まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第16回  麦の色:麦秋・実りの香り・日差し


第16回 2013年 秋    麦の色:麦秋・実りの香り・日差し  2013年11月16日(土)
「小山実稚恵の世界」第16回レクチャー&サロン 2013年10月27日(日)



12年間・24回リサイタルシリーズ 
小山実稚恵「ピアノで綴るロマンの旅」第16回

麦の色:麦秋・実りの香り・日差し
〔ワーグナー・ヴェルディ 生誕200年〕


2013年11月16日(土)
15:00 開演
会場:オーチャードホール (東京)

ベートーヴェン=リスト: 交響曲 第6番 ヘ長調「田園」
ショパン: アンダンテスピアナートと 華麗なる大ポロネーズ 作品22
ショパン: ポロネーズ第2番 変ホ短調 作品26-2
ショパン: ポロネーズ 第5番 嬰へ短調 作品44
シャブリエ: 絵画風の小曲集 より 第6曲「牧歌」
ヴェルディ=リスト: リゴレット(演奏会用パラフレーズ

<アンコール>
チャイコフスキー:「四季」より 10月「秋の歌」
シューベルト:即興曲 作品142−2
ショパン:英雄ポロネーズ





待ちに待った第16回ロマンの旅です。
昨日は曇り空で寒々とした一日でしたが今日は最高に素晴らしい秋空です。
風も無く心地よく暖かく、一年を通しても今日の様な爽やかな日はあまり巡り合えないと思います。
そんな素晴らしい秋空の基で開演となりました。
渋谷の街は混んでいましたが、天気が良いせいか穏やかな雰囲気の街並みでした。
ホールに着くとまず目についたのが、1階Bunkamuraチケットセンターに並ばれています第17回のチケットを求める皆さんの列でした。
そしてホール入場口に着きまもなくすると沢山の方が集まりだし、入場時間は長蛇の列になっていました。
今日の目玉はなんと言ってもベートーヴェン=リスト: 交響曲 第6番 ヘ長調「田園」でしょうか?
まず聴く事の出来ない曲目と言うことだけでも貴重な回となっています。
客席に着くとまず目に付くのが威厳を放っているスタインウェイです。そして見事な献花がバランス良く舞台に配置されています。聞くところによりますと今日のピアノはこれまでのスタインウェイが老朽化してきたため、新たなものだそうでその音色にも注目です。スタインウェイについては素人の僕でも気になる所ですが、詳しい事は小山さんのピアノを調律されていますピアノ工房SUGIURAさんのサイトに行くと色々な情報が入手出来ます。僕も頻繁にチェックさせて頂いております。
さて舞台に登場された小山さん。今日のドレスは麦の色と称したゴールドに近い眩いばかりのとても素敵なドレスでした。小山さんは椅子に着くと呼吸を整え鍵盤に指が・・・流れる音色はとてもまろやかでしかも歯切れの良いクリアーな音でした。素人の僕でも分かるその素晴らしい音色にまずは驚きを隠せませんでした。いかにピアノの状態や調律が大切なのかを実感として感じた瞬間でした。
そしてあの田園のメロディーがピアノから流れて来ます。この曲が交響曲であることはすっかり忘れてしまうほどの編曲
の素晴らしさ、やはりリストは只者ではありません。物語の様に語られていく田園ですが、今更ながらこれを暗譜で弾き続ける小山さんの才能は正に天から授かった天性と言わざるを得ないと思いました。
第4楽章の「嵐」はフルオーケストラにも劣らず素晴らしい迫力と豪快さには度肝を抜かれました。小山さんの力量もさることながらスタインウェイと言うピアノの素晴らしさを身にしみて感じる場面でもありました。
そして解放された開放感へと続き、感謝の気持ちへとドラマは展開して幕は閉じました。
休憩時間は満足感に浸りながら後半を待ちました。
後半は、まずショパンのポロネーズ。なぜかとても新鮮に聴こえました。前半のプログラムからの影響と思いますが、オールショパンのプログラムとはまた一味違い新鮮な気持ちで聴く事が出来ました。
小山さんのショパンは音色を楽しむと言う次元を遙かに超越し、ショパンの魂に触れながら音楽の楽しさを心の底から味わえると言う最高の演奏になっています。その安定感とリズム感、理屈抜きで”なんて良いのだと”と思わず感じてしまい幸福感を持たれたのは皆さん共通した気持ちだと思います。僕と同じくこのシリーズを心待ちにして通いつめる皆さんはこの二度とない瞬間を感じるために時間を割いてでも来られるのだと思います。
そしてシャブリエとヴェルディ、特にヴェルディ=リスト: リゴレットのその印象的なメロディーと煌びやからピアノの音色には心が釘付けになりました。
アンコールの3曲も素晴らしかったです。特にチャイコフスキーの四季より10月の秋のうたは、しっとりした印象で心が締め付けられる様な愛おしいメロディーが何とも言えず素敵でした。
第16回は今までに味わうことの無い心に深く残るプログラムでした。
次の第17回も今から楽しみでいっぱいです。

このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

■第17回 チケットのご案内=> こちらです



今日は素晴らしい秋晴れです!

ハチ公前は喉かです



交差点は相変わらず混んでいます




秋のコンサートが目白押しです



東急デパートの外壁にも貼られています





ここは渋谷のオアシスです



今日の素晴らしい献花が楽しみです




3時開演の案内です



待合場所にも最高のスポットです




第17回のチケットの販売も長蛇の列でした




会場が近づくにつれて沢山皆さんが・・・


入場開始となりました






開演前の客席です

今日のお花も見事です!



●キク(ジェニーオレンジ)(セイオペラ)(ゴールデンピンポン)
●カーネーション
●グルメゲイトウ(実)
●ヒペリカム
●ノイバラ(枝)
●石化柳(ドライ)
●アワ
●ムギ(麦の色)




2階 ホワイエ



休憩時間の喫茶ルーム

美味しそうな生ハムです



どのCDにするか迷いますよね!




アンコールは3曲でした




今年もあと1ヶ月半となりました



大晦日はジルベスターコンサートがあります




ハチ公前には沢山の人が・・・



終演後の写真です
<撮影・掲載は了解済みです>


レクチャーサロン会の集合写真です



<クリック>
第16回 パンフレットです

<クリック>
次回コンサートのチラシです
第17回のチケットはこちらです。


Date: 2013/11/16(土)
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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第16回レクチャー&サロン会

小山実稚恵の世界  レクチャー&サロン会

2013年10月27日(日) 15:00〜17:00
会場:オーチャードホール 練習室


<前半>
レクチャー
小山実稚恵 X 片桐卓也(音楽評論家)


<後半>
サロン会



オーチャードの公演前に開催されていますレクチャー・サロン会へ出席しました。
2日前までは台風が日本を直撃する予報が出ていて一時はどうなるかと心配しましたが、幸い日本列島をカスメならが台風は去って行きました。小山さんは昨日は名古屋での音の旅で、東京に戻れるか?との心配もありましたが無事に今日を迎える事が出来ました。
このレクチャー・サロン会は半年に1度、小山さんの演奏が間近で聴けて小山さんと会話が出来る数少ない機会です。(このイベントは、リサイタル・シリーズ東京公演のマイシート・サロンフレンズ(3年連続券)のお客様を対象に毎回行われています。参加は毎回、お誘いの連絡が来て参加、不参加は自由です。当日支払いでリーズナブルな料金だと思います。このシリーズも残り少なくなって来ましたので、ご興味のある方はこちらへお問い合わせください。
場所はオーチャードホールにある練習室ですが、室内にはスタインウェイが置かれ、その傍らに小山さんと本日のトークのお相手であります音楽評論家・片桐卓也さんの席が用意されています。前半はレクチャー1時間、後半はサロン会1時間の約2時間となっています。レクチャーは、第16回で行われる演奏に関連した話題で進められて行きます。
このレポートは記憶を辿りながらなので満足な内容ではありませんのでご了承ください。
今回のプログラムには何とリストが編曲したベートーヴェンの 交響曲 第6番 ヘ長調「田園」をピアノソロで弾く事と、これもリストにより編曲されたヴェルディのオペラ・リゴレット(演奏会用パラフレーズ)をピアノで弾くと言う画期的なプログラムで恐らく1生に1度聴けるかどうかと言う貴重な体験プログラムになってます。恐らく弾く側のピアニストに取っても同じ事が言えるのでしょう。片桐さんはこの12年間・24回リサイタルシリーズでなければ組まれる事の無いプログラムだと言われていましたが、正にその通りでこのシリーズの素晴らしさを再認識した次第です。小山さんがこのシリーズは私が弾きたい曲を組みました。と言われていましたが、その素晴らしさは回を重ねる度に実感している次第です。
レクチャーでは小山さんが解説しながらピアノを弾いて下さる場面もありますが、今回は田園の嵐の風景場面からそれが過ぎ去る所を弾いてくれました。そのピアノは大迫力の圧巻で交響曲のフルオーケストラを凌ぐ演奏にただただ唖然とするばかりでありました。リゴレットの一部も演奏して下さいましたが、小山さんはオペラと同様の情景を語りながら演奏をして下さいました。ただ楽譜通りにピアノを弾いているのではなくオペラの物語をピアノで語ると言う実際のオペラと何ら遜色の無い本格的なオペラでした。
ピアノ1台で交響曲とオペラを十二分に奏でる事を証明してくれるこの第16回は、まさに奇跡の回と言っても過言では無いと僕は思っています。
そしてショパンのポロネーズ第2番を通して弾いて下さいましたが、交響曲、オペラ、ピアノソロと音楽の醍醐味を教えて下さる小山さんのシリーズの凄さを再認識した次第です。この様に長期期間に渡るシリーズなのにマンネリ化する事が無いこのプログラムを作り上げた小山さんの偉大さをしみじみと感じた次第です。
前半が終わった後は恒例の集合写真を撮り、後半は皆さん楽しみにしているサロン会です。ワイン、ビール、ジュースを片手に小山さんを交えたその語らいは、普段の小山さんを知る事が出来る貴重な時間でもありました。

来月の本番、本当に楽しみしています。
また皆さんとオーチャードホールでお会い出来る事を楽しみにしています。


■マイシート・サロンフレンズのご案内=> こちらです



台風が来ていましたが無事通り過ぎました

日曜日なので渋谷は大賑わい


東急百貨店前の交差点




オーチャードのお花屋さん


ショーウィンドに注目
小山さんのチラシが添えられていました



オーチャード内の喫茶店

内庭にある喫茶店



今日の案内が貼られていました




レクチャーの会場です

今日の対談相手は片桐卓也さんです
<AMATIさんのフェイスブックより>


ピアノの横にお二人の席があります
題16回のイメージカラーは麦の色です



和やかな雰囲気のサロン会場

ピアノの前で・・・
<撮影・掲載了解済み>



5時ですが日が詰まりました




ハチ公に挨拶をして帰りました

渋谷ハチ公横のJR駅前

Date: 2013/10/27(日)

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