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I"m pulling for you.
IZUMI
心安らぐピアノも期待しています。
Date: 2019/07/15/18:24:48 No.4936


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「ベートーヴェン、そして…」第1回〈敬愛の歌〉@東京公演 のご報告
ぴあのふぉるて
小山さんのピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」第1回〈敬愛の歌〉東京公演を、一昨日6/29、Bunkamuraオーチャードホールで拝聴しました。
仙台を皮きりに始まった演奏会の千秋楽、会場は笑顔と熱気に包まれています。
いつもの皆様をはじめ、懐かしいお顔に会えたのも嬉しいことでした。
昨年の制作発表記者会見での小山さんのお話を思い出しながら、開演を待ちます。
〜「気持ちを込めてプログラムを作りました。そこに込められたテーマがあることは必須。そしてもう一つは『予測がつきそうで、つかない。ありそうだけど、ない』ということ」〜

〜〜〜
第1回〈敬愛の歌〉 プログラム:
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 作品120(D664)

シューベルト:即興曲 作品90(D899)より第1番、2番
即興曲 作品142(D935)より第1〜4番
〜〜〜
小山さんは美しい紫色のドレスで登場なさいました。令和元年を祝するような高貴な色に、心を打たれます。胸元にはビーズがあしらわれてキラキラ煌めいています。
小山さんの可愛い笑顔を拝見して、ここオーチャードホールで再び小山さんの音楽世界にお伴できる幸せを噛みしめました。
ステージに飾られたお花は、小山さんのドレスと同じ紫色を基調とした大きなアレンジメントです。
小山さんは演奏に入る前に、両手でマイクを持ち、この新しいピアノシリーズに込められた想いをお話しくださいました。
 24回シリーズとアンコール公演を終えた後、何百万もあるピアノ曲の中で、「弾きたい曲を、弾いていきたい!」という想いが沸き上がった、とのこと。
ご自分を偽らずに想いを実践に移しておられる小山さん、素敵です。ますます惹かれます。
新しいシリーズには「ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中から後期の作品5曲を入れました」とおっしゃった小山さんは、やはりどこまでも信念の人だと思います。小山さんの選曲は、ありふれた全曲演奏などとは大違いですね。

今回は「たおやかな歌」で始まる、作品101。そこに組み合わせるのはシューベルトの曲。
「シューベルトは人の良き部分を導き出してくれる作曲家。生涯、激情のベートーヴェンを敬愛し続けたところに感動します。音楽は、どういう個性であろうと、人間の心が動かせられるものだなぁと思います。…」とのお話も心に響きました。
小山さんがシューベルトの音楽をこよなく愛しておられることは、シューベルトの作品が再びシリーズ最後の第6回に組み込まれていることからも伝わりますね。
〜〜〜
お話の後、演奏に入られました。

ピアノ・ソナタ第28番作品101は、ベートーヴェンと思えないほど慎ましやかな優しい歌から始まります。

*今更ですが、昨年の制作発表記者会見時の質疑応答で(ぴあのふぉるての質問に)お答えくださった内容から、関連箇所を記します。(当日、いちばん大事な言葉がうまく聞き取れなかったのですが、きっとこういうお答えだったに違いないと、今、演奏を拝聴して確信しましたので、その言葉を『 』に入れてご報告します。間違っていたら、ごめんなさい) ご参考まで。
〜〜〜小山さんのお答えより:
「… それから、作品101は、本当に弾かれない作品なんですね。ちょっとベートーヴェンがいろいろあった後なので。だけれど、そこから、この最後の32番に至るという、それが私はやっぱり、どうしても入れたかったし、この『導入』の素晴らしさが大変美しいと思ったので。やっぱりプログラムとして美しく、というのは考えました…」〜〜〜

ほんとに美しいですね。そっと、いつの間にか音楽の中へ導かれる印象です。
快活で、独特のリズムが楽しい第2楽章を聴けば、でも確かにベートーヴェン!ですね。
第3楽章は別の後期ピアノ・ソナタで聴いたことのあるような雰囲気で始まり、明るく激しいエネルギーに満ちた展開となります。
こんな曲、よく書けたなぁと驚く以上に、よく弾けるなぁと小山さんの渾身の演奏に興奮しました。今、こうして新たにベートーヴェン作品と向き合っておられる小山さんと、様々な新しい試みを作品に取り入れることに貪欲だったベートーヴェンが、重なって見えました。
お二人の底知れぬ探究心と情熱に、ひたすら感動いたします。

続いて、シューベルトのピアノ・ソナタ第13番は先ほどの曲と同じ調性で、耳に心地よく、なんだかすごくほっとしました。移ろいゆく心情が繊細に描かれて、小山さんのシューベルトへの想いとともに優しく心に沁み入ります。
ベートーヴェンを聴くときみたいに構えなくても大丈夫だから、シューベルトの美しさはやっぱり天然だねと、夫も感動していました。

休憩を挟み、プログラム後半は、シューベルトの即興曲が並びます。
冒頭のお話で「晩年のソナタは格別ですが、即興曲は最高峰だと思います…」とご紹介くださった作品。
(大賀ホール収録の)CD演奏も大好きですが、小山さんの生演奏はやはり特別ですね。
多彩な音色はもちろん、情感あふれるお顔の表情からも、小山さんのピアノ愛とシューベルトへの想いをひしひしと感じました。慈しみ深い微笑み、苦悩の喘ぎ、天を見つめる眼差し… 曲想ごとに変化する表情に目を奪われます。祈るように目を閉じて演奏なさるお姿もお美しい。
小山さんはシューベルトの気持ちを、ご自分のこととして語ることのできる境地に入っておられるのだと思います。作品142第4番は迫真の演奏でした。弾き終えた小山さんの目には光るものが見えたような気がします。
さらにアンコールとして、即興曲 作品90の第4番、続いて第3番を演奏してくださって、即興曲全曲演奏となりました。
小山さん、どうもありがとうございます。胸が熱くなりました。

終演後にはサイン会が開催され、小山さんの新しいご著書『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』やCDを手にしたファンが並びました。
小山さん、長時間(約1時間半!)にわたり優しくファン対応してくださって、本当にありがとうございました。
Date: 2019/07/01/23:44:04 No.4934

Re:「ベートーヴェン、そして…」第1回〈敬愛の歌〉@東京公演 のご報告
実稚恵さまの微笑み
ぴあのふぉるてさま

新シリーズの第1回目、千秋楽の東京公演の精緻なご報告まことにありがとうございます。
いつもながらの実稚恵さまのお言葉ひとつ聞きもらさない正確なご報告、感服の極みです。

〜「気持ちを込めてプログラムを作りました。そこに込められたテーマがあることは必須。そしてもう一つは『予測がつきそうで、つかない。ありそうだけど、ない』ということ」〜

「シューベルトは人の良き部分を導き出してくれる作曲家。生涯、激情のベートーヴェンを敬愛し続けたところに感動します。音楽は、どういう個性であろうと、人間の心が動かせられるものだなぁと思います。…」

「… 作品101は、本当に弾かれない作品なんですね。ちょっとベートーヴェンがいろいろあった後なので。だけれど、そこから、この最後の32番に至るという、それが私はやっぱり、どうしても入れたかったし、この『導入』の素晴らしさが大変美しいと思ったので。やっぱりプログラムとして美しく、というのは考えました…」

宝石のような実稚恵さまのお言葉の数々。。
大阪、福岡でのあの素晴らしい演奏の感動がよみがえり深く深く心に沁み入ります。


多彩な音色はもちろん、情感あふれるお顔の表情からも、小山さんのピアノ愛とシューベルトへの想いをひしひしと感じました。慈しみ深い微笑み、苦悩の喘ぎ、天を見つめる眼差し… 曲想ごとに変化する表情に目を奪われます。祈るように目を閉じて演奏なさるお姿もお美しい。

小山さんはシューベルトの気持ちを、ご自分のこととして語ることのできる境地に入っておられるのだと思います。作品142第4番は迫真の演奏でした。弾き終えた小山さんの目には光るものが見えたような気がします。・・・胸が熱くなりました。


ぴあのふぉるてさまの描写ご感想を頷きながら拝読させていただきました。

新シリーズの素晴らしい幕開けを共に歓び、また、感動の音楽の旅へ再び私たちを導いてくださる実稚恵さまへ感謝の念を胸に素晴らしい、ご感想を拝見させていただきました。

ぴあのふぉるてさま、ありがとうございました。
Date: 2019/07/02/21:45:20 No.4935


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ベートーヴェンとピアノ 「傑作の森」への道のり(小山さん×平野昭さん、音楽之友社)6月24日発売です
まじょるか魔女
6月23日(日)大阪いずみホールにて、小山さんの新シリーズを拝聴しました。梅雨の合間の曇り空に爽やかな風が吹くなか会場に入ると、CDコーナーに小山さんと平野さんの対談集が先行販売されていて、開演前に売り切れていました。表紙はピアノに向かうベートーヴェンの後ろに小山さんと平野さんが並んでいらっしゃって、小山さんは両手を合わせて微笑まれている素敵なイラストです。
「はじめに」として、小山さんの
『「ベートーヴェンにとって、ピアノは音楽の源であった‥‥」ーこの対談を通して強く感じたのは、ベートーヴェンのピアノへの愛の深さでした。』
というお言葉があります。

小山さんは黒赤のバラのようなドレスで登場されました。
ベートーヴェン:ピアノソナタ第28番第3楽章のフーガは憧れが幾重にもなり、交響曲第9最終楽章のフィナーレに繋がる圧巻のフーガを想起しました。いずみホールのプログラムに小山さんが『ベートーヴェンが息を吸って、ベートーヴェンが息を吐く。そして、なにかが湧き上がってくる。「ベートーヴェン、そして‥‥」を湧き上がる気持ちと共に演奏したいと思っております。』と記されています。フーガでは小山さんがおひとりで混声四部合唱をされているようでした。
プログラム・ノートに柴田克彦さんが
「小山実稚恵は、強靭さと繊細さ、大胆さと緻密さ、熱さと爽やかさ、さらに近年は風格と清新さが共存した、幅広い表現を聴かせる。そして楽譜と作曲者の意思を咀嚼した上で、“いま生まれ出る”かのように音楽を奏でる。」と記されています。
小山さんの奏楽がなぜこんなにも自然に心に沁みてくるのでしょう。本日あらためて、小山さんのピアノは小山さんの息遣い、小山さんの歌であることを感じました。「響きのいいこのホールで集中できることを嬉しく思います」と仰るように、あるときは鋭い息継ぎで、あるときは息長く小山さんがピアノで歌われます。
愛知県豊田に続いて大阪で拝聴する幸運をいただきましたが、大阪のシューベルトはよりエモーショナルな、大阪だけに浪花節的な情動を感じました。サイン会でそのことをお伝えすると、小山さんはここのピアノは細かいニュアンスを付けやすいから‥と仰ってくださいました。
最後のシューベルト:即興曲142-4では、死へ吸い込まれていくシューベルトの宿命が歌われているかのようでした。鋭く息を吸ってからの怒涛のコーダはシューベルトの命の砂時計が落ちていく様が見えました。最後の一粒が落ちて、小山さんは手を降ろされました。
熱い拍手とブラヴォーの声、声。
アンコールは、90-4、90-3で、シューベルトの魂が救われてベートーヴェンの近くに昇っていく様が感じられました。
舞台に飾られた美しい花々の花材でしょうか、ピアノの椅子の後ろの床にキラキラ光るものが落ちていて、小山さんが歌われた音の粒の忘れもののようでした。
小山さん、今日も小山さんのピアノへの愛の深さ、湧き上がるお気持ちを音色にしていただき有り難うございます。
Date: 2019/06/24/08:00:29 No.4930

Re:ベートーヴェンとピアノ 「傑作の森」への道のり(小山さん×平野昭さん、音楽之友社)6月24日発売です
covariant

まじょるか魔女様
小生もいずみホールに行きましたが、まじょるか魔女さんの報告の速さに敬服するばかり、ありがとうございます。

私のシューベルト鑑賞は、これまで、まさにシューベルトを敬愛される小山さんの演奏によって(勿論まだまだ拙いながらも)開拓されてきました。
べートーヴェンのソナタ第28番は、その冒頭は、これはシューベルトの作曲?と思わせるものですね。
これまで、小山さんのCDで、シューベルトの即興曲D899とD935とを何度も聴いてきましたが、これらは、普段一人で居るときの自分の心の移ろいをも表しているなあ、と、この頃思うようになりました。

今回、いずみホールでの私の席は最前列のど真ん中、小山さんが弾かれる鍵盤延長線上の直下、最短距離の位置を与えられる幸いに恵まれました。私は先ず瞑目し、小山さんの表情を伺い、天上を見上げ、時には足のペダル運びも拝見しながら、その豊穣な響きに浴していました。

シューベルトのベートーヴェンに対する敬愛の心、尊敬の念と慈しみ、それを今回、小山さんは存分に表現されたと感じました。まじょるか魔女さんも仰ったように、最後のプログラム: シューベルトの即興曲142-4 を弾き終えた後の聴衆の感動は最高に盛り上がり、私の両手(モロテ)も全く自然に高く引き挙げられて、拍手することになったのでした。日本版のスタンディング・オーベーションです。(^^;

今朝一番に思いついて、私は自分所有のシューベルトの「未完成」交響曲を探し、古いLPレコードにあったので聴きました。半世紀余り前の高校生の頃に、僅かしか持ち合わせていなかったクラシック曲の、ラジオからのテープ録音などで、分からないながらも、この曲もよく聴いたものです。今はその昔日よりはるかにこの曲に寄り添うことができます。

小山さんは、大阪新音さんからのインタビューで、次のように仰っていますね。

後期ピアノ・ソナタの5曲には、変奏やフーガが入っています。ベートーヴェンはそうした技法を駆使し、天才的な構成力によって、自身の不遇を人間全体の苦しみに普遍化し、それに打ち克つための気力を音楽に表現したと私は思っています。感動で本当に心が震えます。それが、このシリーズの軸に5曲の後期ピアノ・ソナタを据えた理由です。
(2019.01.25付 −小山実稚恵「ベートーヴェン そして…」シリーズ公演だより− より)

「自身の不遇を人間全体の苦しみに普遍化し、それに打ち克つための気力を音楽に表現した」ベートーヴェン。
医学の発達した現代の人々は、これまで「健常者」と言われてきた人ばかりではなく、また、「男・女」という括り(ククリ)だけで区別されてきた人だけでもなく、様々な様態で生きています。
そういった意味でも、ベートヴェンの音楽はまさにこれから、その真骨頂を発揮すると思われます。その表現者として小山実稚恵さんが渾身の力を振るわれますように、ファンの一人として「敬愛の心」をもって同行させてください。
Date: 2019/06/24/12:19:47 No.4931

Re:ベートーヴェンとピアノ 「傑作の森」への道のり(小山さん×平野昭さん、音楽之友社)6月24日発売です
実稚恵さまの微笑み

「ベートーヴェン、そして・・・」初回公演。
実稚恵さまの演奏を福岡に続き、素晴らしい音響で知られる大阪は「いずみホール」で、しかも最前列の実稚恵さま正面で拝聴するという素晴らしい機会を幸運にも得ることができました。

実稚恵さまも、このシリーズを、このホールで演奏できる幸せを感じていると仰っていました。今回は、福岡での紫ではなく金属的な深紅の色合いのドレスでのご登場でした。

前半のベートーヴェンとシューベルトのイ長調のチャーミングなソナタ2作品。ともに若々しく幸福というか安らぎを覚えました。ピアノの響きと明るさが、とてもウォームフルで、特にシューベルトの第2楽章は、うっとりと聴き惚れてしまいました。

後半のシューベルトの即興曲集は、いわば「静」と感じた福岡の演奏に比して、とてもアグレッシブでドラマティックでしかも「歌心」を感じさせてくださいました。会場の聴衆も気圧された?のか曲間の拍手が何度か起こったほどでした。

渾身の魂が昇華するような心が震える演奏に接し、今さらではありますが実稚恵さまの偉大さを感じました。

アンコールの即興曲の曲順を福岡の時と入れ換えたり、ベートーヴェンをタイトルとしながらもシューベルトをメインに据えたりと演奏のみならずプログラムにもいつも工夫をいただける有難さに本当に幸せを感じたひとときでした。


実稚恵さま今回もありがとうございました。
Date: 2019/06/24/16:48:50 No.4932

Re:ベートーヴェンとピアノ 「傑作の森」への道のり(小山さん×平野昭さん、音楽之友社)6月24日発売です
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女さん、演奏会の翌朝にはもう投稿なさって、素晴らしいですね。
小山さんの息遣いも聞こえてくるような臨場感いっぱいのご報告を拝読し、私もいずみホールでご一緒したような気持ちになりました。新しいご著書に記された小山さんのお言葉、プログラムノートからの引用、さらに小山さんの生のお声まで、細やかに教えてくださり本当にありがとうございます。
敬愛の念あふれるご感想の中で、最後に描かれた「音の粒の忘れもの」の情景に心惹かれました。さながら移り香のようですね。芳しい余韻まで共有させていただきありがとうございました。

前後しますが、前回、豊田公演のご感想ではピアノソナタ第28番の印象を「…多種の食材が入ったお好み焼きのように感じました」と表現なさっていましたね。曲の特徴をうまく捉えた「お好み焼き」のたとえを拝見し、さすが、まじょるか魔女さん!と思いました。この作品は後に続くピアノソナタの威力の片鱗がうかがえる予告編?のように私も感じておりましたが、まじょるか魔女さんのおかげで音楽が見えて、スッキリしました。

covariantさん、パイプオルガンの画像とご感想を嬉しく拝見しました。covariantさんをはじめ会場の皆様の興奮と感動がこちらまで届きます。
大阪新音さんの公演だより2019/1/25に掲載されたインタビュー記事から、小山さんのお話を転記してくださって、誠にありがとうございます。新しいピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」は、小山さんのベートーヴェンへの並々ならぬ想いから生まれたのですね。心して拝聴することを誓います。(力みすぎ?かもしれないけれど、そんな心境です)

covariantさんのご報告に触発されて、久しぶりにシューベルトの交響曲『未完成』を聴きました。(演奏は、ギュンター・ヴァント指揮、ベルリンフィル。1995年ライブ録音のCDです)苦しくて美しすぎて、胸が締めつけられます。

実稚恵さまの微笑みさん、続けて温かなご感想を書き込んでくださって、ありがとうございます。アンコール曲の掲示板の画像も貴重な記録資料になりますね。
実稚恵さまの微笑みさんもcovariantさんも、最前列の中央で聴かれたのですね! 小山さんの音楽と一体になれる最高に幸せな位置ですね。でも、もしかすると、興奮して思考停止に陥る危険もはらんでいるかもしれません。

小山さん大阪いずみホールでは福岡公演よりも「アグレッシブでドラマティック」な演奏をなさった、とのこと。小山さんの唯一無二の演奏を、各地で、リアルタイムで拝聴できる私どもは、本当に恵まれていると思います。
小山さんの「敬愛の歌」、東京公演を楽しみにしております。
Date: 2019/06/25/17:19:55 No.4933


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尽きせぬ憧れ、見果てぬ夢 〜小山さんの「敬愛の歌」
まじょるか魔女
6月8日(土)、愛知県のクルマの街、豊田市で小山さんの新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」を拝聴しました。
仙台でいよいよ始まった小山さんの新しい音の旅。とさまさん、微笑みさんのご感想を拝読し期待は募るばかりです。

小山さんは紫陽花の精のような透明感のある紫のドレスで登場されました。
ピアノソナタ第28番は、ベートーヴェンに珍しくたおやかな曲と小山さんが言われるように、憧れのこもった「敬愛の歌」が奏でられます。後期ピアノソナタへの道標のようなこの曲には、瞑想的な、ある時はジャズ風のフレーズや主題の萌芽がちりばめられ、ど素人の印象としては多種の食材が入ったお好み焼きのように感じました。全身の不調を抱えながら、ベートーヴェンには音楽の神への「敬愛の歌」が溢れていたと思うのです。最後の和音三音は、決意表明の「い、け、る」と聴こえてきました。四音なら、「い、け、る、で」と聴こえたと思います。(なぜ関西弁?‥申し訳ありませんが、音源で聴いた他の方の演奏では、最後の和音は唐突感が拭えませんでした)
後期ピアノソナタのように洗練される前の、ベートーヴェンの直截な情熱が伝わってくる曲として、繰り返し味わいたいと感じました。

ベートーヴェンを敬愛し、葬儀にはその棺を囲んで進む集団の一人となっていたシューベルト。その翌年には、シューベルト自身が棺の人となってしまうのですね。尊敬するベートーヴェンの近くに葬ってほしいとの遺言で、ウィーン中央墓地に並んで眠っているのですね。

小山さんが、震災の後でさらに好きになったと言われるシューベルト。どんな時にも横に座っていてくれる友人のようなシューベルト。ピアノソナタ第13番では、憧れと透明な哀しみに胸がしめつけられます。
即興曲のスウィング感のある打鍵は揺りかごのような心地良さでしたが、作品142-4 の最後、小山さんは鋭く息を吸い込まれ、雪崩のように運命の旋律を打鍵され、シューベルトの「死」が想起されました。
熱い拍手、ブラヴォーの声。
小山さんは、アンコールで、90-4、90-3を全身で弾いてくださいました。
90-4ではシューベルトの魂が浮遊し、空へ昇っていく様を、90-3では大きな翼に守られ天国へ到達した様を想像しました。音楽の神への尽きせぬ憧れを持ち続けたベートーヴェンとシューベルトは天国でも「敬愛の歌」を共に追究されているのでしょうか。

小山さんのピアノに向かうお姿は音楽への敬愛そのものでした。
プログラミングを考えるのが好き、同じ曲でも順番によって意味合いが変わってくると仰った小山さん。
今日の曲順は、ベートーヴェン、そしてシューベルトの魂に寄り添ったプログラムとして深く心に響きました。

小山さん、今回も一期一会の素晴らしい演奏を有り難うございました。小山さんへの敬愛の歌をファン同士合唱しながら、これからの演奏も心待ちにしております。
Date: 2019/06/10/09:51:42 No.4929


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小山実稚恵ピアノシリーズ 「ベートーヴェン、そして・・・」 <敬愛の歌>
実稚恵さまの微笑み

昨今の温暖化の影響でしょうか、ここ2、3年の実稚恵さまの春の公演は梅雨空のような天候が続いています。九州地区は昨日から雨となっていますが、博多は実稚恵さまのお力添えを得て雨もあがり曇り空が広がっています。

さて、新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」演奏を始められる前に実稚恵さまはステージに立たれ今回の新しいプログラムについてお話しをしていただきました。

12年にわたる「音の旅」で演奏もあるけれど曲目を考えたりと「平成」の半分関わってきました。その中で「ベートーヴェン」に対する想いが強くなっていきました。それで、リサイタルは5回となるけれど「ベートーヴェン、そして・・・」というプログラムを考えました。初回となる第1回は<敬愛の歌>というタイトルでベートーヴェンとシューベルトを取り上げました。

「そして・・・」の部分は決して付け足しや競うといった意味合いではありません。皆さまに考えていただきたい。というお話しでした。

実稚恵さまは、私の大好きな気品のある紫のドレスで登場されました。ステージ後方の生花のオブジェに配された季節を感じさせる落ち着いた色合いの紫陽花の花にも似てとても素敵でした。

本日のプログラム

ベートーヴェン ピアノソナタ 第28番 イ長調 作品101
シューベルト  ピアノソナタ 第13番 イ長調 作品120
〜休憩〜
シューベルト 即興曲集より
作品90−1 ハ短調
作品90−2 変ホ長調
作品142−1 ヘ短調
作品142−2 変イ長調
作品142−3 変ロ長調
作品142−4 ヘ短調
〜アンコール〜
作品90−3 変ト長調
作品90−4 変イ長調

ベートーヴェンのソナタ第28番 初めて聴く作品でしたが、歌心を感じさせる美しい曲でした。第2楽章の闊達さや第3楽章の深遠かつ壮大さをもった楽曲でした。実稚恵さまの解説では、ベートーヴェンの作品100番台以降は、後期にかかる時期で聴力を失った苦難の時代に書かれたということでした。

2曲目は、シューベルトの同じくイ長調のソナタ。ベートーヴェンとは対象的な作曲家ですが、彼はベートーヴェンを「敬愛」していたとのこと。こちらのソナタも実に美しく素晴らしい作品でした。瑞々しくてとてもチャーミング。まさに歌曲の薫りのする楽曲でした。

休憩後は、シューベルトの即興曲集でした。「じっくりと丁寧に書かれていた気がする」と実稚恵さが仰られていたとても深くて美しくて感動的な作品の数々。アンコールを挟んで一気に2作品。

以前、「震災等を経てシューベルトの作品をさらにさらに好きになった」と仰られていた実稚恵さま。深い感動で魂が震えるような演奏をしていただきました。

会場で配られたプログラムの冒頭に「さらに近年は風格と清新さが共存した」との実稚恵さまのご紹介文がありましたが私は、お弾きになられているお姿を拝見して揺るぎなく泰然とされている様に深い感銘をお受けしました。

さらにさらに、音楽の極みを歩いていかれる実稚恵さま。今日もただただ、素晴らしい演奏をありがとうございました。演奏会のタイトルでもある深い「敬愛」の気持ちを込めてお礼を申し上げ会場を後にしました。
Date: 2019/05/20/12:26:38 No.4926

Re:小山実稚恵ピアノシリーズ 「ベートーヴェン、そして・・・」 <敬愛の歌>
ぴあのふぉるて
実稚恵さまの微笑み様
早々に福岡公演のご報告を、どうもありがとうございます。
小山さんへの深い敬愛の情あふれるご筆致に、心が温かくなりました。
小山さんのお話も丁寧にご紹介いただき、感謝いたします。
新しいピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」がますます楽しみになりました。
小山さんは「敬愛の歌」のアンコール曲として、即興曲 作品90の 3 と 4を弾いてくださったのですね! まさに、小山さんならではの選曲だと思います。
私どもファンは、小山さん愛が「さらにさらに」深まりますね。
ご一緒に応援できて幸せです。

とさま様
リプライの順序が前後してしまって申し訳ございません。
(仙台公演後、ほぼ即日書き込まれた)最速の細密なご投稿に、感じ入りました。作品の特徴と小山さんの素晴らしい演奏を、細やかにお伝えいただき、誠にありがとうございます。
ピアノソナタ第28番は「ベートーヴェンの後期の作品の幕開けとなる」作品なのですね。
新しいピアノシリーズ冒頭の曲として選ばれていることからも、特別な作品であることが伝わりますね。
とさまさんのお心尽くしのご報告、繰り返し拝読して予習しようと思います。
いつも感動を共有させていただき、本当にありがとうございます。
Date: 2019/05/22/00:56:45 No.4927


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【ベートーヴェン、そして・・・】 第1回 <敬愛の歌>@仙台 のご報告
とさま
皆様 お変わりありませんか。

【ベートーヴェン、そして・・・】と題された、小山さんの新たなシリーズの第1回は〈敬愛の歌〉と題され、ここ仙台での公演が初日となります。

ベートーヴェンの後期の作品の幕開けとなる ピアノソナタ第28番イ長調作品101が最初に演奏され、【ベートーヴェン、そして・・・】の【・・・】はシューベルトの作品群が並びます。ベートーヴェンの第28番ソナタと同じ調性で作曲されたシューベルトのピアノソナタ第13番が前半を締め、後半は 同じシューベルトの即興曲作品90の1と2及び作品142の4曲全てが並びます。

きょうは 音の旅でも登場しなかったベートーヴェンのピアノソナタ第28番イ長調作品101の小山さんの素晴らしい演奏についてご報告します。

《第1楽章》
ベートーヴェンの優しさと憧れの気持ちが、香り高き歌として昇華していきます。ベートーヴェンは 第1楽章冒頭にドイツ語で「Etwas lebhaft und mit der innigsten Empfindung(やや快活に、そして最も親密な(深い)感情を込めて)」と標記しています。小山さんは、【やや快活に】よりは、ドイツ語の最上級の【最も親密な(深い)感情を込めて】に重点を置かれ、心の底から慈しむような奏楽をなさいました。メトロノーム的には比較的ゆったりとしたテンポ設定でしたが、弛緩とは無縁で、テンポが遅いと感じることはありませんでした。ホ長調とイ長調との間での和声の移ろいも美しい 夢のような音楽に そして 小山さんの 心の内奥から湧きだす深い感情表現に聴き手は陶酔します。

《第2楽章》
第1楽章とは雰囲気がガラッと変わります。独特な跳躍リズムの刻みを持つ行進曲部分に挟まれた カノン風の中間部がドルチェ効果もあって美しさを極めます。この中間部の途中には 後期のベートーヴェンが好んで使ったトリルが登場し、左手の和音群の動きと協働しながら 美しい響きを創造します。小山さんの見事な奏楽を堪能できる楽章です。

《第3楽章》
形容しがたい内的充実に満ちた第3楽章の小山さんの奏楽の素晴らしさに圧倒されます。

20小節から成る緩やかな導入部・・・なんとも寂しい風景が浮かぶ 寂寥感溢れるイ短調の楽想が 特徴的な3連符で彩られます。ベートーヴェンの天才は、その導入部と主部を繋ぐ9小節に発揮されます。主調のイ長調(あるいは属調のホ長調)に転調させるために用意された 美しいアルペジオ風のカデンツァの小山さんの奏楽は独創性の極みです。通常は速いテンポで文字通りカデンツァ風に弾かれるところ 小山さんは憧れと慈しみさとを表現するために たっぷりとしたテンポを設定され そして あの懐かしい 香り高い第1楽章冒頭の優しいフレーズの回想に繋げられたのです!そうです・・・優しさと優しさとが 自然に繋がる奏法を小山さんは選ばれたのです。ためらいがちに休符を挟んで回想が繰り返され、その後、急に高揚して プレストに速度を変えてトリルに導かれて 輝かしくエネルギッシュな主部(提示部)に突入します。

ベートーヴェンはその主部にドイツ語で『Geschwinde, doch nicht zu sehr und mit Entschlossenheit(速く、しかし速すぎないように、そして断固(決然)として)』と書き込みました。この最後の『断固(決然)として』を表現するのに小山さんほど相応しいピアニストは思い浮かばないほど 歓喜に満ちた小山さんの第1主題の堂々たる風格に溢れた奏楽です。対照的に、第2主題はリズミックで愛らしく まるで踊りの音楽のようです。愉悦感に溢れ、精神的に充実した気持ちにさせてくれる 屈指の聴きどころです。

主部(提示部)の繰り返しを経て、展開部は第1主題のフレーズを駆使した4声のフーガとなり 後期ソナタ群の壮大なフーガへの前哨を強く感じさせます。小山さんの卓越した音楽的技術は フーガからホモフォニックなスタイルに移行し、アルペジオによる壮大な盛り上がりで再現部を迎えるまでの部分でいかんなく発揮されます。その迫力とエネルギー放出の熱量は常軌を逸するほどですが それはまさにベートーヴェンが望んだ音楽的必然故 聴き手は深い音楽的満足感を得るのです。

再現部では ほぼ定石通り提示部が再現されますが、コーダ、とりわけ曲の末尾 リタルダンド(速度を遅く)していき ヒソヒソ話しのようなバスのトリルに到達して消え入るかのようになり そして 一瞬の間をおいて 突然元のテンポ(Tempo I)に戻って 両手共に分厚い和音で決然と終結する、最後の3小節は本当にベートーヴェンらしさに溢れています。この最後の3小節で 小山さんは にわかには信じがたい奏楽をなさいました(かつて聴いたことがありません)。多くのピアニストが、減速して念を押すように終結、あるいはスタカートを意識したある種の軽さを和音群に内包させるのに対し、小山さんは何と Tempo Iが付された8分音符の4音をTempo Iよりわずかに速目のテンポで演奏され、そして最後の2つの和音間をTempo Iで演奏されたのです。和音群はスタカートではなく ベートーヴェンの自筆譜に示されたとおり 全ての和音の重量感を維持させたまま 極めて激しいアクセントで圧倒的な迫力で終えられたのです。

 私はこの最後の3小節に関しては 小山さんの演奏スタイルからすれば、初めから終わりまでTempo Iに終始し(決して減速しない)、ff+強烈なアクセントできっぱりと終えられるのではないかと予想していたので 心底驚きました。しかしながら、同時に生のコンサートでしか味わうことのできない、特別な音楽的体験に気分が高揚し、気持ちをシューベルトの音楽を鑑賞するために切り替えるのが大変でした。

ベートーヴェンのピアノソナタ第28番イ長調作品101は本当に素晴らしい作品ですので、皆様も是非 小山さんの素晴らしい演奏を堪能なさってください。

★小山さんへ:初日の大成功をお祝い申し上げます。28番は本当に傑作だと感じ入りました。版によっても異なり、解釈も自由度が高い作品だけに、これからも色々な発見があるように感じています。どうぞ引き続き 私たちを音楽で幸せにして下さい。

とさま
Date: 2019/05/13/00:13:43 No.4925


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小山さん『戴冠式』初演奏のご報告
ぴあのふぉるて
多治見リサイタル翌日4/21、小山さんは東京フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会にソリストとして出演なさいました。
小山さん地方公演の翌日に、都内で、全く別の曲(しかも初演奏のコンチェルト!)を完璧に演奏することができるなんて、まるで神業ですね。
小山さんはやっぱり特殊な才能をお持ちなんだと思います。
技はもちろん、気力も体力もすごい!
〜〜〜
東京フィルハーモニー交響楽団
第921回 オーチャード定期演奏会 Bunkamuraオーチャードホール
指揮:アンドレア・バッティストーニ
ピアノ:小山実稚恵*
コンサートマスター:近藤 薫

《プログラム》
ウォルトン:
戴冠式行進曲『王冠』

モーツァルト:
ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537『戴冠式』*

〜休憩〜
チャイコフスキー:
交響曲第4番 へ短調 Op.36
〜〜〜
(4月の定期演奏会:4/16東京オペラシティコンサートホール、
4/18サントリーホールに続いて、3回目の公演です)

プログラムは、祝意に満ちた作品で構成されていました。
打楽器の活躍が印象的な曲が明るく華やかに奏された後、いよいよピアノがステージの中央に運ばれます。

小山さんのドレスの色は、美しい藤紫です。
モーツァルトのピアノ協奏曲第26番は、第25番と第27番にはさまれて印象が薄かったのですが、今回、小山さんの演奏によって、全く感じ方が変わりました。
なんと瑞々しい可憐な曲なのでしょう!
ピアノの音色が際立ち、ピアノの魅力が真っすぐ伝わってきます。
ピアノコンチェルトですからもちろん、ピアノとオーケストラが対話をしながら進むのですが…オーケストラの伴奏がピアノの音にむやみにかぶさらない作風のおかげで、ピアノの音色を心ゆくまで堪能いたしました。

小山さんがお弾きになったカデンツァは、初めて聴きました。
聴き覚えのある普通のカデンツァと違って、小山さんのカデンツァは緊張感と喜びに満ちていました。もしかして小山さんご自身による即興演奏?と感じるほど、迫真の演奏です。

 小山さんのサイン会で、どなたのカデンツァですか? 小山さんのオリジナルですか? と伺ったところ、みんなにそう言われるけど、と前置きなさってから、
「カール・ライネッケ」と教えてくださいました。
ライネッケはドイツロマン派の作曲家/ピアニストで、この曲の第二楽章の録音も残っているそうです。

小山さんの『戴冠式』初演奏に立ち会えて幸せです。
初めてこの曲を演奏する機会に恵まれた小山さんご自身も、すっかり満ち足りたご様子でした。
「協奏曲のレパートリーは60曲を超える」とプロフィール紹介欄にありますが、新たに1曲が加わるのですね!
現状に安住なさらずに新しい曲に取り込み続けるお姿、素晴らしいですね
初めて小山さんにこの作品を演奏してもらえたモーツァルト先生も、自作のカデンツァを小山さんに選んでもらえたライネッケ先生も、ガッツポーズで祝杯をあげたことでしょう。

小山さんのアンコール曲は、ラフマニノフ 前奏曲ト長調 Op.32-5でした。
後半のプログラムにつながる素敵な選曲ですね。
気品と哀愁に満ちた演奏で、ロシアの香りを運んでくださいました。

バッティストーニ氏指揮のチャイコの4番はやけに明るくて、哀愁や憂いとは無縁で、苦悩から喜びへ…の「喜び」のほうに力点が置かれたようでした。
「令和」を祝するプログラム内容だったからかもしれません。
熱狂的な拍手とブラボー!に応えて、バッティストーニさんは「新しい東京フィルハーモニーと新しい令和のために」と日本語でおっしゃってから、エルガーの行進曲『威風堂々』第1番を演奏されました。最後まで、熱い想いのこもった濃厚な選曲です。
祝賀演奏会は、導入の曲と同じくイギリス人作曲家の作品で、情熱いっぱいに締めくくられました。

小山さん、バッティストーニさん、東京フィルハーモニー交響楽団の皆様、どうもありがとうございました。
令和の時代も、皆様のご活躍を心よりお祈りしています。
Date: 2019/04/28/14:23:03 No.4923


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栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
まじょるか魔女
平成最後の満月翌日、初夏の陽射しを感じる4月20日(土)、小山さんのリサイタルを拝聴しました。
今回はなんと!小山さんが!! おらが県の岐阜県にいらっしゃったのです。バロー文化ホールという会場は調べると、陶器の街、多治見にあることがわかりました。NHK連続ドラマ「半分、青い」の故郷は東濃地方でしたね。毎年のように夏になると、埼玉県熊谷市と並んで日本一暑い街としてニュースになっているところなので、この季節で幸いでした。

本日のプログラムは、
◆シューベルト :即興曲 作品142(全4曲)
 ヘ短調  作品142−1
 変イ長調 作品142−2
 変ロ長調 作品142−3
 ヘ短調  作品142−4
◆シューベルト:ソナタ 第13番 イ長調 作品120 D.664
 ≪休憩≫
◆ショパン :ノクターン 第21番 ハ短調 (遺作)
◆ショパン:ノクターン 第20番 レント・コン・グラン・エスプレッショーネ 嬰ハ短調
◆ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 作品48-1
◆ショパン:ワルツ 第2番 変イ長調 作品34-1「華麗なる円舞曲」
◆ショパン:ピアノ協奏曲 第2番より 第2楽章「ラルゲット」(ピアノ・ソロ版)
◆ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22

小山さんは春の女神のようにベールをなびかせ、花束の色彩が滲んだようなオレンジ、ピンク、すみれ色などの明るい色のドレスで登場されました。
小山さんは今までシューベルトの即興曲90と142のシリーズを様々な組み合わせで演奏されてきましたね。今回のように142を順番に全曲拝聴したのは初めてでした。
シューマンは即興曲142の4曲がひとつのソナタであると言われたそうですが、陰陽の表裏一体のごとく、生き急いでいるかのような一曲目、来し方行く末を見つめるかのような二曲目、優しい想いをかみしめるような三曲目(小山さんがピアノでお話しされている、と初めて感じたのがこの曲でした。しかもラジオで)、運命を予兆するかのような四曲目の連なりを感じました。
小山さんが以前、シューベルトの曲を和菓子に例えると、「岐阜の栗きんとん」と仰ったことが思い出されます。ほろほろと優しくて、しっとりとした甘さがありながら噛みしめるとほろ苦い自然な味わい。
シューベルトはこの即興曲の翌年に最期のピアノソナタ21番を作曲し、その年に31歳の短い生涯を閉じたのですね。
142-2の味わい深い出だしの旋律は、最期のピアノソナタ21番の出だしとの親和性を感じます。シューベルトは自身の人生の最期の日を予感しながら、急き立てられるように作品を生み出したのでしょうか。
即興曲より以前に作曲されたソナタ13番は、春らしい可憐な旋律のなかにも小山さんの「長調だから明るく、短調だから暗いとは限らない」とのお言葉が思い出される儚さも伝わってきました。

ショパンの演奏は、シューベルトの魂を慰めるかのようなノクターンで始まりました。
多治見のピアノは、小山さんの打鍵に共鳴して深々と朗らかに歌い、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」の大空に放たれたような最後の力強く華やかな音色に「令和はきっといい時代!」と希望が湧きあがりました。
とさまさんが仰っているように、小山さんの演奏は作曲家の思いに寄り添い、楽譜に忠実にされていると思うのですが、いつも今ここで生まれたかのような音色に聴こえます。
先日、大阪市立美術館でフェルメール展を見ました。東京では、昨年秋から今年にかけて開催されたのですね。350年以上前の作品でありながら、ふと振り返った表情や、日常の動作に、声や物音、息遣いが聞こえてくるようでした。特に心惹かれた「リュートを調弦する女」は色味は鮮やかではない作品ですが、楽器の音色が聴こえてきそうでした。
小山さんの演奏もこのように、作曲家の思いを時空を超えて、ご自身の思いを載せて届けていらっしゃることをあらためて感じました。

アンコールは
◆ショパン:ノクターン第2番
◆ショパン:ワルツ第7番
◆ショパン:ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」
◆スクリャービン:左手のためのノクターン 作品9-2
極上のひとときでした。

終演後、近くの座席の方が「初めてクラシックの演奏会を聴いたが、小山さんの音は特別。演奏前のコンセントレーションの時間も含めて素晴らしい。僕は耳がいいんですよ!一気にファンになりました」と話しかけてくださいました。
今回は多治見の地にファン仲間が集うことができ、演奏会前後にも小山さん讃歌で楽しい時間をすごすことができました。
小山さん、今回も一期一会の素晴らしい演奏を有り難うございました。
次回は、令和になってから新シリーズ「ベートーヴェン、そして‥」を拝聴する日を心待ちにしています。
どうぞ、新しい時代もお身体大切にご活躍くださいますよう、祈っております。
Date: 2019/04/21/08:56:04 No.4920

Re:栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
ぴあのふぉるて
4/20(土)、小山さんのピアノリサイタルを夫といっしょに、岐阜県多治見のバロー文化ホールで拝聴しました。
シューベルトとショパンの作品が組み合わされたプログラムは、一見定番のものに見えますが、今回はなんと、シューベルトの即興曲 作品142(全4曲)が含まれているではありませんか! 今年1月に曲目情報を得た時点で、迷わず多治見遠征を決めました。

当日はファン仲間の皆様とご一緒に早めに昼食を済ませ、多治見を小一時間程ぶらぶら散策してから会場に向かいました。(40度越えの時季でなくてよかった!)
バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホールは、赤い座席が印象的な、広々としたホールです。舞台中央に置かれたピアノの周りにも、空間が有り余るほど広がっています。
(1314人収容。座席番号は1〜50番まである、横長のホールです)

小山さんは大きな花柄のサーモンピンク色のドレスで、ふんわりと登場なさいました。
プログラム初めに、シューベルトの即興曲 作品142全曲を、通しで演奏くださいました。この作品の各曲は、「第3曲を除いて一つのソナタの各楽章なのではないか」とも言われているそうです。
決心したように始まる第1曲から、優美な第2曲、愛らしい変奏曲の第3曲を経て、尋常でない緊迫感に満ちた第4曲の最後まで、ドキドキ聴き入りました。
慈しみあふれるタッチと音色は、小山さんのシューベルトへの思いそのものですね。

ピアノ・ソナタ第13番は、春のようなのどかさに得体の知れない怖さが入り混じり、微笑みながら涙がこみあげてしまいそうな音楽でした。
(同じ調性の)ピアノ・ソナタ第20番に雰囲気がどことなく似ている、と思いました。

休憩を挟み、プログラム後半はショパンの作品が並びます。
3つ目に奏されたノクターン第13番は、2016年11月@海老名市文化会館と12月@東京女子医科大学弥生記念講堂 で拝聴して、感銘を受けた曲です。
今回も素晴らしい演奏で、悲痛な叫びに胸をえぐられる思いがしました。

ショパン作品群を一心に演奏なさる小山さんのお姿には、いつも胸が熱くなります。ステージの小山さんと、ショパンコンクールのライブ録音CDジャケットのお写真とが重なって、じ〜んと来ますね。
最後の曲、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは、この日の白眉だと思いました。スタインウェイピアノは小山さんのあらゆる思いに誠実に応えて、豊かな音色で歌っていました。
パンフレットの記載によると、この日演奏されたピアノは、「多治見文化会館開設の、昭和56年に購入された、ドイツハンブルグ製のスタインウェイフルコンサートピアノD型」で、その後、平成3年に、小山さんによるピアノ披露コンサートが実現したとのこと。小山さんにとって思い出のピアノだったのですね。

第3部、アンコール曲:
小山さんは椅子にお座りになり、客席の方に少し身を乗り出して、
「ショパンのノクターン2番」と曲名をおっしゃってから、演奏に入られました。
アンコール2つ目は「ワルツの第7番」、哀愁が心にしみます。
その次は「ワルツの1番」で会場の空気が華やぎました。

盛大な拍手に応えてステージに戻られた小山さん、ちょっとはにかむように会場を見渡してから、もう一度ピアノに向かわれたので、聴衆がどよめきました。
告げられた曲名4つ目は「スクリャービンの左手のノクターン」…
演奏中、小山さんの右手は膝の上に置かれています。左手だけで奏でられる、美しい調べに心が洗われました。

小山さん、素晴らしいピアノリサイタルを聴かせていただき、本当にありがとうございました。最近はコンチェルトや室内楽の演奏会が多くて、ソロ演奏を拝聴するのは昨年11月に大阪で開かれたアンコール公演以来初めてでした!
いつも温かなサイン会を開いてくださり、恐れ入ります。

まじょるか魔女さん、今回もいろいろお世話になりありがとうございました。
ファン仲間の皆様、楽しく充実した一日をありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
Date: 2019/04/23/00:05:32 No.4921

Re:栗の里に澄み渡る旋律 〜小山さんのリサイタル@岐阜県多治見市
covariant
まじょるか魔女様、ぴあのふぉるて様、詳細なご報告をありがとうございます。お二人の素晴らしいご報告は、同じ会場に同席した小生にもよき記念となります。
このリサイタル@岐阜県多治見市には、白山を境にしての隣県=石川県に住む小生も車で出かけました。
東海北陸自動車道等を経由して午前中3時間ほどのドライブは晴天に恵まれ、久しぶりの小山さんリサイタルへの
快い導入となりました。私にとって、小山さんのショパン曲多数の生拝聴は初めてですし、このところ小山さんのCDで聴き込むほどに親しみと慈しみの沸いてくる、シューベルト即興曲も心待ちとなっていました。

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズに至っては、ぴあのふぉるてさんもお書きの通り、ピアノが小山さんの奏楽に反応して本当に豊かな音色で応えていたと、私も思いました。
そして、アンコールの最後に演奏して下さった、スクリャービンの左手のノクターン。これに私は感動で打ちのめされました。
先ほど YouTube でこの曲を探したら、どこかの会場での小山さんの演奏もあり、これには私と同じように「小山さんの演奏を忘れられない」という趣旨のコメントも付されていました。
サイン会で小山さんからは、「今日の聴衆の皆さんはとっても素直に聴いてくださったので、最後にスクリャービンの静かな曲を弾きたくなったの」と伺いました。各演奏後の聴衆の拍手に、私も小山さんのご感想が首肯できるように思いました。
印象深い思い出をまた一つ刻むことが出来、小山さんをはじめ多治見市の関係者の皆様にも感謝致します。
お会いできたファン仲間の皆様にも、様々の段取りにお礼申し上げます。

小山さんのご活動がこれからも快調に進められますように、また、拝聴の機会が多く与えられますようにお祈り致します。
「べートーヴェン、そして・・・」シリーズに期待しております。
Date: 2019/04/23/02:17:07 No.4922


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