今日は朝から素晴らしいお天気で渋谷への足取りも軽いです。
入場開始時間前に着きました。既にファンの皆さんはお見えになっていていましたが、今回はいつも以上に沢山の方々で入り口前は溢れかえっていました!
このシリーズは回を増すに従い盛大になってきています。今日もあのオーチャード 大ホールが満席状態です!
いつも思うのですが、オーチャードホールは渋谷の街のオアシスだと思います。
ホールに足を踏み入れるとそこは別世界。素晴らしいホールです。
今日のテーマは感動のソナタです。
シューベルト、ショパン、ブラームス、そしてシューマンです。
この様に魅力あふれるプログラムの組み合わせは、「小山実稚恵の世界」でなければ味わう事の出来ない無いものですね。その魅力が徐々に知れ渡り、聞くところに寄りますと、次回チケットの良いお席は直ぐに完売してしまう様です。
開演時間になり席につくと、徐々に照明が落とされいよいよ小山実稚恵の世界へ旅立ちます。
今日の小山さんのドレスはテーマ色であります緑がかったグレーでキラキラと光るアクセサリーが施されとてもゴージャスで素敵です。
まずはシューベルトのソナタです。
歌曲のイメージが強いシューベルトですが、このソナタからも歌を感じさせてくれるものがあります。
小山さんはとても楽しげに歌を奏でてくれました。
そしてショパンの葬送。以前はお葬式などのイメージが強くあまり好まない曲でしたが、改めて聴くとこんなに素晴らしい曲が世の中に存在しているのだ、としみじみと感じる事が出来る曲です。
小山さんは一転して、引き締まった様相になりピアノは重厚で威厳さえ感じる事が出来るソナタでした。
特に第3楽章。小山さんの熱きピアニズムは圧巻で、その感動に胸が打ち震え涙する思いでした。とにかく素晴らしい!!僕の葬儀の時は小山さんの葬送にしてくれと、遺言しようと思います(笑)。
後半はブラームス。小曲ですが、ブラームスの感動をタップリと味わせてくれました。
そしてラストはシューマンのソナタ。おそらく今回のプログラムで小山さんが一番弾きたい曲と思っているのではないでしょうか。
素晴らしい大曲です!シューマン特有のもやもやとした不安感と焦げる様な想い。揺れともつれの中で奏でられる小山さんのピアノはこのシューマンの微妙な心の揺れを見事に表現され、まさに感動のソナタのテーマに相応しいラストでした!
今日は特にブラボ〜の声援がすごかったですが、念のため僕ではありません(笑)
小心者なので心の中でブラボ〜でした。
そしてアンコールは4曲も。
どれも心に染み入る素晴らしいアンコールで、楽しみな時間でもあります。
特にショパンのノクターン 第13番は大のお気に入りの1曲なので嬉しかったです。
これで第9回 春の旅は全て終わり次は秋へ向けた旅が続きます。
小山さんは、この足で審査員を務める事になっています
仙台国際コンクールへと移動です。
今年はこれまでにも増して多忙な小山さんです。
どうぞ健康にご留意され、25周年をお迎えください。
(おまけ記事)
僕は終演後に高校時代の同級とミニ同窓会を新宿で行いました。
30年近く会っていなくて突然、5人で会いました。会った瞬間、その容姿の変貌ぶりにお互い戸惑いは隠せませんでしたが(笑)、5分も話すうちに不思議なものであの当時に戻りましたね。
30年近くの空白が無くなり、昨日会った続きの様に会話は進みました。みんな元気で本当に良かった!
また会う約束をして、なごり惜しくも解散。家に着いたのは11時近くでした。