久しぶりのミューザ川崎シンフォニーホールです。
JR川崎駅から徒歩で数分という利便性にも恵まれています。
サマーフェスタは毎年恒例の企画で今日のコンサートもその一つになりますが小山さんは2008年にも一度出演しています。
2008年度 サマーフェスタの感想は =>
こちらです。
今日は3時からの公開リハーサルもありましたが平日と言うこともあり私は7時の本番からとなります。
勤務先から比較的近いのでゆっくりと食事する時間もありました。
とても暑い日ですが一歩ホールに足を踏み入れればそこはもう別世界です。
ミューザ川崎は複合施設の中にある大ホールですが、とても明るく近代的で気持ちの良いホールで皆さんもご存知の様にスパイラル状で花びらに似た高低差をもつ非対称形の客席が大きな特徴となっています。
3.11の大震災で施設が大きく破壊され修復に時間を要していましたが現在は本格稼動しています。
今日の指揮者は本場ドイツからのマックス・ポンマーさんで2015年4月より札幌交響楽団の首席指揮者として就任されます。
前半の1曲目はエマニュエル・バッハ生誕300年記念として交響曲ニ長調が、そして2曲目に小山さんのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番が演奏されました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲といえばあの第5番「皇帝」が有名ですが、この第4番もとても魅力的な曲です。
マックス・ポンマーさん率いる日フィルさんの演奏はドイツの重厚さをもった素晴らしい演奏でそれに答える様に小山さんのピアノがホール内に駆け巡りました。第一楽章のカデンツァもとても流麗で気持ち良く心の中に溶け込んで来ました。第二楽章になるとオケとピアノが対話しながら華麗に奏でられて行き最終楽章は力強くドラマチックなベートーヴェンを堪能する事が出来ました。
演奏が終わると沢山の拍手がホール内を駆け巡り小山さんは何度もカーテンコールをされましたが、小山さんはピアノの横に着き、そして着席するとエリーゼのためにをアンコールして下さいました。
この曲はピアノを習い始めた小学生がよく弾いているイメージがあるのですが、いやいやこの様に小山さんがじっくり弾くと別の曲の様に思え、この曲ってこんなに素晴らしく素敵な曲だったのだと改めて思いしらされるのでありました。
静まり返ったホール内を駆け巡ったエリーゼのためには、小山さんの心優しさが滲み出た素晴らしい名演奏でした。
今日は残念ながら私用で後半を聴く事が無くホールを去りましたが、小山さんのベートーヴェンで心が充電され素晴らしい一日となりました。
来週はお盆となり皆様も夏休みを過ごされる事でしょう。小山さんのスケジュールを見ると今月末までコンサートが無いのできっと充実された夏休みを取られる事と思います。
暑い季節が過ぎると次は秋のコンサートシーズンです。また皆様とお会い出来ることを楽しみにしています。
このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください =>
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