まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第7回 〜 若き恋 〜

第7回 2009年 春 〜若き恋〜  

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第7回レクチャー&サロン 



12年間・24回リサイタルシリーズ

2009年6月20日(土)開演15:00
 
■若草色:初々しい若さと希望・あふれるエネルギー

ショパン: ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9-1
ショパン: ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
シューマン: 謝肉祭「4つの音符による面白い情景」作品9
〜 休憩 〜
ブラームス: ソナタ 第3番 ヘ短調 作品


<アンコール>
ショパン:
ピアノ協奏曲第2番ヘ短調第2楽章 (編曲者:ショパン)
ノクターン第20番




                        若草の香りにつつまれて

                         そこに芽生えるのは、若き恋
     
                    燃えるような情熱と

                   憧れ
 
              希望に溢れる

                    真っ直ぐな思いが

                          真っ直ぐに気持ちを伝え

                                                              
michie


まずは今日のコンサートの感想を書く前に、黒田恭一さんを偲びたいと思います。
東京生まれ。東京都立西高等学校、早稲田大学教育学部卒業。
在学中からクラシック音楽評を雑誌などに書き、以後、音楽評論一筋に歩まれてきました。
新聞、雑誌への執筆が多くあり、特にコンサートやオペラ、レコードなどの評論で活躍し1999年には東京の東急Bunkamuraオーチャードホールのプロデューサーに就任され、小山実稚恵の世界にも大きく関われて来ました。
レクチャー&サロン会では小山さんと共にウィットにとんだ素晴らしいお話をしてくれました。
しかし残念な事に2009年5月29日多臓器不全のため東京都内の病院で死去されました。享年72歳でした。
今日のコンサートは小山さんが黒田先生に心を込めて演奏されていたと思います。

今日は朝からとても良いお天気でした。梅雨も中休みと言った所でしょうか。渋谷の街も夏モードでしたね。
文化村には2時頃到着してブラブラと館内を歩きオーチャードホールには2時30分に到着。
丁度入場開始となりました。
今日は沢山の小山ファンが訪れる日でもあり、いつもお見受けしている沢山の皆さんとも挨拶が出来ました。
今回のテーマであります初々しい若さと希望・あふれるエネルギーを開演前より感じました。
世界的な不況や新型インフルエンザ。明るい話題が少ない中、今日は元気ハツラツの一日になりそうです!
会場に入ると舞台には今日のテーマ色である若草色を集めた素晴らしいお花が添えられていました。
このお花を見るのも楽しみの一つになっています。
フロアーには名探偵アマデウスのスタッフの皆さんからの素敵なお花も飾られていました。
名探偵アマデウスでは、ラ・カンパネラ、さすらい人幻想曲、シューベルトの鱒、そしてチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」のコメントと部分演奏で出演されました。どの回も素晴らしい内容の番組でした。スタッフの皆さんの感性が光る数少ないクラシック番組です。
さて開演の時間になりました。
今日の小山さんは目の覚める様な若草色。実はこの色は小山さんが一番好きな色で、このファンサイトもこの色を意識して作成しています。
まずはショパンのノクターンの1番、2番。しっとりとしたピアノの余韻が会場内に響き渡ります。
都会の砂漠の中に緑り溢れる木々が生い茂り目の前に浮かんで来る様です。
そしてシューマン: 謝肉祭。この曲はこれまでに何度と無くレクチャーで勉強していますので、ASCHの事などが自然に思い出されて来ます。小山さんは本当に楽しくピアノをお弾きになられていますね。聴いている我々までも嬉しさが伝わってきます。
後半は楽しみにしていたブラームスのソナタ 第3番です。
この作品はブラームスが20歳の頃で若い力がみなぎっているエネルギッシュなもの。
まさに今回のテーマである、初々しい若さと希望・あふれるエネルギーです!
小山さんの冴え渡るピアノタッチ、そしてゆるぎないエネルギー。感動に心が震えました!
小山さんの奏でるブラームスのソナタは何て素晴らしいのだろう。一度で虜になりました。
まだまだ聴いてない名曲があるのですね。小山実稚恵の世界、そして音の旅ではこの埋もれた名曲も聴ける。小山さんのこの壮大な企画に感謝したいですね。
アンコールの曲は、音の旅での皆さんの感想から聞いていたショパン:ピアノ協奏曲第2番・第2楽章です。
ピアノソロで始めて聴く2番。そしてその鳥肌が立つほどの感動を目の当たりにしました。
小耳に挟んだ話ですが、あのピアノ・ソロ用の編曲は実はショパン自身のもので、今ポーランドで順次刊行されているショパン全集(ナショナル・エディション版)から多分1年くらい前から出版されているそうです。
ショパンがコンチェルトにする前の段階で、恐らく自分が全体を通して弾いてみた時の楽譜の様です。
ですから、ショパンの音楽そのままなので、ピアノ・ソロで弾いても、とても自然に音楽が流れる様ですね。
同様に、第1番もソロ用の楽譜があるみたいです。
楽譜も出版されたことですし、これからは演奏される機会が、きっとあちこちで増えるのではないかと思います。
小山さんも全曲ソロバージョンで演奏するかもですね!楽しみです!!
そしてノクターン第20番。小山さんの想いがヒシヒシと伝わって来て、この曲は黒田先生に捧げられていたと僕は感じました。
素晴らしい感動に答え、沢山のブラボーが場内を響き渡りました。
絶えることの無い拍手に送られ小山さんの2009年春のコンサートは終演しました。
・・・・・
では皆さん、次は2009年秋にまたオーチャードでお会いいたしましょう!




2時頃渋谷に着きました。(ハチ公前交差点)

とても良い天気です。



オーチャード 20周年

文化村は若い人でにぎわってます。


早速ポスターを発見!



秋のチラシを発見しました!




インフォメーション前に案内が・・・・




丁度、入場開始となりました。




テーマ色は若草色。素晴らしいお花です!
      
     ・トルコ桔梗(グリーン・クリーム)
     ・ユリ(ノーブル)
     ・アジサイ(アナベル)
     ・アンセリウム
          (緑)
     ・栗
     ・スモークツリー
     ・ドウダンツツジ
     ・サンキライ



名探偵アマデウスのスタッフの皆さんから・・・




暑く喉が渇きます。喫茶が大賑わい。

小山さんの沢山のCD



2階フロアー




休憩時間の1階フロアー

終演となりました!



終演後のフロアーは沢山の皆さんが・・・




今日の思い出を胸に・・・



帰りは久しぶりにライオンに寄りました。

< クリックでプログラム >



ハンドブックにサインを頂きました。

サロン会の集合写真



2009年秋も素敵な旅です!

< クリックでプログラム >



Date: 2009/6/20(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第6回レクチャー&サロン

2009年5月21日(木) 

レクチャー 19:00〜20:00
サロン会  20:00〜21:00


オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 
第7回レクチャー&サロン

場所:
オーチャードホール B1F リハーサル室

出演者:小山実稚恵/片桐卓也


早いもので「小山実稚恵の世界」(音の旅)も第6回が過ぎ、いよいよセカンドステージの第7回を迎えます。
まず今回(第7回)は〜若き恋〜と言う事でショパンとシューマンそしてブラームスの19歳から20歳にかけての初期の作品になります。こだわりのプログラムではブラームスのソナタ3番も含まれています。
シューマンの謝肉祭では、「4つの音符による面白い情景」と言う副題が設けられていますが、この4つの音符と言うのがASCHと言う4つの文字で構成されていて、これはシューマンの恋人であるエルネスティーヌが住んでいた土地の名前でありこの音符が曲のあらゆる所に盛り込まれているのです。
実際の曲では流れる様に過ぎてしまうこのASCHを小山さんが用意したパネルと実際にピアノを使ってとても分かりやすく説明いて下さいました。
(ASCHとは、  A=イ音(ラ) S(ES)=変ホ音(ミ♭) C=ハ音(ド) H=ロ音(シ) です。)
そして何とシューマンの名前 SCHumAnn の名前の中にもこのASCHがしっかりと含まれている事にシューマンは気がつきとても気に入った様で、シューマンもなかなか可愛い所があるなぁ、なんて思いました(笑)。
あと謝肉祭の中にはクララを描いた部分があり、確かこの部分も弾いて下さったと思います。
僕は丁度ピアノの真ん前の席でその距離はわずか2メートル。その音の迫力と言えばもう鳥肌ものでした。
そう言えばレクチャーの冒頭で小山さんは音について説明されていましたが、音は耳から伝わる音と骨から伝わる骨伝導があると。。。
ピアノも舞台から伝わる音があり例えばピアノを一センチ移動しただけで音が全く変わる場合がある。とお話されていました。今日のピアノの位置はとにかく床に音が伝わる環境だった様で椅子を通して体全体に音が響き渡りました。この感覚は始めての体験でしたね。音の響きに”ものすご〜〜〜く”感動しましたね。
あと小山さんは5月の中旬にポーランド(ワルシャワ)で例のショパン・ピアノ協奏曲の新譜のレコーディングに行かれたとの事です。
発売は来年の1月との事でした。今半のサロン会でお聞きしたのですが、とても順調にレコーディングが進み、今回の録音ではソニーと「トリトーナス」というドイツから来られた録音チームのスタッフとワルシャワで合流してレコーディングが行われた様です。
季節がすごく良かったとの事で若いショパンが作った曲にピッタリの季節にレコーディングが出来て最高のコンディションだった様です。
ショパンのピアノ協奏曲と言えば、曲の構築性では1番ですが切なさと美しさでは2番であり、まるでラブレターを綴った様な曲で小山さんはどちらの曲も好きだとの事です。
最後にノクターンの2番を弾いていただきました。
狭い場内を一杯に包んだ音の響き、そして床からの音の響きも身体全体に響き渡りました。演奏が終わり暫くの間、静かな時間が流れました。まさにプライベートコンサートの醍醐味ですね。通常のコンサートでは決して味わう事の出来ない至福の時間で前半は終わりました。

後半は、サロン会です。
今回は前回より多くの方が参加されていました。
前回全員での写真撮影会がありましたが、今回も全員での写真を撮って頂きました。
そしてワイン、ビール、ジュースなどの飲み物とバイキング形式の食べ物を摘みながらの団欒のひと時です。
小山さんの熱烈なファンの方ばかりなので小山さんの話で多いに盛り上がりました。始めてお会いした方でも話の話題には全く困りませんね。
円卓が用意され、皆さん自由に集まり飲んだり食べたりで話が弾みました。
小山さんはそれぞれの輪の中に入り込み、ごく自然に打ち解けて話をされていましたね。・・・・・
第7回はまずは仙台からのスタートですね。
新型インフルエンザや世界的不況など、世の中暗い話ばかりですが、音の旅に心を委ね、負けずに頑張って行きたいですね。




6時10分頃渋谷に着きました。(ハチ公前交差点)

東急デパート前交差点



Bunkamura 入り口

今日は平日で驚くほど空いてました。



色々な催し物が楽しめます。

オーチャードホールでも多彩な催し物が。。。


ここから帰りの写真


インフォメーションの横に案内がありました。

Bunkamuraは 20周年記念




Bunkamuraは 20周年記念



先日、あゆが現れて騒然となった109前交差点

ハチ公前交差点



渋谷駅 JRハチ公口前



Date: 2009/5/21(木)

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