まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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第2回  献 呈 〜


第2回 2006年 秋 〜 献 呈 〜

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第2回レクチャー&サロン


第2回 2006年 秋 〜 献 呈 〜

2006年11月25日(土)開演15:00 深緑:思いやりと深い強さ
〔シューマン没後150年〕
メンデルスゾーン: 無言歌集 より
作品19−1 ホ長調「甘い思い出」
作品38−6 変イ長調「デュエット」
作品30−6 嬰へ短調「ヴェニスの舟歌」
作品67−2 嬰ヘ短調「失われた幻想」
作品38−2 ハ短調「失われた幸福」
作品67−4 ハ長調「紡ぎ歌」
作品62−1 ト長調 「5月のそよ風」
シューマン: ソナタ 第2番 ト短調 作品22
シューマン=リスト: 献呈(ミルテの花 第1曲)
リスト: ソナタ ロ短調

<アンコール>
1.ロベルト=シューマン:
色とりどりの小品 作品99の中にある「5つのアルバムの綴り」の第1曲の変奏として>
 ・クララ=シューマン:ロベルト=シューマンの主題による変奏曲作品20より 主題と第1変奏
 ・ブラームス:シューマンの主題による変奏曲作品9より 第8変奏と主題
 ・クララ=シューマン:ロベルト=シューマンの主題による変奏曲作品20より 第7変奏
2.リスト:パガニーニによる大練習曲集より 第3番“ラ・カンパネラ”
3.クララ=シューマン:3つのロマンス 作品11−1
4.リスト:愛の夢 第3番


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さて、今日は第2回 献呈 のリサイタルです。
お天気は久々の抜けるような快晴です。こんなに良いお天気に恵ぐまれるなんてさすがわ小山さんです!
まさとの行事としまして、まずは名曲喫茶ライオンで気持ちを落ち着かせてきました。
例のごとく軋む扉を押して中に入るとそこはもう別世界!!
暗くどんよりした店内は何とも言えぬ雰囲気をかもし出していて、カビの匂い?のと軋む床は合いも相変わらずと言った所でしょうか。
席に着くと丁度お客のリクエストでメンデルスゾーンの交響曲 第4番「イタリア」 がトスカニーニのレコードで掛かる所でした。
観客は私を含め4名でした。。。。。
気分が落ち着いた所で、気合を入れ直しいざオーチャードへ出発です!!
ここから徒歩で約7分位で着きます。
開演15分前に着きましたが、既に沢山の方が時間待ちをしていて開演時間には長蛇の列になっていました。
ホール内に入るとあっと言う間に沢山の人で溢れてしまい、何だか春の時よりも盛り上がりが凄い気がします!!
今日はサイン会もあり、ぴあ出版の「小山実稚恵の世界」と11月22日に発売されたばかりのシューベルトと限定販売のベストアルバムが飛ぶように売れていました。
春の公演の時と同じく舞台には大きな花が添えられていていました。春は白でしたが今日は薄いグリーンを基調としたとっても素敵なお花です。
開演時間になりました。1階、2階、3階席と全て満席のお客さんはドキドキしながら小山さんを待っています。
舞台の袖の扉がスッと開くとダークグリーンのドレスの小山が登場されました。ドレスの色は今日のイメージカラーである深い緑で舞台の
お花との微妙な色合いが何とも言えず素敵です♪
前半はメンデルスゾーンの無言歌です。無言歌とは「言葉のない歌曲」でして、その言葉からしてもうロマンを感じてしまいます。
メンデルスゾーンのロマン香るメロディーが小山さんのピアノから溢れんばかりに押し寄せてきます。
私は「ヴェニスの舟歌」が特にお気に入りで、この時にはもう胸が締め付けられる想いで小山さんからのメッセージを受け取っていました。
以前はピアノの音を楽しんでいましたが、最近では音と共に小山さんからのメッセージも楽しむ事が出来ると感じています。
先日のレクチャー・サロンでの小山さんと黒田先生のお話を思い浮かべ、自分なりに調べたメンデルスゾーンの事などもイメージしながらメンデルスゾーンのいた時代にタイムスリップしていました♪
小山さんからの優しくロマン溢れるメッセージを十分に満喫した所で、次はシューマンのソナタ・第2番です。
ロマン香るメンデルスゾーンから、シューマンのファンタジーの世界へと小山さんのピアノに導かれて行きます。
シューマンがクララを想う気持ち。。。。沸いては消えて行くその交錯するファンタジーの世界。小山さんのピアノからまさとの心に優しく問いかけてきます。
シューマンのかきむしられる様な想いの世界にどっぷり浸かった所で前半が終了しました。
休憩時間にフロアーに出ると溢れんばかりの人で驚きました。これまでに何度となく来ているオーチャードホールですが、今日の賑わいと熱気はこれまでに無くすごいもので、小山さんを慕うファンの層の奥深さを感じる瞬間でもありました。
22日に発売されたばかりのシューベルトと限定販売のベストアルバムがもう底をついていました。しかし凄い人気です!!!
後半はシューマン=リストの献呈から始まりました。
シューマンのクララへの想いがリストによって更に情熱的に歌い上げられ、それは小山さんの魂を通じて津波の様に押し寄せてきました!
スタインウェイと小山さんは一身一体となり声高々と歌い上げているのです。素晴らしい調和でした♪
最後はリストのソナタ ロ短調です。
ただ一言。小山さんが全身全霊で語りかけてくる魂が熱く美しかったです!そして幻想的で重厚でした。
まさとの頭と心はもう完全に「小山実稚恵の世界」の中にいました!
そして、全ての力を振り絞った小山さんは、更に4曲ものアンコールして下さいました。
その小山さんのお気持ちが嬉しくて、ただただ胸がジ〜〜ンとして目頭が熱くなるまさとでした。。。。いや、観客の皆さんも同じ気持ちだったと思います。
今日のアンコールは最高に素晴らしかった!!
小山さん、全身全霊をかけた演奏!素晴らしいピアノの世界でした。本当にありがとうございました。。。。。
拍手とブラボーの嵐は消えることが無く、会場内の全てのお客様が満足した最高の演奏でした♪
お待ちかねのサイン会は、>私の知る限りでは一番多い人数でおそらく300人位のファンの皆さんが並びました!
お疲れになられているだろう小山さんですがそんな表情は一つ見せず、皆に笑顔で接しておられた姿に改めて感動した次第です。
まさとは、ぴあ出版社「小山実稚恵の世界」の本日の献呈のページ(22ページ)にサインを頂きました。
小山さん、本当にお疲れ様でした。
・・・・・・・・・
今、感想を書きながら、まさとの心の中ではまだまだ小山さんのピアノが駆け巡っているのでした。。。。。。。。。




今日もきました。ライオン!

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今日は最高に気持ちの良いお天気です!



   入場時間前なのに、もう長蛇の列で、皆さん待ちきれない様子でした。



フロアーは、ご覧の様に沢山の人です。



ぴあ出版の「小山実稚恵の世界」

 11月22日に発売されたばかりのCD



休憩時間にくつろぐ皆さん




  喫茶コーナーも満員御礼!




写真がぶれてしまい、すみません。






2階の壁には小山さんのお写真が



休憩時間の2階の様子




終演後はご覧の様な沢山の人




 サイン会は2階から1階へ続く 300人近くの超長陀の列でした!




沢山の献花がとても美しいでした!



小山さん、お疲れ様でした♪

オーチャードはもうクリスマスの秒読み



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とても鮮やかなグリーンのプログラム

サイン会ではかわいらしく素敵なステッカーを頂きました
 (ルビン君がかわいい小山さんのピアノ)



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次回(2007年 春)のご案内


Date: 2006/11/25(土)

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 オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」第2回レクチャー&サロン


2006年11月12日(日)  公演:15:00

オーチャードシリーズ「小山実稚恵の世界」 第2回レクチャー&サロン
場所:オーチャードホール B1F リハーサル室
出演者:小山実稚恵/黒田恭一

春と同じく黒田さんとのトークです。
前回のとても楽かった思い出がフッと蘇ってきました。
山に登りだすというより船が旅に出始めたと言う印象ですよ。と言う小山さんのお話しから始まりだしました。
今日の感想は私の記憶の中から搾り出して書いていますので、聞き違いや記憶違いが多分にあると思いますので、ご了承ください。
第2回〜献呈〜のプログラムは観客の皆さんが曲に入り易いロマン派のメンデルスゾーンの無言歌で始まり、シューマン、そしてリストの超難しい曲へと繋げているとの事で選曲以外に曲の順番もとても重要なんだなぁと思いました。
また今回の組み合わせはシューマンとリストのソナタでとても素晴らしい組み合わせです。との黒田さんの解説もありました。
小山さんのお話はとても興味深いものでした。
シューマンの心がクララの影響で大きく乱れていた頃の曲であるんですよ。との事で曲には作曲家のプライベートな感情が沢山詰まっているんだなあ。と思いました。
特に2番のソナタはクララの影響がかなりあるらしいです。
これからはシューマンを聴くだびにクララの影が浮かんできそうです。
そしてシューマンを始めショパンやモーツァルトも奥さんが災い??していると言うお話があり、作曲はまさに人生の縮図なんだなぁと、関心してしまいました。
またシューマンのソナタ第2番第1楽章の曲には出来る限り早くからより早く、そしてもっと早くと書かれているらしくてシューマンの押さえ切れない気持ちが入っているとの事で実際にピアノで弾いて頂きスピードの違いを体感し、またシューマンの気持ちにも触れる事が出来ました。
リストのソナタの出だしは悪魔のささやきの様です、と言うことで実際にピアノで弾いてくださると、本当に悪魔がささやいている様で素晴らしく良く分かりました。
質問のコーナーでは、今回のプログラムは深い緑ということですが、小山さんの中ではどの様なイメージがあるのですか?と質問されている方がいましたが、小山さんの中ではシューマンは緑のイメージがあり、またリストは深い緑の森で何が潜んでいる分からなく森の奥に引き込まれていく様な気持ちがします。と言われていたと思います。
最後は、目の前でシューマンの献呈を弾いてくださりましたが、小山さんのお姿は、私にとりましてはもう天使の様でした。
沢山の想いを心に詰め込んだ所でトークは終了しました。
後半は飲み物を飲みながら小山さんを交えての交流会でした。
小山さんは皆さんを訪ねて各テーブルを周られてくださいましたが、とても自然で和やかな雰囲気なのは、やはり小山さんのお優しく明るいお人柄のお陰だとつくづく思いました。
ピアニストとしてだけではなく、気さくでごくごく自然な小山さんがとても素敵だなと感じました♪
25日はいよいよ〜 献 呈 〜です。
皆さん2週間後、またオーチャードでお会いいたしましょう。





 文化村の中は、小山さん一色です!




 ここにも、素敵なポスターが。。。。




文化村は色々な催し物がなされています。

 5時頃終わり外へ出ると既に日は落ち肌寒く感じました。



Date: 2006/11/12(日)

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