まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。


▼ 小山実稚恵プロデュース ピアノ・スピリット「11月のショパン」         2007/11/30(金)
▼ サンクトペテルブルク交響楽団 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番『ジュノム』        2007/11/9(金)

▼ 日本フィルハーモニー交響楽団 第317回名曲コンサート       2007/10/14(日) 


  
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小山実稚恵プロデュース ピアノ・スピリット「11月のショパン」                      
2007年11月30日(金) 19:00開演

会場:杉並公会堂 大ホール (東京都・杉並区)

<前半>
オール・ショパン・プログラム
ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9-1
ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9-2
練習曲 変イ長調 作品25-1「エオリアンハープ」
練習曲 ハ短調 作品10-12「革命」
練習曲 ホ長調 作品10-3「別れの曲」 
練習曲 イ短調 作品25-11「木枯らし」
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22

<後半>
ノクターン 第20番嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
ワルツ 第9番 変イ長調 作品69-1「告別」
ワルツ 第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」
バラード 第1番 ト短調 作品23
ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53「英雄」 他

<アンコール>
ワルツ 第4番 ヘ長調 <小猫のワルツ>
ワルツ 第6番 変ニ長調 <小犬のワルツ>
ワルツ 第7番


夜の杉並公会堂は凄い!

寒さがだいぶ強まってきた今日この頃です。
今日は杉並公会堂がリニューアルした際に小山さんが”小山実稚恵プロデュース ピアノ・スピリット”と称して思考を凝らし話題を呼んでいるプログラム、全6回シリーズの最終回です。
第1回目の元オーボエ奏者の宮本文昭さんとのトップランナーが1月30日でしたので、本当に時が過ぎるのが早いです!
今日は完売でのオールショパンと言う事でさまざまな客層の方がお見えになるんだろうな。ととても楽しみでしたが、やはり若い方の姿がいつもより多かったですね。
開演前より熱気に溢れてます。杉並公会堂のホワイエはあまり広くないので、約1000名近くが押し寄せると凄い事になります。
宮本さんとの第1回目の時も凄かったですが、今日もホワイエはPM7時の渋谷ハチ公前広場の様な状態で凄かったです(笑)
さて、今日の小山さんのドレスは玉虫色?とでも言うのでしょうか!?とてもシックで素敵です。
前半はとても耳に心地良いショパンの名曲ばかり。小山さんと音楽評論家の萩谷由喜子さんとの対談形式で書かれたプログラム内の曲目解説ではエオリアンハープは風が吹くと鳴ると言う伝説のハープとの事で小山さんいわく、ハープのメロディーが遠くから聴こえてくるような感じが好きなんです。と言われている様にとても軽やかで春の麗らかな日にふと耳をすますとハープの音が。。。。。と思ったら小山さんのピアノでした。とてもすがすがしいのは小山さんのお人柄と一緒でした!素敵でした!!
革命、別れの曲、木枯らしとショパンは本当に素敵な宝物を後世に残してくれましたね。そして小山さんのショパンは私たちファンが一番愛するもので理屈抜きで至福の時をファンの皆さんと共に過ごせました。
そしてアンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズで小山ワールドは一気に加速しましたね!!!!
ブラボーの嵐と惜しみない拍手で前半は終了しました。
今日はサイン会があると言うことでCD売り場はすご〜〜〜く沢山の人で売る人も買う人も真剣勝負でした!!
僕は小山さんの全てのCDを持っているのでいつも見ているだけですが、あの輪の中に参加したら楽しいでしょうね。。。。
そして後半はピアノも程よく温まりだして小山さんがキーをひねるとエンジンがスタートしました!
会場内の皆さんはもうすっかり小山ワールドに浸っていてその華麗なるショパンの調べに心を奪われているのでした。
最後のポロネーズ英雄はそのダイナミックスな音域・音量で本当に圧巻ですが、本当に何度聴いても鳥肌が立ちます!
小山さんの繊細で且つ豪快なショパンのピアノを十分に味わうことが出来ました。そして惜しみない拍手とブラボーです!!
最後に小山さんはマイクを手に取り今回プロデュースしたシリーズの想いと、お礼を述べられました。
様々な趣向を凝らした今回の小山さんのシリーズは沢山の皆さんに感動と夢を与えました。是非、またこの企画はお願いしたいと思います。
そして来年6月6日は杉並公会堂開館2周年記念コンサートで小山さんがチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をお弾きになられます。久々の小山さんのチャイコでもあります。皆さん、是非杉並公会堂へ押し掛けましょう♪
アンコールは3曲。1曲目はいつもお留守番をしているルビン君とマルコ君への贈り物ですね。
そして小犬のワルツ。小山さんの可愛らしい音色が心を和ませてくれます。
最後はワルツ7番で幕は閉じました。。。。。。(今日のコンサートを一言で言えば、とても楽しかったです。)
小山さんの今年のコンサートは12月23日の倉敷でのリサイタルが最後です。皆さん、ご都合の宜しい方は是非お出かけください。
終演後はお待ちかねのサイン会。やはり長い行列が出来ました。
僕は何とか早い内に並べましたが、聴くところによりますと10時頃まで続いた様です。
お疲れの中を更に1時間ものサイン会。小山さんのファンを想う気持ちがヒシヒシと伝わる瞬間です。
どうぞ、これからも健康にご留意していただき、私たちファンのためにも、その素晴らしいピアノをお聴かせください。。。。。





            
今日は最後のプロデュースの日                                                  完売御礼!


         
6時30分に入場開始となりました。


         
                                       開演前から熱気が溢れる客席


            
 サイン会もありCD売り場は沢山の方が。プログラムの解説を読みながらの方も。。。。。


             
 休憩時間はリセットタイム


         
終演後となりました。

今日は小猫のワルツも。。。お留守番のルビン君とマルコ君もきっと大喜び!!



        
サイン会は長蛇の列。。。。聞くところによると1時間以上続いた様です!!


        
演出効果が素晴らしい。。。。ブルー、グリーン、パープル、ピンク、ホワイト


           
なんとこことも色あわせ。。。。。今度の杉並公会堂はお洒落です!(しかもピアノの鍵盤?)


         
荻窪駅を出て杉並公会堂への(左折)目印がここに。。。。。


           
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Date: 2007/11/30(金)

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サンクトペテルブルク交響楽団                        
2007年11月9日(金) 19:00開演


会場:グリーンホール相模大野 大ホール (神奈川県・相模大野)

指揮者:井上道義
サンクトペテルブルク交響楽団


<前 半>
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第9番『ジュノム』

<後 半>
ショスタコーヴィッチ:交響曲 第7番『レニングラード』



今年もあと2ヶ月足らず・・・

今日は朝からすっきりしないお天気ですが雨は何とか大丈夫そうです。
小山さんの久しぶりのモーツァルト。初めて聴く『ジュノム』。しかもオケは本場レニングラードからやってきたサンクトペテルブルク交響楽団です。
勤めが終わり今日は電車での最短コースで相模大野に向かいました。
6時30分には現着です。
相模大野駅からなぜか伊勢丹の中を抜けてグリーンホールへと向かいます。
グリーンホールのホームページには駅から徒歩4分とありましたが実際は僕でも7分は掛かりました。4分と言う数字は駅から近いですよ!と言いたい営業数字?かもしれませんね(笑)
途中大きなツリー(上の写真)があり、早くもクリスマスを感じさせてくれます。
グリーンホールは多分?初めて来たホールです。
なかなか落ち着いた雰囲気の無駄の無い作りのホールだと思います。
それに今日は場所柄もあるかと思うのですが、比較的すいていて実際わさわさすることなく落ち着いたホール内でした。
開演15分前に指揮者の井上道義さんのプレトークがありました。私服姿で登場され今日のコンサートについて熱く語ってくれました。
小山さんはロシア語で団員の方とお話されていた様で開演前から盛り上っているようです。
トークは後半前にも群馬交響楽団の主席チェロ奏者?である、もとサンクトペテルブルク交響楽団員でありました日本語のご堪能な方を交えて行われましたが、この楽団は1931年から続く老舗楽団であり楽団員の殆どがサンクトペテルブルクにある音楽大学を卒業された方でまた日本と違い定年が無く80歳を超える現役奏者の方が2名ほどおられました。
いずれにしろぱっと見でも落ち着いたロシアを感じされてくれる楽団であることは間違いないですね。
前半は小山さんのモーツァルトです。
この協奏曲は、フランスの女流ピアニスト、ジュノーム嬢がザルツブルクを訪れた際に、彼女に献呈されたといわれてきたため、『ジュノーム』というニックネームがついているそうですが、今日は小山さんがジュノーム嬢として登場です。
玉虫色と言うのでしょうか、今日はいつもとはちょっと違ういでたちのドレスでしたがそれがまた何とも言えず新鮮で良かったです。
第1楽章ではオケとピアノが語り合う様に進みます。小山さんの熱い演奏も良いですが、この様なしっとりした絹の様なモーツァルトのピアノも何とも言えず心地良いですね。一音一音を大切に弾いている小山さん。今日のピアノの音は一音一音がクリアーで心地よい音ですね。本当に心が洗われる気持ちというのはまさにこの事かもしれません。
第2楽章は美しい旋律です。やはりモーツァルトは天才だと思います。音の数は少ないですが伝わってくる気持ちは無限大です。
特に小山さんのカデンツァは本当に素晴らしく、音のバランスと言うのでしょうかその間合いが絶妙で安定感があります。
今更の事ながら小山さんはピアニストとして命を与えられた方なのだと言うことをひしひしと感じました。
ロシア好きとしてもその名を知られている小山さんですが、その名の通りサンクトペテルブルク交響楽団の皆さんとも息がピッタリで皆さん本当に楽しんでモーツァルトを演奏されていましたね。
本当に美しいモーツァルトでした!!今日はいつもとは少し違う小山さんを知る事が出来た貴重なコンサートでした。
今日も小山さんと共に音楽の世界を歩く事が出来た事をとても幸せに思います。ありがとうございました。。。。。
後半は打って変わって井上道義さんの18番でありますショスタコーヴィッチです。
その素晴らしい音楽はもう言うまでもありませんね。緻密で繊細ながらも重厚さを交えたショスタコーヴィッチ!!井上さん、本当に素晴らしいです。いつもひょうきんな井上さんが別人の様に奏でるショスタコーヴィッチは本場サンクトペテルブルク交響楽団の皆さんと最高の名演奏を引き出してくれました。 最後はスタンディングオベーション(トークでの井上さんからのリクエストでした)で幕は閉じました。

明日はいよいよオーチャードでの小山さんのピアノの世界へと続きます。
今日はおとなしく家路に帰り明日に備えたいと思います。。。。。。僕にとりましてもとにかく明日は特別な日なのです♪
では、ファンの皆さん。明日のオーチャードでお会い致しましょう!




            
この先の左手が大ホールです。                                                今日は井上道義さんのプレトークがあります。


            
ホール内は落ち着いた雰囲気でなかなか良いです。


            
舞台は左右手前まで広がっています。


                
 CDも販売開始されてます。



休憩時間にくつろぐ皆さん。


              
 終演となりました。


           
伊勢丹を抜け、相模大野駅へ                                                途中、ブーニンさんのリサイタルのポスターも


         
早くもクリスマスの様相です。                                                  小雨がぱらついて来ました



           
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Date: 2007/11/9(金)

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日本フィルハーモニー交響楽団 第317回名曲コンサート                       
2007年10月14日(日)14:00開演 

会場:サントリーホール

指揮者:アレクサンドル・ラザレフ

<前 半>
チャイコフスキー:バレエ組曲《眠りの森の美女》
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第3番

<後 半>
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番《革命》

<アンコール>
ショスタコーヴィチ/『馬あぶ』〜"ロマンス"


秋のカラヤン広場
今日はまだ聴いたことの全く無いチャイコフスキーのピアノ協奏曲第3番です。
朝から曇り空ですが、今のところ雨は降りそうにありません。
サントリーホールは4月より8月一杯まで改装してましたので今日は久しぶりのサントリーでのコンサートです。
見えない箇所でのユニバーサルデザインへの対応がメインの様です。見た感じはあまり変化は分かりませんでした。
ただ、客席の椅子の座り心地が良く?なった気がします。
さて噂のラザレフさんの登場です。かなり大柄で何となくフェドセーエフさんを思わせる様な風貌でいかにもロシアの男って感じでした。
まずは眠りの森の美女ですが、第1楽章が終わり会場の皆さんは第2楽章を待っていると、突然ラザレフさんは客席の方に振り返り拍手を要求してきたと思いきや、なんとそれは遅れてきたお客さんに早く!早くって手招きしていた様なのです。これには驚きました!皆の気持ちがだんだんラザレフさんのペースに乗ってきましたね。第2楽章が終わった時は自然と拍手が出て、最後はブラボーの嵐でした。見た目は厳つい感じでしたが、なかなか心優しきラザレフさんでした。
そして待ちにまったチャイコフスキーのピアノ協奏曲第3番。今日の小山さんは深緑に模様をあしらった美しいドレスです。1番とは全く違った出だしで確かホルンだかファゴットだかがユーモラスに鳴り出しそしてピアノが力強く鳴り出しました。やはり明るい感じの出だしです。ピアノの繰り返す様な印層的な打鍵とオケとが会話するように曲が流れて行きます。何だか映画音楽の一コマみたいでもありました。しかし曲の中盤にさしかかるとカデンツァが。。。。。これが何と言ったら良いのでしょう。ものすごくドラマティックで美しいメロディー。これはもう1番以上にドラマティックで美しい。このカデンツァを聴けただけで今日は何も言うことは無い、と表現できるくらい良かったです。小山さんの後ろ姿を見ながらの座席でしたが、その激しいほど美しい指捌きが。。。。。もし音が聴こえない状況だとしても、この指捌きを見るだけで全てが伝わってくる。。。。。音だけで無く、ピアニストの指裁きまでが計算しつくされた様に曲が作られているかの様です。もう目に焼き付いてしまい、しばらくはこの情景から離れる事が出来ないと思います。
そしてまたもとのオケとピアノの会話が始まり最後はドラマティックに終わりました。皆さん、恐らく初めて聴いた曲で馴染みが無い分どうかな?と思いましたが、それでも拍手は鳴り止まずとても満足された様子でした。とても強烈な印象の曲でしたのでもし機会があれば是非、また小山さんの3番を聴いてみたいです。とくにカデンツァを。。。。。
後半はショスタコーヴィチ:交響曲第5番。さすがにロシアの香りがプンプンしました。とてもスローでしたがその分、重みがあり懐の深い演奏で、ラゼレフさん、ここに在りのとても印象深い名演奏でした。勿論、日フィルさんとの相性も素晴らしくこの先がとても楽しみな日本人の心を掴める名指揮者登場だと思いました。指揮をしながら客席を振り返ったり、なかなか役者なラザレフさん。ブラボーの嵐が鳴り響くなかで、日本人の心をしっかりと掴んだ名指揮者でした!
小山さん、今日は未知の世界へ案内してくださり、ありがとうございました。
昨日の大阪でのリサイタルからの連続のコンサート。どうぞ今日はごゆっくりとお休みください。お疲れ様でした!




            
銀座線・溜池山王駅より歩くこと約10分でカラヤン広場に


            
1時15分に着きました。まだ入場前です。                                    カラヤン広場の喫茶店


            
本日の公演の案内です。


                
1時20分になるとオルゴールが鳴り出しました。


            
オルゴールの扉が開きパイプから綺麗なメロディーが                リニューアルしたばかりのサントリーホールです


              
 CD売り場はいつでも大人気



           
開演前の様子


         
終演後の様子です


            
今日のアンコールです


            
4時なのでまだまだ明るいです


            
テレビカメラが出てました。ホールでの撮影ででしょうか。


            
秋なので噴水もしとやかに。。。。。。



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Date: 2007/10/14(日)

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