解けた雰囲気です。
舞の海さんは小山さんのご質問を受けて、場所中の体調管理や、稽古と土俵入りについて、失敗談も含めて楽しくお答えくださっています。作戦と技のお話も興味深いですね。相撲は、「結局バランスの崩し合い」なのですね。そして、相撲に向いている性格は「冷静で落ち着いている人。気合いはほどほどに。気合いが入りすぎる人は、冷静さを失いますよね。どこかでやっぱり力を抜いていないと。」…お相撲さんでなくても、こうありたいですね。
テーピングをしない美意識と感性のこと、さらに本番と練習のお話から、素敵な言葉につながります。「稽古場は本場所のごとく、本場所は稽古場のごとく」

小山さんがコラムで綴られた、舞の海さんへの温かなお言葉の数々は、そのまま小山さんへお贈りしたいと思います。

(No.4617の追伸No.4618でもお知らせしましたが…もう一度)
同p.118-121 対談 小山実稚恵×平野 昭
 ベートーヴェン晩年の傑作、3つの「ピアノ・ソナタ」を語る
第22回「音の旅」レクチャー&サロンでお話しくださった平野昭先生との対談。
細やかで深いお話のため、要約不能。ですが、小山さんの抱いておられるお気持ち「今回は分けて弾きますが、やはりいつかは3曲を同じ時に続けて弾きたいですね。一生付き合う作品だとも思いますし。」…に心を打たれました。

『音楽の友』12月号 p.6〜9
対談「脱力の極み」vol.24 最終回
 お客様 日野原重明さん(医師・医学博士)
今回が最終回!「音の旅」シリーズと同じ24回で完結ですね。
小山さん、素晴らしい対談を2年間、毎月お届けくださりありがとうございました。
おじいちゃまと孫娘のツーショットに見える素敵なお写真に見入っております。
日野原先生105歳!のお誕生日お祝いのふうせんと小山さんの華やかな花柄ワンピースがカラーコーディネートして、祝祭の空気いっぱいですね。

日野原先生はインタビューを受ける側のはずなのですが、応答なさりつつ小山さんにもお尋ねになるので、小山さんファンにとってはまことに嬉しいインタビューとなっています。
先生のお忙しいスケジュールのこと、子どもの頃にピアノを習われていたこと、講演会の話…のあとに、逆質問が!
日野原「あなたに伺いたいのは、実際にステージに立って緊張をとろうという時に、自分で意識してなさることはありますかということです。」
小山「どうせ緊張するので、「緊張しないように」とあえてすることはありません。といって、極度に緊張するタイプでもないとは思うのですが…。」
先生の「赤面恐怖症」のお話のあとは「…あなたは、世界的なコンクール、ショパンやチャイコフスキーなどで、とても緊張する経験をなさってきたでしょう?」…
次の質問は:
日野原「聴衆も多様ですね。どういう聴衆かを意識することで、変わることもありますか?」
小山「う〜ん…。先生は聴衆を意識して講演されることはおありですか?」
日野原「全然ない。出たとこ勝負、って感じですよ。…」
そして、講演も演奏も「最初の5分が大事」だというお話では、能舞台の例をあげながら…
日野原「… あなたほどの演奏会のヴェテランは、そこまで考えなくても良い演奏会ができるんじゃないの?」
小山「ヴェテランなんて…とんでもない。」(プログラムのお話につながります)
また、先生が緊急事態の際も脈拍が普段とあまり変わらず平常心を保たれていたエピソードを小山さんがお話しされたあとは…
「そうね(笑)。よく講演の前に深呼吸をする人がいるけれど、特にそういうことはしていない?」と、小山さんに質問なさっています!
他にも、原稿を書く時と話す時の違いについてのテーマでは、逆に小山さんの演奏や音についてお聞きになったり。
おかげで、小山さんが演奏で感じておられることや、技術と表現について思われることを伺うことができました。〜「技術力が高まれば、音楽的に表現の幅が広がる。共に育ってゆく。想いが強くあればあるほど、技術も磨かれていくんですね」、「機械であっても、心を入れて弾いた音には心が表現されるんです」など。
そして、楽器との一体感、聴衆との一体感のお話では、もう完全に先生がインタビュアー。小山さんも自然にお気持ちをお話しされています。
「脱力の極み」対談シリーズ最終回は、小山さんの素敵なまとめのお言葉に続き、日野原先生のユーモアで和やかに締めくくられました。
4月からまた新しいシリーズが始まるそうです! 何かしら? 楽しみですね。

『モーストリー・クラシック』2016年12月号 p.79
「ピアノと私」第31回 〜コンサートのハプニング〜
小山さんが小学4年生のときに聴かれたコンサートでのハプニングと、中学1年生でアシュケナージのリサイタルで花束をお渡しになった時の舞台袖での思い出を紹介なさりながら、コンサートの楽しみを伝えてくださっています。
この記事を拝読し、「音の旅」シリーズなど小山さんのコンサートのチラシがいつも素敵な理由がわかりました! それは、小山さんの「コンサートの楽しみはチラシを手に取ったときから始まります」との強い思いがこめられているからですね。

『モーストリー・クラシック』2017年1月号 p.75
「ピアノと私」第32〜他の楽器、声との共演“合わせもの”(1)〜
高校生の頃から様々な楽器のお友達と共演なさってこられたのですね。楽器によって合わせ方が変わるとのことで、管楽器や弦楽器との合わせ方、音作りの楽しみについて、丁寧に説明なさっています。
「それから、声楽の合わせは独特です」…と、その「難しさ」と「醍醐味」をお話しくださっています。“合わせもの”のお話、次回も楽しみにしています。

以上、ご参考まで。
Date: 2016/12/10/23:59:46 No.4648

Re:「脱力の極み」vol.24(最終回)ほか、雑誌情報。
とさま
ぴあのふぉるて様

今晩は。

いつもいつも小山さんに関する記事情報を整理してお知らせいただき感謝しています。そして、それぞれの情報の要約の素晴らしさ!

平野先生とのベートーヴェンの最期の3つのソナタに関する対話については、要約不能とぴあのふぉるてさんは仰りながら、しっかりと一番大切な小山さんのお言葉を そっと教えていただき嬉しい限りです。3つのソナタをばらばらに弾くのではなく、まとめて弾くとまた別の視点がきっと出てくるのでしょうね。レコードアカデミー賞を取った名盤といわれるCD(第30番〜32番)でも何か足りないと感じてしまうので、小山さんの演奏(実演またはCD録音)をただ待つのみですね。

「脱力の極み」第24回 今回 日野原先生をゲストにお招きし、そして最終回だったのですね。永久保存版の価値のある号になりますね。内容の要約を拝読し、全て拝読したくなりました。これは書店に行かなければいけませんね(笑)。

小山さんの「音の旅」@札幌で、ある方が「脱力の極み」を毎回毎回楽しみにしていると仰っていました。その方は、小山さんのファンですが、「脱力の極み」のお陰で、視野が広がって、人生が豊かになったとまで仰っていました。最終回とは寂しくなりますが、4月からはまた新しい企画が始まるのですね。とても楽しみです。

『モーストリー・クラシック』の(2017年)1月号がもう発売ですか。驚きです。他の楽器とのあわせもの というシリーズなのですね。これはまた興味深いですね。楽しみがまた増えました。

今年も、1年間、コンスタントに情報提供をしていただき本当に有難うございました。お時間を割いていただき、おかげさまでファンの皆様にとっては充実した1年間になりました。

とさま



Date: 2016/12/11/21:43:57 No.4649


▲Top

拍手
y.s
端的な言い方になるが、演奏のあとの拍手は必要なのだろうかと考えることがある。もちろん、演奏が終わるや否や拍手が巻き起こって然るべき作品もある。リストの『メフィスト・ワルツ』やラフマニノフの『ソナタ第2番』など、終結に向けて聴き手を追い込んでいく作品がそれである。しかし、拍手が興醒めを招く作品も少なくない。端的な例だが、チャイコフスキーの『悲愴交響曲』のあの絶望の極致と言える終結のあとでは、割れんばかりの拍手は不釣り合いなものに感じられないだろうか。
歌曲ピアニストとして名高いミヒャエル・ゲースは「極端な話、演奏中に“(聴衆が)ああ、同じ方向を見ている”という感触が得られれば、拍手はいらないとさえ思ってしまいます」と語っているが、演奏家の立場にある人間がこう言っているということは、拍手が絶対的な賛辞には結びつかないことの1つの証左になるだろう。
小山実稚恵さんの壮大なピアノリサイタルシリーズの第22回(11月19日、オーチャードホール)の前半に、ブラームスの『6つの小品作品118』が置かれた。第1曲や第3曲といったドラマティックな作品では、彼女らしくこみ上げ迸る情熱が聴かれたが、全体にピアニッシモを多用し、つぶやきのように奏でていた。いわゆるブラームス的な濃厚な歌が歌われるというより、寂しい心情をぽつぽつと独りつぶやいているような雰囲気だ。
最後の第6曲で、孤独の奈落に情念が蠢く。そしてその中間部、それまでの抑制が激烈な叫びへと変わる。この部分の激情が、これほど大胆に表出されるのを初めて聴いた。激しさが鎮まってもなおその壮絶さは漂い続け、闇の深さを色濃くしてゆく。第1曲から第5曲まではこの第6曲の心情まで沈みこむためのものだったと思わせるほど、密度の濃い演奏だった。
長い余韻が消えて、拍手が起こり、ブラボーの声も響いたが、私の拍手は覚束ないものになってしまった。情念の重さ、烈しさ、暗さが胸にのしかかり刻まれ、その世界から醒めることができなかったのだ。休憩中、気がつくと私はまた、拍手について考えていた。あのような表現に対しては、考えようによっては拍手よりも沈黙こそが作品と演奏者への敬意になるような気がした。
今もまだ、第6曲で吐露されたあの凄絶な激情と寂寥が、耳の奥でこだましている。
Date: 2016/11/26/22:13:49 No.4639

Re:拍手
まじょるか魔女
私たちは素晴らしい演奏を拝聴した場合、演奏される方への敬意と称賛の気持ちを込めて
拍手を送ります。
・・・今まで自然だと思っていたこの「拍手」という行為について、こんなに考えてしまったのは
初めてです。
y.s 様の深いご考察に、同感の拍手を(割れんばかりではなく)ゆっくりお送りしたいと思います。
小山さんのブラームス『6つの小品作品118』最後の第6曲。
人生の思いを載せた葉が舞うように音色の渦が起こり、壮絶な心情の吐露ののち、
弱音のアルペジオで閉じられて・・・
小山さんの両手が膝に降り、ふっと脱力されたお姿に対して、身動きができませんでした。

名古屋宗次ホールでの思いについて、次のように投稿させていただきました。
「拍手は心の中でさせていただくほうがふさわしいような静謐な時間でした。(No.4619)」
とさまさんは次のように仰っていますね。
「ベートーヴェンと同様に、この曲も拍手が相応しくない曲だと思いました。(No.4622)」
ぴあのふぉるてさんも、 y.s さんと共通するご感想を書かれていますね。
「そして、儚く消えゆく最後のアルペジョの美しさも、忘れられません。
盛大な拍手より、静かに首を垂れて敬意を払いたい気持ちになりました。
まじょるか魔女さんと、とさまさんも、同じように感じられたのですね。(No.4623)」

演奏される方への礼儀と、拝聴する私たちの居ずまいとを自ら問いただしたくなる、
小山さんのお姿と音色をリフレインしています。
Date: 2016/11/29/09:00:24 No.4641

Re:拍手
とさま
y.s 様
まじょるか魔女様
皆様

私も日ごろからコンサートでの拍手について考えさせられることが多いです。

今回の音の旅第22回でのブラームスの作品118の6やベートーヴェンのピアノソナタ第30番の第3楽章は拍手に最も相応しくない曲だと思います。ましてや小山さんのあのような歴史的名演を前にしては・・・しかし小山さんに敬意を表するためには拍手するしかない、本当に困ってしまいますね。


一方、私は拍手そのものより、もっと当惑するのは拍手のタイミングです。静けさの中に消えゆくような音楽では(大抵は)大丈夫なのですが、晴れやかに、明るく、大きな音量で圧倒的クライマックスを築いて終わる曲の多くが、まだ拍が残っているうちに興奮のるつぼの中に音楽が搔き消されてしまう・・・音楽の根本要素である拍が途切れてしまうことに当惑してしまいます。

シンフォニーで言えば、チャイコフスキーの悲愴では、最後の音がppppで消え行った後、フェルマータ付きの休符があり、指揮者はそこでしばらく拍をとります。y.sさんが仰るように、悲愴交響曲で不釣り合いの拍手はタクトが下りてから始まります。一方、チャイコフスキーの第5シンフォニーは壮大なクライマックスを築いて終わりますが、最終音の後に休符があるにも関わらず、拍手でそれを聴くことができなくなります。ブルックナーのあの素晴らしい第7シンフォニーのフィナーレも同じで、ブルックナーの場合には休符を消してしまう拍手は致命的になると言っても過言ではないのです。そういえば、シューベルトの音楽とブルックナーの音楽には共通項が多く見つかります。度々現れるゲネラルパウゼ(全休止)や曲の終わりの休符も似ています。

まだ拍が残っているのに、余韻どころか、音楽としての拍もかき消されてしまうのは本当は勿体ないことです。最近は、自分の耳と心とで、補正して聴くようにしています(笑)。そして、感動をストレートに表現すること自体は素敵なことでもありますので、大らかな気持ちで音楽を楽しむようにしています。

小山さんの十八番(おはこ)のレパートリーのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、第3番のあの終結には休符がありますし、ショパンのピアノ協奏曲第1番やチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の最後の音にはフェルマータがついています。そして極めつけは、ショパンの英雄ポロネーズの最終音の後の2拍の休符です。余りにも小山さんの演奏が素晴らしすぎて、聴衆は間髪を入れずに拍手とならざるを得ません。待つことは不可能でしょうね。

それでもいつか、どこかで、何かのはずみで、小山さんのコンサートで一度も聴くことのできなかった、最終音の後の休符という密やかだけれど、掛け替えのない役割を果たしている音楽を聴くことができたらいいなと思ったりしているのです。

まじょるか魔女さんのお言葉【演奏される方への礼儀と、拝聴する私たちの居ずまいとを自ら問いただしたくなる、小山さんのお姿と音色をリフレインしています。】に深く同意しています。

とさま
Date: 2016/11/30/00:16:15 No.4642

Re:拍手
y.s
拙文に丁寧なコメントをくださった方々、ありがとうございました。反応が遅くなってしまい申し訳ありません。
小山さんの演奏するブラームスOp.118-6を聴いて感じたことを率直に述べたまでのことなのですが、皆様に拍手について再考していただくきっかけになったのなら幸いです。
拍手とは、称賛の意を表すものですから、受ける側の人間は喜ぶべきものなのかもしれません。ですが演奏する者自身は、その拍手を求めてはいけないような気もします。
よく「人に感動を与えたい」という言葉を耳にしますが、それは、その時点で自我を受け手に押し付けていることになります。表現の究極は、いかに作為を捨て、シンプルに音楽に向き合い、自己の世界観を極められるかです。つまり音楽に、音に導かれるがままにいること、それが演奏の理想的なあり方だと考えています。
その反応として、たまたま(?)拍手をいただくというわけで、小山さんも聴衆の喝采を受けたくて舞台に上がっているのでは当然ないでしょう。
少々話題が大きくなりすぎた感がありますが、芸術の本質とは、華々しい喝采とは対極の場所にあるものなのだと改めて感じました。
Date: 2016/12/09/23:54:41 No.4647


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11/23えびかんクラシカルコンサート
土の器
 ぴあのふぉるてさん、早速にお心のこもった詳しいご報告を有難うございました。いつもお教え頂くことばかり、本当に感謝です。遅ればせながら、私も感想など?書かせて頂きます。
 先ずは、サイン会が長蛇の列だったそうな、すぐ失礼したので分かりませんでしたが、本当に良かったですね。コンサートの開かれた海老名市は、神奈川県央に位置し、東京・新宿まで電車1本で出られますが、都心まではやや遠め、そこで「もし地元に小山さんがおいで下さるならこんな嬉しいことはない!」と、近隣にお住いの方も含め、どんなにか首を長くしてこの日を待たれたことでしょう。えびかん(海老名市文化会館の略称)の1098席はほぼ満席、アンコールも含めすっかり魅了されてしまった方々が、そのままサイン会に並ばれたこと、想像に難くありません。
 私と同行の嫁(中国人)は、「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」が大好きで、曲名も知らぬまま、母国でテープが擦り切れそうになるほど聴いていたそうですが、今回初めて曲名がわかり、長年の胸のつかえが取れほっとしたとのこと、またピアノの音色がこんなにも豊かなことを初めて知った、と申しておりました。一方私は、皆様が♪小山さんのラルゲット♪としてずっと称賛されているショパンピアノ協奏曲第2番Op21を”白眉”の思いで、胸躍らせ初拝聴致しました。若きショパンの切々たる思いが、緩急自在な調べで綴られ、そしてそれを演奏された小山さんは、全くぴったりなお方、でした。小山さんあってのラルゲット、そんな思いです。またラルゲットというテンポによるのかもしれませんが、音が奏でられる前、つまり鍵盤に指が触れるか触れないかの僅かな時間の内に、既にピアニストと個々のピアノの間では、もう次の音がどのように響くか、決定づけられているような印象を持ちました。ぴあのふぉるてさんが『特にプログラム後半のショパン作品群で、ピアノが生き生きと潤いのある音色で鳴り響き、前半の音色との違いに「ピアノは生き物」であることを実感いたしました』とお書き下さったこと、私も全く同感です。
そして小山さんの、根源的な或いは超越的なところから発せられる一音一音は、分からないながらにも、胸に深く届き、問いかけてくるように感じます。小山さんの音楽は、いつも哲学と不可分のように感じられます。 話が少々ずれますが、逝きし尊師から、童話について次のような話を伺ったことがあります。「童話は、子供向けに易しくしたお話という意味ではない。人も自然も生き合っており、根底に人間本来の在り方を潜ませる”形式としての”童話」というようなお話でした。音楽も美術も文学も、究極はそこに辿り着くのでしょうか。そしてそこにはそれぞれの極みとしての美の表現がなされ、その重層的な訴え・問いかけが迫って来る、いつもそんなことを思って、拝聴致しております。(正確には、私には、迫ってくることもある、です。音楽的理解がからきし、です。)、
 さて当日は寒気が押し寄せ気温も急降下、鈍色の空の下ホール内の空気もひんやり感じられましたが、ぴあのふぉるてさんがお書き下さったよう、今回の小山さんのドレスは、まるでそんなことを忘れさせてくれるかのような鮮やかな紫色(紫色といっても色々ありますが、とても上品で深みのあるお色でした)、登場された途端、先ずは(耳からでなく)目からはっとさせられ(笑)、ときに煌くビーズも夢をさそうようで、小山さんに、そして今回ご用意下さったプログラムに、とてもふさわしく感じられました。(私は紫色を楽しみながらも、心はバラ色!)
 また小山さんは、それぞれのホールでいろいろなことにお遭いになると存じます。今回の演奏終了後にお見せ下さった、たおやかな微笑みに、”全てを受け止め、いつも置かれた場で最善を尽くされる小山さんご自身”をあらためて発見し、とても温かな思いで、帰路につかせて頂きました。

ご投稿の皆様からは、コンサートをとても心待ちにされていること、音楽への深い深い洞察、素晴らしいご感想などを拝読させて頂き、本当に有難うございます。この場をお借りし、心より御礼申し上げます。
小山さん、皆様、どうぞお体大切にお過ごし下さいますよう。
Date: 2016/12/04/01:03:10 No.4643

Re:11/23えびかんクラシカルコンサート
とさま
小山さんのファンの皆様

 霜寒の候、皆様お変わりありませんか。

11月…小山さんのスケージュールはとても過密でしたね。それにも関わらず、全国各地、いつ・どこでも全身全霊で演奏をなさる小山さん…皆様からの称賛と尊崇の念を表す言葉は止むことはありません。新たなファンもたくさん産まれたことでしょう。一人でも多くの方に、小山さんの素晴らしい音楽の世界を知っていただきたいと願っています。

ファンサイトでの皆様の貴重な言葉は、新しいファンを多いに惹きつけることでしょう。

★土の器様(No.4643)
 心温まる素晴らしいご投稿を拝読し、小山さんのファンの一人としてとても嬉しいです。

【音が奏でられる前、つまり鍵盤に指が触れるか触れないかの僅かな時間の内に、既にピアニストと個々のピアノの間では、もう次の音がどのように響くか、決定づけられているような印象を持ちました。】…何ゆえに小山さんは私達を感動させるのか、その秘密の一つですね。小山さんの奏楽に不自然感が皆無なのは土の器さんが発見されたことと大いに関係していると思います。

【音楽も美術も文学も、究極はそこに辿り着くのでしょうか。そしてそこにはそれぞれの極みとしての美の表現がなされ、その重層的な訴え・問いかけが迫って来る、いつもそんなことを思って、拝聴致しております。】…何事も極めるとある種の至高の境地に達するのでしょうね。至高の境地に達した芸術家には、土の器さんが仰るように、ジャンルを問わずそれぞれの極みとしての美の表現をすることが可能になるのでしょうね。

★ぴあのふぉるて様(No.4634&4638)
 オーチャードでの『第22回「ピアノで綴るロマンの旅」』(No.4634)の素晴らしいご感想に次いで、海老名公演での臨場感溢れるご報告(No.4638)に当日の感動が蘇ってきます。

【小山さんと同時代に生き、小山さんの生演奏を拝聴できる私たちは、ホントに幸運ですね。皆様も小山さんの魂から生まれる音楽に心を揺さぶられたことと思います。】…私達ファン全ての共通の認識になっていますね。

【小山さんの慈しみあふれる表情、大好きです。音の行方を確かめるように時おり遠くへ向けられる優しい眼差しも…。】…小山さん以外のピアニストからは得ることのできない音楽的体験となりますね。

★実稚恵様の微笑様(No.4635)
 何ゆえに小山さんの奏楽がこんなにも多くの人たちを感動させて、聴いて佳かった、もう一度聴いてみたい…そのように思わせるのでしょうか?

【場所や時間。時空を包み込む温く豊かな「音の旅」のステージがそこにある。なんと幸せなことと思います。】…そうです、微笑様が仰るように『時空を包み込む温く豊かなステージがそこにある』、これがあるからこそ、私達ファンは小山さんの公演に集まるわけですね。

★花葉様(No.4640)
 2年半以上前の群馬での公演が中止になってしまい、花葉さんを初め、公演を楽しみにされていた皆様はさぞかしがっかりされたことでしょう。それが、このたび再演され、皆様の感慨も一入(ひとしお)だったことでしょう。ファンを大切にされる小山さんならではのお話かと思い、本当に深い感動を覚えます。群響の皆様、関係者の全ての方々に感謝される花葉さんのお気持ちがよく分かります。本当に、何年もたって再演すること自体が稀なことかと思います。ご報告有難うございました。

★ミルキーまま様(No.4637)
 小山さんの英雄ポロネーズは本当に素晴らしいですね。ぴあのふぉるてさんが仰るように勇気の湧いてくる曲で、小山さんの演奏で何度でも聴きたくなりますね。

★y.s様(No.4639)
 『拍手のルール〜秘伝クラシック鑑賞術〜』(茂木大輔さん)という書籍があり、手に取って読んでみました。茂木さんはNHK交響楽団の主席オーボエ奏者をお務めです。奏者の視点でのお話をいただいていますが、随所に聴き手である聴衆に対して温かくユーモアのあるアドバイスもしてくださり、その見事な筆さばきに引き込まれれてしまいます。たった一人の聴衆の拍手が、一夜の音楽会を台無しにしてしまうこともあったことなど、経験に基づいた明快な文章が心地よいです。

 茂木さんの本を拝読して、細部の記憶は曖昧ですが、もう40年前になるでしょうか、ある体験を鮮明に思い出しました。

 それは、オランダを代表するソプラノ歌手のエリー・アメリングのリサイタルでした。プログラムは全てシューベルトのリート(歌曲)でした。アンコールを何曲も歌って下さり、最後に歌って下さったのが『An die Musik』(音楽に寄せて)という、600曲以上あるシューベルト歌曲の中でも屈指の名作です。

 この曲の第1節は、芸術(音楽)は病気のときも苦難のときも、心に暖かい愛情の光を灯し、救ってくれる、というような内容です。第2節の詩は次に示す通りですが、最後の『ich danke dir dafür!』には『!』が付けられ、ソプラノは高揚しながら感動的に歌い終えます。ところが、シューベルトはそこで曲を閉じることをせずに、世にも美しいピアノの後奏をつけて、そして静かに終わりを告げるのです。

 聴衆は感動で身動きできず、誰一人として拍手をすることができなかったのです。少しの静寂の時を経て、聴衆の一人が控え目に『ダンケ(Danke!)』(有難う!)と言ったのです。『ich danke dir dafür!』(心から感謝の気持ちを捧げます!)を受けての『有難う!』…エリー・アメリングさんに、(ピアノ伴奏者の)ダルトン・ボールドウィンさんに、そして何よりも作曲者であるフランツ・シューベルトさんとシューベルトさんと生涯友情を分かち合った作詩者のフランツ・ショーバーさんに感謝の気持ちを伝えるために、当夜の聴衆を代表してその方が『ダンケ』と仰ったわけです。

 そして、そのあとしばらくして、これ以上ない暖かく優しい感謝の念の籠った拍手がいつまでも続き、多くの聴衆が涙を流したのでした。

Oft hat ein Seufzer, deiner Harf' entflossen,
ein süßer, heiliger Akkord von dir
den Himmel beß'rer Zeiten mir erschlossen,
du holde Kunst, ich danke dir dafür!

ハープから流れ落ちるため息のような
甘美で神聖なメロディー(和音)は、
より良い時間を過ごすことのできる天国に私を誘(いざな)う
私は、優美な芸術であるあなたに 心から感謝の気持ちを捧げます!

半世紀以上に及ぶ私の音楽体験の中で、このときほど感動したコンサートは他にありませんでした。

 小山さんの演奏を聴かせていただいている私たちの本当の気持ちは、アメリングさんの公演の時の聴衆と同じなのではないでしょうか?小山さんへの感謝と同時にベートーヴェンさん、ブラームスさん、シューベルトさんといった大作曲家への感謝の気持ち…『(Herzlichen) Danke!』(本当に有難う!)という気持ちに尽きるのでしょう。そうであれば、拍手は2次的な行為なのでしょうね。

 拍手が話題になり、改めて、皆様の次の言葉の数々が私の心を打ちました。

【盛大な拍手より、静かに首を垂れて敬意を払いたい気持ちになりました。】(ぴあのふぉるて様:No.4623)…敬虔な気持ちになりますね。これからも小山さんと作曲家に対して敬意をもって『有難うございます』と心の中で呟きたいですね。

【演奏される方への礼儀と、拝聴する私たちの居ずまいとを自ら問いただしたくなる、小山さんのお姿と音色をリフレインしています。】(まじょるか魔女様:No.4641)…聴衆は自分一人ではないので、奏者への礼儀と一人一人の居ずまいは大切な要素ですね。

【あのような表現に対しては、考えようによっては拍手よりも沈黙こそが作品と演奏者への敬意になるような気がした。】(y.s様:No.4639)…私もそのように思います。それでも現実のコンサートでは難しいことですので、私はいつも心の中で感謝を捧げ、目を瞑り、感動を嚙み締めます。すると自然に涙が溢れてきます。そして覚醒すると拍手が気にならなくなり、歓びで頬が緩み、そしてまた涙がこぼれてくるのです。

********
★★小山さん:11月も全国各地で魂の音楽をお届けくださり、ただただ感謝するのみです。素晴らしい演奏を思い出すだけで、またお聴きになった方の感想を伺うだけで温かい気持ちになります。お疲れを貯めないように、どうぞご自愛の上、お過ごしください。本当に有難うございました。

とさま
Date: 2016/12/04/15:41:08 No.4644

Re:11/23えびかんクラシカルコンサート
まじょるか魔女
皆さまの瑞々しいレポートに、伺っていない会場へもワープできた心地になっています。
管理人まさとさんのおかげで全国各地の 小山さん賛歌を共有させていただき深く感謝しています。

「えびかん」での 小山さん。
ぴあのふぉるてさん、土の器さんが仰るように、音色はもちろんのこと、ドレスの色が印象的で
お似合いですね。
「江戸紫」という雅な和名の色名を思い出しました。上品で深い紫ですね。
(「京紫」は赤みがかった色になるそうですね)
土の器さんとご一緒に聴かれたお嫁さん、母国中国で「アンダンテスピアナートと華麗なる
大ポロネーズ」を繰り返し聴かれていたのですね。
小山さんの演奏で曲名が判明され、ピアノの奥深さをご一緒に感じられて佳かったですね。
土の器さんの”白眉”の ショパンピアノ協奏曲第2番Op21。小山さんあってのラルゲット・・・
「音が奏でられる前、つまり鍵盤に指が触れるか触れないかの僅かな時間の内に、
既にピアニストと個々のピアノの間では、もう次の音がどのように響くか、決定づけられているような
印象を持ちました。」
素晴らしい視点からのご指摘にはっとする思いでした。
「また小山さんは、それぞれのホールでいろいろなことにお遭いになると存じます。
今回の演奏終了後にお見せ下さった、たおやかな微笑みに、”全てを受け止め、
いつも置かれた場で最善を尽くされる小山さんご自身”をあらためて発見し、
とても温かな思いで、帰路につかせて頂きました。」
本当に仰る通りですね。
どこの会場でも全身全霊で音楽を届けてくださる 小山さん。
その思いをいただいて、私たちは帰り道に心がバラ色になって、
次の 小山さんの演奏会が待ち遠しくなるのですね。

とさまさん、きめ細かく温かいコメント、そして、
『拍手のルール〜秘伝クラシック鑑賞術〜』(茂木大輔さん)を通して、素晴らしい音楽体験を
教えていただき有り難うございます。
シューベルト歌曲のアンコール『An die Musik』(音楽に寄せて)の歌詞『ダンケ(Danke!)』に反応され、
「ダンケ」という声がかかった、そして、温かい拍手がいつまでも続いた・・・
会場の気持ちが一つになった時間を想像し心の温度が上がっています。

小山さんの音楽を拝聴して、小山さんと作曲家への感謝の気持ちでいっぱいになる私たちの思いと
同じですね。

以前拝聴したフランス人女性ピアニスト、リーズ・ドゥ・ラ・サールの演奏会でのアンコール。
最後の曲は ショパン:ノクターン嬰ハ短調(遺作)でした。
磨りガラスが少しずつ開いて透明な光が差し込んでくるような旋律で曲が閉じられ、
リーズ・ドゥ・ラ・サールは白鳥が羽を拡げるように一音ずつ打鍵して
静かに両手を膝に降ろし、じっと鍵盤を見つめたままでした。
拍手のない静寂の時ののち、歌うような「ブラ・・・ヴォ・・・」という深い囁き声がかかり、
ゆっくりと拍手が拡がりました。
もしかして外人さん?と思うような素敵な発音で、ヨーロッパのコンサートホールにいるような
心地がした時間でした。

とさまさんは拍手について、「まだ拍が残っている」というコメントもされていますね。
とても勉強になりました。(No.4642)
聴かれる方々が、とさまさんのように音楽に造詣の深い方ばかりなら、
ショパンの英雄ポロネーズの最終音の後の2拍の休符を聴いてから、拍手が始まるのですね。
奇跡のような音楽場面がいつかどこかで実現されたら、と想像を巡らせています。
Date: 2016/12/05/23:00:54 No.4645

Re:11/23えびかんクラシカルコンサート
ぴあのふぉるて
土の器さん、素晴らしいご投稿を拝見させていただきありがとうございました。お嫁様が母国で繰り返し聴かれた大好きな曲の名前が、小山さんのリサイタルで判明してよかったですね。
そして私も、小山さんの演奏を聴くようになって初めて、ピアノの音色がどれほど豊かであるかを知りました。
「小山さんあってのラルゲット、」…ほんとですね。小山さんの演奏によってショパンの思いがさらに純化されるのだと思います。

「音が奏でられる前、つまり鍵盤に指が触れるか触れないかの僅かな時間の内に、既にピアニストと個々のピアノの間では、もう次の音がどのように響くか、決定づけられているような印象を持ちました」(この同じ箇所をとさまさんとまじょるか魔女さんも引用なさっていますね)…土の器さんの細やかな感性とご筆致に感じ入りました。小山さんが曲に込める思いを、土の器さんのこの文章で再確認させていただいた気がします

「そしてそこにはそれぞれの極みとしての美の表現がなされ、その重層的な訴え・問いかけが迫って来る、…」…土の器さんのご投稿の、このくだりは、先日、書作品を鑑賞するポイントをあるテキストで読んだのですが、そこに書かれていたことにも通じていて、心に響きました。とさまさんのリプライともつながりますね。
 (テキストの中身は…書には、伝達などの実用面だけでなく、文字を書いた人の美意識が表現されている。草書体の崩し字や平安古筆の連綿など、読み解けない書に出会っても、無理して読もうとせず、書が語りかけてくれる美の特性を楽しく鑑賞しましょう、といった内容です。線質やリズム、全体の調和を見る、などいろいろな細かな楽しみ方の解説に続き、最後は「やはり知識も必要」という項でしめくくられて、ドキッ。「…書体の理解をもとに読解できると、いっそう楽しみが深まる。また、書流をはじめとする時代の書風を理解すれば、より深い鑑賞も可能になる」と書かれていました!)

小山さんのドレスの色、日本の色彩では「江戸紫」という名前なのですね。まじょるか魔女さん、教えていただきありがとうございます。

素晴らしい演奏を拝聴した後は、「たおやかな微笑み」を拝む。私達はなんて幸せなファンなのでしょう! 確かに、ホールも楽器も聴衆も毎回異なるわけですから、ほんとに大変なお仕事でしょうね。でも、小山さんは大丈夫。今回も、ピアノを弾く喜びと、音楽が大好きなお気持ちが、ひしひし伝わってきました。本編はもちろんですが、特にアンコール3つ目、即興曲90-4に入る前の小山さんの(最後にもう1曲弾いちゃおうかしら?の)表情に胸がいっぱいになりました。シューベルト作品に向けられた深い愛にも心を打たれます。

とさまさん、ファンサイトではいつも一人一人に細やかにお気遣いあふれるリプライをいただき、どうもありがとうございます。
それぞれの投稿番号入りであることにも感激します。そして、拍手にまつわる素晴らしいご体験をご紹介くださりありがとうございました。エリー・アメリングさんのシューベルト歌曲のリサイタル、アンコール曲が静かに終わり、少しの静寂を経て聞こえたのは、聴衆のお一人が発した感謝の言葉「Danke!」だった…。そして、それは会場の皆様に共通のお気持ちだったのですね。崇高で美しい光景ですね。
まじょるか魔女さんも、リーズ・ドゥ・ラ・サールの演奏会でのすてきなご体験をご紹介くださり、ありがとうございました。
いつか小山さんの演奏会で、静寂と感謝のひとときを皆で共有できますように。
Date: 2016/12/09/01:10:24 No.4646


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群馬交響楽団第523回定期演奏会
花葉
11月26日の公演は、2016年2月、大雪で中止になった再演として行われました。小山さんは大変素晴らしいラフマニノフのパガニーニの主題による協奏曲を演奏して下さいました。
11月は雪の心配はないと安心していた公演2日前、まさかの雪…否が応にも2年前の悪夢が蘇りましたが、支障なく開演し、ほっとしました。
客席はほぼ満員!前回の分まで倍返しならぬ倍聴き?する思いの雰囲気で一杯のように感じました。そして指揮のデスピノーサさんの繊細に作られた音楽のもとで、演奏される群響さんも熱がこもったものでした。
小山さんのピアノもそれに応え、雄々しく決然とした響きと、きらびやかな音がとても美しく、何より中止、再演をお気遣い下さった慈愛に満ちていました。その思いが第18変奏で満ちあふれているように感じ、「聴けて良かった!生きてて良かった!」と恥ずかしながら泣いてしまいました。一音一音心に染みる忘れられない演奏でした。
後半のショスタコーヴィッチ交響曲第5番も素晴らしく、第4楽章の最後は、再演できて良かった!という歓喜の盛り上がりのようでした。
前回の中止はどうにもならない残念な出来事でしたが、普段チケットを手にして会場に行って聴くという、当たり前の事が私にとってどれだけ幸せで愛おしいものであったのだと、この機会で分かる出来事となりました。
再演していただいた群響さん、小山さん、この公演に関わる全ての方々に感謝を申し上げたいと思います。
本当にどうもありがとうございました。

追伸
翌日の27日、地元紙の上毛新聞に「大雪で中止の群響定期、2年9ヵ月経て実現」と記事に掲載されました♪
Date: 2016/11/27/19:35:31 No.4640


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