今日は名誉あるブザンソン指揮者コンクールでみごと優勝した山田和樹さんとのラヴェルです。
山田さんは東京藝大出身なので小山さんの後輩にあたる訳ですね。そして師匠はあの小林研一郎さんなのです。
ラヴェルのピアノ協奏曲は左手の演奏が良く弾かれるのですが今日は両手の方です。
まだまだ寒い日が続いていますがそろそろ春の気配を感じるこの頃です。
震災から早くも1年が立ちました。小山さんは東京都交響楽団と指揮者の小林小林研一郎さんと東北ツアーを終え、その帰りに”
ありがとうコンサート”でも共演した大船渡の甫嶺小学校と
大槌町吉里吉里の吉祥寺で慰問演奏をされて来ました。
小山さんのラヴェルはあまり聴ける機会がないので今日はとても楽しみにしています。
前半の1曲目は伊福部 昭:交響譚詩ですが伊福部さんと言えばゴジラの作曲家として有名ですね。
そしていよいよラヴェルです。
小山さんはワインレッドのドレスでラヴェルにはお似合いのドレスだと思います。
第1楽章はどこかで聴いたような・・・そう言えばガーシュインのラプソディーインブルーの様な曲ですね。ガーシュインの方が少し早く作曲しているのでラヴェルはこの影響を受けているのかもしれませんね。
小山さんのテンポの良いピアノは山田さんとも息がピッタリあっていて初めての共演とは思えないほど素晴らしいです。
そして叙情的な第2楽章はピアノの独奏部分が多く、まるでピアノリサイタルの様です。小山さんの素敵なピアノの音色がホール全体に鳴り響き、しばし時の流れを忘れる程に引き込まれていました。
第3楽章はとてもリズミカルでラヴェルらしい色彩豊かな楽章です。小山さんもとても楽しそうに弾かれていましたね。
指揮者の山田さん、そして東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんとの息も切らさぬ名演に沢山のブラボーと拍手が送られ小山さんは何度もカーテンコールをしていました。
後半のベルリオーズ:幻想交響曲も素晴らしく、以前に聴いた大野和士さんの名演奏を彷彿とするのもでした。
終演後のサイン会は2階への階段を利用して上手にアレンジされていました。
ファンの皆さんとのにこやかな会話の中に小山さんの暖かな心使いが見えていました。
ホールを出るとまだ小雨が降っていましたが、傘をささずとも駅まで辿りつける程度でした。
3月が終わるといよいよ4月。新学期が始まりますね。新たに社会人となられる方たちにとっては希望と不安の月だと思いますが、元気に頑張って欲しいと思います。
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