小山実稚恵さん、30周年 おめでとうございます。
今日はとても楽しみにしていた記念の日です。そしてこの気持ちはファンの皆さんも同じだと思います。
いつまでも変わらずピアノを楽しませて頂きたいと思います。
サントリーホールには入場前30分に着きましたが、既に沢山のファンの皆さんが駆けつけていて入場時間の1時30分には、ホール前の広場に入り切れない状態になっていました。サントリーホールには何度も訪れていますが、この様な光景は初めて見ました。
そしてホールに入場すると、いつもよりとても和やかで安心した雰囲気を感じさせてくれました。今日のお客様は殆どが小山さんのファンの方だと思いますのでお互い何か共通するものがあり、それがその様に感じさせてくれるのかも知れません。きっと小山さんの話題を語り合ったら嬉しい気持ちいっぱいになれる、そんな仲間達なのだと思います。
客席入り口前の通路には小山さんと所縁のある方達より沢山のお祝いのお花もされていました。
時間になると東京都交響楽団の皆さんが舞台に登場され、大野さんが指揮台に立たれるとまずウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲、そして小山さんが目も覚める様なホワイトのドレスで登場されました。ショパンの新鮮なイメージを小山さんから感じます!曲は僕も大好きな2番です。
大野さんとはもう何も言わずとも分かり合える仲であり、東京都交響楽団の皆さんとも同じ関係ですね。
今日もショパンの世界に引き込まれ心行くまで楽しむことが出来ました。
休憩時間はホール内を散策しましたが、あちらこちらから小山さんの話題で話の花が咲いているのが聞こえて来ました。
後半は小山さんがもっとも好きなコンチェルトでありますラフマニノフのピアノ協奏曲第3番ですが、何か会場の雰囲気がざわついていると思いきやテレビカメラなどの報道の方が2階の右サイドでスタンバイしており、そして何と皇后様がご臨席して下さったのです。
客席の皆さんは全員立ち上がり拍手で皇后様をお迎えしました。今日は皇后様と一緒に小山さんのラフマニノフを聴き30周年をお祝い出来るのかと思うと胸が熱くなりました。
もちろん、小山さんのラフマニノフはいつもの様に胸が高まりそして最高の感動で何度も何度も心が振るえるのでした。
演奏が終わると小山さんの30年を称える拍手がサントリーホールを包み込みました。皇后様もとてもお喜びできっと我々と同じ様に小山さんの演奏に心を委ねられていたのだと思います。
アンコールは?何と大野さんがピアノの椅子に腰掛けるとその傍らに小山さんがちょこんと座りました。
連弾でドビュッシー:『小組曲』から第1曲「小舟にて」を弾かれました。僕は丁度ピアノの手元が見える席だったのでお二人の息の合った鍵盤捌きが良く見えましたが、お互いに手を交差しながら弾いていました。
本当に素晴らしいアンコールでした。
皇后様も最後の最後までお聴きになられていまして、東京都交響楽団の皆さんが舞台から離れた所でやっと退席されました。私達と同じくまだまだ聴いていたい気持ちだったのだと思います。客席の皆さんも全員立ち上がり、拍手で皇后様をお見送り致しました。
小山さんをお祝いする30年の特別な日であるにも係わらず、今日もサイン会を行って下さるファン想いの小山さんには本当に頭が下がる思いです。
サインの列は見たことも無い様な長蛇の列でサントリーホールの端から端まで続いていました。
小山さんはいつもと変わらずお一人お一人と楽しく語り合っておられましたが、この様な小山さんのお姿に尊敬の念を抱いておられる方は数多いと思います。
小山さんは明日の大阪公演のため大野さん、東京都交響楽団の皆さんと本日移動されるとの事でした。
小山さん、どうぞこれからも健康に気おつけて私達ファンにピアノを聴かせて下さい。本当にお疲れ様でした!
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新譜! シューベルト:即興曲集 D899 & D935 です=>
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