まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第11回  〜研ぎ澄まされる耳、指先〜〜

第11回 2011年 春 〜研ぎ澄まされる耳、指先〜  2011年6月25日(土)

「小山実稚恵の世界」第11回レクチャー&サロン 2011年6月6日(月)

12年間・24回リサイタルシリーズ 「ピアノで綴るロマンの旅」
第11回 2011年春 〜研ぎ澄まされる耳、指先〜
淡い薄紫 瞑想の世界・頭の中に満ちる虹

2011/6/25(土)
15:00 開演
会場:会場:オーチャードホール (東京都)


(前半)
ドビュッシー:12の練習曲集より 第1曲 第1番「5本の指のための」(チェルニー氏風に)
ドビュッシー:12の練習曲集より 第3曲「4度音程のための」
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第10曲 変イ長調
ドビュッシー:12の練習曲集より 第10曲「対比的な響きのための」
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第4曲 嬰ハ短調
ドビュッシー:12の練習曲集より 第8曲「装飾音のための」
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第8曲 ヘ長調
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第6曲 変ホ短調
ドビュッシー:12の練習曲集より 第2曲 第7番「半音階のための」
ドビュッシー:12の練習曲集より 第2曲「3度音程のための」
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第12曲 ハ短調「革命」
ショパン:12の練習曲集 作品10より 第1曲 ハ長調

(後半)
ドビュッシー:前奏曲 第2集 より 第1曲「霧」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第1曲「デルフィの舞姫たち」
ドビュッシー:前奏曲 第2集 より 第4曲「妖精たちはあでやかな舞姫」
ドビュッシー:前奏曲 第2集 より 第8曲「水の精」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第4曲「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第3曲「野を渡る風」
ドビュッシー:前奏曲 第2集 より 第3曲「ヴィーノの門」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第7曲「西風の見たもの」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第10曲「沈める寺」
ドビュッシー:前奏曲 第2集 より 第12曲「花火」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第5曲「アナカプリの丘」
ドビュッシー:前奏曲 第1集 より 第8曲「亜麻色の髪の乙女」

(アンコール)
ショパン:練習曲 作品10の5 変ト長調「黒鍵」
ラフマニノフ:前奏曲 作品23の6 変ホ長調
リスト:パガニーニーによる大練習曲 第3番「ラ・カンパネラ(鐘)」








小山実稚恵さんの動画



オーチャードホールHPより
第11回 公演について
数日前より本格的な暑い日がやってきました。
待ちにまったロマンの旅・・・ショパンとドビュッシーです。
今日は小山さんの奏でてみたいアイデアが沢山詰まったプログラムです。
今年は東北での震災や田村先生の死去など大変な一年を迎えてしまいました。
でも色々な事があるのは生きている証拠でその中で頑張って沢山の思い出を刻んで行くのが人生なのかなと・・・
久しぶりに行く土曜日の渋谷ですが、雨が降ってない事で案の定、街中は沢山の人です。
この様な光景を目にすると、大震災や原発の被害が起きている日本とは別の国かな?と思うしだいです。
オーチャードホールに着くと直ぐに入場開始の時間となりました。
小山さんの古くからのオールドファンに混じって若い人の姿が沢山見られるのがこのコンサートの特徴です。
小山さんの新鮮で斬新なアイデアが詰まったこのコンサートに興味を持ち、共感を覚える若い人が増えて来ている事だと思います。これから日本の音楽界を担うピアニストにとっても沢山の事が吸収できる憧れのコンサートなのだと思います。
今日のテーマは淡い薄紫。ピアノに添えられたお花も薄紫を基調とした素敵なものでした。
舞台の照明が落とされ、小山実稚恵の世界の始まりです。小山さんのドレス。落ち着いた薄紫の素敵なドレスです。
そして前半の1曲目はドビュッシー:12の練習曲集より 第1曲 第1番「5本の指のための」(チェルニー氏風に)です。
小山さんの解説では左右5本の指が独立して見事に動かなければ、とされており1本づつの指がそれぞれの意思を持ち鍵盤に息を吹き込む。まさに離れ業の世界です。近くで見る鍵盤を奏でる指先にはただ唖然とするばかりで、そこから奏でられる音も想像を超えたドビュッシーの音の世界がありました。
美しく波の様に押し寄せるドビュッシーの音の世界は、色彩豊かでショパンとは違う異次元の世界だと感じました。
ドビュッシー2曲の後にショパン:12の練習曲集 作品10より 第10曲 変イ長調。絶妙な曲の配列でショパンの曲がより引立ちこれまでに味わった事のない音の世界へ引き込まれました。音楽の不思議さと神秘さをまざまざと見せ付けられましたね。そしてドビュッシーの後に聴いたショパンの革命。これは本当に音の革命と言わざる衝撃的な感動を受けました。
途中、熱狂的なファンからのフライングブラボーや実稚恵さんコールもありましたが(勿論、僕ではありません。少なくとも最低限のコンサートマナーは心得ていますので)、それほどインパクトのある素晴らしい演奏となり我々を魅了してくれました。
そして後半は普段聴く機会が少ない、小山さんのドビュッシーの世界を十分に堪能することが出来ました。
リヒテルが弾くことをためらった亜麻色の髪の乙女は、とても心が癒され最高の1曲でこの様に優雅で美しい曲はまさに小山さんにピッタリの曲だと思います。
全力を出し切った後のアンコールはショパン、ラフマニノフ、リストを弾いて下さいました。ありがとうございました。
リストは今年、生誕200年の年でもあり、ラ・カンパネラでの締めくくりは、リストもどこかできっと喜んでいると思います。
僕が今回特に感じたことは、ピアノのコンディションが最高の状態でありコンサート成功の鍵となっていたと思います。普段、表に出る事がありませんが松尾楽器の調律をされている方の熱い思いをひしひしと感じる事が出来ました。心より感謝したいと思います。

明日は三重でラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番を弾くため小山さんは東京を旅立ちます。
日本は近年なく厳しい状況に追い込まれています。恐らく終戦後の最大の危機だと思います。
しかし小山さんは、プライベートを含め、悲しい事が沢山ある中で、それを乗り越えて私たちに音楽を通じて夢や希望を与えてくれています。この小山さんの思いを感じながら僕自身もこれからも頑張って行こうと思います。
ファンの皆さん、小山さんの音楽と共に一緒に歩んでいきましょう。。。


このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです


★2012年新春ニュー・アルバム「pianissimo」(仮)発売予定!




まずハチ公の所へ、今日も周囲には外国の方が

土曜日の渋谷は混んでます。



東京も昨日から30を越す気温です

ハチ公前交差点



東急前交差点

bunkamura 前




bnkamura 内の喫茶店



今日の案内が・・・

ここからだとホールは3階になります。




次回のチラシもありました。



ちょうど入場開始でした。

若い人から高齢者まで、年齢層は幅広いです。


入場口付近です。



CDも沢山販売されてます。




渋谷なりの垢抜けた雰囲気が漂うホール内。




スタインウェイは最高の仕上がり状態でした。




今日のお花のリストです

《本日のお花》

●ギガンジウム
●ラークスパー(オーロララヴェンダー)
●スターチス(ヴァイオレット)
●トルコキキョウ(薄ヴァイオレット)
●リューココリネ(ヴァイオレット)
●バラ(ヴァイオレット)

●スモークツリー(レッド)
●ドウダンツツジ
●ドラセナ
●モンステラ




毎回、満員のオーチャードホール

今日のアンコールです



平日のBunkamura は空いてます


《アンコール曲》

・ショパン:練習曲 作品10-5 変ト長調「黒鍵」

・ラフマニノフ:前奏曲 作品23-6 変ホ長調

・リスト:パガニーニによる大練習曲より 
           第3番「ラ・カンパネラ(鐘)」



終演後の小山さん。素敵な笑顔です。
<撮影・掲載 了解済み>

花の香りがとても良かったです!



ルビンとマルコをいつもありがとう。

名曲探偵アマデウス・テレコムスタッフ様より



素晴らしいCDをこれからも・・・

ホールを出た所にもお花とアンコールの紹介が・・・



今日の素晴らしい感動を胸に・・・

次回チケットの販売も・・・



手作りアート




bunkamura の一コマ

心地よい音楽の中で飲むカフェ



夕方の渋谷は更に混んでました




やはり若い人が多いです

ハチ公広場は歩くのも大変



<プログラム>

<第12回 チラシ>



第11回目 サイン

第11回 レクチャー&サロン会


Date: 2011/6/25(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第11回レクチャー&サロン会

小山実稚恵の世界  レクチャー&サロン会

2011年6月6日(月) 19:00〜21:00
会場:オーチャードホール レッスン室

<前半>
レクチャー
小山実稚恵 X 萩谷由喜子(音楽評論家)

<後半>
サロン会


萩谷由喜子さんの公式サイト => こちらです


20回目のレクチャー&サロン会

まだ梅雨明け宣言はされてませんが、朝からとても良いお天気に恵まれ日中は26度まであがりました。
仕事を終え、途中食事をしてから渋谷へ向かいました。渋谷には6時頃に着きましたが平日の渋谷は空いてますね。
レクチャー&サロン会は年2回開催されているので、もう20回開催されています。これまでのレクチャーのお相手は、全て男性で黒田恭一さんを始め錚々たるメンバーでしたが今回は萩谷由喜子さんで始めての女性評論家がお相手になります。 小山さんと萩谷さんとのトークは昨年の12月14日に 杉並公会堂で行われた、小山実稚恵&萩谷由喜子のトークイベントでも一度拝聴していますが、その和やかで心温まるやり取りにはとても好感を持っています。
時間になると司会者の方が小山さんと萩谷さんをお呼びになりお二人が登場されました。
最初は被災地での小山さんの活動に付きまして萩谷さんが質問をされました。
小山さんの被災地での活動に付きましてはこちらでもご紹介をしていますが、この小山さんの活動が被災者の心に希望と勇気を与えてることは地元の新聞やメディアでも紹介をされています。小山さんは被災地の復興が終わるまでこの活動は継続して行っていくとの事です。普段のコンサート活動だけでも忙しい毎日なのに本当に頭が下がる思いです。
次に今回のプログラムについてのお話が萩谷さんから小山さんにされました。
今回のプログラムはショパンとドビッシーとの組合せで、ドビッシーについては、練習曲と前奏曲がメインとなります。小山さんとしてもドビッシーはこの練習曲と前奏曲がお気に入りとの事です。
そして今回のプログラムの曲の順番。これは各地での音の旅でも大きな話題になっていますが、単純にショパンを連続して弾いた後にドビッシーを連続して弾くと言った概念に捉われずプログラムを組んでおられます。このプログラムからも判る様に小山さんはとても思考が柔軟で知的なアイデアマンである事が分かります。ドビッシーの柔らかな世界からショパンに移るその意外性、そして最後の音が次の音の始まりになったり、響きが繋がったりとアイデア満載です。
第一部はエチュード繋がり。第二部は前奏曲の繋がり。そして12曲+12曲で24曲。色、数字、音、色々なファクターがこのプログラムに詰まっています。
面白いエピソードしては、あのリヒテルがドビッシーの前奏曲を弾く際に亜麻色の髪の乙女は外して弾かなかったとの事です。硬派のイメージがあるリヒテルならではの発想ですが、リヒテルが乙女の気持ち中でこの曲を弾くイメージはやはり沸かないので想像は付きます(笑)
そして目の前のピアノで水の精、「ヴィーノの門」(酒の門)、亜麻色の髪の乙女の3曲をお弾き頂きました。
小山さんと萩谷さんはとても相性が良いですね。とても自然でお友達同士で楽しく会話されている様で、私たちもとても楽しくレクチャーを受ける事が出来ました。個人的には、次回以降も萩谷さんがお相手ならばと思っております。。。

後半は、ファンの皆さんお待ち兼ねのサロン会ですが、サロン会の前に恒例の集合写真を撮りました。
サロン会は丸テーブルが用意されていて各人思うままに飲み物や軽食を取っています。
小山さんは皆さんと楽しい会話をされながらテーブルを移動されました。
前半のレクチャーと合わせ約2時間の楽しい時間も終りました。
6月25日のロマンの旅、今から楽しみです!


■マイシート・サロンフレンズのご案内=> こちらです




平日の渋谷は意外と空いてます

取りあえずハチ公の様子を見に(笑)



TOKYU 前の交差点

オーチャード入り口前



平日のBunkamura は空いてます

レクチャー&サロンの案内



チラシのコーナー

小山実稚恵の世界のチラシも・・・。



リハーサル室で行われます。

このドアを開けるとリハーサル室



ピアノの横でレクチャーが行われます。



レクチャーで紹介された水の精 UNDINE



後半のサロン会

皆に囲まれてのお二人



素敵なお二人です!
<撮影・掲載 了解済みです>



渋谷の夜もまた良いものです

ハチ公前 交差点


Date: 2011/6/6(月)

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