今日は10年ぶりの大型台風が日本を直撃しました。
東京も悲惨な状態で例のごとく交通機関は麻痺し、僕も会社へたどり着くのに普段の倍以上の時間が掛かりました。
しかし台風が通過した午後から徐々に回復へ向かい、コンサートの時間は良い天気になっていました。
今日はプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番で皆さんもご存知の様に演奏が難しい超難曲です。
小山さんがプロコフィエフを弾かれるのは10数年ぶりの様です。
そんな訳で台風の事などすっかりと忘れていてサントリーホールへ現着しました。
指揮者のクリスチャン・ヤルヴィーさんは音楽家一家で、お父上様のネーメ・ヤルヴィ―さんとも小山さんは昔共演した事があるそうです。そして、お兄さんのパーヴォ・ヤルヴィ―さんは2015年からNHKの指揮者になられるので日本でも一家皆大活躍されています。
http://www.nhkso.or.jp/news/1314/
1曲目のラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲は日本初演でしたが、とてもリズミカルでフレッシュなクリスチャン・ヤルヴィさんの演奏にまず驚かされました。
そして2曲目に小山さんのプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番です。
ドレスは小山さんお気に入りのグリーンのドレスでしたがとてもシックで素敵でした、
小山さんはとても軽快でリズミカルにこの難曲を弾きこなしていました。
クリスチャン・ヤルヴィさんのリズミナルな指揮はとても魅力的で視覚的にもとても好印象でした。
小山さんの力量はラフマニノフやリスト、そしてプロコフィエフの様な曲になるといっそう発揮されますね。
そしてピアノの状態は最高に仕上げられていて、その音色は透明感溢れる素晴らしい音になっていました。
これはやはり
小山さんのピアノの調律を長年されている調律師ならではの神業であり、このピアノがあって初めて小山さんの芸術は最高のものに仕上がるのだと思います。
そしてフィナーレに近ずくとピアノと東京都交響楽団の皆さんとの壮絶なバトルが続き小山さんのヴィルトゥオーゾが一気に爆発的炸裂しました!凄かったです。素晴らしかったです!
演奏が終わるとブラボーの掛け声と共に怒涛のように拍手がホール内を駆け巡りました。観客の皆さんの興奮も最高潮に達していましたね。これぞプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番だ。皆さん、そう感じた名演奏でした。
そしてこの熱い演奏の後に小山さんが素敵なアンコール届けてくれました。プロコフィエフ 前奏曲 作品12-7でしたがピアノ協奏曲第3番とは打って変わり、とても優しく心に響く素晴らしい演奏でした。
後半はストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」でした。クリスチャン・ヤルヴィさんと東京都交響楽団さんとの輝くような色彩豊かな音色は正しくストラヴィンスキーの世界へ引き込んでくれました。
とても充実した2時間。やはりクラシック音楽は心のオアシスです。
終演後は、クリスチャン・ヤルヴィさんと小山さんの二人揃ってのサイン会でしたが長蛇の列が続いていました。
ホールを出ると秋の気配を感じる爽やかな風が身体を包んでくれました。
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今日のお勧めの1枚です!
新譜「シャコンヌ」です=>
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