今日は朝から雨でとても寒い一日がスタートしましたが、何と昼頃から薄日が射して雨があがりました!
小山さんは晴れを招く女性なので今日もきっとその恩恵かも!?
小山さんは12日は天皇陛下御在位20周年の祝賀会で国立劇場でシューベルトを演奏されましたが、その翌々日がロマンの旅と本当に充実した活動をされています。国立劇場での様子はNHKの特別番組で生中継されましたが、天皇陛下並びに皇后陛下も演奏を熱心に聴かれていました。そして祝賀会が終わり退席される際に、天皇陛下並びに皇后陛下は小山さん、堤さん、樫本さんの基に歩み寄られお言葉を掛けられておりました。きっと素晴らしい演奏に深く感銘されそのお礼を述べられていたのでしょう。
渋谷駅に着くと構内は沢山の警察官の方がいました。そうです、今日はオバマ大統領がサントリーホールで演説をされたのですね。渋谷の街の要所にも警察官の方がいて物々しい警備が引かれていましたね。昨日と引き続き、警察官の方々も大変な事ですね。
bnkamura に着くと、そこは落ち着いた雰囲気が漂っていました。本当にここは渋谷のド真中なのかと思ってしまいます。
bunkamura の中を少し散策すると小山さんのポスターをあちらこちらで見ることが出来ました。
そして既に第9回のチラシも置かれていました。
ホール入り口前には2時30分少し前に着きましたが、既に沢山の方々が入場開始を待っていました。
時間となり中に入ると、そこはもう小山実稚恵ロマンの旅が始まっていました。
今日のお花の案内とスケジュールがまず目に入り、そして第9回の特大のポスターも置かれていました。
小山さんのファンの皆さん以外にも、沢山の著名人の方がロビーにいました。先日の朝日カルチャーで小山さんとレクチャーされた
真嶋雄大さんがおられ、思わずお声がけさせて頂いたところ何と僕の事を覚えて下さっていました。僕は真嶋さんの目の前の席にいたのですが、しっかりと目に焼きついていた様です(笑)。直ぐ傍にはレクチャー・サロンで小山さんと対談された事もあります
片桐卓也さんもおられました。
キョロキョロ歩き周っている内に開演時間が来ました。今日は青いバラがとても素晴らしい。舞台上は既に変奏の夢が奏でられていました。
そして小山さんがピアノの前に。。。ドレスはまばゆいばかりのブルーを貴重とした中に模様をあしらったもので、背後にある青いバラとのコラボレーションが素晴らしいです。音作りも素晴らしいですが、この様な舞台作りも小山さんらしい演出がなされています。舞台そのものが芸術作品と言っても過言ではありません。
まずはシューマンとモーツァルト。心地よく演奏が始まりました。おっ!今日のピアノは素晴らしい!!カチッとした重低音からシャープに響き渡る高音まで、音のバランスが素晴らしく良いですね。一音一音がこもる事無くとてもクリアーで音の泡立ちさえ感じることの出来る素晴らしいピアノです。小山さんも弾きやすいのか、いつも以上に気持ち良さそうに奏でていました。そしてあまり聴くことの無いメンデルスゾーンの変奏曲ですが、これが素晴らしく感動的且つ色彩豊かな曲で、それを熱く弾きまくる小山さんが素晴らしかったです!これほどまでに聴かせてくれるのか!!!小山さんはこの様に感情豊かな曲は大変に得意とされるピアニストですね。僕もそうですが、皆さんもこの生の迫力に圧倒された事でしょう。
重低音から高域まで、ダイナミックレンジは限りなく広く正にピアノの醍醐味を味わいさせてくれる絶品の曲でした!!!
そして後半は、まずベートヴェンのソナタ。先ほどのメンデルスゾーンとは違い、派手さは無い曲作りですが、やはり人間味溢れるベートヴェンの曲。心打たれますね!
そして最後は待ちに待ったラフマニノフの変奏曲。繊細さとダイナミックスが共存した素晴らしい曲です。また泣かせる曲でもありますね。今日はひた向きにこの曲を弾いている小山さんを見ていて、あぁ、小山さんは本当にピアノを、そして音楽を愛しているのだな。としみじみ感じました。小山さんの想いを十分に味わう事の出来た名演奏でした。
それにしても今日のコンサートの皆さんのマナーは最高でした。小山さんの指が鍵盤から離れ、小山さんが一息付いたと分かった瞬間から拍手が入りました。演奏が終わったの余韻を十分に味わうことが出来ました。
心の底から小山さんのピアノを聴きたい!と言う皆さんの思いが伝わって来ました。そして小山さんにもその思いを十分に知って頂いた事と思います。アンコールはラフマニノフの前奏曲とショパンのワルツが2曲でした。
今日は色々な変奏の夢を見させて頂きました。心に残りました。。。。。
そしてこのシリーズも1/3を終わりました。残すことあと8年(16回)、皆さん健康に十分注意して次回またオーチャードでお会いいたしましょう。