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美しく呼吸する、美しく歩く、美しくピアノに向かう小山さん 〜 “小山実稚恵のショパン” @横浜みなとみらいホール
まじょるか魔女
7月28日(土)横浜みなとみらいホールにて、「小山実稚恵のショパン」を拝聴しました。
「音の旅」と、その合間に伺ったリサイタルは様々な作曲家のプログラムでしたので、オールショパンは初めてのことです。海のない県民としては、「海の見えるコンサートホール」エリアに着いた時点ですでにテンションが上がります。2.020席の大ホール舞台正面にはパイプオルガンが設置されています。このオルガンは「光」を意味するルーシーという愛称のついた、横浜みなとみらいホールのシンボルなのですね。ケースにはカモメの彫刻が施されている4,623本のパイプを持つ国内最大規模のオルガンとのことで、特別なホールでの 小山さんの演奏への期待がますます高まります。
小山さんは、宝石の緑碧玉色のような力強く深い緑色のドレスで登場されました。ショパンは寒色系のクリスタルなイメージなので嬉しくなります。
プログラムは、
◆ワルツ 第3番イ短調op.34-2「華麗なる円舞曲」
◆ワルツ イ短調(遺作)
◆ワルツ 第7番嬰ハ短調op.64-2
◆ワルツ 第6番変ニ長調op.64-1「子犬のワルツ」
◆ワルツ 第2番変イ長調op.34-1「華麗なる円舞曲」
◆舟歌 嬰ヘ長調op.60
◆アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22  
 〔休 憩〕
◆ノクターン 第20番嬰ハ短調(遺作)「レント・コン・グラン・エスプッショーネ」
◆ノクターン 第21番ハ短調(遺作)
◆ピアノ・ソナタ第3番ロ短調op.58

ショパンについて、小山さんは「呼吸をすることや歩くこと。これは私達が日常意識もせず普通にしていることですが、これを美しく実行することは、並大抵なことではありません。これこそがショパンの音楽と似ているのです。」と語られています。「普通のことを、きめ細かく美しくさりげなく自然にすること。それが出来なければ、作品の真価を問うことができない音楽。これこそがショパンの音楽なのです。」このお言葉が目の前に音楽になって響いてきます。
ショパン独自の「踊らないワルツ」は、素朴ななかにマズルカのような寂しさが漂います。
「音の旅」アンコール公演でも演奏された舟歌。たゆたう左手のリズムに載せて、ショパンの思い、そして小山さんの思いが奏でられます。ジュルジュ・サンドとの幸せな煌く日々、そして、暗雲がたちこめてきた二人のこれからの日々への不安。運命というゴンドラに乗り、波間を見つめるショパンの姿が見えます。
小山さんは「音の旅」第1回にこの曲を旅の始まりとして選ばれ、「アンコール公演」リクエストで、「ゴルトベルク変奏曲」と並んでリクエストが最も多かったのですね。小山さんが真っ直ぐ前を見つめて舟を漕ぎ出されます。パイプオルガン“ルーシー”からカモメが空高く舞い上がります。「海の見えるコンサートホール」横浜みなとみらいホールは、私たちをのせて海原を進んで行きます。「音の旅」をおえて、新しい旅に漕ぎ出される 小山さんの思いが潮風に溶けて拡がっていきます。
続いて、「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、ショパンが24歳のときの作品なのですね。瑞々しい希望が、コーダの旋律から立ち昇ります。
後半は、ショパンの魂を慰めるかのようなノクターン2曲、そして、しめくくりはピアノソナタ第3番ロ短調でした。この曲は第1楽章の水源に花開く可憐な高山植物を思わせる冒頭から、最終楽章は「決意」をこめた音の水流が量を増し、小山さんのピアノから溢れてみなとみらいの海に滔々と流れ込みます。途中のアクセントの付けかたは、ベートーヴェンのようなメリハリを感じました。最後はロ長調の開かれた和音で、頭を高く上げられた小山さんの力強い宣言が響いてきました。
鳴りやまぬ拍手、ブラヴォーの声。小山さんは、何度も応えられ、アンコールを弾いてくださいました。

◆ワルツ 第10番ロ短調
秋の海を渡る風のような曲でした。

再び、鳴りやまぬ拍手に、小山さんはもう一曲弾いてくださいました。

◆ノクターン 第2番変ホ長調
何度も聴いてきたはずの「ショパンのノクターン、といえばこの曲」という曲ですが‥初めて拝聴した曲のように響きました。
極上のピアニッシモ。大きなホールは苦手で少人数のサロンで好んで演奏していたというショパンが、小山さんと連弾されているような心地になりました。
最後の音を愛おしむようにそっとそっと打鍵され、音が消えるまで会場全員身動きができないような特別な時間でした。

みなとみらいホールとショパンに関連して・・・2010年ショパンイヤーに中村紘子さんが全国47全都道府県にてオールショパンプログラムのリサイタルをされて、地元のホールで拝聴しました。その日のプログラムは、軍隊ポロネーズ、ピアノソナタ第2番「葬送」等だったと記憶しています。アンコールに弾かれた「幻想即興曲」に触発されてピアノレッスンを再開し、小山さんのピアノにめぐり合ったのでした。東響によるニューイヤーコンサートでは1978年から2014年まで毎年共演を重ねたピアニストが、中村紘子さん。そして、小山さんは2017年から引き継がれて、みなとみらいホールから新春の音色を響かせていらしゃるのですね。あらためて、中村紘子さんのご冥福をお祈りするとともに、小山さんに繋がるご縁をいただいたことに感謝いたします。
本日のリサイタルには、「『心の友』音楽と、更なる高みへと歩みだす」と記載されていました。プチ遠征に初めて息子と娘も一緒に伺いました。「音楽が大好き、という小山さんの気持ちが伝わってきた」、「音楽に表情があった」と感激していました。このファンサイトのご縁でお知り合いになれた方、そして初めてお目にかかるファン仲間の皆さまと、終演後も小山さん讃歌はヨコハマに響いたのでした。更なる高みへと眼差しを向けられる小山さんを、これからも共に応援したいと思います。
Date: 2018/07/29/09:18:34 No.4876

Re:美しく呼吸する、美しく歩く、美しくピアノに向かう小山さん 〜 “小山実稚恵のショパン” @横浜みなとみらいホール
ぴあのふぉるて
7月28日、小山さんのピアノリサイタル「小山実稚恵のショパン」を横浜みなとみらいホールで拝聴しました。
ソロ演奏で《オール ショパン プログラム》を拝聴するのは、初めて小山さんの生演奏を体験した日(2009年2月11日@三鷹市芸術文化センター)以来、二度目です。前半と後半すべてショパン作品で構成されたショパン尽くしのプログラムは稀なのですね。(聴きそびれただけかもしれませんが) しかも今回はピアノ・ソナタ第3番が、最終曲として置かれています! 選曲と配列から、もう小山さんのショパンへの思いが伝わって胸を打たれます。
そして、紡ぎ出される音楽のあまりの素晴らしさに、もう息を呑むだけでした。
と言いつつ、今回も駄文を載せることをお許しください。

小山さんは鮮やかな瑠璃色のドレスで登場なさいました。
美しい宝石のようなショパンの音楽と、ここ”海の見えるコンサートホール”にぴったりです。
《前半》
最初の曲、ワルツ第3番 イ短調 op34-2は、あれ?本当にこれが「華麗なる大円舞曲」なの?と疑ってしまいそうなほど陰鬱な出だしです。途中の軽やかな箇所もどこか寂しげに聴こえます。沈痛な様子の作品に、すっかり引き込まれました。
続けて弾かれたワルツ イ短調 (遺作)は、シンプルでありながら誠に美しい作品です。

一旦舞台袖にお入りになり、再び登場なさった小山さんは、ステージから聴衆に会釈なさいます。パイプオルガン側の方々への気配りも忘れない小山さんのお優しさに、感じ入りました。
ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2とワルツ第6番 変ニ長調op.64-1「小犬のワルツ」が続けて奏されました。
憂いに満ちた美しさと、超高速で描かれた小犬の動きの可愛らしさの対比が素敵です。拍手にお応えくださる小山さんの笑顔も可愛い!

その次は、ワルツ第2番 変イ長調 op.34-1「華麗なる円舞曲」。
プログラム冒頭で聴かせていただいた op34-2と違って、こちらは舞踏会の情景が目に浮かぶような、明るく華やかな作品です。小山さんの腕も鍵盤の上を美しく柔らかく旋回していました。
最後の力強い和音の後、長めの間を置かれてから、舟歌 嬰ヘ長調 op.60 の演奏に入られました。
ジョルジュ・サンドとの日々が終局に向かってしまうのは痛ましいことですが、そんな時期にショパンがこれほど麗しくて気高い愛の歌を残したことは、なんとありがたく、幸せなことでしょう。
そして、この曲を聴き手に届けてくださる小山さんの演奏は、ほんとに自然で美しい。
ショパンの純粋な心がこちらにまっすぐ伝わります。演奏にどれほど高度な技巧や音楽性が必要とされるか、きっと誰も気づかないうちに…。
もちろん、小山さんの演奏の自然な美しさは、この曲に限ったことではありません。
まじょるか魔女さんもこの日、美しく自然な演奏から生まれる小山さんの音楽を堪能なさったのですね。ご投稿(No.4876)の中で小山さんのお言葉をご紹介くださり、ありがとうございました。

盛大な拍手に続いて、プログラム前半の最終曲は、アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22。ピアノ独奏曲として魅力を放っていますが、もともとは小協奏曲として作られた作品なのですね。
(オーケストラとのご共演は2012年12月8日「ショパン華麗なる協奏曲の調べ」@練馬文化センター や、2015年7月4日「華麗なるコンチェルト」@ミューザ川崎 で拝聴したことがあります。オールショパンプログラムで、作品22とコンチェルト二つをご披露くださいました)

作品22を拝聴する時、特に後半の大ポロネーズの瑞々しい輝きに、毎回ワクワクします。今回も、小山さんのどこにも無理のない滑らかな動きと、泉のように湧き出る自然な音楽に、心を奪われました。長大なコーダで華やかに曲が結ばれると、熱い拍手の中、会場の皆を代表するような絶叫系の「ブラヴォォォォォォ〜!!」が聞こえました。

〜休憩時間〜
「やっぱり小山さんのショパンはいいですねぇ〜」がファン仲間の皆様の共通した第一声でした。
1/4のニューイヤーコンサートのチケットを買い求める方も多かったようです。2019年の曲目はチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番ですね。

《後半》
まず、ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)がそっと語られました。
心に秘めてきた思いを作品でしか打ち明けることができなかったショパンの、壊れそうな繊細さが心に染み入ります。同じく第21番 ハ短調(遺作)は、穏やかゆえにかえって痛みが募るような歌でした。

そしていよいよ最終曲は、ピアノソナタ第3番 ロ短調 op.58です。
(小山さんのデビューアルバムに収録されいますね)
このソナタは1844年の作。父を亡くして心身弱り果てていたショパンが、ワルシャワからパリを訪れた姉ルドヴィカと久しぶりに再会して元気を取り戻し、完成させた作品だそうです。
意を決したような始まりから緊迫感あふれる最終楽章まで、どこを取ってもショパンの魅力がいっぱいです。第3楽章、カンタービレの優しさは格別ですね。萩谷由喜子さんご執筆のプログラムノートで「光の雨が降り注ぐかのような柔和な中間部…」と書かれているのを読み、また感動しました。
横浜みなとみらいのスタインウェイピアノは、この美しい旋律を意識して調整されたのかもしれないと思うほど、まことに柔らかな温もりのある、美しい音色をしていました。
煌びやかでダイナミックな最終楽章は、小山さんの決意みなぎる演奏に興奮が止まりません。
ショパンの傑作は、小山さんの才能と心意気を証明してくれる作品なのだ!と確信しました。

熱烈な拍手とブラヴォーに応えて小山さんがお選びくださったアンコール曲は、(一瞬、マズルカかと勘違いしてしまいましたが…)
ワルツ第10番 ロ短調 作品69-2(遺作)。
アンコール2つ目は、ノクターン第2番 変ホ長調 作品9-2 でした。どこでも耳にするような人気曲ですが、小山さんの演奏は余計なものがそぎ落とされてキリリと美しく、まじょるか魔女さんもおっしゃるとおり、まったく新しい曲に聴こえました。
これがショパン:ノクターン第2番の、真の姿なのですね!

素敵なサイン会は、ファン仲間の皆様とともに最後尾に並びました。
小山さん一時間以上もにこやかにファン対応を続けてくださって、本当に頭が下がります。ピアノ・ソナタ第3番は、次は北海道名寄市で(11/25)演奏なさるご予定だそうです。
小山さんのソロリサイタルを今回初めて拝聴した娘も、一緒に並びました。CD「ラルゲット」にサインをいただいた娘が小山さんに、「今日小山さんの演奏を拝聴して、前に習っていたピアノをまた弾いてみたくなりました」とお伝えしたところ、じっと目を見て耳を傾けていらした小山さんはにっこり微笑み、両手を差し伸べて娘に握手をしてくださいました!
娘は小山さんの思いの込められた力強い演奏の後、優しいお人柄にも触れてますます感動を深めたようです。「どうしてお母さんや仲間の皆さんが小山さんに惹かれるのか、よくわかった」と申しておりました。
小山さん本当にどうもありがとうございました。

まさとさんのファンサイトやその他のご縁で出会えたファン仲間の皆様、横浜のオフ会では楽しいひとときをご一緒させていただき、ありがとうございました。皆様と共に小山さんを応援できて幸せです。遠方からお越しのまじょるか魔女さんには色々とお世話になり、恐縮しております。

小山さん、明日と明後日は「こどもの夢ひろば ”ボレロ”」@仙台 ですね。
ご成功を心よりお祈りしています。
こどもたち一人一人が大好きな「何か」と出会えますように。
Date: 2018/07/30/19:01:46 No.4877

Re:
まじょるか魔女
ぴあのふぉるてさん、素敵なリレーを有り難うございます。
かけがえのない時間の再現フィルムのようなきめ細かい筆致に、幸せなひと時が鮮やかに甦っています。
「・・・ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)がそっと語られました。心に秘めてきた思いを作品でしか打ち明けることができなかったショパンの、壊れそうな繊細さが心に染み入ります。」胸に迫る描写です。
小山さんは、「ショパンは“痛い”音楽」と仰っていますね。
「・・・ショパンを弾くほどに、私の中では逆に痛々しさが深まります。孤高の美しさが、美しすぎて痛いのです。おそらくショパンはジョルジュ・サンドにも、友人にも、もしかしたら家族にさえ、自分の本心をあかさなかったのではないでしょうか。自身がありたい姿であろうとするために、他人に心を開くことなどありえない。ショパンの美意識は、すべてのことに勝っていたとも言えると思います。」
KAWADE夢ムック『ショパン −パリの異邦人』で、小山さんはこのように語っていらっしゃいます。
小山さんの文章は音楽と同じく、とても心惹かれます。
39歳で生涯を閉じたショパンの短く激しい日々の思いが音符となり、小山さんによって語られたのですね。
終演後のサイン会はガラス張りのロビーで、猛暑のなか襲来した台風で窓の外は街路樹が大きく揺れていましたが、小山さんはいつものように穏やかな笑顔で対応してくださいました。ぴあのふぉるてさんのお嬢さんは、小山さんにインスパイアされてピアノを弾いてみたくなられたのですね。今回ご一緒できた時間がピアノに向かう時間に繋がりますように。
まだまだ続く暑サニ負ケズ、皆さまお元気におすごしください。
Date: 2018/07/31/12:34:01 No.4878


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小山さんのラヴェル、素晴らしかった!!
ぴあのふぉるて
暑中お見舞い申し上げます。

命に関わるほどの酷い暑さにも負けず、小山さんは連日、精力的に演奏活動を続けておられます。7月21日と翌22日は、八ヶ岳高原でリサイタルを開催なさいましたね。高原の夕暮れ時、ガラス張りの音楽堂に響くバッハの音楽は、最高に素晴らしかったことと思います。
そして、今夜はミューザ川崎でラヴェルのコンチェルトを演奏なさるのですね!
ご報告が遅くなりましたが、同じプログラムを、先週7/19、サントリーホールで拝聴しました。
〜第910回 サントリー定期シリーズ〜
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ氏
ピアノ:小山実稚恵さん
(その前日7/18には、第119回東京オペラシティ定期シリーズとして、東京オペラシティコンサートホールで演奏なさっています)

*プログラム*
ラヴェル:道化師の朝の歌
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
〜〜〜
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ドビュッシー:交響詩『海』(管弦楽のための3つの交響的素描)

「道化師の朝の歌」は、ピアノ曲を作曲家自身が管弦楽作品に編曲したものです。木管楽器、金管楽器、打楽器、弦楽器、ハープなど、オーケストラの様々な楽器の特色や音色が生かされて、楽しい音楽でした。つまり、オーケストラの楽器を総動員しなければ原曲のピアノ曲の魅力を再現できない、ということでもありますね。
改めてピアノという楽器の凄さを認識しました。

さて、ステージ右脇からピアノがステージの中央に移動されて、いよいよ小山さんのご登場です。小山さんのドレスは、涼しげな青や紫やピンクの美しい花柄です。
小山さんのラヴェル:ピアノ協奏曲は、約5年ぶりに拝聴します。
稀少価値のあるプログラムですね。
(前回は、2013年5月4日のラフォルジュルネ、でした)

小山さんのラヴェル、素晴らしかった!!
鮮やかな第1楽章、弔いの歌のような優しい第2楽章、そして華やかな第3楽章、全部ステキでした!
小山さんはきっと、ラフマニノフやショパンやベートーヴェンと同じくらい、ラヴェルもお好きで、お得意なのだと思います。

この日の座席は2階RA席(ステージを右上から眺める感じ)で、オーケストラ奏者の演奏が(コントラバスを除いて)よく見えました。曲の冒頭、ムチを打つ時の音を出すための擬音楽器(=スラップスティック。単に「ムチ」と呼ぶこともあるそうです)は、長い板を2枚合わせたような楽器なのですね。拍子木に似ていますね。
音響的にはあまり理想的とは言えない位置かもしれませんが、演奏中の小山さんの表情も見えました。第1楽章は踊りながら、第2楽章は目を閉じてお祈りなさるように、第3楽章はニコニコと楽しそうに、弾いておられました。

第1楽章、小山さんの躍動感あふれる奏楽にワクワクしました。
俊敏なリズム感は、ご幼少の頃にご覧になった(または参加なさった?)「盛岡さんさ踊り」で培われたのでしょうか?
この作品は第2楽章の初めにピアノソロがじっくりと、2分半ほど聴けるのも嬉しいですね。小山さんの柔らかな静かな音色が心に染み入りました。聴衆もオーケストラの団員さんも、みんな息を凝らして小山さんのピアノ独奏を聴いています。
指揮者のヴィオッティさんも下ろした両手を前で揃えて、じっと聴き入っておられました。
その後、フルートやオーボエなどが登場しピアノと一緒に盛り上がりを見せます。続いて、哀愁あふれるイングリッシュホルンの音色に寄り添うピアノの優しい音色に、胸がいっぱいになりました。
第3楽章は、第2楽章最後のピアノの美しいトリルの余韻を破るように、トランペットの明るい音色で始まります。華やかなこの楽章、小山さんは始終ニコニコと全身でピアノに向かわれ、オーケストラの皆様とのご共演を心から楽しんでおられるご様子でした。活気に満ち、暑さも吹き飛ぶ素晴らしい音楽はこうして作られるのですね。

熱狂的な拍手がわき、カーテンコールが数回繰り返されました。
小山さんのアンコール曲はドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」。
プログラム後半へのつながりを考慮されたすてきな選曲です。

今年はドビュッシー(1862-1918)没後100年の節目の年ですね。
プログラム後半はドビュッシー作品「牧神の午後への前奏曲」と「交響詩『海』」が並びます。いろいろな種類の打楽器や管楽器がそれぞれの個性を発揮する音楽を堪能しました。
フルートの音色を、ドビュッシーは上手に使いますね。
クラリネット奏者は楽器(2本あるようです)を持ち替えたり、ホルン奏者はミュートをつけたり外したり、ティンパニーの方は音色を確認したり、皆さん何かとお忙しそうでした!
お若い長身のヴィオッティさんは緻密で、指先まで美しい、悠然とした指揮ぶりです。じわじわ醸し出される情熱が素敵でした。

小山さんは今回も後半の曲が終わるまでお残りくださり、サイン会を開いてくださいました。そのあと、小山さんには大変珍しく(というかお急ぎのご様子の小山さんを見るのは初めてでしたが)、「今日は時間がなくて…」と恐縮されながら急いで楽屋へ戻られました。小山さん、ご予定があるのに、貴重なお時間を割いてくださったのですね。(週末に八ヶ岳高原のリサイタルを控えておられたのですものね…) 本当にどうもありがとうございました。

今週末7/28は、オールショパンプログラム(@横浜みなとみらい)を楽しみにしております。
ファン仲間の皆様、ご一緒できるのを楽しみにしております!

今週も猛暑が続くようです。
小山さん、皆様、水分と塩分の補給をこまめになさり、体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。
Date: 2018/07/24/18:38:34 No.4872

Re:小山さんのラヴェル、素晴らしかった!!
まじょるか魔女
暑中お見舞い申し上げます。
夏に咲き続ける花のようにエネルギッシュに演奏活動をされる小山さん。
ぴあのふぉるてさんのきめ細かいレポート@サントリーホールから、まだ拝聴していない小山さんのラヴェルの音色を想像しています。

7月21日、22日に八ヶ岳音楽堂でゴルトベルクを演奏されている期間に、Facebookの「いいね!」が10,000人を越えたのですね。
小山さんのメッセージをファンサイトのトップページ右下の「Facebook」から見ることができますね。小山さんの音楽を聴く私たちへの思い、ゴルトベルクへの特別な思い、音楽と共に生きていかれるお気持ちが伝わり胸が熱くなりました。
様々な変奏を重ねながら原点に立ち帰るゴルトベルク変奏曲は、小山さんのお姿そのもののように感じます。
「音楽と共に時を生きることのできる幸せ」をいただいている幸せに感謝しています。
これからも、一期一会の演奏を心待ちにしております。
Date: 2018/07/26/19:05:27 No.4874

Re:小山さんのラヴェル、素晴らしかった!!
土の器
ぴあのふぉるてさま

ご投稿、拝読させて頂きました。小山さん愛、そしてクラシック音楽への造詣の深さに、いつもただただ感服致すばかりです。 実は私も同じプログラムを、24日ミューザ川崎シンフォニーホールで拝聴致しました。『フェスタ サマーミューザ 2018  絶品フレンチ ラヴェル&ドビュッシー』と銘打たれたコンサート、印象派に興味があることもあって、これを聞き逃してはなるまいと、わくわくしながらホールへ急ぎました。
ホールは、はなから聴衆の熱い思いで漲り、いつもの静かな空気感はありません。このホールは、サイモン・ラトルをして、「このホールを国に持ち帰りたい」と言わしめたとか。渦巻形のワインヤード形式という珍しい造りで、音の聴こえ方にあまり差が無いよう設計されているそうです。
さてプログラム2曲目、小山さん演奏の「ラヴェルピアノコンチェルト・ト長調」は、一瞬のムチの音から始まり、祭りへと染まり出しました。(なぜここでムチ?なのか、ですが、 祭り前いろいろ動めいている人々に向かって、音頭取りが「さあ、やろ〜ぜ」とぴしゃっとキメるには、他楽器では代わり得ない“潔いこの音が一番”かと、勝手に想像しています。)それもフェスタ夏祭りです!(ラヴェルが何祭りを想定して書いたか、まるで無視ですm(_ _)m)。ムチに続くピッコロとピアノ音は、笛や太鼓の日本の祭り囃子に似て聴こえます。、当時ラヴェルがジャポニズムに触れる機会があったかどうか知りませんが、バスク地方そして遠く離れた日本でも、民衆の祭りへの思い・表現は、どこか似ているなあ、と感じました。
そして小山さんですが、いつもとは違った風にお体を揺らされ、まるで祭り囃子に浮かれ一緒に楽しんでいらっしゃるかのよう。 近くのお席の若い方など、何度も何度もオペラグラスを手に取り、見入っておられました。 印象派的作品とあって色彩の洪水は勿論ですが、それ以上に覆いかぶさるような躍動感溢れるリズムの洪水に、私達は喜んでのみ込まれたくなります。でもどんなにリズムが揺れようが、それはラヴェルの意図した揺れ?であって、きっちりして、乱れません。そして音色の温かさは、しびれるジャズとは異なり、あくまでもいつもの小山さんの温かい音色で満ち溢れているのです。今までこの欄に、多くの皆様が「小山さんはどの作曲家にも寄り添われる本当に稀有なお方」と賛辞をお寄せになり、またぴあのふぉるてさんが「小山さんはきっと、ラフマニノフやショパンやベートーヴェンと同じくらい、ラヴェルもお好きで、お得意なのだと思います。」とお書きですが、おっしゃる通りですね。クラシックに全く疎い私も、その思いでいっぱいになりました。ラヴェルはガーシュインに会ったことがあるとか、クラシックとジャズとの架け橋になった作曲家のようですね。そして私はこの曲が、すっかり好きになってしまいました。ぴあのふぉるてさんご指摘のよう、さんさ踊りのような民謡有り、かたやジャズのブルーノート、ポリリズム(クラシックではそう言うそうな)有り、そんな中でハープの音が何度もフィーチャーされたり、第2楽章・頭では、ピアノで「亡き王女のためのパヴァーヌ」を思わせるラヴェルらしい調べが奏でられたり、もう音楽のジャンルを問わず、たくさんの音やリズム満載で、お聴かせ頂く私も乗り遅れまいと前のめりで拝聴致しました。 各楽章が“急・緩・急”の順序で演奏されますが、計20分程があっという間に終わり、特に第3楽章はもともと時間が短く、物足りなさでいっぱい!。でも聴衆は演奏の終わりをこらえて待っていたかのよう、終わった途端、ホールは大きなどよめきと拍手の渦に巻き込まれていました。

 そして小山さんはそんな聴衆の思いにお応え下さり、静まるのを待って、アンコール曲へと移ってゆかれました。 果たしてどんな曲を?とワクワクした思いでおりましたら、今回の指揮者ロレンツォ・ヴィオッティさん(28歳)と小山さんのデュオで、曲はラヴェル「マ・メール・ロア」より、第5曲の妖精の国。 
(サントリーホールでは「亜麻色の髪の乙女」だったのですね。これもお聴きしたかったです。)
多分、このプログラムでの最終公演ゆえ(東京で2回、神奈川・川崎で1回、計3回)デュオの曲を選ばれ、下部パートをヴィオッティさんが受け持ち、上部パートの小山さんの柔らかいピアニズムの演奏を優しく包み込むように寄り添われ、私達はまた違ったラヴェルの世界へと誘われました。また演奏後ヴィオッティさんが、めいっぱいの身振り手振りで、「小山さんには、心からの敬愛の念でいっぱいです!」と表現され、場内はまたもや同調、興奮のるつぼと化しました。

以下は今回のコンサートであらためて思ったことです。
音楽は耳で聴くもの、確かにそうですが、(手の動きなど)眼でも聴くもの?、震える空気、肌感など、五感を通してなお豊かに味わえるものだと、再認識しました。
小山さんご自身お小さい時はあまり生の演奏をお聴きになる機会がなかったとのこと、でも『ライブが一番ですね』とおっしゃられていますね。 例えば小川を流れる水の音、葉擦れの音、衣擦れの音(脱線ばかりですみませんが、その昔、中原美沙緒さんが「フルフル」というシャンソンを歌っておいででした。)、いずれも音源をCDに収めることはできます。でもそよ風であっても暴風であっても、その置かれた空間・場にあって、色合いや空気感・質感も共に味わってこそ、“音に成る“ 気が致します。 そういう意味で、小山さんの演奏が(本曲も含めて)、これからCDでなく、せめてもDVDで!と願うのは、私の真夏の夜の夢物語でしょうか(^^)。

この夏にあってまたドビュッシー没後100年とあって組まれた素晴らしいプログラムの数々、暑さもすっかり吹き飛びました。また今回誘った友人は、小山さん初拝聴でしたが、サイン会で小山さんの方から両手を差し伸べ握手して下さるなど、そのお人柄にもすっかり魅了されてしまったようです。

家路を辿る中、空を見たら月にむら雲が。今宵のコンサートで打ち上がった大輪の花火(まじょるか魔女さんNo.4857)の眩しさに、お月さまもそっと姿を消したよう。それも素敵に思える2018.7..24夜でした。。

皆様、この夏どうぞお元気でお過ごしくださいませ。、有難うございました。 駄文にて失礼致します。
Date: 2018/07/27/21:23:50 No.4875


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『 音の旅 』 アンコール公演 仙台 2018/06/17
オクターヴ練習中
総ての、しがらみから離れて、自分の感じたことを伝える。
今までの時間が掛かったのはそんな理由だったのかもしれない。
『 音の旅 』 アンコール公演 仙台 2018/06/17 (日)


”小山実稚恵さん”のリサイタルには、毎回、驚かされている。
今回もそうだった。
まるで、よく作られた、映画をみているような気持ちで、”小山実稚恵さん”の演奏を見ていた。
いつものように、
いつものピアノがステージにあり、”小山実稚恵さん”が登場して、リサイタルが始まった。
いつもと変わらない。
演奏が始まるまでは。
ピアノの音が聴こえてきて、言葉がなかった。
第1曲目 バッハ = ブゾーニ : シャコンヌ
ピアノの音がバラバラだった。
理由は分からない。
ただ、ピアノの音がバラバラだった。
僕にはそう聴こえた。
おそらく、倍音、
ハンマーアクションに共鳴する倍音が微妙にずれているのだろうか。
分からない。
けれども、いままで、聴いたことのないピアノの音が聴こえていた。
それなのに
”小山実稚恵さん”は、打鍵を徐々に強くしていきながら、演奏を続けていった。
クレッシェンド風に。
音が強くなっていくほどに、音の違和感も強くなっていく。
狂っている。
何処かが、そして、何かが、狂っている。
それなのに、”小山実稚恵さん”は、ますます、音を強めていくように弾いていった。
僕には、そう聴こえていた。
夢でもみているのだろうか、という気持ちで、演奏を聴いていた。


”小山実稚恵さん”は日本を代表するピアニストの第一人者だと自分は思う。
ならば、”小山実稚恵さん”のコンサートに同行する調律師の方も、日本を代表する方だと自分は思う。
その調律師の方が、調律をしそこなうことは絶対ない。
自分はそう思う。
自分のピアノを調律してくださる調律師の方が、ある時から、コンサートチュナーに変わった。
仙台国際音楽コンクールのステージで姿を見れる調律師の方だった。
その方が自分のピアノを調律してくださるようになってからだった。
ピアノの音が変わったのは。
調律師で、音が、全然、変わってくることに驚いた。
3回、その方が、調律をしてくださってから、ずっと、音階は保たれるようになった。
時々、休みを欲しがることがあるけれども。
でも、
そのことが分かっているから、整音は完了しているとしか思えなかった。
日本を代表するピアニスト、”小山実稚恵さん”のリサイタルだから。


温度、湿度、光、の悪戯、というのがこれなのだろうか。
ということを頭に浮かべながら、”小山実稚恵さん”の演奏を聴いていった。
演奏が進むほどに、音のずれも増していった。
限界に近い音のずれになっているのではないだろうか、というところで、音の種類が変わった。
ウナコルダでの演奏に思えた。
穏やかなピアノの調べが流れた。
僕の席からは、”小山実稚恵さん”の表情は見えない。
でも、いつものように、リズムに身体を揺らしながら、演奏する姿が見えた。
その姿は、余裕というか、楽しんでいるという風だった。
自分は、この先どうなっていくのだろう、という気持ちで、その姿を見ていた。
ウナコルダの演奏は、かなり、長く、続いた。
今、記述しながら、Youtubeで、あるピアニストの演奏を見てみた。
その演奏に、ウナコルダのパートは無かった。


ウナコルダからダンパーペダルの演奏に変わった。
衝撃だった。
晴天の霹靂。
なんというか、呆気に取られる、ということを実感していた。
全ての音が整音されている。
全ての音が、きちんと、整列しているように、聴こえていた。
倍音の違和感は無くなっていた。
反動的に、そう聴こえてくるのか、それとも、ウナコルダ演奏だけで、実際に、整音・調律されたのか。
ただ、演奏開始から、ずっと、音がバラバラに聴こえていたから、より一層の整音感があった。
良く調整されたハープの調べを聴いているような気持ちで演奏を聴いていった。
ギャップ効果で、180度方向が変わっていく、ということをライブで体験した。


これは最初からの、演出だったのだろうか、”小山実稚恵さん”と調律師の方の。
そんな疑問が残ってしまう。
でも、もし、こんな演出が出来るならば、世界中のピアニストが、調律師の方にお願いするように思えた。
そんな演出だった。


このアンコール公演の演奏曲目を決めた時、”小山実稚恵さん”はどんな気持ちだったのだろうと思う。
自分には、一人で、北叟笑む、”小山実稚恵さん”の姿があった。
コンサートの最後に演奏するような作品がズッシリと並んでいる。
自分には、永遠に弾けないだろうとしか思えない作品ばかり。
ピアノの色んな作品を弾けたら、どんなふうに世界が見えてくるのだろうかと思う。
この1年、ピアノを弾いて、幾つかの作品が弾けるようになって、
基礎、取り組む作品の順番、日常での身体のケア、ピアノに向かう気持ち、
などが、すこしだけ、見えてきたように思えてきた。
ただ、限界も、見えてきた。
基礎がない、若くない、時間は無い。
この状態で、作品に取り組むこと自体、本来、無謀。
それでも、ピアノを弾かずにはいられなかった。
ピアノ作品に向き合う大変さも分かった。
だから、
アンコール公演の演奏曲目が決まった時の、”小山実稚恵さん”の気持ちが知りたくなった。
実際はどうだったのだろう。
そして、11/18 sun 大阪 いずみホールの日を待つ人は、
どんな気持ちでその日を待つのだろう。
自分が聴いた”小山実稚恵さん”の 『 音の旅 』 2018 アンコール公演 仙台
Date: 2018/07/25/22:40:34 No.4873


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アンコール
y.s
昨年2017年11月25日に、小山実稚恵さんの12年間にわたるリサイタルシリーズ「小山実稚恵の世界」が幕を閉じた。
この6月23日に再びオーチャードホールで、「アンコール公演」が行われた。シリーズを聴いた聴衆によるリクエストを反映させたプログラムは、アンコール公演としてこれ以上は考えられないような、ピアニスティックなものからピアノを超えて深遠な精神を映し出す作品まで、バリエーションに富んだものとなった。
中でも、プログラム前半のラフマニノフ『ソナタ第2番』は鮮烈な印象を残してくれた。ラフマニノフの錯綜した響きを解きほぐしながらも壮麗に絡ませ合い、随所に響き渡る鐘の音を激しく打ち込む。ピアニスティックなパッセージは胸のすく鮮やかさで奏でられ、ラフマニノフ特有の、郷愁を誘わずにはおかない歌の部分でのテンペラメントや叙情性にももちろん事欠かない。そうした迫真の熱量に満ちた演奏ながらも、本プログラムの後のアンコールでの演奏かのように、何よりも演奏する喜びそのものが溢れていた。
それは、今回の演奏全体に感じたことでもある。後半のショパン『舟歌』でも、そこに込められた痛みや悲しみもさることながら、音楽そのものの美しさや心地よさが入ってくる。本公演の最終回でも演奏されたベートーヴェン『ソナタ第32番』は、より脱力がなされ、そのときの演奏を超える内容が示されたように感じた。このようなベートーヴェン晩年の精神性の高みにある作品にあっても、緩急の鮮やかなコントラスト、リリカルな弱音、破壊的な激情といった小山さんの個性が息づいていた。
アンコールのアンコールとして、バッハのハ長調のプレリュード(平均律第1集)と『ゴルトベルク変奏曲』のアリアが演奏され、瑞々しく美しい余韻を残した。これも、これ以外にはない選曲であろう。演奏する喜び、音楽をする喜びに満ちたアンコール公演は、「小山実稚恵の世界」のいまを如実に映し出した演奏会だった。
Date: 2018/07/08/21:36:53 No.4871


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天衣無縫、音色の羽衣〜小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
まじょるか魔女
7月1日(日)兵庫県姫路にて、N響と 小山さんの演奏会を拝聴しました。
梅雨の合間の青空に、姫路城は白鷺城の別名通り優雅に羽を広げているかのようです。姫路市文化センター大ホールは、姫路駅を挟んで、お城と反対の位置にありました。

曲目は、前日の埼玉県草加市文化会館と同じく、
◆ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
◆ラフマニノフ/交響曲 第2番ホ短調 作品27
NHK交響楽団
指揮:尾高忠明さん
happy さんのレポートで期待がますます募ります。

小山さんのファンサイトの管理人まさとさんが、この曲がきっかけになってファンサイトを立ち上げられたという特別な曲。まさとさんは、2004年2月サントリーホールにて、日フィル(沼尻竜典さん指揮)との共演で聴かれて、翌月3月にファンサイトを作ってくださったのですね。そのおかげでいただいたご縁の有り難さを、あらためて感じます。
小山さんの演奏は、YouTubeでN響(大友直人さん指揮)との共演で拝見しました。1993年9月のNHKホールでの映像でしょうか。オーケストラに続いて、小山さんのピアノの第一音「がーん」という音に衝撃を受けました。豹のように狙った鍵盤に打鍵される小山さん。その時は、チェリーピンクのドレスにウェーブのかかったヘアスタイルをされていました。

小山さんは、エメラルドグリーンのドレスで登場されました。特別にお似合いになる色ですね。
狙い澄ました打鍵の第1変奏から始まり、主題より先に第1変奏を置くラフマニノフの気合がいきなり迫ってきます。「さあ、始まるで。ふつうの変奏曲とちゃうから、よう聴いてや。」(←なぜ関西弁)ピアノの第1音のオクターブ和音が、ラフマニノフの宣言の鐘の音にも聴こえます。アグレッシブな主題が奏でられ、次々に変奏が繰り広げられます。狂詩曲(ラプソディ)の通り、その場で生まれたかのような自由な奏楽。
小山さんが様々な音色の羽衣を纏われているかのようで、天衣無縫という言葉が思い出されます。巧み、なのに自然。そして、第18変奏へ。
この変奏は、パガニーニの主題の「反行形」(譜面を鏡に映して上下反対にした形)なのですね。
政情不安によりアメリカにやむなく亡命し、過酷なスケジュールの演奏旅行に明け暮れたラフマニノフ。作曲活動は亡命後8年に渡って途絶え、その理由を友人が尋ねると、「どうやって作曲するんです?もう何年もライ麦のささやきも白樺のざわめきも聞いていないのに。」とこたえたラフマニノフ。
スイスのルツェルン湖畔に祖国ロシアと似た土地を見つけ、別荘を建て白樺の木を植えて3年がかりで完成したこの地滞在中のわずか数週間でこの曲を完成したのですね。

‥‥‥パガニーニのメロディを口ずさみながらルツェルン湖のほとりを散策するラフマニノフ。鏡のように陽の光を反射しきらめく湖面を見ているうちに、はっ、と稲妻に打たれたように立ちすくみます。「そや、主題を鏡に映したみたいに逆にしてみたらどやろか?!」別荘まで走って帰り、楽譜にペンを走らせて一気に作品が完成。(魔女の勝手な脳内劇場です)

「親愛なる友人ホロヴィッツよ!!今パガニーニの主題をつかって変奏曲を作曲しているが、シューマンもブラームスも思いつかなかったすごいアイデアが浮かんだんだ!!この変奏ひとつがこの曲全体を救ってくれるぞ!!」このような手紙をホロヴィッツに送ったのですね。
悪魔的と言われたパガニーニの生んだ旋律の反行形から現れる天使。小山さんは全身で魂の救いの歌を奏でられます。You Tubeの画像でも泣けてきたのですが、眼の前に溢れてくる数多の音粒、ピアノとオーケストラが合流し大きくうねり、胸がしめつけられるようです。
天国の宴会で繰り返される会話がありそうですね。パガニーニ「あの第18変奏は、ラフちゃん、そうきたか!とほんまに驚いたわ。一本取られたわ」、ブラームス「反行形とはね‥そこまでは思いつかんかったわ、さすがやな」、シューマン「諸君、脱帽したまえ、天才だ。って、ショパン君にゆうたけど、ラフマ君にも言いたいわ」ラフマニノフ「いやいや‥」(ポーカーフェイス)、パガニーニ「世界中で今でも演奏されてて嬉しいわー。昨日と今日はニッポンのコヤマミチエさんが弾いてはるわ。えらいオトコマエな弾き方しはるし、第18変奏は女神様みたいや(泣)」(宴会は続く・・・)
ところどころ現れる聖歌「怒りの日」は、神が人間を天国か地獄か行き先を選別する審判の意味とのことですが、作曲家と演奏家とのバランスに揺れるラフマニノフ自身に向けられたかのようにも聴こえてきます。
小山さんは、即興のごとくオーケストラと会話され、フレームのしっかりした音色を後部の座席まで届けてくださいました。最後の音は丁寧に鍵盤をはじかれ、この終わり方は、作曲家として蘇生したラフマニノフの安堵の吐息のようにも感じました。

アンコールは、ショパン/マズルカ第45番イ短調 67-4
異国の地で眠るラフマニノフの魂を慰めるような静謐な時間でした。

後半の 交響曲 第2番 は、ラフマニノフが精神的な長い冬から抜け出して公私ともに充実した日々を過ごしていた30代前半の作品で、春浅いロシアの空に向かって枝を伸ばす白樺の若木のような香りがしました。1時間近い演奏のなか、ロシアの森林浴をさせていただきました。
ダンディな尾高忠明さんは「32年ぶりの姫路です‥」とお話してくださいました。
アンコールは、グリーグ/過ぎにし春
 (ドイツ語で「Letzter Fruhing」、英語に直すと「Last Spring」という曲名は「最後の春」とも訳されるそうですね。原曲の歌曲は「この春を味わいつくし そしてすべてが終わるのだ」の歌詞で終わり、日本なら、この桜は人生最後に見る桜という曲なのですね)

「音楽は心より生まれ、心に届かなければならない。」ラフマニノフの言葉が、小山さんと尾高さん、N響の皆さまによって体現されました。作曲家の心に寄り添い、演奏される皆さまの心と共に音色を届けていただき有り難うございます。
今回初めて、小山さんの演奏を魔女の夫が拝聴しました。TVで拝見したときは演奏はもちろんのこと、小山さんのお話の仕方がとても誠実でいらっしゃるところに感銘を受けていましたが、今日は小山さんの力強い演奏に感嘆していました。

小山さんの奏でる音色は白鷺のように天上の音楽として空を舞い、小山さんの引力に惹かれたプチ遠征の帰り道は幸せなエネルギーを実感しつつ地上を夢心地で移動したのでした。
Date: 2018/07/01/23:17:40 No.4864

Re:天衣無縫、音色の羽衣〜小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
happy
まじょるか魔女様

こんにちは。
私の駄文を読んでいただき、ありがとうございます。
嬉しいです。
私も、いつも常連様のレポートを楽しく
拝見させていただいております。

それにしても、小山さん、2日連続で、本番とは、
本当に、タフですね。
Date: 2018/07/02/23:28:59 No.4865

Re:天衣無縫、音色の羽衣〜小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
まじょるか魔女
happyさま

こんにちは。
嬉しいReplyをいただいて、朝からhappyな気持ちになりました。有り難うございます。
happyさん@草加の熱いレポートから会場の熱気が伝わってきました。アンコール曲も教えていただき、予習することができました。姫路での小山さんのアンコール曲はショパンでした。会場の雰囲気などによって当意即妙にお決めになるのでしょうか。
それにしても埼玉県と兵庫県で連日演奏されるとは、小山さん皆さま本当にタフでいらっしゃいますね。サイン会ではいつもの温かい笑顔にパワーをいただきました(^o^)🎶
Date: 2018/07/03/08:35:47 No.4866

小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲@草加松原
ぴあのふぉるて
まじょるか魔女様 happy 様 皆様

アンコール公演の一週間後、6/30(土)、
「草加市制60周年記念 NHK交響楽団演奏会」を草加市民文化会館ホールで拝聴しました。
指揮:尾高忠明さん ピアノ:小山実稚恵さん
Program:
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43 
ラフマニノフ:交響曲 第2番 ホ短調 作品27

ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」は、まさとさんが2004年2月に日フィル名曲コンサートで聴いて感激なさり、小山さんのファンサイトを立ち上げるきっかけとなった、大切な作品ですね。
この作品はラフマニノフと小山さんお二人の魅力が、確実に、濃厚に味わえて、私も大好きです。
happyさんの「嬉しさ一杯、胸一杯」のご感想にまったく同感です。
翌日、7/1(日)の姫路公演では、初めて小山さんをお聴きになったまじょるか魔女さんのご主人様が感嘆された由、至極ごもっとも!と思いつつ、やはり大変嬉しく拝読しました。
それにしても、まじょるか魔女さんのご投稿の素早さと素晴らしさにはいつも心から感動します。「魔女の勝手な脳内劇場」で作品誕生の背景を楽しくご紹介くださり、どうもありがとうございました。魔女さんは、作曲家と作品についてしっかり予習をなさってから演奏会に臨んでおられるのですね。
関西弁を話す大作曲家先生方の「天国の宴会」には爆笑しました! 秀逸です。

草加市文化会館ホールのステージ:
小山さんは、光沢のある鮮やかな青緑のドレスでにこやかに登場なさいました。
演奏開始と同時に一気に作品の世界に連れて行かれるような、鮮烈な出だしです。
短い序奏に続いて、パガニーニの主題が次々と姿を変えて展開してゆく緊張感が、たまりませんね。
そして時折、悪魔の象徴として使われているグレゴリオ聖歌の「怒りの日」のテーマも聴こえて、ゾクゾクします。

「超絶技巧、快感!」といったご様子でピアノを自在にあやつる小山さんから目を離すことができませんでした。
重厚な和音、歯切れのよい強烈なアクセント、異国情緒いっぱいの情景、全部ステキですね。力強いオクターブの連打、湖面のさざ波のような細やかな音の粒、慈しみあふれる優しい歌… その全てに小山さんの深い思いが込められて、音楽が生きています。

尾高さんの指揮は、どちらかといえば感情の起伏が抑えられた淡白な印象で、N響さんは整然とした響きで応えていたように思いますが…
もしかするとそれで、小山さんの音色がいっそう映えるのかもしれません。
素晴らしい音楽に引き込まれ、心は遠くロシアへ運ばれました。

どことなくおどろおどろしい第17変奏を経て、いよいよあの第18変奏へとつながります。小山さんの情感あふれる演奏に胸を締め付けられました。本当に美しいですね。
パガニーニの主題の「反行形」で書かれた旋律なのですね。
なんだか、「青は藍より出でて藍より青し」みたいですね。

この変奏は単独で奏されることも多いようですが、やはり曲全体の流れの中で聴くのがいいですね。
第18変奏の美しさがこれほど心に沁みるのは、ここに至るまで、第1 変奏から直前の第17変奏までずっと、陰りのある音楽で、不穏な様相が描かれてきたからではないか、と思います。
第18変奏は、重苦しい曇天や恐ろしい嵐の後に突如現れる、青空。
さまざまな苦難を乗り越えてようやくつかんだ幸せの瞬間だから、その晴れやかな美しさがいっそう際立つのだと思います。
小山さんのドレスの色は、この第18変奏のイメージにぴったりです。

一変して快活な第19・20変奏と、華麗なピアノ演奏が素晴らしい第21変奏を経て…
第22変奏、オーケストラと掛け合いの後、オクターブの連打に入る直前、小山さんが「さぁ、いくわよ!」という表情をなさり、心を打たれました。決意のみなぎった音色を作るには、やはり気持ちの込め方が大事なのですね。

曲の終盤、「怒りの日」のテーマが巨大に膨れ上がり、とうとう悪魔の勝ちか?と怖くなりますが、最後にパガニーニがもう一度チラッと現れて、あら?と思わず頰が緩んでしまいました。

会場の拍手は曲と同じに、熱く盛り上がりました。
小山さんのアンコール曲:
セルゲイ・ラフマニノフ作曲:13の前奏曲 op.32よりNo.5
なんと愛らしい慎ましやかな曲でしょうか。優しい音色が心にしみ入ります。

プログラム後半の交響曲第2番は、喜びに満ちあふれ、高貴な香りのする作品でした。
特に第3楽章の美しい旋律には心を奪われました。
ピアノ協奏曲第2番に似たような音形も、時々聴こえます。
曲の終わり方もそっくりでした!

オーケストラのアンコール曲:
エドヴァルド・グリーグ作曲:過ぎにし春
「ロシアと同じく寒い国、ノルウェー、ベルゲンの作曲家グリーグの作品…」とマエストロ尾高さんがご紹介くださいました。

弦楽器の清楚で美しい響きに引き込まれました。
(初めて聴く曲で、原題も中身も知りませんでしたが…)
静かな祈りの音楽に聴こえました。
曲が終わった後の長い静寂も、感動的でした。
このアンコール曲の演奏を拝聴して、尾高さんは北欧の作曲家の作品が特にお好きなのかもしれないと感じました。

小山さん、尾高さん、N響の皆様、どうもありがとうございました。
連日のご公演、ほんとうにお疲れ様です。
小山さん今回もサイン会を開いてくださり、どうもありがとうございました。
今月は、ラヴェルのピアノ協奏曲と、オールショパンプログラムのリサイタルを、また楽しみにしております。
ファン仲間の皆様、またご一緒できますように。
猛暑の折、小山さん、皆様、どうぞご自愛くださいませ。
Date: 2018/07/03/17:01:04 No.4867

Re:天衣無縫、音色の羽衣〜小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
happy
ぴあのふぉるて 様

お読みいただき、ありがとうございます。
流石、ベテラン組は、とってもお詳しいですね。

ホールの真ん中あたりに座っていた私は、
それほどよく小山さんの表情を見ることは
出来なかったのですが、
ぴあのふぉるてさんは、前の方に
座っていらしたのでしょうか?

ソロも、コンツェルトも、また機会があれば
聴きに行きたいです。
Date: 2018/07/04/23:16:24 No.4868

Re:小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲@草加松原
ぴあのふぉるて
happy 様
早々に温かなリプライをいただき、どうもありがとうございます。
いえ、そんな。いつも長たらしくてスミマセン…。
座席は、中央通路より後ろの右のほう、20列-29番 でした。
9月の室内楽のコンサートも楽しみですね。
またいつかご一緒できますように。
Date: 2018/07/05/00:04:14 No.4869

Re:天衣無縫、音色の羽衣〜小山さんのラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
土の器
姫路でのコンサート、まさかのその日のうちのご投稿とは!
もう暑さなんてどこかへ吹っ飛んでしまう思いで、拝読致しました。

今年はドビュッシー没後100年と言われながらも、まじょるか魔女さんは大曲2曲、ラフマニノフのシャワーを全身に、そして体だけでなく脳内にまでも!浴びられたのですね。
もうお話が楽しくて楽しくて、ぴあのふぉるてさんや皆様と全く同感!です。
まじょるか魔女さんは言葉の魔術師、ルツェルン湖畔で狂詩曲の着想を得たラフマニノフも、『後世僕の曲に、このような言葉での変奏がなされるとは思ってもみなかった』とびっくり、そして喜んでいることでしょう。
哲学的であったラフマニノフの鐘への思いは、人生への思い、メメント・モリ、永遠性の希求そのものであったような気がします。「怒りの日」は、モーツアルトやベルディなどにも用いられていますが、ラフマニノフは殊のほか多用しているような・・・。でも今回もその想いは確実に届けられましたね。
寸暇を縫ってご同行されたご主人様も、大変感銘を受けられたとのこと、本当に何よりです。

まさとさんが、この曲の感銘をもとにファンサイトを立ち上げられたとのこと、初めて知りました。きっかけを創られ、またずっと運営下さり、心より感謝です。(例え拝読するだけであってもm(_ _)m、です)。
『音楽は心より生まれ、心に届かなければならない』とのラフマニノフの言葉、また、小山さんのyoutube「パガニーニ・・」をご紹介頂き、有難うございます。小山さんの手の動きや表情がはっきり分かり、私はSS席独占の観あり。おまけに繰り返し拝聴の付録まで!。
本当に有難うございました。
Date: 2018/07/05/11:58:59 No.4870


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ラフマニのパガニーニ@草加
happy
こんにちは。

今日は、先日の越谷に引き続き、
小山さんの演奏を聴きに草加のホールにお邪魔してきました。

演目は、
ラフマニのパガニーニと交響曲第2番。
アンコールは、13の前奏曲OP32NO5と
グリーグの過ぎにし春です。

オケは、N響。指揮は、尾高さんでした。

久しぶりに小山さんの生演奏を聴くことが出来て
嬉しさ一杯、胸一杯でございます。

今日の感想としましては、何といっても、オケ素晴らしかった。
バランスよく音が走って、とても美しい、響きでした。

その素晴らしいオケに囲まれて、
小山さんの演奏も、とても、とても、素敵でした。

やはり、生の演奏は、いいものですね。
Date: 2018/06/30/23:30:28 No.4863


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「ピアノ。それは、私。それは、夢。」が体現された、最高のステージ
ぴあのふぉるて
昨日6/23、小山さんの「音の旅」アンコール公演を、オーチャードホールで拝聴しました。ファン仲間の皆様と主人と、今回は父も一緒です。

プログラムの小冊子に、「リクエスト・アンケート結果 TOP 20」のページがあり、嬉しく拝見しました。リクエスト曲の集計は大変な作業だったことと思います。貴重な資料を掲載していただき、感謝いたします。
小山さんは本当に誠実に、ファンの希望に沿うようにプログラムを組まれたのですね!

  演奏曲目  順位
バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ (第5位)
シューマン=リスト:献呈 (第7位)
ラフマニノフ:ソナタ第2番 (第3位)
ショパン:子守歌 
ショパン:舟歌 (第1位)
ベートーヴェン:ソナタ第32番(第2位)

本日のお花:
20種類ほどのいろいろな草花が組み合わされた、柔らかな印象のアレンジメントで、舞台左奥とピアノの右手前に設置されています。
小山さんのドレス:
小山さんは胸元に刺繍の施された美しい瑠璃色のドレスで登場なさいました。スカート部分は玉虫色に輝いています。

プログラム前半:
バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ 
深い、重厚な響きに圧倒されます。
ステージ正面奥の白い壁が、天に向かってそそり立つパイプオルガンに見えました。

シューマン=リスト:献呈
あふれる思いを優美に快活に表現なさいました。

ラフマニノフ:ソナタ第2番 改訂版
「初版」とそっくりだけれど、どこかが違う。
「改訂版」の譜読みと演奏は、まったく別の曲を覚えて弾くより難しそうですね。(低レベルでスミマセン)
改訂されて凝縮したラフマニノフの思いと、小山さんの情熱が合わさり、心を打たれました。小山さんの全身から発せられる、ラフマニノフを弾く喜びと気迫に、しびれます。
小山さん“半端ない!!”

プログラム後半:
皇后 美智子様のご来臨に、会場は驚きと喜びに包まれ、皆、立ち上がって拍手をしました。
小山さんは、まず観客に、それから2階席におられる美智子様に恭しくお辞儀をなさってから、ピアノに向かわれました。

ショパン:「子守歌」、「舟歌」
小山さんのショパン演奏は、凛としていて美しい。
優しい歌は柔らかく、激しい内面は潔く、すべてが自然に奏でられて、魅了されます。
ショパンはきっと、小山さんがお若い頃から常に大切に演奏してこられた作曲家だと思います。

ベートーヴェン:ソナタ第32番
演奏に入る前、鍵盤を見つめて、数十秒の“間”を置かれました。
鮮烈な出だしから最後の静謐な和音まで、精魂込められた素晴らしい演奏でした。
美しい旋律も、楽しいリズムも、繊細なトリルも、よりいっそう美しく、楽しく、繊細に聴こえます。スタインウェイピアノは鮮やかな、かつ深みのある音色を豊かに響かせて、小山さんのあらゆる打鍵に全力で応えています。
ピアノ一台で表現できる究極の音楽が、今、ここにある!と思いました。

この曲、すごく難しそうなのに、でも小山さんは時おり微笑みながら楽しそうに演奏なさっていましたね。
アンコール公演プログラムの最後にベートーヴェンのこのソナタが置かれたのは、新しいピアノシリーズ「ベートーヴェン、そして…」に挑む決意の表れと、その予告の意味もあるかもしれませんね。

まさに、「音の旅」お知らせチラシに書かれていた小山さんのキャッチコピー:
「ピアノ。それは、私。それは、夢。」が体現された、最高のステージでした。

皇后 美智子様も小山さんに温かな拍手を贈っておられました。
盛大な拍手の中、数回のカーテンコールが繰り返されたのち、小山さんはアンコールにバッハのプレリュードを、祈るように弾いてくださいました。
鳴り止まない拍手に応えて再びステージにお戻りになった小山さんは、優しく微笑み、もう一度ピアノに向かわれます。
聴こえてきたのはバッハ「ゴルトベルク変奏曲」より、アリア。
これは、30変奏を経た後の「アリア・ダ・カーポ」のアリアだと感じました。
小山さん「音の旅」アンコール公演の次は、また新たな旅に向かって歩まれるのですものね。
美しい音色に込められたまっすぐなお気持ちが、深く心に響きました。
(アンケート集計結果によると、「ゴルトベルク変奏曲」は「舟歌」に並び、「第1位」だったのですね。ファンの思いを大事にしてくださって、感激です。主人もこの作品に1票入れた一人でした)
小山さん本当にどうもありがとうございました。

いつのまにか旅の道連れが増えて、昨日は総勢20名ほどのファン仲間の皆様に会えました。
小山さんのご活躍をこれからも応援いたします。
Date: 2018/06/24/23:34:57 No.4858

Re:「ピアノ。それは、私。それは、夢。」が体現された、最高のステージ
実稚恵さまの微笑み
ぴあのふぉるて さま

東京での「音の旅」アンコール公演の様子を詳しくご報告いただきありがとうございました。臨場感あふれるご報告感謝いたします。

実際は、秋の大阪での公演が残っていますが一応、千秋楽ということで、「帰還の地」オーチャドでの公演は、とても感慨深いものになったことが、いつもながらの「ぴあのふぉるて」さまの詳細かつ完璧な鑑賞記でよくわかりました。

皇后さまも足を運ばれたとのことで、観客の皆様方にとっても忘れ難いいつまでも心に残る素晴らしい公演となったことでしょう。

今回の「ぴあのふぉるて」さまの、ご投稿でアンコール公演の曲目の「リクエストランキング」を初めて知ることができました。ありがとうございます。

私の聴きたかったショパンの「舟歌」がトップであったということが、とても嬉しかったです。皆さんの心の中の「舟歌」。。。実稚恵さまの心のこもった演奏で、また大きく大きく漕ぎ出されていったのかと思うと感無量です。

また東京の地での最終アンコールに「ゴルトベルク変奏曲」、アリアを披露なさったとのこと。実稚恵さまの温かいお心遣いと選曲の素晴らしさには、ただただ感嘆するのみです。

「ぴあのふぉるて」さま、素晴らしい当日のご報告まことにありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。
Date: 2018/06/25/18:33:32 No.4859

Re:「ピアノ。それは、私。それは、夢。」が体現された、最高のステージ
土の器
ぴあのふぉるてさま

オーチャード後、早速のご投稿ですが、生き生きとした言葉で綴られ、一つ一つに深く頷く思いで拝読させて頂きました。分けてもベートーベンピアノ・ソナタで、【ピアノ一台で表現できる究極の音楽が、今、ここにある!】は、なんて簡潔でエネルギッシュな表現なんでしょう!、私まで飛び跳ねたくなってしまいました。

さて私の方、演奏終了後、あのホールで真っ先に頭に浮かんだのは、はからずも『ピアノ。それは、私。それは、夢。』でした。そうしましたら今回のぴあのふぉるてさんのタイトルがまさにそれ!。驚きながらも、思いを共有できましたこと、大変ありがたく思っております。この言葉は昨年より存じ上げておりましたが、今回ばかりは何とも重みを増し、深く私に迫って参りました。
以下あまりにも拙い感想で恐縮ですが、添えさせて頂きます。
アンコール公演に際し、前以てアンケートがとられたことは皆様ご存知の通りですが、私は知らない曲が大変多く、アンケートに答えるなんてめっそうもない、ただ、クラシックファンの皆様がご希望される曲とはどのようなものなのか、ビギナーである私もご一緒させて頂けたらと、6月23日、オーチャードに伺った次第です。でもこれまでに各地の皆様が、プログラムやコンサート時の小山さんご自身のお話等を本欄でご紹介下さってましたので、私にとってはとても大きな助けになりました。本当に有難うございます。
ところで今回の演奏全てを通して、私なりに感じたことがあります。それは、小山さんは曲全体の在りようと共に、ピアノの音の一つ一つに、ご自分の命を託され生命を吹き込み、“生き物”として存在させていらっしゃる、ということです。このことはとても強く意識させられました。拙い形容ながら、音一つ一つを、もし“生きた?分子”に例えるなら、生命を得た分子と分子が重なり合い飛び交い、壮大なエネルギーを産み出し、それでいて、限りない調和の世界へ進んでゆく、そんな不思議な思いに満たされました。
“生きた分子”なんて、へんてこりんな造語に対し、とさまさんが、舟歌前の休憩時に、にこにこ「“細胞”と言えますね」と“助け舟”を出して下さり、私は我が意を得たとばかりに!?嬉しくなってしまいました。(とさまさん、すみません。) 本当におっしゃる通りです。、生きて微小なるもの=“細胞”が、たくさん絡み合い、調和の取れた豊かな生命を創り上げるよう、小山さんの演奏される曲は、どれもその一音一音に、命が満ち溢れています。さりとて凡人の思うことは、人の指は10本、長さもまちまち、ましてやラフマニノフのような複雑な和音の連打、(またアスリートのよう)1/100秒レベルの隙間にまで音を紡いでゆくなんて、もう至難の業!。でもそのようなご苦労を微塵もお見せにならない小山さんの演奏、少女のような素敵な微笑みに、私達は魅了され続け、尊崇の念を抱くばかりです。 「ピアノ。それは、私。それは、夢。」、短いフレーズながらこの言葉は、舟歌や子守歌のよう、或いは鐘のよう、これからもずっと私の中で、たゆたい、鳴り続けてゆくと思われます。

さてそれぞれの曲には、各地の皆さまが素晴らしいご感想をお寄せになってらっしゃいますので、私は少しばかり触れさせて頂きます。
ショパン「子守歌」:
昨秋は左手の調べの虜になり、右手のメロディをお聴きすることが全くお留守になっていましたが、
今回は右手のメロディをも充分に楽しませて頂きました。ショパンは、愛し子をあやす母親?の気持ちになりきってい
るよう、或いは幼い日への憧憬でもあるのでしょうか・・・。
ベートーベン「ピアノソナタ32番」:
第1楽章の殆ど終わりかけのところが、第2楽章への導入に向けて転調します。そのために左手で続けて演奏される16分音符の中に、♮ミの音が現れますが、この音が前後に埋もれることなく、ベートーベンの心の動きそのものとして打鍵され、ここにも一音に込める小山さんの情愛が溢れて感じられました。また第2楽章の第3変奏、いわゆるジャズっぽい演奏のところですが、昨秋初めてお聴きした時、おぼろげながらも小山さんのゆれは独特の揺れ、でもこれが本来の揺れでは?と思いましたが、その後拝聴する機会のないままこの日に至りました。 今回2度目の演奏をお聴かせ頂く中、あらためてその思いが強くなりました。あくまでも私の感じ方でしかありませんが、第2変奏からの繋がりとして小山さんの演奏はごく自然で、音まで何とも清々しさに満ちていました。ベートーベンの時代にあってご本人が意図したのは、このようなものではなかったかと、今もロマンをかきたてられております。
 
バッハに始まりバッハに終わった今回のプログラム、小山さんの思いと皆様の思いが共有された稀有なコンサートに伺い、至福の時を頂きました。まもなく蒸し暑い夏本番を迎えますが、小山さん、皆様どうぞおからだ充分おいとい下さいますよう。 本当に有難うございました。

Date: 2018/06/27/08:45:20 No.4860

Re:「ピアノ。それは、私。それは、夢。」が体現された、最高のステージ
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同じ会場で小山さんの演奏に大変な感動をした、私もその一人ですが、ぴあのふぉるてさんのこの迅速簡潔で且つ細大漏らさぬご報告にも、感動を覚えてしまいます。ぴあのふぉるてさんには、記念とすべきような記録として、小山さんファンとしても、いつも以上に感謝致します。

私にとってオーチャードホールは初めてではありませんでしたが、小山さんの「ピアノ・ロマンの旅」をここで拝聴することはできませんでした。しかし、アンコール公演というチャンスを頂いて、まさにそのエッセンスの演奏をお聴きできたことは誠に望外の歓びでした。私はこの1月に、親族か友人と共にお聴きしようと考え、僅かながらまとまった席を購入しましたので、2階の右寄りの席しかとれませんでしたが、さすがにホールの良さに加え恐らく小山さんの演奏技術もあって、どの曲もピアノまでの距離を感じさせない迫力で聴くことができました。私のグループは最終的には娘と父方従姉妹夫妻、そして別途にチケット購入した母方従兄弟が集まり、小山さんのリサイタルを巡って昼食時から貴重な半日を共にすることができました。

この日のリサイタルも、名古屋・宗次ホールでの際にも書きましたように、私にとってもどの曲も優劣付けがたい感動を伴いましたが、やっぱりベートーヴェンのソナタに一番心揺さぶられました。第2楽章に至った際には流れる涙を抑えることができず、やむなく眼鏡を外しました。その昂ぶる思いが崇高な感興に導かれて終わり、もうこれ以上アンコールも要らないと思いましたが、聴衆のアンコールに応えてくださったバッハの平均律クラヴィーア曲集の「プレリュード」は、誠に敬虔でそういった感興にふさわしい、天上の響きでした。

そして今度こそアンコールは要らないと思いましたが、ある意味拍手は鳴り止むはずも無く、恐らく後半からしか臨席が叶わなかった皇后美智子様の為にも(とは、私が勝手に思ったのですが)、もう一曲弾かれたのが、「ゴルトベルク変奏曲」のアリアだったのですね。ぴあのふぉるてさんも「30変奏を経た後の『アリア・ダ・カーポ』のアリアだと感じました。」と書かれていますが、曲を聴いても題名が直ぐには思い浮かばないのが常の私には、バッハの感覚以外、長い間この曲名が浮かんでこず、それは正に、小山さんのリサイタルの濃密なエッセンスを聴いた直後のことであったからだと、思われるのです。

この度は初めて当サイト管理人のまさと様にもお会いでき、いろいろと親切にしていただいて本当にありがとうございました。
ぴあのふぉるてさんに続いてこの場で早くお礼を申し上げようと思っていたのですが、本リサイタルへの欠席も余儀なくされた息子の引越しをはじめ、諸件が重なって遅くなってしまいました。まさと様にはお忙しいでしょうが、これからも変わらぬ運営をお願いしたいと、強く希望いたします。

小山実稚恵さんのファンとして、宗次ホールに次いでオーチャードホールでも、大いなる、そして持続する歓びをいただきました。
小山さんとスタッフの皆様、そしてここに集うファン仲間の皆様に改めて感謝申し上げ、小山実稚恵様の更なるご活躍とご健康を、心よりお祈り致します。
Date: 2018/06/27/17:17:00 No.4862


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梅雨空に咲く花火 〜小泉さんと小山さんのチャイコフスキー第1番
まじょるか魔女
6月15日(金)紫陽花が雨に潤う名古屋で、名フィル/第458回定期演奏会を拝聴しました。
曲目は、
■プロコフィエフ: 歌劇『戦争と平和』作品91 序曲
■チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23(ピアノ:小山さん)
■プロコフィエフ: 交響曲第7番嬰ハ短調 作品131『青春』

名古屋フィルハーモニー交響楽団
指揮:小泉和裕さん

プロコフィエフの音色でホールはロシアの大地になり、ピアノが舞台中央に運ばれます。
小山さんは、真っ赤なバラのようなドレスで登場されました。胸元には黒蝶のようなビジューが煌いています。
指揮の小泉さんと目合わせされ、小山さんは、すっと音楽そのものになられます。
ホルンの旋律に続いて、小山さんの奏でる音色は上昇して梅雨空に花火として上がっていきます。
ダイナミックなパッセージはもちろんのこと、今回は特に弱音のトリルに惹きこまれました。座席はステージ向かって右側のブロックで 小山さんの表情が見えるためオペラグラスで拝見していましたが、トリルを弾かれながら今ここに生まれる音・・・まるで雛鳥が生まれる、まるでバラの花が開く、その瞬間を見守り慈しまれているかのような小山さんの表情に胸が熱くなりました。
第3楽章ではメリハリのついたアクセントに楽しげにスウィングされたり高音を鳴らしてチャーミングなポーズをされる小山さんにオペラグラスを下ろすことができません。最後のコーダに突入される前にオーケストラと一体になられ、上空から舞い降りる鷹のように鍵盤に指を打ち込まれました。
ピアノとオーケストラがスパークして、ロシアは異常気象になりました。
鳴りやまぬ拍手、ブラヴォーの声。小山さんは何度もカーテンコールをされ、最後は小泉さんと手を繋いで応えてくださいました。

チャイコフスキーとは祖父の代にチャイカ(カモメの意味)から改めた姓なのですね。小山さんの演奏は、大空を飛ぶカモメのように自由で大らかでした。
とさまさん、ご一緒できて嬉しい時間でした。微笑みさんと聴かれた「真っ赤なフェラーリ」@福岡と、名古屋と。みんなちがってみんないい、の小山さんですね。

会場では、小山さんのCDや書籍が販売されていましたが、1990年の小泉さんと小山さんの「リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調」のCDも山積みされていました。
30年近い年月を経て目の前にいらっしゃるお二人を拝見する幸運に恵まれました。
終演後には、そのCDは完売でした。CDのライナーノーツに、プロデューサーの方が「小山さんは共演者を幸せにするピアニスト」と書かれています。共演される方も、拝聴する私たちも幸せな気持ちにしてくださる小山さん。今回も有り難うございました。
会場を出ると雨に洗われた街に爽やかな風が吹いていました。
Date: 2018/06/16/15:47:52 No.4857


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