まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
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主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第8回 〜 変奏の夢 〜

第8回 2009年 秋 〜変奏の夢〜  2009年11月14日(土) 

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第8回レクチャー&サロン 2009年10月25日(日)



第8回〜変奏の夢〜 明るい水色:透明感のあるファンタジー

公演日:2009年11月14日(土)
15:00開演

会場: Bunkamura オーチャードホール

(曲目)
シューマン : アベッグ変奏曲 作品1
モーツァルト : ソナタ 第11番 イ長調 K.331 (トルコ行進曲つき)
メンデルスゾーン : 厳格な変奏曲 ニ短調 作品54
 〜 休憩 〜
ベートーヴェン : ソナタ 第12番 変イ長調 作品26
ラフマニノフ : コレルリの主題による変奏曲 作品42

<アンコール>
ラフマニノフ:13の前奏曲より ト長調 作品32-5
ショパン:
ワルツ 第8番 変イ長調 作品64−3
ワルツ 第2番 変イ長調 作品43−1「華麗なる円舞曲」



今日は朝から雨でとても寒い一日がスタートしましたが、何と昼頃から薄日が射して雨があがりました!
小山さんは晴れを招く女性なので今日もきっとその恩恵かも!?
小山さんは12日は天皇陛下御在位20周年の祝賀会で国立劇場でシューベルトを演奏されましたが、その翌々日がロマンの旅と本当に充実した活動をされています。国立劇場での様子はNHKの特別番組で生中継されましたが、天皇陛下並びに皇后陛下も演奏を熱心に聴かれていました。そして祝賀会が終わり退席される際に、天皇陛下並びに皇后陛下は小山さん、堤さん、樫本さんの基に歩み寄られお言葉を掛けられておりました。きっと素晴らしい演奏に深く感銘されそのお礼を述べられていたのでしょう。
渋谷駅に着くと構内は沢山の警察官の方がいました。そうです、今日はオバマ大統領がサントリーホールで演説をされたのですね。渋谷の街の要所にも警察官の方がいて物々しい警備が引かれていましたね。昨日と引き続き、警察官の方々も大変な事ですね。
bnkamura に着くと、そこは落ち着いた雰囲気が漂っていました。本当にここは渋谷のド真中なのかと思ってしまいます。
bunkamura の中を少し散策すると小山さんのポスターをあちらこちらで見ることが出来ました。
そして既に第9回のチラシも置かれていました。
ホール入り口前には2時30分少し前に着きましたが、既に沢山の方々が入場開始を待っていました。
時間となり中に入ると、そこはもう小山実稚恵ロマンの旅が始まっていました。
今日のお花の案内とスケジュールがまず目に入り、そして第9回の特大のポスターも置かれていました。
小山さんのファンの皆さん以外にも、沢山の著名人の方がロビーにいました。先日の朝日カルチャーで小山さんとレクチャーされた真嶋雄大さんがおられ、思わずお声がけさせて頂いたところ何と僕の事を覚えて下さっていました。僕は真嶋さんの目の前の席にいたのですが、しっかりと目に焼きついていた様です(笑)。直ぐ傍にはレクチャー・サロンで小山さんと対談された事もあります片桐卓也さんもおられました。
キョロキョロ歩き周っている内に開演時間が来ました。今日は青いバラがとても素晴らしい。舞台上は既に変奏の夢が奏でられていました。
そして小山さんがピアノの前に。。。ドレスはまばゆいばかりのブルーを貴重とした中に模様をあしらったもので、背後にある青いバラとのコラボレーションが素晴らしいです。音作りも素晴らしいですが、この様な舞台作りも小山さんらしい演出がなされています。舞台そのものが芸術作品と言っても過言ではありません。
まずはシューマンとモーツァルト。心地よく演奏が始まりました。おっ!今日のピアノは素晴らしい!!カチッとした重低音からシャープに響き渡る高音まで、音のバランスが素晴らしく良いですね。一音一音がこもる事無くとてもクリアーで音の泡立ちさえ感じることの出来る素晴らしいピアノです。小山さんも弾きやすいのか、いつも以上に気持ち良さそうに奏でていました。そしてあまり聴くことの無いメンデルスゾーンの変奏曲ですが、これが素晴らしく感動的且つ色彩豊かな曲で、それを熱く弾きまくる小山さんが素晴らしかったです!これほどまでに聴かせてくれるのか!!!小山さんはこの様に感情豊かな曲は大変に得意とされるピアニストですね。僕もそうですが、皆さんもこの生の迫力に圧倒された事でしょう。
重低音から高域まで、ダイナミックレンジは限りなく広く正にピアノの醍醐味を味わいさせてくれる絶品の曲でした!!!
そして後半は、まずベートヴェンのソナタ。先ほどのメンデルスゾーンとは違い、派手さは無い曲作りですが、やはり人間味溢れるベートヴェンの曲。心打たれますね!
そして最後は待ちに待ったラフマニノフの変奏曲。繊細さとダイナミックスが共存した素晴らしい曲です。また泣かせる曲でもありますね。今日はひた向きにこの曲を弾いている小山さんを見ていて、あぁ、小山さんは本当にピアノを、そして音楽を愛しているのだな。としみじみ感じました。小山さんの想いを十分に味わう事の出来た名演奏でした。
それにしても今日のコンサートの皆さんのマナーは最高でした。小山さんの指が鍵盤から離れ、小山さんが一息付いたと分かった瞬間から拍手が入りました。演奏が終わったの余韻を十分に味わうことが出来ました。
心の底から小山さんのピアノを聴きたい!と言う皆さんの思いが伝わって来ました。そして小山さんにもその思いを十分に知って頂いた事と思います。アンコールはラフマニノフの前奏曲とショパンのワルツが2曲でした。
今日は色々な変奏の夢を見させて頂きました。心に残りました。。。。。
そしてこのシリーズも1/3を終わりました。残すことあと8年(16回)、皆さん健康に十分注意して次回またオーチャードでお会いいたしましょう。



曇りですが雨の心配はなさそう

この交差点を渡ると bunkamuraです



bunkamura 20周年

落ち着いた雰囲気の bunkamura



インフォメーション前に案内が・・・




bunkamura のお店の店頭に・・・

小山さんのハンドブックが・・・



インフォメーションボードの中央に小山さんが・・・

2010年のチラシも・・・



丁度入場開始の時間です。

皆さん、一斉にご入場されました。



青いバラが鮮やかです!


<本日のお花>

●アバランチェ(バラ)
 ※白いバラに青を染めています。
●デルフィニューム
 ・オーロラブルー(濃い青)
 ・スプレープラチナブルー(薄い青
 ・水のワルツ(少し紫がかった青)

(緑)
●グニューカリ  ●ハラン
●レモンリーフ  ●コチア
●ヤシ

(木)
●ドラゴン柳


本日の予定




携帯でパチリと・・・



開演前(2階より)

開演前(1階より)


.CDも販売されていました。
休憩時間のひとコマです



次回の大型ポスター

ハイビジョン映像



くつろげる喫茶コーナー

若い方も大勢いらしてました



2階付近の様子




アンコールの案内をパチリ・・・




マルコとルビンのお医者さんとアマデウスの皆さんより




ホール出口にも今日のアンコールが・・・

あと1ヶ月足らずで今年も幕を閉じます







bunkamura 内の花屋さんに・・・

舞台に飾られていたバラが・・・



5時30分頃ですが既に日は落ちてました




道玄坂より渋谷駅へ向かいます




ハチ公前の交差点

ハチ公にも挨拶を・・・



ハンドブックにサインを頂きました

サロン会の集合写真



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Date: 2009/11/14(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第8回レクチャー&サロン

2009年10月25日(日) 
開演:15:00〜17:00


オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第8回レクチャー&サロン

場所:オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/川本三郎


今日の小山さんとのトークは音楽評論家でなく映画評論家の川本三郎さんです。
クララ・シューマン 愛の協奏曲のプログラムに小山さんと共に寄稿されています。
まず話の最初が突発性難聴(ある日突然耳が聞こえなくなる病気)の話で川本さんがこの病気で方耳がご不自由との事で実は小山さんもこの病に掛かった事があったのでした。これには僕も驚きました!(もう大分昔の事の様で今は全く問題が無いとのこと。)ただ、小山さんは気がついて早く病院に行ったために大事に至らなかったそうです。
この病は音楽家の職業病の様でバイオリニストなどがよく掛かる病気の様ですが、音と暮らしている演奏家にとっては怖い病気ですね。
またピアノの調律師の方の話も出ましたが、小山さんの希望する音を調律出来る方は、やはり長年のキャリアがあり意思が通じ合う調律師さんの様です。
更に評論家の話が出て川本さんが言うには、音楽評論家が一番難しいとのこと。例えば映画や文学の評論家なら見たり読んだり出来るが音楽は聴くだけの評論で抽象的な分、難しいのでは、との事でした。
あとクラシックの作曲家や指揮者になぜ女性が少ないのか?との話題が出たと思いましたが、この辺の記憶は飛んでます。
最後に変奏の5曲の中からそれぞれのテーマを弾いて頂きましたが、やはり目の前で聴く小山さんのピアノの音は心の底まで響きますね♪
今日は音楽評論家の方でないので、目線が僕ら素人と同じなので違った意味で楽しめたトークでした。
トーク後に小山さんが演奏されたスタインウェイの椅子に座ってみましたが、椅子は意外と硬く少し驚きましたが、今思うとほど良い硬さであれなら長時間座っても疲れないかも、と思いました。

後半のサロン会はいつもお見かけする方が沢山いましたね。
小山さんのコンサートで僕を良く見かけます。と初めてお声がけして下さった方もいました。
でも僕がファンサイトをやってる事は、皆さん気がついていないでしたね。
集合写真も撮って頂きまして今回もとても心置きなく寛げたサロン会でした。僕に取りましては記念になる一日でした。
11月のオーチャードでの変奏の夢。今から楽しみです!



文化村インフォメーション前に案内が・・・

いつものリハーサル室です。



大野さんの隣に小山さんのチラシが・・・



文化村は賑わっていました。


ここからオマケの写真!

表はすっかり暗くなってました。
渋谷駅までの道中。



109前交差点

109前



ハチ公は今日も元気!

ハチ公前広場


Date: 2009/10/25(日)

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