まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
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第9回 〜 感動のソナタ 〜

第9回 2010年 春 〜感動のソナタ〜  2010年6月12日(土) 

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第8回レクチャー&サロン 2010年5月13日(木)



第9回〜感動のソナタ〜 緑がかったグレー
錯綜する思い・安らぎと不安・立派な手ごたえ

公演日:2010年6月12日(土)
15:00開演

会場: Bunkamura オーチャードホール

(曲目)
シューベルト:ソナタ第13番 イ短調 作品120
ショパン:ソナタ第2番 変ロ短調「葬送」 作品35
ブラームス:2つのラプロディー 作品79より 第2曲
シューマン:ソナタ第3番 ヘ短調 作品14
        
<アンコール>
ショパン:
ワルツ 第19番 イ短調 遺作
ノクターン 第13番 ハ短調 作品48-1
シューマン:
ソナタ 第3番 ヘ短調 作品14より第3楽章 初版(1836年版)
ショパン:
ワルツ 第9番 変イ長調 作品69-1「別れのワルツ」 



今日は朝から素晴らしいお天気で渋谷への足取りも軽いです。
入場開始時間前に着きました。既にファンの皆さんはお見えになっていていましたが、今回はいつも以上に沢山の方々で入り口前は溢れかえっていました!
このシリーズは回を増すに従い盛大になってきています。今日もあのオーチャード 大ホールが満席状態です!

いつも思うのですが、オーチャードホールは渋谷の街のオアシスだと思います。
ホールに足を踏み入れるとそこは別世界。素晴らしいホールです。

今日のテーマは感動のソナタです。
シューベルト、ショパン、ブラームス、そしてシューマンです。
この様に魅力あふれるプログラムの組み合わせは、「小山実稚恵の世界」でなければ味わう事の出来ない無いものですね。その魅力が徐々に知れ渡り、聞くところに寄りますと、次回チケットの良いお席は直ぐに完売してしまう様です。

開演時間になり席につくと、徐々に照明が落とされいよいよ小山実稚恵の世界へ旅立ちます。
今日の小山さんのドレスはテーマ色であります緑がかったグレーでキラキラと光るアクセサリーが施されとてもゴージャスで素敵です。

まずはシューベルトのソナタです。
歌曲のイメージが強いシューベルトですが、このソナタからも歌を感じさせてくれるものがあります。
小山さんはとても楽しげに歌を奏でてくれました。
そしてショパンの葬送。以前はお葬式などのイメージが強くあまり好まない曲でしたが、改めて聴くとこんなに素晴らしい曲が世の中に存在しているのだ、としみじみと感じる事が出来る曲です。
小山さんは一転して、引き締まった様相になりピアノは重厚で威厳さえ感じる事が出来るソナタでした。
特に第3楽章。小山さんの熱きピアニズムは圧巻で、その感動に胸が打ち震え涙する思いでした。とにかく素晴らしい!!僕の葬儀の時は小山さんの葬送にしてくれと、遺言しようと思います(笑)。
後半はブラームス。小曲ですが、ブラームスの感動をタップリと味わせてくれました。
そしてラストはシューマンのソナタ。おそらく今回のプログラムで小山さんが一番弾きたい曲と思っているのではないでしょうか。
素晴らしい大曲です!シューマン特有のもやもやとした不安感と焦げる様な想い。揺れともつれの中で奏でられる小山さんのピアノはこのシューマンの微妙な心の揺れを見事に表現され、まさに感動のソナタのテーマに相応しいラストでした!
今日は特にブラボ〜の声援がすごかったですが、念のため僕ではありません(笑)
小心者なので心の中でブラボ〜でした。

そしてアンコールは4曲も。
どれも心に染み入る素晴らしいアンコールで、楽しみな時間でもあります。
特にショパンのノクターン 第13番は大のお気に入りの1曲なので嬉しかったです。

これで第9回 春の旅は全て終わり次は秋へ向けた旅が続きます。

小山さんは、この足で審査員を務める事になっています仙台国際コンクールへと移動です。
今年はこれまでにも増して多忙な小山さんです。
どうぞ健康にご留意され、25周年をお迎えください。


(おまけ記事)
僕は終演後に高校時代の同級とミニ同窓会を新宿で行いました。
30年近く会っていなくて突然、5人で会いました。会った瞬間、その容姿の変貌ぶりにお互い戸惑いは隠せませんでしたが(笑)、5分も話すうちに不思議なものであの当時に戻りましたね。
30年近くの空白が無くなり、昨日会った続きの様に会話は進みました。みんな元気で本当に良かった!
また会う約束をして、なごり惜しくも解散。家に着いたのは11時近くでした。



オーチャードでのコンサートの感想をお寄せください => こちらです

小山実稚恵さん25周年のお祝いメッセージをお寄せください => こちらです




ハチ公前広場は若者でいっぱい

まずはハチ公に挨拶をして・・・



何ともアグレッシブな渋谷・・・


ハチ公前交差点



オーチャードへ現着



今日の案内が・・・




ここにも今日の案内が・・・





大きなポスターも・・・




秋のチラシを発見・・・




穏やかな文化村


入場時間5分前。既に沢山の方々が・・・



続々と入場されます・・・




素晴らしいお花とスタインウェイ




開演前の様子です・・・


オーチャードは素晴らしいホールです!



CD売り場にも沢山の方々が・・・





休憩時間の一コマです・・・




1階ホワイエ

2階ホワイエ



終演後に・・・

アンコールをメモる皆さん



携帯で記録も・・・








本日のお花

イメージ<緑がかったグレー>


●アジサイ
●アンスリウム  ミドリ/バニラ
●リシアンサス
●レースフラワー

(緑)
●ユーカリ
●スモークツリー
●ドウダンツツジ
●サンキライ
●アスパラ・ベラ





次は秋にお会いいたしましょう・・・

素晴らしい献花・・・






帰りに見たら秋のチラシはありませんでした・・・



さらばオーチャード

ハチ公前交差点



今日もサインをゲットしました!



5月13日 レクチャー&サロンの写真



プログラムも9冊になりました



特性バインダーへ入れることに・・・



こんな感じで・・・


とても素晴らしいバインダーです!



<クリック 拡大>


秋のチラシ<クリック>



   (おまけ写真)

終演後、その足で新宿へ移動・・・

Date: 2010/6/12(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第9回レクチャー&サロン
第9回〜感動のソナタ〜 緑がかったグレー
錯綜する思い・安らぎと不安・立派な手ごたえ


2010年5月25日(日) 
レクチャー 19:00〜20:00
サロン会  20:00〜21:00

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第9回レクチャー&サロン

場所:オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/平野啓一郎
感動のソナタ

今回のテーマは感動のソナタです。
ソナタと言えばショパンのソナタ2番『葬送』。『葬送』と言えば平野啓一郎さんです。
今日のトークのお相手はとても楽しみにさせて頂いていました作家の平野啓一郎さん。
平野さんについては、皆さんもご存知の様に1999年に『日蝕』で芥川賞を受賞。
同年『一月物語』を刊行。2002年、大作『葬送』を刊行した素晴らしい作家です。
葬送に付いてはジョルジュサンドとの出会いではなく、別れた経緯を書かれております。
そして小山さんとの縁も沢山あり、2009年10月に「音楽の友」創刊800号記念として、ショパンの夢の一夜と題したトークをました。また先日放送されましたNHK・名曲探偵アマデウスの事件ファイル#60 葬送行進曲ミステリーツアーは、小山さんが演奏され平野さんがトークで出演されています。
ショパンについては平野さん語りは本当に熱いものがあり、ショパンを心底敬愛されている事をとても感じる事が出来ました。そしてショパンについて、とても深く調べられていまして、その語りはやはり文学を究められている方の語りでもありす。
平野さんの小山さんへの質問の中にショパンの演奏の難しさがありました。
ショパンの演奏については、リストなどの様な超越した難しい技巧を要するものではないが、その特別に跳躍した事で無いが綺麗に歩くとか、綺麗に話すとかであるショパン。それが難しいと小山さんは言われていました。
そして待ちに待った演奏は目の前でショパンの葬送・第3楽章をまず弾いてくださいました。
その素晴らしい迫力と感動。。。もう例え様が無いです!
お腹の底からピアノの音色を感じました。そして開放され、天国に上る様な葬送は時空を超え、200年前のショパンの時代へタイムスリップしました。
そして続けてのシューベルトのソナタ13番は軽やかで幸福な旋律。幸せと感動を一度に感じました。
平野さんを始め、今日の皆さんは恐らくこの至福の時間を一生忘れる事の無い素晴らしい一ページになったと思います。
平野さんは中学生時代からショパンが好きで、当時は自分より年上のショパンを感じていたが、だんだんショパンの往年の年に近ずいてきた。その短い生涯の中で本当に凄い音楽を残してきており、それは天才と言われるものであると語られ、シューマンとはまた違った洗練された人間である事を語られていた様に思います。
最後にクララのテーマに使われているシューベルトのソナタ第3番を弾かれました。
楽しかったトークも終わり後半はお待ちかねのサロン会ですが、その前にファンの皆さんとの合同の記念撮影がありました。
サロン会では顔なじみのファンの方も多くリラックスした雰囲気の中で小山さんの話題に花が咲きました。
小山さんは一つ一つテーブルを回られ、ファンの皆さんとの会話を楽しまれていました。
あっと言う間の2時間でしたが、小山さんを交えた至福の時間をファンの皆さんと楽しむ事が出来ました。

次は、6月12日のオーチャードで皆さんとお会いする事になります。。。。。


ハチ公前交差点・今日は比較的空いてます

東急デパート側よりオーチャードへ



オーチャードでは沢山の催しが・・・



文化村も今日は閑散としてました。



レクチャー&サロン会の案内
既にファンの方が開演を待っていました


Date: 2010/5/13(木)

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