久しぶりの彩の国さいたまでのリサイタルです。
曇り気味のお天気でしたが、なんとなく春を感じる季節になって来ました。
私の家から埼玉へ行くには丁度、東京を縦断する事になりますが埼京線があるお蔭で1時間30分位で到着します。
埼玉には大学時代からの友人が住んでいるので昼は一緒に食事をしました。
彩の国さいたまには、3つのホールがありますが今日は音楽ホールでのリサイタルです。音楽ホールは約600席ありますが、既に完売していて当日券はありませんの表示が出ていました。ここ埼玉は小山さんが芸大時代にお住まいになられていたこともあり、デビュー前からの古いファンが沢山いるとお聞きしております。
そんな中での今日のリサイタル。小山さんもきっと楽しみにしていた事でしょう。
プラグラムは前半はシューベルトの即興曲とバッハのシャコンヌ。そして後半は私に取りましては初めてになるバルトークのピアノ・ソナタと武満徹編曲のレノン&マッカートニー:ゴールデン・スランバー。そしてショパンのショパン:ピアノ協奏曲 第2番ラルゲットとポロネーズ 第6番「英雄」です。
多彩なプログラムで開演前よりワクワク状態でした。
前半のシューベルトの即興曲とバッハのシャコンヌは、このホールには丁度良いピアノの響きを再現してくれました。小山さんの演奏が終わるとブラボーと沢山の拍手から観衆の皆さんの感動の高さを知ることが出来ます。やはり何度聴いても心に響く演奏でした。
そして後半はまずバルトークのピアノ・ソナタ、バルトーク特有のエネルギッシュな演奏は高度のテクニックを必要とされる様で小山さんの指は縦横無尽に動き回りました。高い技術が要求されるほど小山さんのピアノは輝きを高めて行きヴィルトゥオーソを十分に感じ取れる素晴らしい演奏でした。今更の言い方で失礼かと思いますが、難曲を難なく弾かれ、そしてそれは聴く者も認めざるを得ない。小山さんの計り知れない力量にただただ圧倒されるばかりでした。
そして、この演奏の後の武満徹編曲のレノン&マッカートニー:ゴールデン・スランバー。武満徹の編曲なので、どの様な現代音楽なのかと思いきや、とてもロマンチックで心に響くクラシックな曲に驚きを感じると共に、美しいピアノの音色にただただ佇んでいました。
初めて聴いた2曲は、それぞれ違ったインパクトを持って私の心に焼き付きました。
続くショパンがとても新鮮に聴く事が出来たのも、小山さんのプログラムの素晴らしさを物語っていたと思います。
アンコールは3曲。ショパン:マズルカ 作品67−4、シューベルト:即興曲 作品90−3、即興曲 作品90−2でした。
春はもうそこまで来ています。
今月は東京でのコンサートが沢山ありますので今から楽しみにしています。
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本日のお勧めの1枚です!
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